館長


「伝説の戦士プリキュアを我がコレクションに加えたい……価値無き者は消えよ」

『Yes!プリキュア5』の続編であるプリキュアシリーズ第5作『Yes!プリキュア5GoGo!』に登場するラスボス
CVは『ドラゴンボールZ』のラディッツや『ファイナルファンタジー6』のケフカ・パラッツォ(『DFF』での担当)役等で知られる 千葉繁 氏。
ムスカ声のドーパントではない。ミュージアム(博物館)の館長で首魁というのは共通しているが。

作中の組織「エターナル」があらゆる異世界から略奪し集めた財宝を保管する博物館の最高責任者にして、組織の首領。
普段はモニター付きの浮遊移動式椅子に鎮座している。気配で人物や物事を察知できる。
本名は不明。鉄仮面に長いローブを羽織った初老の男性で、人間態の素顔は最終回とOPのみに登場する。

かつては「全ての世界の命を司る花園」キュアローズガーデンにいたが、
その歪んだ価値観から自分の思想を管理者フローラに拒絶され、キュアローズガーデンの扉を閉ざされてしまう。
以来キュアローズガーデンとフローラに異常なまでの執着心を見せており、
遂にはキュアローズガーデンそのものを手に入れ、衰弱したフローラを最後のコレクションとして永遠に保管することまで考えるようになる。

「花が咲いたら奪えばいい。実がついたらまた、奪うまでだ」

「生み出す必要はない…奪ったものを永遠に留めることさえできればそれでよい」

コレクションについては愚かな者達が貴重な品を傷付けてしまわないように保管するために「没収」していると嘯くが、
自らが無価値と断定したものに対しては非常に冷酷で、存在そのものを許さない。
彼が発する黒い羽は、包んだものの存在自体を空間ごと消滅させる力を持つ。
「この世は価値のあるものとないものに分けられる」と豪語し、フローラがローズパクトを託したプリキュア5を見定めるため接触し、
「価値のあるものたち」と認めたものの、プリキュア5が持っているバラの種を「価値のないもの」として否定する。
さらに、フローラからの手紙に入っていた種に込められた思いや意図に気付かなかったばかりか、
側近アナコンディの背信行為を報告したムカーディア、果ては自分に絶対の忠誠心を見せたアナコンディまでも表情一つ変えずに消滅させた。

アナコンディの命と引き換えに石化したプリキュア5をコレクションに加え満足した彼は、
ローズパクトでキュアローズガーデンの扉を開き、ついにフローラのもとへ辿り着く。
しかしその一方、あまりに人を人とも思わぬ狂った組織に見切りをつけたブンビーの手引きによってプリキュア5が復活した。

最終決戦で精悍な鳥人といった真の姿となってスーパープリキュア5とミルキィローズさえもその身に触れることすらさせず圧倒し、
遂にキュアローズガーデンを手中に収めることに成功する。
そして命のバラを残らず消し去り、これにより全ての世界が同時に死滅。
地球を消し去ったこの方の印象に隠れ気味だが、プリキュアのラスボス達はホントに世界を滅ぼすのが好きなようだ
しかし、思いが込められた無数の手紙の力を受けて復活したプリキュア5の反撃に遭う。
逆上して価値のないものを全て消し去ろうとするが、自分が無価値として捨てた種から生まれた赤と青のバラの力を得たプリキュア5とミルキィローズの合体技、
「プリキュア・ミルキィローズ・フローラル・エクスプロージョン」の前に敗北、遂に滅び去った。
前期のラスボスである『ナイトメア』社長デスパライアがのぞみの説得で改心し、謝罪と感謝すら述べたのに対し、
彼は最後の最後まで己の間違いを断固として認めることはなかった。

「フローラ…!あの時わたしが種を受け取っていたら…!
 わたしはキュアローズガーデンに受け入れられていたと、言うのか……!?」

フローラが館長に送った3粒の種は、余命いくばくもないフローラの後継者、つまりキュアローズガーデンの新たな番人となるはずの命を宿した種である。
我が子のようなものであるそれを他でもない館長に託したということは、後見人として共に命の庭を守ってほしいということ…。
フローラはいつでも彼を受け入れるつもりでいたのだ。
時系列的にはのぞみにローズパクトを送るよりもずっと前のことだったが、恋慕から館長をフローラの元へ行かせまいとするアナコンディが、
手紙を運んできたフローラの使いであるシロップを襲撃し、奪った手紙を隠したうえにシロップが記憶を失ってしまったために館長には届かなかった。
皮肉にも、運び屋となったシロップは一時期エターナルに身を置くことになる。のぞみにローズパクトを届けるその日までは。

こんな上司としても男性としても良い所の無いどうしようもない男だが、何故か彼に惚れこんだ女性が2人もいて彼を巡って争っているのが不思議である。
秘密結社に密かに背いて亡き妻の面影を追い続けるマダオとか、名前も立場もころころ変えるような、
大望を抱く夢追い人を見るとついつい支えたくなる女性というのは、案外普遍的なものなのかも知れない。
そういうアーティスト志望のヒモみたいなやつ、一般的にダメンズって言うんですけどね!


MUGENにおける館長

hatya氏によるアニメキャプ切り抜きで製作された館長が存在していたが、現在は氏のMUGEN活動終了に伴い公開終了。
戦闘形態ではなく仮面とローブを纏って椅子に座ったままの状態が続くため、所謂のりものキャラとなっている。
簡易的なAIが搭載されており、強さは他のプリキュア勢と同じぐらい(凶下位~中位)。
ゲージ技はどれも強力で、ゲージが少しずつ自動回復し、性能はかなり高め。
全画面攻撃や、即死級のダメージを与える技も持っている。

出場大会



最終更新:2023年04月08日 16:03
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