リック・テイラー


ナムコの名作ホラーアクションゲーム『スプラッターハウス』の主人公。
断じて某13金の殺人鬼ではない。リックだからといってボクサーでもピンクの悪魔下僕仲間でもない。


原作ストーリー

大学で恋人のジェニファーと共に超心理学を勉強する平凡な学生、リック・テイラー。
2人はある日、かつて超心理学の権威と謳われた天才、ウエスト博士の研究所への訪問を計画する。
しかし突然の雷雨に見舞われた2人は、誘われるようにして近くにあった古びた廃屋へと足を踏み入れる。
そしてその屋敷こそ、突如として謎の失踪を遂げたウエスト博士の研究所だったのだ!
邸の中に蠢く、博士の作り出したおぞましい怪物達によってジェニファーはどこかへ連れ去られ、
果敢に立ち向かったリックもまた、なす術もなく打ちのめされ、牢屋へと放り込まれてしまった。

だが、瀕死の重傷を負ったリックに手を差し伸べる存在もまた、その邸には存在していた。
古代の精霊を宿し、装着者の力を増幅させる伝説の仮面「ヘルマスク」!
その精霊に導かれて仮面を被り、強大な力を得たリックは、ジェニファーを助ける為、怪物達との闘いを開始する…。

+ そして、その果てに…


原作ゲームについて


折りしもホラー映画ブーム真っ盛りの当時に登場した、ナムコの横スクロールアクションゲーム。
コンセプトとしては見た目通り『殺人鬼になって暴れまわる』という物が挙げられるのだが、
敵キャラを怪物とし、また様々なホラー映画のストーリーや演出を盛り込んだ結果、単なるグロい作品に終わらず、
上記のあらすじ通り、当時としては考えられないほどハードかつトラウマに残る傑作に仕上がった。

スプラッターハウスの発売された1988年以前のゲームといえば『ドルアーガの塔』や『ドラゴンクエスト』など明るいものが多く
暗い雰囲気の物でも『悪魔城ドラキュラ』、『魔界村』と言った感じで、最終的にお姫様を助けてハッピーエンドのものが全てだった。
そこに登場したのがこの『スプラッターハウス』という事を鑑みると、子供たちが受けただろう衝撃はかなりのものだったと思われる。
尚、同年には小島秀夫監督による『スナッチャー』も登場しており、両作ともハードコアゲームの先駆けだったと言える。

アクションゲームの出来栄えとしてはパンチ、ジャンプ、スライディングと言った基本的なものから、
ショットガン、鉈、角材、槍など様々な武器を駆使する事も可能と、行動の選択肢は幅広く、
ホラー映画風の演出も多彩で、絵画から抜け出してくる幽霊や、鏡を割って登場する自分の偽者
ボスとして登場する「ポルターガイスト」や、「チェーンソーを持った怪人」など様々な敵キャラと、
プレイしていてもユーザーを飽きさせず、また怖がらせ驚かせる事に成功している。

全体の様相は異常だが、内容はごく標準的なジャンプアクションゲームである。
このゲームは敵の配置や攻撃方法等がすべて固定されており、それを頭に叩き込んで攻略する
「覚えゲー」であり、その計算しつくされた設計が攻略意欲を沸き立たせるようになっている。
余談だが、角材で敵をぶん殴り壁に叩きつけたり、鉈で頭をカポーンと吹っ飛ばす時の爽快感はまさにクレイジー。

加えてステージ構成とストーリーとが丁寧に調整、擦り合わせられているのも特徴であり、
序盤は様々な武器が登場したり、ホラー映画のパロディを行ったり、
敵もグロい中にすこしばかりユーモラスな点を見いだせるキャラが多かったりと、凄惨ながらもまだまだ余裕があったのだが、
ラスボスステージの手前になるとガラッと雰囲気が変わり、赤子の姿をした怪物や、胎児を生み出す化け物などを相手に、
ひたすら拳を叩き込み続けるというリックの憎悪を体感させる構成になっている。
そして全てを終えて流れる、作曲者の1人である田島勝朗氏のED曲は屈指の名曲として今なお有名である。

尚、その他のBGMも名曲揃い(特にステージ4ボス戦は神曲の評判が強い)のでお勧めである。

現在ではWiiのVCアーケードでも配信されているため、興味を持った方は是非。*1
ってかこれでもCERO:Bなんだぜ…ありえん
恐らく、アーケードタイトルからの審査ではプレイ層、購入層からの観点での誤差から生じているのかもしれない。

アーケード版とそれを移植したPCエンジン版・FM-TOWNS版・Windows版の他、正統な続編として制作されたメガドライブ版、
そしてFC版『スプラッターハウス~わんぱくグラフィティ~』が存在する。

全年齢向けにした結果がこれだよ!


子供向けということだが、普通の少年少女には分からないであろうパロディがそこら中に散りばめられており
例えば1面のボスはドラキュラマイケル・ジャクソンサタデーナイトフィーバー
手下のゾンビたちといっしょにスリラーを踊るというはっちゃけぶり。他にも犬神家の一族、ジョーズ、ザ・フライなどなど…
しかしまあ、これはこれで中々よくできている良作である。
+ と思いきや、実は…(ネタバレ注意!)

+ 続編について

NAMCOxCAPCOM』では彼自身は出演はならなかったものの、装備アイテムとして「リックのマスク」が登場する。
装備するとブランチ数(=攻撃回数で火力に直結する)が2つもUPするというかなり強力なアイテムである。

+ 全くの余談


MUGENにおけるリック・テイラー

Guadalajaraman氏作のメガドライブ版ベースの手書きのもの(ANDRÉS BORGHI氏のサイトで公開中)と、
MUGENキャラ辞典で紹介されている『スプラッターハウス3』ベースのもの(Sir Tigol & Lord Paul氏作)と、
キャラ作成動画で作られたアーケード版ベースのもの(おつかい氏作)の3つがある。
本項ではおつかい氏によって、ニコニコ動画内で制作されたリックを主に解説する。

原作ゲームのグラフィックを使用し、性能は完全再現。
鉈で相手を切った時の「スコーン!」という心地よい音もしっかり再現。
ちなみにこの鉈や斧等で攻撃する技「クリティカルストライク」は武器の種類によって攻撃判定や、
相手の攻撃中にカウンターで攻撃を当てると発生するクリティカルヒットの際のふっとばす方向が変わる。
更にゲームに登場する様々な敵達を全て呼ぶことができ、
リックと同じ姿の敵「ミラーリック」も召喚可能とファン感涙の出来となっている。
また投げるものはランダムで変わり、なぜかパックマン等のナムコキャラも出したりする。
またスライディングは強力で、対戦相手を画面端から反対側まで運送可能なほど。

そして、MUGENのリックを語る上で外せないのが特殊イントロの豊富さである。
何故かハンバーガーフライドチキンを相手に投げつけ、それをジョーカー(女性の幽霊)に盗られたり、
上から来るぞ気をつけろと言われ撃たれたりとその他現在も増加中である。
さらには同じリックの名を持つボクサーにも対応している。

ただ勝利時の演出の殆どは敵に攻撃されてリックが死んでしまうという悲惨なものだが
(ちなみに敗北した場合はダウンしたところをゾンビ犬に喰われる)
特定の条件で勝利した場合には生存エンドを見ることができる。
しかし、ある意味1番悲惨なのはこの生存エンドかもしれない……。
MUGEN動画でも貴重な生存エンド。12:00くらいから http://www.nicovideo.jp/watch/sm8480469

なお、おつかい氏のリックは動画で使用する際にあたってガイドラインが設けられている。
ガイドラインは美樹さやか公開に伴って変更された為氏のサイトで確認すること。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3614532

カサイ氏によりウエスト邸ステージも作られている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26991032

リック製作者おつかい氏HPより。

出場大会

削除済み
更新停止中

出演ストーリー

MUGEN町 任侠伝
狂って踊れ
女神異聞録アルカナ(邪神の呪いを受けし男「魔人」リック・テイラー)


*1
余談になるが、VC配信時に『ゲームセンターCX有野の挑戦 番外編』で本作が取り上げられた。
しかし、時間切れによってステージ5ボス途中で終了。つまり状況は不明瞭のままであった。
そして最後のテロップが 「ジェニファーの救出は、皆さん自身の手でお願いします」

何も知らない子供たちに、新たなトラウマを植えつける気満々 である。