【満月】


ねぇ・・・・知盛。
貴方もこの月を眺めてるのかな。
・・・・そんな訳、ないか。
私の事なんてきっと忘れてしまってるよね。
貴方が興味があったのは・・・私、じゃないんだもの。
だけど・・・眠れない夜は知盛の事ばかり考えちゃうよ・・・。



・・・クッ・・・神子、か。
強い瞳をした女だ・・・・
俺をここまで熱くさせる女は初めてだぜ。
忘れろ、と言われても忘れられないくらいに・・・な。
・・・・・今夜は月がよく映る。
お前が好きだと言った・・・月。
・・・俺らしくないな。
それもこれも・・・神子の影響か?
本当に面倒な女だぜ。
だが・・・それもまた一興、か。



目を閉じれば・・・貴方の顔が浮かんでくる。
私の前に立って、剣をかざした姿。
・・・怖いというよりも、綺麗だった。
一瞬で目を奪われた。
・・・・・二度と会うことはない、と思ったのに。
忘れようと思ったのに。
どうして・・・・貴方は私の名前を呼ぶのかなぁ。



・・・俺はただ、戦う相手を探した。
俺を愉しませてくれる誰かを・・・な。
そのときに、お前が現れた。
女が剣を振り翳すなんて・・・今まで出逢った事なかったからな。
俺は喜びに体が震えたぜ・・・
このときから、俺はお前に・・・運命を狂わされていたのかもしれんな。
・・・・なぁ、責任とってくれよ?・・・望美・・・



「「今夜は・・・・月が綺麗だ」」


この二人で普通に会話してる姿が思い付かなかったので、月を見上げながら、物思いに耽ってみました。
だけど、思ってる内容はちゃっかりリンクしてるっていうね。
あははー・・・。
知盛の口調が分からんorz

何かありましたら、以下からどうぞ。
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最終更新:2007年10月22日 23:29