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【一輪の花より】・・・生まれてきてくれて、ありがとう・・・」(2007/10/22 (月) 23:31:54) の最新版変更点

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*【一輪の花より】 月に照らされる後姿。 花のない桜の木を眺めていた貴方は、私の声に振り向く。 「…銀」 「はい、神子様」 淀みなく答える。 ただ、私の命に従うという、それだけのこと。 「これを貴方にあげようと思って来たの」 「私に…ですか?  どなたかから頂いたものでは?  それに、私などよりも神子様の方がお似合いですよ」 優しく微笑んで、そう言うから。 私は、ふいに零れ落ちそうになる涙を堪えて言った。 「違うの。  これは、銀にあげるために手折ってきたの。  今日は…貴方が、この世に生を受けた日、誕生日なんでしょう?」 銀は、少し思案を巡らせ、思い至った顔で言う。 「…あぁ、そういえばそうでしたね。  私が生まれた事を祝ってくれる人間なんて、  今まで誰一人としていませんでしたから」 悲しげな様子もなく、淡々と言葉を紡ぐ。 私は、そんな銀が悲しくて寂しくて。 思わず、彼に手を延ばしていた。 「神子様…?」 「ねぇ、銀…生まれてきてくれて、ありがとう」 一輪の花を渡すより。 たった一言で貴方に伝わるのだと… 貴方の腕に込められた力で、私は理解した。 ---- およそ一ヶ月ぶりの更新が銀の誕生日SSですorz しかも、銀は初書き(死) 絵茶してたとき、ふと思いついた小話ですので、 適当に読み流してやってください。 何かありましたら、以下からどうぞ。 #comment
***【一輪の花より】 月に照らされる後姿。 花のない桜の木を眺めていた貴方は、私の声に振り向く。 「…銀」 「はい、神子様」 淀みなく答える。 ただ、私の命に従うという、それだけのこと。 「これを貴方にあげようと思って来たの」 「私に…ですか?  どなたかから頂いたものでは?  それに、私などよりも神子様の方がお似合いですよ」 優しく微笑んで、そう言うから。 私は、ふいに零れ落ちそうになる涙を堪えて言った。 「違うの。  これは、銀にあげるために手折ってきたの。  今日は…貴方が、この世に生を受けた日、誕生日なんでしょう?」 銀は、少し思案を巡らせ、思い至った顔で言う。 「…あぁ、そういえばそうでしたね。  私が生まれた事を祝ってくれる人間なんて、  今まで誰一人としていませんでしたから」 悲しげな様子もなく、淡々と言葉を紡ぐ。 私は、そんな銀が悲しくて寂しくて。 思わず、彼に手を延ばしていた。 「神子様…?」 「ねぇ、銀…生まれてきてくれて、ありがとう」 一輪の花を渡すより。 たった一言で貴方に伝わるのだと… 貴方の腕に込められた力で、私は理解した。 ---- およそ一ヶ月ぶりの更新が銀の誕生日SSですorz しかも、銀は初書き(死) 絵茶してたとき、ふと思いついた小話ですので、 適当に読み流してやってください。 何かありましたら、以下からどうぞ。 #comment

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