仮面ライダーゼロノス


「最初に言っておく。俺はかーなーり強い!」

平成ライダーシリーズ第8作の特撮番組『仮面ライダー電王』に登場する仮面ライダー。同作の2号ライダーである。
名前の由来はおそらく数字の「ゼロ(Zero)」+時間の神「クロノス(Chronos)」。絶版ダァ…
変身者は桜井侑斗(さくらい ゆうと、詳細は後述)。怪人「イマジン」の1体であるデネブと契約している。
「ゼロライナー」と呼ばれる時の列車の仮面ライダーであり、ゼロノスベルトにゼロノスカードを挿入することで変身する。
同じ時の列車の仮面ライダーである電王の変身システムとは根本から異なる仕様となっており、
イマジンの力を借りることはできるが、借りなくてもプラットフォーム(最弱形態)になることなく高い戦闘力を実現できる*1反面、
変身に用いたゼロノスカードは変身解除後に消滅するため、変身回数は「所持しているカード数のみ」という制約がある。

決め台詞は二つの基本フォームで共通の「最初に言っておく!」の後にそれぞれが対応した台詞を喋るというもので、
アルタイルフォーム(侑斗)は上記の「俺はかーなーり強い!」と続けるパターンで一定。
一方ベガフォーム(デネブ)は「胸の顔は飾りだぁ!」「特に言う事は無い!」など、その場その場の思い付きを声高に宣言する。
ゼロフォームは基本的にアルタイルと同じだが、アイキャッチでは「俺は錆びても強い!」という台詞が使われた。

+ 変身者詳細(ややこしい上に本編の根幹に関わるネタバレにつき注意)

主にゼロノスの変身者として登場する人物。推定年齢は20代前後(劇中では19歳と称している)。
電王の変身者である野上良太郎の姉・野上愛理との結婚直前に失踪した愛理の婚約者と同姓同名を名乗る青年であったが、
年齢も言動も良太郎の知る「桜井さん」とはかけ離れていたため、良太郎を困惑させた。
なお、後述の「現代の桜井」との区別のために、主に「侑斗」と呼ばれる。
敵対するイマジンの打倒には協力する一方、行方を晦ましていた現代の桜井について事情を知っている素振りを見せつつも、
それを良太郎の前で口にすることなく、あまつさえ桜井との接触を牽制する言動を取っていたため、
初期は良太郎とギスギスした関係だったが、戦いを重ねるごとに関係は改善し、互いに信頼を置くようになる。

その正体は過去の時間軸から連れてこられた、若い頃の桜井侑斗本人。
未来の自分である桜井からイマジンの目的を教えられると共にゼロノスの力を授けられ、
電王一派も知らなかったある目的を遂行することを使命としていた。

嫌いな食べ物は椎茸
なんとか克服させようとするデネブに勝手に食事に入れられて、その度に食って掛かるというお茶目なシーンもしばしば。

演者である中村優一氏は過去に『仮面ライダー響鬼』でヒビキに弟子入りを望む高校生・桐矢京介を演じており、
仮面ライダージオウ』に客演した際には主人公のソウゴが侑斗を以前に遭遇していた京介と勘違いするという役者ネタが挟まれた。
映画の方でもっと直球な形の役者ネタが行われていたので、密かに期待していた視聴者も多かったのだが。*2

余談になるが、中村悠一氏とはアニメ『ポプテピピック』2期最終回で共演しており、
中村優一氏がタイムパトロール隊長との二役で演じたレジスタンスリーダーの声優を中村悠一氏が担当するという、
説明するのも面倒臭い事態になった。

  • 現代の桜井侑斗(演:岡野友信 ※ノンクレジット)
本作におけるキーパーソン。
良太郎からは「桜井さん」、デネブからは「桜井」と呼ばれ、前述の侑斗との区別で、名字呼びは主にこちらを指す。
元々はミルクディッパーの常連客であり、その縁で野上愛理と婚約関係になった天文学者の男性。
良太郎にとっても家族同然の存在だったが、本編開始以前の2007年に突如失踪する。
ところが本編中盤の17話で2004年に跳んだ良太郎と予期せぬ形で再会を果たす。
そこで出会った桜井は、2004年時点では持っているはずのない良太郎と愛理が送った懐中時計を所持しており、
「行方不明になったはずの桜井は様々な過去の時間を転々と移動していた」という事実が発覚したのだった。
しかし、桜井自身は良太郎との接触を徹底的に避けるように行動しており、彼を困惑させた。
なお、デネブの本来の契約者はこちらの桜井である。

基本的に顔は隠され、台詞も視聴者には分からないように演出されているが、
一度だけアルビノレオイマジン戦で「変身」の掛け声と共にゼロノスに変身したことがある(この際のみ中村優一が代役)。
なお、中盤までは演じた人物がスタッフだったりゼロノスのスーツアクターだったりと撮影によりまちまちだったらしい。


+ その真意およびゼロノスの力の本質
桜井がこのような行動を取ったのは、彼がイマジンの首魁であるカイから、時の分岐点の鍵として狙われていたためである。
イマジン達はこの分岐点の鍵を亡きものにすることで歴史を歪ませようとしていた。
しかし、ゼロノスカードは「変身者に関する記憶」で作られたものであり、それ自体がセーブポイントのような役割を果たし、
ゼロノスの変身者はカードがある限り、過去の自分を殺害されてもその影響をリセットすることができるという、疑似特異点のようになれる。
このため、カイ一派は別の時間軸の桜井侑斗を殺害してタイムパラドックスを起こすという手段が取れず、
桜井侑斗を殺害するには現代の桜井を直接標的にしなければならなかったのだが、
桜井は過去の時間をやたらめったら逃げ回っていたため、
桜井の逃げ込んだ時間に繋がる人間を見付けてはイマジンを憑依させて過去に送り込む、という地道な方針を取らざるを得なかった。
なおデネブが単独でもやたら強いのは、この際に桜井に共感しカイを裏切った元幹部怪人だったため。

しかし、ゼロノスは変身の度にカードが消滅する仕様上、その材料となった変身者に関わる記憶も共に消滅する、
すなわち変身するたびに変身者は周囲の人間から自分の存在を忘れられてしまうというリスクが存在する。
『電王』の世界観では「記憶が時間を作る」と定義されているため、
仮にカードを使い切る=全ての人の記憶に残らない存在となった場合、変身者は消滅することになる。

+ 実は
桜井が時の分岐点の鍵という情報は、真の鍵である桜井と愛理の子供を守るべく、ゼロノスの記憶消去の応用でカイに植え付けたペテンである。
つまり、桜井の本当の目的は自身が囮になりつつ、過去の侑斗に現在の自分から生み出したゼロノスカードを全て使い切らせ、
「現在の桜井侑斗」という存在の記憶を消し去る=自身の消滅と引き換えに全てを守ることだった。

本編開始以前に桜井は一度カイとレオソルジャーに敗れ、その地域一帯諸共消されたことがある。
その時間改変は特異点である未来の良太郎の「正しい時間の記憶」によって修復されたのだが、
先んじて桜井はゼロノスカードの自分に関わる記憶を失う特性を用いて、
良太郎が持つ「愛理が桜井との子供を妊娠していた」という記憶をピンポイントに消していた。
これにより、時間を修復する際にその部分は取りこぼされ、反映されなかったのだ。
その子供は未来の特異点であり、本来ならば時間改変を受けることがない存在ではあったが、
この改変は特異点であるその子供ではなく、親である愛理が対象の時間改変であったためその子供は愛理を介する形で影響を受け、
これに伴い分岐点の鍵の役割は、(その子供を将来的に産む母体として)愛理に暫定的に引き継がれた。
こうして、鍵である子供が生まれてくるという出来事そのものを隠蔽した桜井は、
過去の自分に「愛理が鍵だから絶対に守れ」という、重要な部分は伏せた状態で真実を伝え護衛に付かせ、
同じく記憶改竄で自分を「鍵」と認識させたカイから逃げ回り、時の路線が確定するまで時間を稼いでいたのが真相であった。

カイはこの作戦にまんまと引っ掛かり、悉く時間を浪費した挙句、
「桜井がブラフで愛理が鍵」と突き止めた後も、その愛理も真の意味で「鍵」ではなく、
さらに、そもそも愛理が「鍵」の子供を妊娠していたという出来事自体が無かったことになっているため、
それを知る由もないカイは、これらのブラフに翻弄され真の「鍵」の手がかりを完全に見失ってしまう。
最終的に全てが桜井の掌の上で踊らされていたとカイが自覚したのは、時の路線が確定する正にチェックメイト目前のタイミングであった。

最終的に桜井は自分のゼロノスカードを侑斗に使い切らせて消滅するのだが、
侑斗は時間干渉を防ぐゼロフォームのゼロノスカードを用いていたことと、オリジンである桜井が消滅したことが相乗的に作用して、
「桜井の過去」ではなく「桜井とはパラレルな道を歩んだ桜井侑斗」として、消滅することなく独立した存在として成立することになる。
これに伴い、桜井だけがゼロノスカードのリスクを一身に引き受けて消滅しながらも、
鍵の子供の誕生に必要な、「侑斗」と愛理が存在する状態は保たれたため、時の路線は分岐点から正しい時間に接続することになった。
桜井が残していた時計には「the past should give us hope(過去が希望をくれる)」というメッセージが刻まれており、
これを踏まえると、本編開始以前から桜井は自分がゼロノスカードのデメリットを背負い、侑斗を独立させることを画策していたようである。

なお「分岐点となる鍵の子供」は、実は初期から登場していたのだが、
これらの桜井が起こした時間改変(メタ的には健康問題による役者の交替)に巻き込まれて年齢が下りながらも健在であり、
それは逆説的に、桜井が数年遅れて復活するか、侑斗がパラレルな道で愛理と結ばれることを示唆している。

余談だが、これらの工作はほとんど本編開始以前に行われたものであり、
良太郎と愛理には事前にこれらの目論見こそ伝えられていたが、上記の事情により良太郎は子供に関わる一連の記憶、
愛理に至っては桜井に関わる全ての記憶を消され、戦いに巻き込まれないようにされていた。
つまり義弟の良太郎が電王になったのは全くの偶然で、桜井と愛理にとっても想定外のことだったらしい。
実際、良太郎が電王と知った後は即座に過去の自分を良太郎と愛理の元に向かわせ、
電王がアルビノレオイマジンに追い詰められた際は静観を破って加勢に入っており、
上記の事情から無暗に接触する訳にはいかなかったようだが、良太郎の事は本気で身を案じていたと思わしき行動が見られる。

ちなみに、最終話後の話とされる以後の出演で、
ゼロフォームにも使い切ったはずのアルタイル・ベガフォームにもガンガン変身している点について視聴者からよく突っ込まれているが、
同時に「視聴者の記憶がカードになっているのでは?」とするメタ視点な考察も存在している。
そのせいか公式配信等で侑斗が動画に登場するたび「誰?」「あれだよえーと……誰だっけ?」のようなコメントが飛び交うことに

余談だが、桜井と愛理の子供が分岐点であることやその子の名が愛理の趣味に由来していること、
ギリシャ文字の「Χ(カイ)」は天文学によく使われる記号であることなどから、
カイもまた存在しない歴史における桜井と愛理の子供ではないのか」と考察する視聴者もいる。

天体観測が趣味で、フォーム名のベガとアルタイル、そして契約イマジンのデネブは夏の大三角に由来する。

2号ライダーでありながらストーリーの中核を担う存在でありファンからの人気は非常に高く、
2020年11月にはゼロノスがメインの小説「仮面ライダー電王 デネブ勧進帳」が講談社キャラクター文庫から発売された。
タイトルこそ主役ライダーの名義だが、サブライダーにスポットが当たった作品である。

+ 契約イマジン
  • デネブ

「侑斗をよろしく!」

桜井侑斗の抱く、牛若丸伝説における「烏天狗」と「武蔵坊弁慶」のイメージから実体化したイマジン。
名前の由来は白鳥座の星なのにモチーフは烏で、白鳥モチーフのイマジンも準レギュラーにいるため少しややこしい
担当声優は 大塚芳忠 。氏もデネブに強い思い入れを感じており、代表作の1つとして自ら挙げるほどである。
良太郎に取り憑いたが未契約のためデンライナー外では砂状のままのモモタロス達と異なり、初登場時点で既に契約済のため外でも実体化している。
両手の指先が「デネブバルカン」と呼ばれる銃口になっており、実弾、エネルギー弾、煙幕弾などを使い分けることが可能。
素のフィジカルも高いパワーと頑強な防御力を持っており、総合的な戦闘力は高く、
もっぱらベガフォームとして戦うため単独の戦闘は少ないことを差し引いても、
劇中で苦戦らしい苦戦をしたのはアントホッパーイマジン程度であり、
最終局面では敵の大群を前に侑斗と分かれ一人拠点防衛という、
元ネタ的にいかにもな「先に行け」系死亡フラグを「全部倒した!」でへし折ったり、
本編終了後の劇場版では、NEW電王に憑依した状態ではあるが、ボスレベルの実力者であるシルバラを圧倒する実力を見せていた。

世話好きで、視聴者からの愛称は「オカン」。モモタロスからは「オデブ」と呼ばれる。
また、見た目によらず料理上手。侑斗の食事の他に自分の顔が描かれた「デネブキャンディ」なども自作しており、
普段は周囲の人々の記憶から消えていく侑斗を慮ってか「侑斗をよろしく!」と言いながらキャンディを配り歩いている。
侑斗からすればキャンディ配りや椎茸を入れるなどの配慮はお節介もいい所であり、事あるごとにプロレス技をかけて制裁している
(ちなみに折檻にプロレス技を使っているのは、デネブの体が人間の腕力では殴った方の骨が折れてしまうほど頑丈なため)。
一方で真面目ながらド天然でもあり、人の名前を覚えるのが苦手だったり足し算ができなかったりと抜けた面も多い。
戦闘では正々堂々を旨とするあまり侑斗の作戦に反発したことも。

下記のベガフォームにパーツとして組み込まれるため、本編に登場したイマジンでは唯一、
クリーチャーデザインを担当した韮沢靖ではなく、仮面ライダー側のデザイン担当であるPLEXがデザインしている。
その割に放送当時の玩具展開では、ソフビが発売されなかったり、ベガフォームへの変形を優先したためフィギュアが邪神像だったりと割と不遇なのは内緒

+ 形態
  • アルタイルフォーム
“Altair Form”
ゼロノスの基本形態。
契約イマジンではなく、侑斗(桜井)自身のオーラをフリーエネルギーに変換して変身する。
武器はベガフォームと兼用で、大剣のサーベル形態と遠距離用のボウガン形態から切り替えられる「ゼロガッシャー」。
サーベル形態で斬撃を放つ「スプレンデッドエンド」と、ボウガン形態で射撃する「グランドストライク」が必殺技。
武器と同じく必殺技もベガフォームと共通(エネルギーの形状だけ違う)だが、こちらは身軽さに秀でており、
牛若丸のような優れた跳躍力と射撃によるヒットアンドウェイの戦術を得意としている。

  • ベガフォーム
“Vega Form”
デネブが憑依して、彼のオーラをフリーエネルギーに変換して変身する形態。決して帝都大戦男にはならない
アルタイルと比較して機動力は下がるが、パワーと防御力は飛躍的に上昇するほか、
両肩に装備されたデネブの五指を模した砲門からは「ゼロノスノヴァ」という光弾を発射できる。
なお、胸部にあるデネブの顔はただの飾りである。

  • ゼロフォーム
“Charge and Up”
ゼロノスの最強形態。アルタイル、ベガとは異なり、変身音声がフォーム名ではない。
上記2形態が「桜井に関する記憶」から作られた緑と黄色のラインが走ったカードで変身するのに対し、
こちらは「侑斗に関する記憶」から作られたラインが赤いカードで変身した形態。
パワーと防御力はベガに劣るものの、全能力がアルタイルの上位互換であり、
さらにデネブが変身した本形態専用の武器「デネビックバスター」はゼロノスの武器の中で最高の攻撃力を持ち、
全フォーム中最も素早い身軽な動きで敵を翻弄し、デネビックバスターによる高速射撃でゴリ押しする戦術を得意としている。
必殺技はデネビックバスターから強力なビームを放つ「バスターノヴァ」。
ちなみにデネビックバスターへの変形は想定外だったらしく、デネブ曰く「これは自分でもビックリだ!」とのこと。
当初は元の姿に戻れるかどうかすら分からず不安がっていた。

+ 他作品における活躍
  • 『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』
時間の歪みの影響でイマジン達が全員実体を保てなくなった他、良太郎共々歴史の歪みの影響を受け、
侑斗はゼロノスカードの力でもその影響を防ぎ切れず消滅していたのだが……。
+ ネタバレ注意
  • ユウ(演:沢木ルカ)
本映画の主人公として扱われる少年。
そして少年時代の桜井侑斗である
本作で侑斗の身の上が初めて明かされたのだが、
少年時代は、父が仕事の都合で外国暮らししていたため、母と二人で東京に住んでおり、
母が亡くなったことをきっかけに、祖母に引き取られ田舎に移り住んでいた。
自身は田舎の暮らしに馴染めず、同世代のクラスメイトからもいじめられており、
然りとて父の住む海外に行くのも拒否して東京に戻ることを望み、
現実問題、それを叶えることができない父と祖母にも鬱屈とした感情を抱きながら過ごしていた。
ある日、オニ一族が活動している現場に遭遇して窮地に陥るが、
そこを事態解決のため過去に跳んだNEW電王とデネブに助けられ、
オニ一族が探す切り札の石を所持していたため特例としてデンライナーへの搭乗を認められ、
デネブを実体化させる為に「デネブの契約者を見付けるため、一緒にオニ一族を倒す」という契約を結び、
オニ一族に立ち向かう中で大きく精神的に成熟することになる。

祖母から「ユウちゃん」と呼ばれていたことで、いつものレギュラー陣からもなし崩し的に「ユウ」と呼ばれ、
事態が切迫していたこともあって、ユウが桜井侑斗と気付かれることは無く、
時間の歪みが修正された後、復活した侑斗の言動で正体が明かされるという演出がとられている。

なお、侑斗の幼少期ということからも分かる通りキャラとしては男性だが、演者である沢木ルカ女史は女性である。
劇中では完璧に少年役を演じられているので、後で知って驚いたファンも多いのではないだろうか。

時間改変により、世界をショッカーが支配し、仮面ライダーは人間の自由と平和を打ち砕く存在に変質したが、
侑斗はゼロノスカードの影響で時間改変に巻き込まれずに済んでおり、数少ない正義のライダーとして戦うことになる。
この作品より後の時系列の配信作品『仮面ライダー4号』にも引き続き登場している。

39・40話の電王編のレジェンドとして登場。
未来の光景を見たことで、ソウゴを世界を滅ぼす魔王と見なし、デネブと共に戦いを挑む。
しかし、モモタロス達やアナザー電王の介入により思うように動けず、結局トリニティに敗北。
ソウゴからも強いと称されてはいたが、さすがに相手が悪すぎた。
その後もモモタロスが電王ライドウォッチを渡すのを阻止し、自分がアナザー電王に対処しようとしたが、
追ってきたソウゴ達がアナザー電王の変身者・関係者を救おうと奮闘する魔王らしからぬ光景を見たことで疑念を抱き、
一度は阻止した電王ライドウォッチの継承をモモタロスに促し、グランドジオウへ覚醒したソウゴと共に事態を収拾させた。

だが、去り際にソウゴに対して、自身が抱いた疑念…「お前は本当に“ときわそうご”なのか?」という問いを投げかける。
怪訝な反応をするソウゴを見て直後に撤回するが、後の劇場版『Over Quartzer』で、この回答が提示される事になる。

+ 仮面ライダーゼロノス…だった男
2023年に配信された『アウトサイダーズ』のep.3にて登場する敵役の仮面ライダーゼイン。
その変身者はなんと桜井侑斗だった。
ゼインは歴代の正義側のライダーの行使が可能であるが、同意の元でその力を利用しているらしく、
あのオーマジオウすら協力・容認している疑惑が生じている。


MUGENにおける仮面ライダーゼロノス

藤山氏の製作したアルタイルフォームが公開中。
ドットは手描きで製作されている。最新バージョンはV7。
ゼロガッシャーを使った技やプロレス技など遠近共にバランスの取れた攻撃技を持つ他、デネブに援護射撃させる技も持つ。
超必殺技の「ベガフォーム グランドストライク」は、原作の変身回数制限を再現したのか1試合に1回という制約があり、
「ゼロフォーム バスターノヴァ」は体力300以下という条件がある他、どちらも発動にデネブの存在が必要になる。
7Pではデネブ無しで操作できる。
AIは未搭載だが、ななび氏による外部AIが公開されている。

また、同じく藤山氏によりゼロフォームも単体で公開されている。こちらの最新バージョンはv2。
必殺技の火力が大幅に上昇(波動コマンドでさえ約1割、レーザー系射撃と突進射撃に至っては2割超え)しているが、
その分全体的に技の出が遅くなり(最速17F)隙も増加、プロレス技もなくなったためガードを固められると弱い。
通常技はあまり変わっていないので、小パンから繋げばノーゲージ4割コンボとか出来るが。

出場大会


*1
ただし、これはゼロノス特有のシステムというわけではない。
というのも、本来『電王』におけるライダーのシステムは装着者自身のオーラをフリーエネルギーに変換し、
電仮面(マスクの複眼部分)を形成するというもので必ずしもイマジンの憑依を前提としていない。
なにせ、イマジンの憑依なしで変身するガオウや幽汽、変身者の体質のせいでそもそもイマジンが憑依できないNEW電王といった者達もいるくらいである。
つまり電仮面の存在しないプラットフォームは変身過程の素体でしかなく、
あまりにも貧弱すぎるために自前のオーラで電仮面が形成できず、やむを得ずそのまま戦っている良太郎の方が本来珍しいのだ。

*2
というか、実はこの回まで『ジオウ』以前に2作品を経験した出演者が出続けていたりするのである。
この前の回ジオウIIに変身できるようになったから…だろうか?その回のゲストも一作品でではあるが2役であったし
また、2作品以上の出演経験があるということは縁故でのオファーに積極的ということでもあるので、東映側も出演を打診しやすいというメタ的な推測もできる
『ジオウ』客演の役 演者 他の役
栗原天音(『剣』 梶原ひかり 鵜坂律子/アルター・ゾディアーツ(『フォーゼ』
風谷真魚(『アギト』 秋山莉奈 ナオミ(『電王』)
桐矢京介(『響鬼』) 中村優一 桜井侑斗(『電王』)
轟鬼(『響鬼』) 川口真五 山本昌宏/仮面ライダーメイジグリーン(『ウィザード』
次狼/ガルル(『キバ』 松田賢二 ザンキ/仮面ライダー斬鬼(『響鬼』)
影山瞬/仮面ライダーパンチホッパー『カブト』 内山眞人 小林義雄/ラビットオルフェノク(『555』
以上をご覧の通り、同話で出た轟鬼を含め京介までは最初に出た方の役で、それ以降は2度目の役での出演になっており、
そうなると電王回で侑斗が出るのは法則性としては然りではあるのだがナオミでもいいんだけど
まさかこれだけの短期間で別の役で同じ番組に出演するとは予想できず面食らった視聴者も結構いることだろう。
また、TV本編では後にアナザードライブ登場回にて、『W』劇場版から仮面ライダーエターナル・大道克己も登場。♪サプライズ世界中がドゥラァァァァ~イブ(ドゥーン
一応、こちらの演者である松岡充は過去に仮面ライダー4号の声も演じていたため、この法則にも当てはまる。

ちなみに夏の劇場版『俺、誕生!』の小太郎(10歳時の良太郎)及び『超・電王』シリーズでの良太郎を演じた溝口琢矢氏も、
仮面ライダーゴースト』の八王子シブヤ役で『ジオウ』にも出ている…のだがこれらの回よりだいぶ前である。
そもそも『平成ジェネレーションズFOREVER』で本来の良太郎が出てきちゃったのでこっちの良太郎の出番は…


最終更新:2024年02月01日 11:02