七夜志貴








「吾は面影糸を巣と張る蜘蛛。
―――ようこそ、このすばらしき惨殺空間へ」
『月姫』、『歌月十夜』および『MELTY BLOOD』に登場するキャラクター。「ななや しき」と読む。
遠野志貴の悪夢・不安・恐怖が、退魔の一族の長男「七夜志貴」として具現化したもの。
「七夜志貴」は遠野志貴の旧名であり彼のことでもある。そこらへんの事情は遠野志貴のページを参照。

通称は単純に「七夜」。
「志貴」という呼称はもっぱら遠野の方を指すのでこのページでもこれに準ずる。

志貴の「普段使われていない部分」の具現であるため基本的なスペックは志貴に準じるが「殺人嗜好」が強い。
志貴と同様に短刀で武装し、自身の一族「七夜」に伝わる変態体術*1で戦う。

+ 「七夜志貴」の詳細(原作ネタバレ含む)

+ 漫画版では

+ 中二病?

公式では「(台詞が)エロいキャラ」扱い。有間都古はじめ、女性キャラとの会話でその片鱗が垣間見られる。
小さい子との絡みが目立つためしばしばロリコン扱いされるが、七夜がロリコンというわけではない。
しかしロリ以外のヒロインたちには微妙に嫌われ者。
ドラマCDによると彼(というより志貴)の初恋は翡翠らしく、彼女だけはどうしても殺す気になれないとのこと。

なお、 パンダ師匠 なるパンダのきぐるみを着た怪人物との関連性が指摘されるが、詳細は永遠の謎。
背中に「七つ夜」って書いてあったり、漫画版メルブラで明らかに七夜な言動で都古を鍛えていても謎ったら謎。
都古とのタッグ名が「パンダへの長い道」でも謎なのである。
……いつの間にかイロモノに足を突っ込んでいる辺りは白レンとそっくりである。

ちなみにTYPE-MOONの男性キャラクターの中ではかなりの人気を持ち、TYPE-MOONエースVOL2にて発表されたキャラクター人気投票で、アーチャーに次いで男性部門2位を獲得した。
公式携帯サイトでの第一回の総合人気投票では18位(男性では4番目)と順位こそ落ちたもののなかなかの人気で、他の人気投票企画でも男性上位に入っている事が多い。
列挙すると兄にしたいランキング5位、弟にしたいランキング9位、秋が似合うキャラ芸術部門9位、チョコを貰いたいキャラ男性部門7位。
第二回ガチ人気投票ではシキ繋がりからか遠野志貴や式と仲良く入り口バナーとなっていた。
この人気投票ではまたもやアーチャーに次いで男性部門2位に返り咲いた。
ちなみにその人気投票の着て欲しい衣装にて多かったのが「和服」と「執事服」とアーチャーと見事に被っていた。(ちなにみその後、カーニバルファンタズムで本当に執事服を着た。しかも腹チラ状態で)
10周年人気投票では30位、男性のみで12位とかなり下がったが、fate/zero放映中かつ誰でも投票可能だったため、仕方ないとも言える。
シエルが29位、志貴が33位と考えれば十分高いだろう。

+ 近況

MELTY BLOODでの七夜

初代(無印)

無印のストーリーモードでは街に広まる「一年前の事件の殺人鬼が再来した」という噂やその「一年前の殺人鬼」に対する誤認から志貴が抱えた「殺人鬼となってしまった遠野志貴」という不安に、タタリことワラキアの夜が脚色を加えて具現化した「七夜志貴」が登場する。
この七夜は「直死の魔眼」を持っているレアな七夜である。
またタタリ本体が変化した物なのでかなり芝居口調だったり、「殺人鬼なのに誰も殺せないで消えるのは嫌」だと一番手軽に殺せる自分を殺すべく自傷行為に走ったりと、狂人じみた性格をしている。
また戦闘前後で台詞が大きく変貌するが、戦闘後はどう見てもワラキアです。本当に(ry

この一面は以降の作品の七夜に薄まりつつも引き継がれることになる。

Re・ActおよびAct Cadenza

『Re.ACT』のストーリーモードでは白レンがタタリの力で遠野志貴の「普段使われていない側面」を具現化した存在として登場。
「呼び出したモノを殺すだけの存在」であるため、自分を呼び出した白レンを殺害、その後はタタリの夜の終焉と共に満足して消える。

『AC』では具現化がワラキアの夜によること以外は特に変わりないが消えることに未練を感じるようになり、
Ver.B2の白レンルートで最終的に彼女のマスターになり、白レンが具現化させる「悪夢」としてタタリの夜の終焉の後も消えずに留まり続けることになる。
タタリという「幻」にすぎない七夜は、夢魔でありタタリである白レンがその力を持って具現化させなければ短時間で消えてしまい、使い魔である白レンも主がいると都合が良い、互いに持ちつ持たれつな関係。相性抜群。
もっとも消える事に未練を感じる様になっただけで、「この世に存在し続けたい」と思っているわけではない。

Actress Again

『AA』ではverBで白レンのマスターとなった後の設定で七夜本人、白レン、軋間紅摩等のストーリーに登場。
白レンの影響か性格が若干変化がみられ、例えば七夜ルートでは軋間に「以前は獣と話している気にしかならなかったが。今は、まるで人のようだ」等と指摘される。
一方、白レンルートでは冒頭で白レンを捨ててオシリスに乗り変えるのだが、そのオシリスを物語の裏で殺害して さり気なく世界を救い (七夜も消えかかるほどのダメージを負ったが)、その後白レンの力づくの逆プロポーズ命令に応じて元鞘に戻った。
EDでは「黒い方は満足してるし手を出すのは考えもの」と今までと比べると丸い言動が目立つ。
七夜ルートでは都古と遭遇した際に「 新手の奇襲か!? 」と驚いたりしてるし(でも遠野の方と遭遇すると相変わらず殺しにかかる)。
それらの変化に合わせたのか新録されたボイスはかなり爽やかなものになっている。 カットインは目がイッてるが。

……まぁ、七夜ルートでは白レンに義理と未練を感じつつもさっくり殺しちゃったりする。白レン、哀れ。
ただ先に手を出したのは白レンで、七夜は「いつか殺すつもりだった」と言いつつもこの時点まで手出しする気がなかった事を思うと白レンの愛情が呼んだ悲劇と言えなくもない。
しかも、このルートでは敗北した場合、逆に七夜が白レンに殺される事になるので……やっぱ殺し愛かー

殆どの未練と義理を精算し、最後の未練である「七夜の誇り」を清算すべく最後の戦いへと向かった七夜の結末は…

以上の様に七夜のEDでの彼自身の結末はそこに至る経緯こそ違えど、 必ず七夜が消滅する が、
七夜自身は自分を「消えて当然の人でなし」と考えているためか言動には悲壮感はほとんど感じられない。


『MELTY BLOOD』での性能

シリーズでは遠野のコピペだったり弱キャラだったりと、長く不遇な時代が続いたが、『Act Cadenza』で大幅に強化された。
ver.A時代は、どんなに判定の強い技でも真っ向からぶち破るハイジャンプJA、被起き攻めはバックステップ、昇龍、その他拒否行動に命をかける。
初心者が使ってもコンボも戦法もお手軽で強いため、俗に言う厨キャラであった。
尤も厨キャラというより、JA連打ばかりをする厨プレイヤーが多いキャラ、という感じであったが。

だがそれ以上に強い遠野志貴が暴走アルクェイドと二強の立場に居たせいで「所詮は劣化のび」と言われていた。
勿論遠野志貴にない特徴は多く、下位互換というわけではない。固めや前述のJAなど遠野志貴より優秀な点もあった。
「劣化のび」とは、純粋にキャラランク的な意味であろう。

『Ver.B』ではバックステップと主力技が大幅に弱体化したが、まだまだ戦えるキャラではある(ちなみにこの弱体化は某ドラマCDでネタにされた)。
特にガードされても反撃を受けにくいB昇龍SCEX波動の切り返しは強力である。

耐久がやや低めであり、売りのひとつである豊富な前進通常技による固めも多用するとリバースペナルティでコンボ火力が低くなりがち。
そのうえ崩しの手段も投げしかなく、閃鞘シリーズはほとんど死に技である。ADも見てからバクステ余裕でしたという完全ネタ技。
3弱に入る弱キャラである。

立ち回りは空中ダッシュが使い物にならないのでハイジャンプで突っ込み、上をとってJC、空対空にJAや空投げが基本。
地上からはスライディングの2Cやダッシュにガードを仕込んで近づく。
牽制にはリーチの長い2Bや2Cを使い、対空には相殺付きの5Bや2C、連打可能な5Aや低空空投げ、上に判定が大きく出る八点衝が役に立つ。
特に2Cは強判定・相殺付き・9F発生・低姿勢で、固め・コンボ・ぶっぱ・移動・対空など何にでも使え、メルブラの中でも屈指の使い道を誇る。
後述のレモステや唯一使える急降下や各種22を使った起き攻めが強力。
起き攻め出来るのは地上投げを決めた時ぐらいなのが泣けるが…。

レモステとはレモリアというプレイヤーが良く使っているテクニックのこと。
66→4AB→66と入れることで、ダッシュ→バクステ→ダッシュと繰り返し、相手を撹乱しリバサを回避しつつ起き攻めをすることが出来る。
66後にHJや低空急降下や22系を混ぜることでさらに撹乱効果は高まる。ハッフンハッフン!

AADである「閃鞘・迷獄沙門」はAADの中では最高クラスの威力を誇る。
他のAADと比べても頭一つ分抜けており、一撃で体力を半分持っていける。
しかし初心者でも「見てから余裕でした」と胸を張って言えるほどの当てにくさ、上手くコンボに絡めても補正のため威力は激減する、とイマイチ使い勝手は悪い。
さらに上述の空耳ネタのせいか 「ハッスル」「ハッスルダンス」 と呼ばれることもある。
+ AAD絡みのバグ


LAの「極死・七夜」はその見栄えからLAの中でもかなり人気が高く、威力の方もサーキットブレイク効果は無い物のLAの中では高い方。
しかし投擲されたナイフが相手に当たって初めて攻撃が成立するという技の仕様のため、
相手の近くでEXシールドを取ってもナイフ投擲と七夜の跳躍の間隔が短すぎて何をやってるのかイマイチわからない感じになるという欠点(見栄え的な意味で)もある。
まぁLA自体ロマン技の類なので気にすんな。

+ 『Actress Again』


MUGENにおける七夜

なんだかんだで人気者な彼だけに、MUGENには数多くの七夜が存在する。

  • 再現系
+ 伊吹川氏製作 無印仕様
+ ⑨氏製作 MBAC仕様
+ ⑨氏製作 MBAA仕様
+ ⑨氏製作 MBAACC仕様

  • アレンジ系
+ とま氏製作 七夜志貴(弾幕七夜)
+ Sennou-Room氏製作 アレンジ版
+ Kn氏製作 MOW七夜
+ ズズズ氏製作 イクリプス七夜
+ Ina氏製作 KOFアレンジ
+ Kohaku氏製作 Nanaya_K
+ イプシロン氏製作 強奪者七夜
  • 凶悪改変系
+ humi氏製作 通り魔七夜
+ humi氏製作 野生七夜
+ humi氏製作 闇人・七夜
+ SAMSARA氏製作 ゴッド七夜(おろやん)
+ 熄 癈人氏製作 七夜Collapse
+ Sance氏製作 STGs778(シューティング七夜)

海外でも改変されている七夜が多数存在しているので是非探してみると良い。
ただし七夜という名前でもニュートラルポーズが殺人貴のものになっている場合もあるので注意。
詳しくはこちらを参照。


  • お勧めコンボ(⑨氏製作の七夜志貴の場合)
(2A→2B→)2C→C→jC→JB→JC→jC→JB→JC→空投げ 基本コンボ。遠野志貴と共通。ガードされてればCを5Aで空振りキャンセル。
JC→JB→2B→5C→2C→5B→EX六兎→2A→5B→jc→JB→JC→hjc→JB→JC→DJA→空投げ 所謂六兎コンを絡めたコンボ。高火力なので機会があれば積極的に。
  • お勧めコンボ(Kn氏製作のMOW七夜の場合)
八穿 or 空強P or 空強K→近強K→強六兎ブレーキング→極死・七夜(or 強四辻 or 一里四辻 or 強四辻弱四辻〆→一里四辻) 六兎ブレーキングからのコンボ。ダメージは潜在一里>極死だが()内は画面端限定。四辻→一里四辻は四辻を高めで当てる。
八穿(or 空強P or 空強K)→近強K→フェイント→(近強K→フェイント→)屈弱K→弱四辻 or 一里四辻 密着近強Kからのフェイントキャンセルを絡めたコンボ。()内は画面端限定、八穿始動は端以外では発動時に中距離であるように。
屈強K→必殺技 コンボではなく小ネタ。屈強Kは発生前のみ必殺技キャンセル可能(フェイント不可)で、前進技である屈強Kにより短距離だが素早く距離を詰められる。水月系にはフェイントの選択肢が減るので不向き。


動画での活躍

ストーリー動画への出演が非常に多く、特に主人公または準主人公役が多い。
ニコニコ動画のタグ検索『七夜主人公リンク』だけでなんと 53件 も出てくる。
人呼んで、「 MUGEN界のハリウッドスター 誰が言ったか知らんが。そもそも日本人だろとは言わない約束。
あと七夜は苗字(七夜○○)より名前(○○七夜)で使われる割合が高い。
作者の自己投影対象として扱われているのか、界隈では「主夫スキル持ち」或いは「朴念神」だったりと一種の「MUGEN七夜」的な人格が誕生している。(七夜に限った話じゃないが)
そのためかキャラがインフレしている今のmugenにおいて最も安定した出演率を出しているキャラの内の一人だろう。
出演率に比例して改名率が高いのもMUGEN七夜の魅力である(伏線、覚醒、ネタなどに繋がる為)。
近年ではそういった傾向もある為、彼がストーリーで出演するもしくは主人公、準主人公という事で敬遠されたり、「いいぞ、もっとやれ」など
意見が分かれる事もあり、その辺はうp主の魅せ方次第でどの様なキャラ像が生まれるか期待が寄せられている。
また、どの七夜もネタ的にも強いため、名勝負または名場面を生み出すことも多いといった点も起用される理由の一つではないかと思われる。

しかし、大会系の動画では、原作再現の七夜は意外と出番が少ない。
よく見かけるのは、弾幕七夜や良く似た別人の殺人貴とそのアレンジ系、最近では「悪いね☆」やAD・LAを多用するMOW七夜など、アレンジキャラの方。
力が・・・勝手に・・・トーナメントの影響か、超必を決めると 「やだ・・・かっこいい・・・」 とコメントが流れるお約束が出来ている。
ぶっぱなして外した挙句そのまま負ける光景も見られ、その際は 「やだ・・・かっこわるい・・・」 でコメントが埋め尽くされる。


+  あーあ、どうしてこうなった (大会ネタバレ注意)


出場大会

+ 七夜志貴
+ 弾幕七夜
+ MOW七夜
+ 野生七夜
+ 通り魔七夜

出演ストーリー

+ 一覧

プレイヤー操作

七夜修行中! (各種七夜が登場)



*1
混血同士の争いの際の「使い捨て」でしかなかった“超能力者”を生存させるために七夜の一族が生み出した体術であり、暗殺術。
人体を限界まで酷使する技術で、普段は人並みの筋力しかない遠野志貴でもこの体術を使うと一足で10メートルを移動するといった超人的な動きが可能。
その特殊性から七夜の一族以外には四足獣にしか継承不能らしい。
ただしいくら人体を限界まで酷使しようと「人間」としての範疇は超えていないため、混血のような人外の異能力を持つものに正面から敵う力は無く、壁や天井を使ったり、奇妙かつ急激な緩急を付けたり、逆さまになって飛んでいくなどの 珍プレー 虚を付く動作で、相手に気付かれず、気付かれても相手が対応する前に仕留めるのが基本の暗殺術。
肉体を強化するような力は一切無いため、暗殺に失敗して反撃を受ければ簡単に殺される。
MBでは格ゲー補正の恩恵でお構いなしだが、その性質上、死んでも死なないような完全な人外とは相性が悪い。
そんな輩でも殺せるようになる能力が「直死の魔眼」である。

*2
「弔毘八仙」=大体「神」という意味。
つまり 「無情に徹した俺の前には、神でさえ跪くだろう」 という意味。
意訳するなら「神様だって殺してみせる」といったところか。