ガイルの「
サマーソルトキック」や「
ソニックブーム」などに代表される、レバーを一定時間以上ある方向に倒し続ける事で
コマンドが成立する技を指す。
変わったケースではメガドライブ版初代『餓狼伝説』の
ギースの「
当て身投げ」に見られた、
「レバーを一定時間以上
倒さない」という
ニュートラルタメなんてのもあった。
また、一部の
STGや
M・バイソンの「ターンパンチ」の様に、攻撃ボタンを押しっぱなしにする事で成立する技もある
(こちらの場合は「ボタンタメ」とも呼ばれる)。
「溜め」と漢字で書く人もいるが、記述の方では「タメ」と片仮名で表記される事が多い。
ちなみに「コマンド入力後にボタンを押しっぱなしにすると発生が遅れたり威力が上がったりする事」についても「溜め」と呼ばれるが、
本項で挙げているタメ技は「レバーを特定方向に溜めるコマンド」が基本のため、「ホールド技」と呼んで区別する人もいる。
この辺りはゲームや各人によって認識の分かれる所。
例えば「←タメ→+P」なら「←にタメてから→+P」と入力する。「←タメ→←→」なら「←にタメてから→←→」と入れる。
CAPCOM系ゲームの
超必殺技に多い「↙タメ↘↙↗+ボタン」というコマンドは、そのレバーの動きから
「三角タメ」と呼ばれる。
タメの方向は←か↓である事が多く(少数ながら
→タメや
↑タメも存在する)、
↙にタメていれば←にも↓にもタメている事になるため、↙にタメるのが基本だろう(
斜めは認めないと言う技もあったが)。
こうするとガードしながらコマンドを入力でき、すぐに切り返しやすいという利点も生まれる。
ジャンプ中やダウン中にタメる事も可能で、前者は
コンボ、後者は
リバーサルに使うための要となる。
なお、これと似たようなケースに『
ジョイメカファイト』では「←タメ↓」などのコマンドがある場合、
大抵「↙タメ」でも代用できる(一部ちゃんと入力しないと出ない技もあるが)という仕様がある。
波動コマンドや
昇龍コマンドとは違い、格闘ゲームに触れた事の無い人にも若干分かりやすい面を持ち合わせている一方、
使いこなしていくとタメによる
立ち回りの制限や、
通常技からの
キャンセルのしにくさなど、扱いの難しい面も見えてくる。
また、↙でタメて待ち続けるのは
待ちガイル的な意味で嫌われやすい戦い方でもある。
CPUはコマンドを入力せずに技を出す事が出来るため、例えばガイルがこちらに向かって
歩きながら「サマーソルトキック」を撃ってくる、
所謂
「イカサマー」と呼ばれる現象が発生する。
可能性など無かった。所詮人間だな…
なお『V』では「フォートレスムーブ」なる
しゃがみ歩きがガイル固有技として実装されたため、
一応歩きサマソはプレイヤーにも可能になった。
ガイルのニュートラルしゃがみだから、ごめんね
現在では
直前ガードやチェーンコンボなどの普及もあって、タメ技主体で戦うキャラは少なくなってしまった。
有名な所では
ヴェノムや
廿楽冴姫あたりが代表格だろうか。奇しくも
ガチホモとガチレズ、色々溜まっていそう、もといタメていそうな2人である。
一方、2020年に発売されたアークシステムワークス作の『グランブルーファンタジー ヴァーサス』では、
シャルロッテがタメ技2種持ち。
2種とも技を出し終えた後は敵との距離が近くなるので待ちガイルに、なんて事にはならない。
性能的にはガイルじゃなくてエドモンド本田に近いけどね
同作には他にもバザラガやシス等タメコマンド持ち(いずれも1種のみ)のキャラもおり、立ち回り重視の格ゲーではまだまだ現役コマンドかもしれない。
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参考:ニコニコMUGENwikiに存在する「タメキャラ」のタグが付けられたページ一覧 |
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MUGENにおけるタメ技
MUGENにも多くのタメ技が存在する。
そのコマンドの仕様として、hitpausetimeが0以上の値を返している
フレーム(ヒットストップ)や
pause、superpauseが実行されているフレーム(暗転の他、一時停止によく利用される)でもタメ時間が加算される。
また、サマーソルトキックのようにキー上要素が絡むタメ技は、本体側の仕様によって非常に出しづらくなっている事がある。
このような時は、cmdファイルにある技の発動条件を探し、
(ctrl || stateno=40)でも出せるようにするといくらか出しやすくなる事が多い。
また40番ステートのstatetypeがAになっている場合は、
statetype!=A && (ctrl || stateno=40)でも出せるようにするといいだろう。
一般的な格ゲーと同様にタメ時間を無視した動作をする
AIも多いが、
現在では変数やステートなどの管理によりタメを再現しているAIも出てきている。
関連項目
最終更新:2023年02月16日 20:07