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【White Day】


あいつは俺の気持ちに気付いているんだろうか。
・・・気付いていなければいいという思いと気付いていて欲しいという思いが交錯する。
これを渡したとき・・・お前はどんな顔をするんだろうな。


昨日のこと・・・

「・・・これなんかどうかな?」

慣れた手つきで、商品を手に取る人・・・それは、柚木先輩だ。
そう・・・俺は、ホワイトデーのプレゼントを買いに来たんだ。
何を贈ったらいいのかなんて全然分からないから、不本意ながらも先輩に一緒に来てもらった・・・というわけだ。

「俺、そういうのよく分かんないんで・・・」
「だけど、君が選ばなければ意味がないだろう?
 ・・・日野さんに贈るものなんだね?」
「え・・・何でそれ・・・」
「僕に頼み事をするなんて、よっぽどのことだと思うし、こんなに悩んでいる君の姿を見れば、一目瞭然だよ」

ふふっ・・・と楽しそうに笑う柚木先輩。
柚木先輩は気付いた、か。
はぁ・・・。

「どうしたんだい?土浦くん」
「いや・・・何でもないです・・・」
「そう。それより、これにするのかな?」

俺も先輩が手に取った物を手にする。
・・・うん。あいつっぽいかな。

「これにします。えーっと・・・ラッピングしてもらえますか?」

俺は柚木先輩に目を奪われている店員に声をかけ、ラッピングしてもらう。

「きっと、日野さんも喜ぶと思うよ」
「・・・そうだといいんですけどね」
「じゃあ、僕は先に失礼するよ。・・・頑張ってね」
「今日はありがとうございました」

軽やかに去っていく先輩を見送って、俺はラッピングされたものを受け取る。
明日・・・か。


当日・・・

俺の前に現れた日野にプレゼントの入った袋を差し出す。

「これ・・・受け取ってくれるか?」
「私に・・・?開けてもいい?」

俺が軽く頷くと、日野はラッピングを丁寧にほどいていく。

「土浦くん・・・これって・・・」
「はは、俺の柄じゃないだろ?けど、お前に似合うって思ったから・・・」

少し驚いている日野の手には、きらりと光る小さな天使が付いているネックレス。

「・・・ありがとう。ねぇ、今付けてもいいかな?」
「あぁ・・・ちょっと貸してみろ」

俺は日野からネックレスを受け取り、それを日野の首に飾る。

「どう?」
「・・・・」

お前が好きだ。・・・好きなんだ。
強い想いが心に渦巻いている。

「何か言ってよ・・・」
「・・・好きだ。俺、日野の事・・・!」
「うん・・・知ってた。知ってたよ」
「知・・・ってた・・・?」

だって・・・私も土浦くんの事、見てたんだから。

そう、だったのか。
俺もあいつのことずっと見てたのに・・・全然気付かなかった。
ダメだな、俺。

「・・・ごめんな。気付かなくて。
 俺、もっと頑張るから」
「いいよ、そのままで。そんな土浦くんがいいんだもん」

何か、馬鹿にされてないか・・・?
ま、いいか。
俺もお前がいい。
俺の気持ちならいくらでもくれてやるよ。


女の子の方が1枚上手です!(笑)
無駄に柚木先輩を登場させてしまいました。
彼はどんな顔をして柚木先輩に頼んだんでしょうね?
・・・それはご想像におまかせしますw

何かありましたら、以下からどうぞ。
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