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【before V.D】


「・・・これ、どうすっかなぁ~・・・」

ヒラヒラとゆれる2枚のチケット。
今日公演のクラシックコンサートのチケットだ。
両親にたまたま貰ったものなのだが・・・・・今日はバレンタインデー。
会場はカップルだらけなのだろう。
そう考えると、少し憂鬱になって・・・

「・・・・火原先輩あたりにでも、あげとくか」

そう呟いて、音楽科の方へ足を向けると、

「土浦くん!どこ行くの?」

「あぁ、日野か。ちょっと、火原先輩のとこに・・・」

そこまで答えて、ふと考えた。
もし、このチケットを火原先輩に渡したら、火原先輩はあいつを誘うんじゃないかって。
・・・いや、火原先輩が誰を誘おうと俺には関係ないだろ。
だけど・・・

「・・・土浦くん?あ!このチケット、何?」

「たまたま貰ったんだが、火原先輩にあげようかと思って」

「これ、聞きたかったやつ!いいなぁ~」

そんなお前の声に後押しされて。
俺はらしくない言葉を発していた。

「じゃあ、一緒に行くか?・・・・俺と」

「いいの!?やったぁ♪」

俺の気持ちなんか知る筈もなく、嬉しそうな声をあげる。

「そういえば今日って・・・ふふ、そっかぁw」

にっこり微笑んで、何か企んでいそうな顔をする。

「日野?」

「楽しみにしてるね!土浦くんも、楽しみにしてて♪」

「あ、あぁ・・・」

そう言って、足取りも軽やかに去っていく。
俺は、日野の迫力に押され気味になりながらも、かろうじて返事をする。
な、何だったんだ?
でも・・・日野との約束が取り付けられた。
俺にとって、最高のバレンタインデーになりそうだ。
・・・だって、あいつが傍にいるんだから。


本当はバレンタインデー用に用意したもの。
だけど、当日にいたるまでで、こんな長さになってしまったので・・・
つっちー3部作です!
以降、お楽しみにw

何かありましたら、以下からどうぞ。

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