+ | 魔導書『アル・アジフ』とは |
元ネタは米国の怪奇作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの一連の作品に登場した架空の書物。
氏の小説では英訳された『ネクロノミコン』の出番が殆どだが、その原典と設定されている。 後世では「キタブ(キターブ)・アル・アジフ」と表記される事も。
魔物の吼える声と言う意味であり、アラビアの狂える詩人「アブドゥル・アルハザード」によって西暦730年に書かれた書物。
様々な魔道の術が複雑多岐にこと細かく記されており、 中にはかつて地球を支配していたと呼ばれる「旧支配者」の事も書かれており、彼らを現世に呼び戻す方法も記されているという。 そして『ネクロノミコン』の表題は、ギリシャ語への翻訳の際に与えられたものである。 現存する版本の多くは17世紀版で、ハーバード大学ワイドナー図書館、アーカム市ミスカトニック大学付属図書館、 ブエノスアイレス大学図書館などに所蔵が確認されているが、完全なものは世界に5部しか現存していないと言われている。 また、翻訳する際に誤植や誤訳が生じたり(微妙な言い回しの差かもしれない)、あまりの恐ろしさに写本者が表現を抑えるために改稿したりと、 写本を繰り返すほど内容は真実から遠ざかる(劣化する)。 つまり「最も有名な架空の書物」とも呼ばれている『ネクロノミコン』でさえ『アル・アジフ』の劣化版であり、 『ニトロ+ロワイヤル』の戦闘前会話において、第4次セイバーから第4次キャスター呼ばわりされて、 「あんな(「ルルイエ異本」(甲骨文字)の写本(漢文)の写本(伊語?)みたいな)三文魔導書と一緒にするな!」と怒ったのもそのため。 しかしその三文魔導書でもランクA+とかって、どんだけー。 なお『デモンベイン』には本物の『ルルイエ異本』と、その精霊(当然、幼い少女の姿)も登場している (他に『ナトコ写本』とその精霊(当然(ry)も登場しているが、彼女だけはエセルドレーダと言う「精霊としての名」も持っている。
本作等では強力なマジックアイテムとして扱われている魔導書だが、
元ネタでは(呪文の掛け方等が書いてあるとは言え)あくまでも「唯の本」に過ぎない。 重要なのは書かれている内容(知らなかった方が良かったこの世の真実)であり、一字一句違わなければ劣化ではない。 TRPG『クトゥルフの呼び声』だと書かれている呪文さえ覚えてしまえば、怪物の詳細等を調べるために読み直す時以外に出番は無い。 勿論敵の目の前で読むなんて事は無く、事前の調査結果から敵の正体を推測して対策を講じるために安全地帯で読む。 この世界の怪物(特にボスクラス)は正面から戦ったら99%勝ち目が無いほど強いので重要な行動ではある。
『ダンウィッチの怪』においては、ミスカトニック大学にあるラテン語版を、
旧支配者「ヨグ=ソトース」の息子ウィルバー・ウェイトリィが盗み出し、『ネクロノミコン』を使って父親を現世に呼び戻そうと企んだ。 後述する大十字九郎も過去にこの事件に巻き込まれており、彼がミスカトニック大学を中退した原因にもなっている。
ちなみに、劇中では主に「アル」と呼ばれている彼女であるが、キャラ名は前述の通り本の名称そのままであり、
そもそもアラビア語におけるアル(Al)は定冠詞に用いるもので、それ単体で意味のある言葉ではない (英語の「The」みたいなもの。 アレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)がアラビア語圏で「イスカンダル」と呼ばれているのも、 名前の先頭二文字を定冠詞と勘違いされて「アル・イスカンダル」と読まれてしまったため)。 従ってアルが名前でアジフが苗字とか言う訳ではない。 ついでに「アジフ」は虫の鳴き声と言う意味とされているが、これはH.P.ラヴクラフトの創作であり、実際のアラビア語には相当する単語は存在しない。 また「キタブ」は本と言う意味だが、「キターブ」と発音する方がアラビア語に近いらしい。 「Kitab al-〇〇(〇〇の書)」という題名の書物はイスラームの学者達がいくつも執筆している。 しかしながら実はH.P.ラヴクラフトは「アル・アジフ」としか表記しておらず、「キタブ」は付けていない。 「キタブ(キターブ)・アル・アジフ」は後世の作家による改題である。 …結果論ではあるが「写本を繰り返すほど真実から遠ざかる」の証明と言えよう。
とはいえ『アル・アジフ』自体も「アルハザードという人間が調べ上げた逸話や記録の集大成」に過ぎず、
書かれている知識の量と精度は確かに凄まじいものの、アルハザードの認識によってフィルターがかかっている。 これに対してライバルたるナコト写本は、写本でこそあるものの、原典は「イスの大いなる種族」という人外が記した物。 一度の写本を経てもなお『アル・アジフ』を圧倒する「イスの大いなる種族の知識=ナトコ写本」を恐れるべきか、 人の手で記された魔導書でありながらも『ナコト写本』に匹敵する力を持つ『アル・アジフ』が逆に凄いと見るか……。 いずれにせよその対決の結果は、使い手たる魔術師の力量次第と言った所だろう。 |
+ | デモンベインについて(ネタバレ注意) |
デモンべインは正確には純粋な鬼械神ではなく、鬼械神を科学技術と錬金術で再現した「鬼械神のデッドコピー」。
言うなれば神の模造品のそのまた模造品である (神様を草薙京に例えると普通の鬼械神はKUSANAGI、デモンベインはネームレスみたいな関係と言えるかも知れない)。 そのため、正規の鬼械神を駆る魔術師からは「最弱の鬼械神」とか「ガラクタ」とも呼ばれる事がある。
実際「足まわりだけ時空間を歪曲させる」つま先の脚部シールド「断鎖術式壱号ティマイオス」・「弐号クリティアス」による、
高速走行やその時空間歪曲の反発力を利用した空中ジャンプ、 さらにその反発力を攻撃に転用した必殺キック・近接粉砕呪法「アトランティス・ストライク」、 邪神すら無限熱量で焼滅させ得るデモンベイン固有の最強奥義・近接昇華呪法「レムリア・インパクト」など、 一部尖った性能の特殊武装はあるものの、デモンベインの基礎スペックは魔導書から招喚される正規の鬼械神に比べて劣っている。
後述の鬼械神「アイオーン」の装備を回収・流用する事で性能は徐々に底上げされていくのだが、
やはり「本物の鬼械神」と比較すると、パワー面で見劣りするのは否めない。 そのため、アルの弱体化・九郎の経験不足・黒幕の思惑などもあって、 作中を通して「少しだけ敵のほうが強い」状態が長く続く事になり、敵鬼械神との対決では勝利してもいつもボロボロだった。 とは言え、流用された呪法兵装は紛れもなく本物の鬼械神の物であるため、 最終決戦直前、アルが完全に力を取り戻した後のデモンベインの総合性能は並大抵の鬼械神を圧倒し得るレベルになっている。
だが、デモンベインの真価はその継戦能力にある。
顕現・活動させるだけで術者の魔力と精神を磨り減らしていく通常の鬼械神と異なり、 デモンベインは幾つかのブラックボックスを除けば「ただのロボット」でしかないため、 術者の負担が桁違いに小さく、稼動限界時間もはるかに長い。 極端な話、魔導書側のサポートがあれば、魔術師の素養がない一般人でも扱える。勿論、性能はガタ落ちになるが……。 また、通常の鬼械神は損傷の修復が完全に術者の魔力頼りになるが、 デモンベインはブラックボックス以外なら科学の力で修理が可能であるという点もアドバンテージとなる。 つまり、デモンベインは本物の鬼械神に対して「耐えて競り勝つ」戦いを挑むロボなのだ。 傷付き、倒れ、泥を食んでも最後には必ず立ち上がる、 原作のとあるキャラクターが言うように「最弱にして無敵の鬼械神」なのである。 なお、お笑いロボと言ってもボスボロット枠ではなく、「笑顔を忘れた美少女宇宙人(エロゲーなので)」達を笑わせる事で侵略を辞めさせるという、 要は『超時空要塞マクロス』における「歌」を「お笑い」に代えたもの …まあ、こういう戦い方をする以上は、デモンベインは戦う度に毎回ボロボロになり、ついでに街も破壊されるため、 オーナー兼戦闘指揮官である覇道のお嬢様の頭痛の種を増やしているのだが。
ちなみにアル・アジフは元々、強力な正規の鬼械神「アイオーン」を所持していた。
が、原作冒頭で破壊されてしまったため、「偶然」感知し、これまた「偶然」相性の良かったデモンベインを借りて代用している。 そして契約者にしてパイロットの大十字九郎と遭遇したのも「偶然」であり、彼が魔術を齧った経験があるのも「偶然」なのだ。 更に人より少しだけ戦士としての才能があるのも「偶然」だし、人より正義感が強いのもまた「偶然」である。 なお、トゥルーED(続編『機神飛翔デモンベイン』に繋がるED)でのアルはちゃんとアイオーンを所持しているが、 気に入ったという理由で覇道鋼造にデモンベインを新しく造らせている。
このように「偶然」が多いのは「必然」であり、そして「運命」でもあるのだが……。
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+ | 旦那、大十字九郎について |
『斬魔大聖デモンベイン』並びに『機神咆吼デモンベイン』本編におけるアル・アジフの主であり、同作の主人公。
声優は伊藤健太郎氏(斬魔大聖では「ヘルシー太郎」名義)が担当している。 名前の由来はブライアン・ラムレイ氏によるクトゥルフ神話を題材にした小説シリーズの主人公「タイタス・クロウ」。
一般に「人類が絶対に勝利できない邪神に抗い破滅していく」という解釈をされる事が多いクトゥルフ神話作品群だが、
HPL自身も『ダンウィッチの怪』などで人類が勝利する話を書いており、ミスカトニック大学も「人類科学最後の砦」という扱いであった。 後年クトゥルフ神話を一般に広げる過程で、こうした「オカルトアクションとしてのクトゥルフ神話作品」も数多く執筆される事になり、 タイタス=クロウ・サーガ、そしてデモンベインという作品は、その直系の子孫にあたる……という訳である。
かつてはミスカトニック大学で魔術を学んでいたが、ある事件に巻き込まれた事が原因で中退。
三流探偵としてその日の食事にも事欠く貧乏生活を送っていた。 そんなある日、アーカムシティの支配者である覇道財閥から魔導書探しの依頼を受けた彼は、 秘密結社ブラックロッジに追われていたアル・アジフと出会う。 状況に流されるまま彼女と契約した九郎は、そのままブラックロッジの破壊ロボに襲撃されて街中を逃げ惑う羽目になり、 その最中偶然迷い込んだ覇道財閥の秘密基地で鬼械神デモンベインを発見し、ブラックロッジの破壊ロボを撃破する。 最初はそれ以上の戦いを渋っていた九郎だったが、ブラックロッジの大導師マスターテリオンの邪悪に触れた事で、 ブラックロッジの魔術師達との戦いを決意してゆく。
邪悪を許さぬ強い正義感を持ち、戦いの中で躓く事があってもそれを乗り越えていくという、
ロボットものの主人公としては王道とも言える性格。「後味悪ィことになるのは嫌だから」とは本人の弁。 そして周囲のムチャクチャな連中に対するツッコミ役でもあり、 特にブラックロッジのマッドサイエンティスト「ドクター・ウェスト」との漫才は必見である。 何故か周囲の人々に性犯罪者扱いされやすい。 余談ではあるが人外にやたらモテる。例を挙げると3人のヒロインのうち真人間が1人だけだったり、 邪神に好かれていたり、アルのページに(性的な意味で)食われたり、ロボ娘に惚れられたりと言った所。 ついでに女装すると絶世の美女と化す。 こっちはこっちで執事のウィンフィールドに芸術と言われたり、ドクター・ウェストを胸キュンさせたりしている。 オリジナルであるPC版ではグラフィックがなかったが、PS2へ移植される際に追加CGとして描かれた。
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+ | 続編では… |
続編ゲーム『機神飛翔デモンベイン』では絵師のNiθ氏の画風が変わって、絵が非常に大人っぽくなっている。
この絵は「神の片割れにして一児の母となった可能性の未来のアル」の姿であるため、 若干大人びているのはそういった理由もあるのだと付記しておく。 |
+ | ニトロプラス ブラスターズ(ネタバレ注意) |
ナイアルラトホテップによる繰り返される無限螺旋の中で、
バッドENDとほぼ同じ過程を歩みアルを喪失しながらもグリュ=ヴォ(ベテルギウス)を取り込んだ究極のデモンベインが誕生してしまう。 あらゆる宇宙の「正しき怒り」を抱く者の精神を汚染し、あらゆる宇宙のデモンベインを取り込み、 全ての邪神の大元であり全ての宇宙の因果の大元でもあるアザトースを全ての宇宙ごと完全に滅ぼす存在、 渦動破壊神「デモンベイン・ザ・ボルテックス・ブラスター」である。
続編小説『斬魔大戰デモンベイン』において、
旧神の艦隊が渦動破壊神と戦ったり、旧神と邪神が協力したり、息子と娘が鬼械神クロックワーク・ファントムで立ち向かったり、 全ての宇宙が滅び去る最後の刹那を「銀の鍵」によって無限に引き伸ばしてなんとか持ち堪えたりする中、 最後の一瞬が引き伸ばされた状況下で寄車むげん(邪神ヨグ=ソトース)はアザトース復活を目指し、 滅びた宇宙の残骸を拾い集めて繋げた疑似宇宙を構築した。 この疑似宇宙が格闘ゲーム『ニトロプラス ブラスターズ』の世界である。 また、『ニトブラ』にはアル・アジフ及び、色違いのボスキャラクター「アル・アジフ・エクス・モルテス」も参戦している。 アル・アジフ・エクス・モルテスは、ヨグ=ソトースが様々な宇宙で滅びたアル・アジフの断章群を拾い集めて作った魂無きツギハギ。 そして様々な滅びた世界の残骸から再生された参戦キャラをアル・アジフ・エクス・モルテスと戦わせることで、アル・アジフの魂が復元された。
ヨグ=ソトースの目的は、参戦キャラであるオウカちゃん(殺戮院鏖禍)に内蔵された「名状しがたきトラペゾヘドロンのようなもの」、
参戦キャラ達による1910年のアーカムシティの事件の再演によってサルベージした「銀の鍵」、 「アル・アジフの魂」の3つによって、新たな宇宙を拓くことだった。 渦動破壊神に汚染されたアナザーブラッドの妨害に遭いながらも宇宙が拓かれ、 参戦キャラ達はアザトース復活による全ての宇宙の復元を託して消滅、アル・アジフの魂はヨグ=ソトースと共に拓かれた宇宙に降り立ち、 物語は『D.Y.N.FREAKS(ダイン・フリークス)』へと続く。 |
+ | 「全ての可能性が集う場所」で… |
2013年3月14日に発売されたニンテンドー3DSソフト『スーパーロボット大戦UX』においてまさかの参戦。
前々から参戦希望がチラホラ囁かれていた作品ではあったが、他社の18禁ゲーム原作という点で、 ハードルが高いとも言われていたため、『UX』の発表直後は(他の参戦作品共々)多くのプレイヤーに驚きを与えた。 名義自体は(微妙に後述する) 原作ゲームはもちろん外伝小説や続編『機神飛翔』の内容を示唆する描写まで含み、 アニメ版の大きな不評要因であった尺足らずによる説明不足はクロスオーバーも用いてしっかりと補填。 ついでに18禁版でもやらなかったTVアニメ版での姫さんのパンモロを実装、PV公開時に大反響を呼んだ。 ……いい加減乳揺れに慣れたプレイヤーもここまで堂々とパンモロするのは流石に予想外だった。 こんな人前で見られたら気まずい仕様にも拘らず、九郎は『UX』のCMで「この戦い、畏れず逃さず持ち歩けぇっ!」と煽っていた。
デモンベインを始めとする鬼械神は他のユニットの「EN」に当たる部分が「MP」となっており、
改造が行えず「Eセーブ」などの恩恵を受けられない代わりにアルの持つ「魔導書」スキルによって、 最大MPと毎ターンのMP回復量が上昇すると言う独自システムを持ち、結果的に燃費は抜群。 ついでにELSのEN吸収が通用しないと言う意外なメリットも。 攻撃面では、アルの断片を回収する度に武装が追加される事で射程・火力共に穴の無い性能を誇り、 防御面では運動性こそ低いものの、 こちらもアルの断片を回収する度に防御系の特殊能力が追加されてゆき (バルカン砲での撃ち落とし、バルザイの偃月刀による切り払い、ニトクリスの鏡による分身)、 さらに機体5段階改造のボーナスで「バリア」も獲得出来る(恐らく旧神の印(エルダーサイン)による魔術障壁の再現)。
パイロットの九郎も「魔術師」スキルによって全能力が大幅成長するため非常に優秀。
特に技量の上昇により、前述の各種防御スキルの発生率が上昇するというのもありがたい。 精神コマンド「正義」で1ターンの間、武器の消費を0にできるため、反撃により敵を半壊状態にする事も可能。 同作ではLサイズのスーパーロボットが貴重と言う事もあり、強ユニットの一体として数えられ、数少ないシングル向きのユニットでもある。 最終的には同じく初参戦となるSDガンダム三国伝の曹操ガンダムや、原作漫画版ラインバレルとは射程やボーナス面で相性が良い。 他には「神に会うては神を斬り、悪魔に会うてはその悪魔をも撃つ」機体であるマジンカイザーSKLと神殺しペアを組むと、 作中最強クラスのボスキラー二機が真上の「覚醒」が続く限り再行動して最大火力のツープラトンを叩き込み続ける地獄の宴の開幕となる。 ──俺たちが、地獄だ!
注意点は、中盤のイベントでアルが長期離脱してしまう事(原作再現だが、原作では割と短期間だった)。
アルが離脱している間はエルザがサブパイロットとして搭乗するのだが、彼女には「魔導書」スキルが無いため燃費が大幅に悪化してしまう。 ゲーム全体で無消費武器が殆ど存在しないバランスなので、バリアで敵の攻撃を防いでいたら燃費切れでにっちもさっちもいかなくなる事も。 ただしアル離脱後のあるイベントで「レムリア・インパクト」が正式解禁されたり、 最大火力は「アル復帰後>アル離脱中>アル離脱前」というバランスだったり、精神コマンドだけはエルザの方が戦闘向きで好相性だったりと、 離脱のストレスを最小限に抑えるための配慮がなされている。 レムリア・インパクト使用時のBGM「破神昇華~渇かず飢えず無に還れ」も収録されているものの、残念ながら自動で選曲はされないので、 こだわり派の人はトドメの時に手動で選曲しよう。
余談だが「シャイニング・トラペゾヘドロン」をリベル・レギスと撃ち合うとフリーズするという、妙に原作再現染みたバグが存在する。
シナリオ面においても世界観の根幹に密接に関連し、重要な部分を担っている。ラスト直前、最後の版権面もこの作品。
同じアメリカ合衆国が舞台の『HEROMAN』とも良くリンクしている。 リンクし過ぎて「『UX』のデモンべインはジョーイルート」とか言われる事も。 TVアニメ版で無かった事にされた要素にチラリと触れられていて、該当キャラのファンを大いに喜ばせている。 まあ序盤、マスターテリオンの初登場シーンで色々と噴きだしたプレイヤーも多いと思うが、 フラグを立てる事でなんと九郎がマスターテリオンと最終面で共闘すると言う驚きの展開も存在する。
アル自身も勿論シナリオ面での見せ場は用意されており、孔明先生に協力してホウジョウ軍の奸計を逆に迎え撃つ作戦を敢行したり、
女性陣に鼻を伸ばす主を というか、平時に加えてちびアル状態のイベントシーン用音声が用意されているなど、妙な所で優遇されている面も。
なお、鋼屋ジン氏のTwitterにて「デモンベイン」の名前は元々学生時代の氏が、
『第4次スーパーロボット大戦』の主人公機「グルンガスト」に付けていた名前だという事が、『UX』発表に併せて明かされた。 |
+ | 必殺技 |
飛び道具。落ちながら飛んでいく火の弾を3発出す。
発生が早く上下に幅広く攻撃できるが硬直も長い。打撃技でも相殺可能。
対空系の技。空中へ滞空する時間は長いが無敵は無いので、
対空に使うには少し先読み気味に使う必要あり。 コンボの締めにも使える。 ちなみに原作では、投げると人間サイズの物でも (デモンベインサイズの物じゃなくても) 、 高層ビルを軽く真っ二つにして戻ってくる切れ味がある。
当身技。上半身への攻撃しか取れないが、打撃も飛び道具も取れる。
弱はその場に攻撃判定を出して飛びのく。 中は瞬間的に一定距離前進するが有利時間は短い。 強は相手の後ろに回りこんだ後乱舞…に見えるが、 実際は当身を取った直後に相手がどこにいようと目の前に引き寄せてロックし攻撃を加える。 追い討ちは不可。
弱→中→強と当身受付時間が短く、強ニトクリスの猶予フレームは数Fしかないので過信は禁物。
しかし強の威力は超必直当てに匹敵するので、相手の安易な飛び道具等には狙ってみたい。
捕縛技。相手の足元に攻撃し、当たった相手を短時間拘束する。
弱、中でそれぞれ定位置に、強は自分の足元から高速で前進する判定を出す。 出が遅い上に拘束時間が短いため通常使用は難しいが、起き上がりに重ねると非常に回避しづらく、 屈C→弱or中アトラック=ナチャ→屈C→……はキャラとゲージ状況によってはリアルファイトもの。
飛び道具。高速で直進し複数ヒットする弾を出す(0.5ゲージ消費)。
ヒット時に炎と凍結のエフェクトがランダムで出て、最後のヒットが氷結の場合は追い討ちが可能。 出はさほど早くない。 |
+ | 超必殺技 |
タメの後周囲にガード不能の爆発を起こす。
とても出が遅く、簡単に潰せるため使い所が難しい。
3ゲージ消費の乱舞技。技の後にジャンプ強などで追撃できるが、
それを含めても『ニトロワ』の3ゲージ技の中では威力が低い部類に入る。 |
+ | リーブアタック |
デモンベインを召喚し、掌底から発生させた結界内に無限大の重力と熱量を発生させて相手を昇滅させる第一近接昇華呪法。
原作ではその絶大な威力と危険性から、最終盤になるまで毎回指令室からナアカルコードという暗号転送による封印解除の手順が必要とされた。 流石に原作での性能を再現したらゲームバランスが崩壊してしまう事を考慮したのか威力はそこそこ。 実は暗転と共にバックステップしたのち、元いた位置に出す光球がヒットしないと発動しないため、 リーチは短く、バックステップで開いた空間と無敵時間を割り込み・対空に使用するのが基本。 そのため自分が画面端にいると切り返し効果が落ちるので注意。 ゲージのほとんどはこの技に使う。結局九郎が頼みである。
公式の技表には載っていない隠し技。
特殊技(→+強)と同様に突如ガチムチになった使い魔(種族はショゴス)の「ダンセイニ」が現れ、 ショルダータックルをする特殊な飛び道具。 →+強では一定確率で不発に終わるが、こちらは問題なく出て、一往復半する。 とても広い攻撃範囲を持ち、ダンセイニが相手の攻撃で潰される事は無いが、 全てのタックルがヒットする事はまず無く、技の終了までアルは行動不能、発生保障も無く、 ついでに→+強と合わせてダンセイニが画面にいる間はどちらも使用できないため、使い勝手はいまいち。
ちなみにこの技のガード方向は技発生時に決まっているため、
暗転後にアルを飛び越えるとガード方向が逆(飛び越える前のガード方向のまま)になる。 |
+ | ある意味必殺技 |
実は『ニトロワ』原作は立ちチャンスメイクとしゃがみチャンスメイク、
それぞれの可不可は攻撃の上段下段ではなく打点で分けられているため、 打点さえ低ければジャンプ攻撃をしゃがみチャンスメイクするなんて事も可能 (この判定方法は当身技にも適用されているようである)。 そしてアルはレバー真下に入れっぱなしにするだけでしゃがみチャンスメイク受け付け状態が持続する上に、 しゃがみチャンスメイク成立モーションが攻撃はもちろん立ち上がるだけで一瞬でキャンセルされるため、 おもむろにしゃがんで高めの飛び込み等を除いた攻撃を受ければ圧倒的有利、というとんでもないバグがある。
ただし、一度チャンスメイクしたら一旦レバーニュートラルからまた下に入れ直さなければならない。
しゃがんでいるアルには高めのジャンプ攻撃や投げで対抗する事になる。 |
+ | それがこちら |
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+ | ゆ~とはる氏製作 |
『ニトロ+ロワイヤル』のドットを使って製作されたアル・アジフ。
中版ニトクリスの鏡→レムリア・インパクトや、レムリア・インパクトの追撃に「ジャンプ中→レムリア・インパクト」という原作にないコンボが可能な他、
相手の位置や食らい判定にもよるが「レムリア・インパクトの追撃にレムリア・インパクトが直接入る」ため、 「レムリア・インパクト×3」という強烈なコンボも成立する(補正はないのでほぼ即死)。 逆にアトラック=ナチャの起き攻めはMUGENではなかなか機能しない。 また、ニトクリスの鏡の判定は「上半身のみ」から「下段攻撃は取れない」ものになっている。 強版は更新により相手を引き寄せての乱舞技に仕様が変わったが、タッグ戦だと空振りしてしまう場面も。
特殊カラーとして12Pの金カラーが搭載されており、
常時ライフ回復に加え、攻撃と防御が1.5倍になりゲジマユ状態になる他、→+強のダンセイニ召喚が必ず出るようになる。 また、2013年3月10日に『スパロボUX』参戦記念として大幅に更新され、 『ニトロ+ロワイヤル』に存在しない九郎のボイスとカットインや、 姫さんのパンモロアニメーション付きの一撃必殺技「レムリア・インパクトEX」が追加されるなど、 演出や性能の変更が施されるアレンジモードを選択出来るようになった。 なおこのレムリア・インパクトEXだが、実は時間停止こそしているもののステートを奪わない上に途中で多段攻撃が入るため、 始動に無敵さえあれば多段に合わせてサイクバーストなどのただの食らい抜けを使うだけで無効化されるという欠点もある。
原作のデモシーンのセリフを流用して1000を超えるキャラに対しての特殊イントロを搭載している他、多種多彩な特殊やられに対応しており、
チョイヤー氏の協力でバスターやられ、柊・竹・梅氏の協力によってミッドナイトブリスも追加されている。
キャラ本体にAIは搭載されていないがTizona氏によってAIパッチが製作され、多くの動画に登場している。
クトゥグアや中攻撃で牽制してバルザイの偃月刀で迎撃、といった堅実な戦い方でチーム戦の先鋒としての活躍が多い。 タッグ戦でもレムリア・インパクトの掌底部分以降が相手のパートナーにも当たり、 ダンセイニも画面制圧力と往復する性能によるAI殺しとで威力を発揮している。
その他、Z.A.I.氏によって手描きのドット書き換えパッチも製作されている。効果は以下の通り。
2014年8月8日の更新で全カラーに対応したが、
Miduki_actのAL07b.actとYu-toharu_actのAL1~3.actが特殊やられのパレットに対応していない不具合が確認されている。 気になる人は自己責任で修正しよう。 また、チョイヤー氏や柊・竹・梅氏の許可が下りなかったのか、バスターとブリスの画像は描き換えられていない。
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+ | Eiton氏製作 アル・アジフ・エクス・モルテス |
『ニトロプラス ブラスターズ』でラスボスを務めたアルの裏キャラの再現仕様。MUGEN1.1専用。
まだ更新途中との事だが技は揃っておりエフェクト類の再現度も高い。 AIも標準搭載されており、ラスボスらしく並のキャラでは歯が立たない強さを持つ。 さらにカラーによってランクを切り替える事ができ、10P~12Pでは狂上位に迫る強さになる。
なお、デフォルト設定だとlocalcoordでキャラサイズが大きめになっているため、気になる人はdefファイルで960から1280に切り替えよう。
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