ルーラー



属性:秩序・善
身長:159cm
体重:44kg
スリーサイズ:B85/W59/H86
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B B A A C A++

「主の御業をここに!」

ルーラーとは『Fate』シリーズに登場するエクストラクラスのサーヴァントであるが、
本項目では小説『Fate/Apocrypha』で、『Fate』シリーズで世に最初に出たルーラーの英霊について解説する。
『FGO』での担当声優は 坂本真綾 女史(アニメ版『Apocrypha』など他媒体でも続投)。
坂本女史は『FGO』の主題歌をスマホ版・アーケード版共に担当している。

+ クラス「ルーラー」のサーヴァント
通常の聖杯戦争で召喚される事は無い「裁定者」の英霊(『FGO』では「調停者」とも)。
正規の聖杯戦争では7種類のクラスがサーヴァントに充てがわれるが、
ルーラーはマスターに召喚される事は基本的に有り得ず、
「聖杯戦争が特殊な形式で、人の手の及ばぬ裁定者が聖杯から必要とされた場合」
もしくは「聖杯戦争そのものによって、世界に歪みが出る場合」に、
聖杯自身に召喚され、「聖杯戦争」という概念そのものを守るために動く、絶対的な管理者でありセーフティとなるサーヴァントである。
このため、「現世及び聖杯に何の望みもない」、「特定の勢力に加担しない」などの条件を満たす英霊がこれに該当し、
クラス特性としてサーヴァントの真名を知る事ができる「真名看破」、
聖杯戦争に参加する全サーヴァントに使用可能な令呪を各サーヴァントごとに二画保有する「神明裁決」、
10キロ四方に及ぶサーヴァントに対する知覚能力を持つ事になり、中立の審判として基本的にどの陣営に組する事もなく、
逸脱した行動に出たマスター、もしくはサーヴァントにペナルティを与える役割を担う。
通常の聖杯戦争でルーラーが呼び出される事はまずなく、ルーラーが召喚されるケースは即ち、ルール無用なロクでもない聖杯戦争の証拠だと言える。
ただし『Apocrypha』劇中でも語られた通り、普通はマスターに召喚されないという事は、
逆説的に普通ではない手段を用いればマスターがルーラーを召喚する事は、イレギュラーな形ではあるが可能とされる。
このため、「真名看破」で相手の弱点を突き、「神明裁決」で令呪強制執行して聖杯戦争を勝ち残るという狙いから、
敢えてルーラーを狙って召喚した勢力の存在が劇中で言及されている。
結局ロクでもない事になったけど

例外的にアサシンのサーヴァントであれば、ルーラーの気配察知能力を気配遮断スキルで相殺できるため、
ルーラーの目を盗んで行動する事は理論上可能であり、絶対的に優位に立てるわけではない。
他にも真名を隠蔽する宝具の持ち主が真名看破を無効化した実例も存在しているため、
やり方次第ではサーヴァント達がルーラーを出し抜く事も可能である。
無論、直接対峙せずに「神明裁決」を使って他のサーヴァント達に「違反者を袋叩きにしろ」と命令する事も可能なので
各サーヴァント陣営からして見れば敵視されるのは極力避けたい存在であるのは間違いない。

なお、正規の聖杯戦争以外の場所では「ruler」と言う単語が持つ「俺がルールだ=支配者」の意味合いから、
クラス適性があったと思われる英霊も登場している。
『FGO』においても王族の他に探偵などの特殊な役職を持ったルーラーが登場したり、既存のサーヴァントでもルーラーの適正を持つ者が居る。
ほぼ全員が攻撃手段としてボクシングルチャリブレスープレックスといった肉体言語を用いるが、
ルール違反した選手を止められるくらい強くなくては審判は務まらないという事だろう。
本項のルーラーは武器を持って戦うが、通常は上記画像で持っている剣ではなく長大な旗槍を扱う。

『Apocrypha』では冬木で起きた第3次聖杯戦争で、ナチス・ドイツと結託していた、フィン・マックールのマスターであるダーニックが、
決着が着く前に世界一の科学力で大聖杯を物理的に持ち出して自身のテリトリーであるルーマニアにとんずらしており
再度ルーマニアで聖杯戦争を引き起こしたダーニックが率いる一族の七騎と、
それを討伐しようとする協会側の七騎が戦う、「聖杯大戦」という特異な形式となったため、
肉体、霊格を含めたあらゆるものが彼女と一致するフランスの女学生、「レティシア」に憑依するイレギュラーな形で召喚された。

+ 真名
「私のような農家の子女でも教育を受けられる。……良い世の中です。」
「……さっぱり分かりません。」

百年戦争で有名なフランスの英雄であり、「オルレアンの聖処女」「乙女(ラ・ピュセル)」の異名を持つ「ジャンヌ・ダルク」。
読み書きもできない田舎娘でありながら、ある日「神の声を聴いた」として戦場へ旅立ち、
当時劣勢にあったフランスを奇跡とも呼べる快進撃で逆転に導いた少女だったが、
政治的な思惑から魔女という冤罪を着せられてしまい、十九歳で火刑に処せられた悲劇の英雄である。

初出作でメインヒロインを務めた事、『Fate/Zero』で生前の知己である第四次キャスター*1が彼女とセイバーを誤認した事などから、
所謂「セイバー顔」として扱われる事もあるが、実際には顔のパーツは細かく異なり、設定的にも醸し出す雰囲気やオーラが似ているのが大きいとの事。
シリーズ作品において彼女とセイバーを本気で誤認したのが、いずれも冷静な判断ができないタイプのサーヴァントだったのもそれを裏付ける。
その割に謎のヒロインXの「アルトリア顔特攻」はバッチリ刺さるあたり理不尽である。
社長が金髪少女描くと大体セイバーの顔になっちゃうので仕方ない
また戦闘力に関してはこちらが圧倒的。上記の第四次キャスターも実際に見比べると素で謝罪するとか

また、今でこそセイバーの真名はアーサー王ことアーサー・ペンドラゴン(アルトリア・ペンドラゴン)である事が広く知られているが、
PC版発売当初は「見た目的にも知名度的にもジャンヌ・ダルクじゃね」と言う予想が多かったという、妙な縁があったりもする。
まさか英雄女体化ネタだったとはね

余談だが、『空の境界』でも霊長の抑止力の話を聞いた黒桐幹也が、
彼女の偉業を挙げて、「抑止力に後押しされた結果ではないだろうか」と推察している。
あくまでも幹也の推察であり、明確に抑止力が介入したのかは断言されていないが、
型月ファンの間では、各作品における抑止力の干渉と思われる出来事について考察する際に、
荒耶宗蓮の件と合わせて取り上げられることが多い。

デザイン及び『FGO』版イラストは「社長」こと武内崇氏が、宝具デザインはこやまひろかず氏が担当。
また、ページ上部のイラストは『Apocrypha』のイラスト担当である近衛乙嗣氏によるもの。
『Apocrypha』劇中で女学生レティシアに憑依する形で現界したのは、同作がオンラインゲームとして企画されていた段階から、
社長が「ジャンヌは女子高生ってよくない?」と繰り返し主張していたためだとか。駄目だこの社長…早くなんとかしないと…
ギャグ寄りの企画だとちょくちょくJK属性が追加される(通称「JKジャンヌ」)のも恐らくは同じ理由だろう。

なお、企画段階の設定ではジャンヌはルーラー以外にもセイバー適性を持っているとされているが、
聖カトリーヌの剣を血に濡れる事を恐れたからではなく、剣を使うのが不得手だったため決して抜かなかった、
など述べられており(実際に史実でも剣にまつわる武勲は見当たらない)、
ジャンヌ当人の剣を使う資質は低かったとされる。
コミカライズ『新宿幻霊事件』でも新宿のアーチャーがアルトリア・オルタの真名を言い当てる際に、
「若い頃が全盛期の女性騎士で名が知られているのはジャンヌだが熟達した剣術が彼女に該当しない」
と、アルトリアと異なりジャンヌの剣の腕が秀でていない事を正体を見抜く根拠にしている。
にも拘らずセイバーの適性があるのは後述の宝具によってジャンヌ自身”が”炎の聖剣と化す、
つまり「剣を使う側ではなく剣として使われる側」という意味でセイバー適性を持つためとされる。

宝具

「我が旗よ、我が同胞を守りたまえ!
 『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)』!」
  • 我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)
ランク:A
種別:結界宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:不明

生前のジャンヌが先陣を切って走りながら掲げ、付き従う兵士達を鼓舞した旗の宝具。
物理的霊的問わず、宝具を含むあらゆる種別の攻撃を受け流せる。
ただし発動中は攻撃できず、受け流すだけで無効化はできないため攻撃の余波は周囲に及ぶ。
また、ダメージ自体は旗に蓄積し続けるため、たとえば対城宝具を何度も受け流すような事はできない。

通常戦闘では真名解放を行わず、旗を畳んで槍やロッドのように扱う事も可能。
『FGO』では払ったり叩き付ける程度で比較的大人しめだが、無双ゲーである『EXTELLA』ではかなりアグレッシブに旗を振り回し、
挙げ句の果てに空中攻撃で旗を振り回し浮遊する。付いたアダ名は「旗コプター」「聖女コプター」。
そもそも素の時点でかなり脳筋気味であり、本人は「旗に槍が付いているのはこれで殴れという神の啓示」などと主張している模様。

「───主よ、この身を委ねます───」
  • 紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)
ランク:C(発現前) / EX(発現後)
種別:特攻宝具
レンジ:不明
最大捕捉:不明

彼女が所持している聖剣。
真名解放するとジャンヌが最後を迎えた火あぶりの状況を再現する、自身の心象風景を剣として結晶化した固有結界の亜種の武装。
一度発動したが最後、あらゆる存在をジャンヌ諸共焼き尽くす自爆技である。

アニメ版『Apocrypha』ではこの宝具使用時に『FGO』の第三再臨衣装になるという演出が取られた。
また『EXTELLA』では「宝具=敵全体に大ダメージの必殺技」というゲーム仕様上こちらを宝具として使用。
設定通り使用後にジャンヌが消滅する(HPが0になる)ので、スキルなどの復活手段を事前に用意していないと強制的にゲームオーバーになる。

『Fate/Apocrypha』においては、事実上のメインヒロインを務める。黒のライダー?その話はやめよう
前述の黒のサーヴァント七騎と赤のサーヴァント七騎という大規模な聖杯戦争の形を治める為彼女も召喚されたが、
黒の陣営のユグドミレニア一派がサーヴァントの魔力供給の為に製造していたホムンクルスの一体が、
奇跡的に自我に目覚め培養層から自力で脱走する。
そのホムンクルスの少年は、その聖杯大戦においてあらゆる英霊と奇妙に関わり合いながら、ある成長を遂げていく。
のちにジークと名乗るその少年は、ルーラーと特に数奇な運命を共にする事となるが…?


Fate/Grand Order』における活躍

「聞け、この領域に集いし一騎当千、万夫不倒の英霊たちよ!
 本来相容れぬ敵同士、本来交わらぬ時代の者であっても、今は互いに背中を預けよ!」

初期より実装されている。レア度は最高の☆5
クラス「ルーラー」は全クラスの中でトップの耐性を持ち、
バーサーカーアヴェンジャーの攻撃には弱いが、
バーサーカーを除いたの6ムーンキャンサーの攻撃を半減でき、強固な耐性を持っている。
ただし反面、殆どの敵への攻撃力が等倍で固定されるため、防御力と後述の宝具を組み合わせての持久戦・耐久戦が得意。
特にチーム対戦アクションとして稼働しているアーケード版では基本的に単騎で戦う関係上、瞬間的な火力に乏しいという欠点が死活問題レベルに発展しており、
アップデートで攻撃時に限り軽減倍率が緩和(≠攻撃力アップ)されたほど。

カード構成はアーツ型で、保有スキルも他サーヴァントの支援・防衛に特化した性能となっていた。
後にサーヴァントの宝具威力を低下させる「真名看破」が強化クエストにより性能を拡張され、
敵の種類問わず宝具威力と防御力を低下させる「燦然たる聖光の復権」となり、
気休めレベルだがダメージの支援も行えるようになった。
宝具は「我が神はここにありて」が採用されており、味方全員の防御力を3ターンUP、2ターン体力を自動回復付与、1ターン無敵付与という強力な物だったが、
代償に自分は次ターンで行動不能になるため宝具連発などは不可能で使い勝手は良くなかった。
だが、2017年に実装された強化クエストをクリアする事で、行動不能のデメリットは消えた他、
宝具に味方全員の弱体状態解除が加えられ、格段に使い勝手が増した。
防御力アップとダメージカットにいざという時の単体無敵付与のマシュ
宝具で宝具とスキルの再度使用の回転率を上げながら回復もこなすキャス狐とパーティを組ませたり等すれば、
アーツカード大回転で宝具打ち放題の鉄壁要塞と化したりする。でも無敵貫通とか強化解除からの攻撃宝具や確率即死攻撃は勘弁な!

本作の彼女は、ルーラーとしての記憶の引継ぎが強く行われている為、
『Apocrypha』における顔見知りのサーヴァント達を良く見知っている風な振る舞いを見せている。
赤のキャスターにはおかげさまで辛辣であるが
そして、後に『Fate/Apocrypha』コラボレーションイベント『Apocrypha/Inheritance of Glory』にて、
彼女にとってはある種特別な関係の相手であるジークがサーヴァントとして『FGO』に実装され、
拠点であるカルデアにて再会をする事となる。
しかし、彼女はあくまでサーヴァントである為か、何らかの抑止の力が働いているのか、
ジークの事はどこか気になるがその理由が分からない存在としての認知であり、
ジークも本人ではなくその端末・分身としてのサーヴァントのようなものとしての顕現である為、
「彼女と自分が何か縁がある事は感じ取れるが、それの実感は薄い」らしい。
このようなもどかしい措置が取られているのは、ひとえに『Apocrypha』原作における二人の結末に配慮したものと言えるか。
え?FGO主人公に対して?絆レベル上げきっても好ましいマスターと思ってくれる程度です。*2
そしてイベントのストーリーでは活躍どころか影も形も無いというまさかの冷遇。
これはもう一人のルーラーにも言える事だが、本イベントの黒幕によってルーラーの介入をできなくしていたためらしい。
また上述の通りジークがメインキャラとして登場するため、直接顔を合わさせるわけにはいかないという事情もあったものと思われる。
一応、原作に登場したサーヴァントであるため、攻撃力が倍増するイベント専用のスキルは適用されている。

何故か『マンガで分かる!Fate/Grand Order』における扱いが非常に悪い事で有名。
この漫画は原作を投げ捨てたキャラ付けが特徴だが、彼女は中でも特に酷い目に遭う事が多く、
ファンの間では「作者のリヨはこのルーラーに何か恨みでもあるのか?」と噂されている。
特に主人公からの風当たりが強く、周囲に運営を称えるよう促すルーラーの発言で主人公から不穏分子として扱われ、
主人公の思想に賛同しても「太鼓持ちはいらない」と言って血祭りに上げられ、CMでは倉庫に押し込まれ、
アニメ版では彼女が主人公の辛辣な対応で悪夢にうなされるシーンから始まった。夢オチとはいえあんまりな扱いである。
このため、ヒロインのマシュ・キリエライトと共に主人公と敵対した時期もあった。
主人公以外にも出展元で因縁のあった黒のアサシンに刺されたり、
同郷であるマリー・アントワネットのフレンチ百合仕草の餌食になるなど、碌な目に遭っていない。
言うまでもないが公式設定の多くがあえて無視された公式作品というアレな内容なので本気でとってはいけない。

『FGO』の奇数章をコミカライズした『Fate Grand OrDER -turas realta-』でも一章の主要人物として活躍。
ブレスで敵を薙ぎ払おうとするファヴニールの顎をカチ上げて反らすなど活躍する。
うん、アッパーカットでファヴニールの顎をカチ上げたんです、この人。
数少ない肉体言語じゃないルーラーだった彼女も、水着回のマルタに次ぐ「殴ルーラー(殴るルーラー)」の異名を授かる事となった。


派生キャラ

金髪外人大好きな型月の社長がいつものようにセイバー病を発症したらしく*3、派生・そっくりキャラが多い。
そのほとんどが『FGO』が初出である。

+ 一覧(ネタバレ注意)
  • ジャンヌ・オルタ
1章で登場したキャラ。ジャンヌを悪堕ちさせたような人格をしているが、
ジャンヌの別側面ではなく、ジャンヌの側近だったジル・ド・レェが聖杯に願って生み出されたジャンヌの贋作サーヴァント。
「あのような仕打ちを受けたジャンヌならば復讐を望む資格がある」という人々の認識・イメージから生み出された存在でもあるが、
マイルームの会話などから悪ぶっているだけで素直になれないツンデレかつポンコツな部分が見え、
さらに菌糸類が「ジャンぬ」という腑抜けた誤字をやらかしたため、「」という威厳の欠片もない愛称を与えられ、
1章のボスとは思えないくらいネタキャラ扱い込みで親しまれている。
他にも「邪ンヌ」「ジャンタ」「フンヌ(宝具名の憤怒から)」等。
尚、設定上、オリジナルのジャンヌ・ダルクに「別側面(オルタナティブ)」は存在し得ない。

第一章のボスとしての登場時はクラスがルーラーだったが、実装に伴いクラスはアヴェンジャーに変更され、立ち絵も変更された
(ボスだった頃の立ち絵はそのまま)。
アーツ主体で守りに長けたルーラーとは逆に、オルタはバスター特化の攻撃型。
ユニットとしては非常に高い火力を殆ど相手を選ばずに発揮できる強力なアタッカー。
また、鎧や髪の色の他にも目付きや旗に描かれた紋章が異なり、劇中では「竜の魔女」の異名を持つ。
また、ボスとして登場したルーラーとガチャから出てくるアヴェンジャーは宝具名こそ同じだが演出も大きく異なり、
前者は黒い剣の雨で全体攻撃、後者は一人に対して足元から炎の槍で串刺しにする。
この演出のため、キングプロテアに使うととんでもないことに!

コーエーテクモ制作のアクションRPG『Fate/Samurai Remnant』では彼女を彷彿とさせるランサーが登場している。
しかしながら彼女は本来ならばカルデア式の召喚でなければ召喚する事が出来ない筈なのだが…。

余談だが、『HELLSING』で知られる平野耕太氏による、
歴史上の人物達がエルフやゴブリンの居る世界で戦うファンタジー漫画『ドリフターズ』においては、敵勢力の一人として登場。
この作品のジャンヌは本人なのだが、炎を操ったり視界に移る物を悉く焼き尽くす等、性格はどちらかというとオルタに近い。
髪が短く、体型もペタンコ細身なので、ぱっと見では少年に見える。黒王「何そのまな板舐めてんの?女子バレー部主将?」
なお、同じく敵として登場する土方歳三、アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ、ジャンヌの宝具はこの作品がパクリ元元ネタではないかと言われており、
型月以外でコラボしてほしい作品としてよく名前が挙がり、ニコニコ静画でも二次創作のイラストや漫画が描かれている。

  • ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ
2016クリスマスイベントで登場したキャラ。クラスはランサー
ジャンヌ・オルタが英雄王(子モード)から借りた透明になる薬を飲んだ所、
間違って若返りの薬が渡されていたため、ロリ化してしまいこの姿になった。
いわば、派生キャラの派生キャラで、カルデアに登録されて以降はジャンヌ・オルタとは別の存在として独立して活動している。
本編では1.5部「亜種特異点4 異端なるセイレム」の作中で主人公達が公演する『三匹の子豚』のパロディに三女として登場。
以後、ファンから「ジャンヌ三姉妹」の愛称で呼ばれ、公式では初詣をしている礼装が作られている。
また、クリスマスイベントで友達になったナーサリー・ライムとジャック・ザ・リッパー(モヒカンじゃないよ)の、
銀髪ロリ三銃士としてセットで描かれる事も多く、この三人が海水浴をしたりバレンタインチョコレートを作っている礼装も存在する。
『マンガでわかるFGO』でも一緒にいる事が多く、原作以上の苦労人ポジションとなっている。
要素てんこ盛りの上に名前まで長く、ナーサリーからは「スパムみたいな名前」と称され、
『Apocrypha』コラボ以降はジャックからも「スパムリリィ」と呼ばれている。
また、後輩サンタのアルテラ・ザ・サン〔タ〕からは「リリィ先輩」と呼ばれており、先輩風を吹かせまくっているとか。
ファンからの愛称は「邪ンタ」「サンタリリィ」「オルタリリィ」「ジャンヌリリィ」「JDASL」「オルタちゃん」など。
元の長さ故に略し難いのかアダ名が妙に多く、更にはリリィじゃないオルタと紛らわしいのもチラホラ

  • ジャンヌ(弓)
2018水着イベで実装されたジャンヌの水着版。
イルカを使役するが、クラスはライダーではなくアーチャー
本人曰く、「イルカを撃つのでアーチャー」らしい。
加えて、宝具ではクジラも召喚する。
また、ルーラーの時と比べてかなりテンションが高いキャラ崩壊はっちゃけた性格になっており、
オルタとサンタリリィを妹達と呼んで一方的に慕う等、お姉ちゃん風を吹かせている
なお一応、主人公(男女問わず)のことも弟妹扱いしているが、恋愛感情は見受けられない。

  • ジャンヌ・オルタ(狂)
同じく2018年の水着イベで実装された派生キャラの派生キャラその2。
クラスはアヴェンジャーからバーサーカーに変化しており、同時にクラスチェンジの弊害なのか、
はたまた字の勉強と称して読んでいた漫画の影響か、厨二病を発症している。
自作の刀による接近戦の他、腕から黒い炎や竜を出す

  • 神風魔法少女ジャンヌ
エイプリルフール企画『路地裏さつき』に登場。某少女漫画の神風怪盗とは無関係。
まだ『Apocrypha』が始まって間もない頃だったので、「キャラが定まっていない今だからこそ何をやっても許される」とあざとい方向に走っている。
四月馬鹿の1発キャラかと思いきや、『Fate/EXTELLA』で有料DLC衣装「エイプリル・マジカル」として再登場を果たし、
ワダアルコ氏のイラストが新規に描かれた。
…史実の尋問中にあったエピソードを考えると、彼女に犬耳尻尾コスをさせるというのはかなりブラックなジョークである

  • ジャンヌ・デ・ザルモアーズ
磨伸映一郎氏の漫画『氷室の天地 Fate/school life』で名前が登場。
ジャンヌが処刑された数年後にロレーヌに現れた、ジャンヌ・ダルクを自称した人物の事であり、
劇中のオンラインゲーム『英雄史大戦』でキャラ化されている。
元は募集企画「ぼくの考えた最強偉人募集」のキャラクター。

  • ラクシュミー・バーイー
『FGO』2部で登場。クラスはセイバー
ジャンヌの別側面でもなければ贋作でもない、インドにかつて存在したジャーンシー藩王国に実在した王妃。
19世紀における「インド大反乱」の指揮者であり、祖国を取り戻すため国力で劣るインドを率いてイギリスに肉薄した戦いを実現し、
その戦いぶりから「インドのジャンヌ・ダルク」の異名を持つ。
このためか、イラストはジャンヌに似せて描かれているが、
赤目と褐色肌と白髪の三つ編みだったせいで一部のユーザーに女体化したソロモンと間違われた事もあった。
あくまでそっくりさんであって別人だからか、CVは坂本真綾氏ではなく佐藤利奈氏が演じている。
なお、上記で「王妃」とあるようにFateでは珍しい女体化ではないセイバークラスの女性サーヴァント」である(初というわけではない)。


MUGENにおけるルーラー

緑谷出久等を公開しているLautyCarp氏の製作したキャラが公開中。新MUGEN専用。
スプライトは『JUS』風のものが使用されており、ちびキャラである。
カットインも搭載されるなど、凝って作られている。
機動力に秀でており、空中ダッシュも可能。
超必殺「我が神はここにありて」では一時的に無敵になれる空間を作り出せる。
AIもデフォルトで搭載されている。

…フォルダ名で真名がモロバレしているが、海外製故致し方なし
DLは下記の動画から

これ以前にも、リヨぐだ子の超必殺技として召喚される形でMUGEN入りしている。
原作同様、一定時間無敵になる効果を付与するが、主人公が面倒臭がって強化クエストを怠ったのが災いして宝具使用後にスタンしてしまう。

出場大会



*1
+ 第四次キャスターとは?(「zero」ネタバレ注意)
「Fate/zero」で描かれた冬木の第四次聖杯戦争にて召喚されたキャスターのサーヴァント。
CVはとても信じ難いがかの大英雄アーラシュと同じく鶴岡聡氏。スパルタクスと同じ人でもあるのでむしろ納得の配役という意見も
真名をジル・ド・レェ。かつてジャンヌと戦場を共にした英雄にして、戦後狂気に陥って涜神を重ねたとされる反英雄である。
童話「青髭」のモデルとして知られ(諸説アリ)、劇中でも「通りの良い名前」として青髭を自称していた。
キャスターとしての彼は高ランクの精神汚染によって完全に狂気に陥っており、
ジャンヌと同じ雰囲気を持つセイバーに対し半ばストーカーじみた妄執を抱いていた。

また、当のジャンヌ自身もジルが敗れた際に"彼女の幻を見る"という形で出演しており、
アニメ版では『Apocrypha』に準拠した姿で映像化されている。

『FGO』においては狂気に陥っていない真っ当な英霊としてセイバークラスのジル、及び生前の姿が登場。
こちらでは極めて温厚で誠実、信仰に厚い騎士の鑑のような人物であり、聖杯からの知識で自らの末路を知りつつも人理を守る為懸命に戦っている。
ただしこちらもこちらで狂化(EX)持ちで、再臨(=レベルキャップ解放)を続けていくとやや不穏な姿に変貌。
キャスター時の宝具「螺湮城教本」(プレラーティーズ・スペルブック)と言う三文魔導書も所有しており、使うと強制的にキャスターへクラスチェンジしてしまうのだとか。
アニメ版『Apocrypha』への登場時には『FGO』におけるデザインが採用された。

*2
これに関しては、セイバー両儀式など他作品のメインヒロインのように出典作品で明確に誰かと結ばれるキャラも同様。
それらのキャラに関しては、恋愛っぽい要素はバリエーションキャラに割り振られている。
ルーラーに関しては、後述するオルタや水着イベントで登場したアーチャー版などでそういった面が見られる。
逆に生前(サーヴァントとなる前)に配偶者や恋人などがいたとされるキャラ、
出典作品では片思い止まりや悲恋に終わるなどで明確に結ばれないキャラに関しては特にこの法則は当てはまらない模様。

*3
TYPE-MOONの社長である武内崇氏はライター陣の無茶振りも大抵は尊重するお方なのだが、
セイバーの一件から分かるように、自分の好きなキャラ、特に型月ファンから「セイバー顔」と呼称されるキャラに関わると、
ライター陣に負けず劣らず暴走する悪癖を持っている。
特に『FGO』がサービス開始して以降、そこそこバリエーションが存在したセイバーやジャンヌの派生キャラはさらに怒涛の勢いで増加し、
同時期に刊行された『Fate/strange Fake』のセイバーの英霊(男性)が、『stay night』のセイバーと関連が無くもないのをいい事に、
打ち合わせ時に「女性化してセイバー顔にしましょう!」と作者に何度も提案し、相席していた主な被害者の奈須きのこ氏が、
「はっきり断ったほうがいいぞ!」と思わず作者に助け船を出した逸話が存在する。


最終更新:2024年01月20日 21:36
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