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運命。
神のみぞ知る道。

【交わりしは・・・】

どうして?何で貴方なの?
貴方でなければいけなかったの?

「はぁぁあぁぁっ!」

迷いを振り払うかのように、私は剣を振るう。
ただただ、目の前の怨霊に立ち向かっていく。

「・・・神子」「望美」

リズ先生と九郎さんの声にも気付かない振りをした。
今は何も話したくない。

「よしっ!次行こっか」
「神子、剣先が乱れている。何かあったのではないか?」

わざと明るく振る舞ったけれど。
さすがリズ先生。誤魔化せないな。
先生はきっと気付いてる。
だけど・・・・言いたくない。

「そんなことないですよ?ちょっと疲れてるだけです」

笑顔を無理やり作った。

「おい。先生に対して、その態度はないだろう」

九郎さんが私を嗜める。
いつもだったら、素直に謝る余裕だってあるけど。
今は。そんな一言で余裕をなくす。

「・・・からないくせに。私がどんな気持ちでいるかなんて分からないくせに!」

悔しくて。涙がこぼれた。

「九郎。下がりなさい」
「っ・・・でも!」
「いいから下がりなさい」
「はい・・・申し訳ありません」

九郎さんは、まるで叱られた子犬のように落ち込んでいる。
九郎さんが悪いんじゃないって分かってる。
だけど。一度溢れ出した感情は止まらない。
九郎さんが見えなくなるくらいまで遠ざかってから、先生は言った。

「神子。お前の思う通りにしなさい」
「だけど、先生!私は源氏の神子で、あの人は・・・・っ」
「そんなものに阻まれる程度なのか?お前の覚悟は」

違う。そんな生半可な気持ちじゃない。
剣を交えたとき。
あの人の異様な殺気、緊張感に魅せられてしまった。
あの人と同じ世界を見たい。

「いいえ。私はあの人と同じ世界を見たい、です」

すっと顔をあげて。先生の目をまっすぐ見て。そう告げた。

「そうか」

先生は静かに答えた。
言ってしまえば、何てことはないような気がする。
今まで口に出せなかったのは、私の迷い。
それを先生が断ち切ってくださった。

「ありがとうございます、先生」
「礼をいう必要などない。私に出来るのはここまでだ。
 さぁ、行きなさい。神子」

もう、迷わない。
この先にどんな困難が待ちうけていたとしても。
これが私の運命。
待っててね、知盛・・・!


知望のつもり。が、こんなオチにorz
なとなーく知盛さんの存在を感じ取っていただければ、と(ヲイ)

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