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【二人の気持ち】


「・・・おい、望美。こんなとこで寝たら、風邪引くぞ?」

・・・ったく。
お前が一緒にDVDを見ようっていうから付き合ってやったのに。
急に大人しくなったかと思ったらこれだもんな。
お子様並だぜ。
・・・・っと、こんなこと言ったら
何されるか分かったもんじゃないから、内緒にしといてくれよ?

くっそー・・・・気持ち良さそうに寝やがって。
けど、風邪引かれたら困るし、仕方ない・・・か。




朝陽が差し込んで瞼の裏側が明るい。

「んー・・・・?あれ・・・私、
 DVD見ながら寝ちゃったんだ・・・」

起きた拍子に、身体にかかっていた毛布がずり落ちて、
微かな肌寒さを感じる。

この毛布、将臣くんがかけてくれたんだ・・・。
彼のちょっとした優しさに触れて嬉しくなる。

・・・すー・・・すー・・・

私の隣から定期的に聞こえる寝息。
体の右側に僅かに感じる重みとぬくもり。
あれ?もしかしてこれって・・・

「ま、将臣くん・・・っ」

ちょ・・・何で将臣くんが隣に寝てるの!?
そして、どうやら1枚の毛布で一緒に寝てたらしい・・・
一体何がどうなってるのー!!!!!

「・・・お。起きたのか。もしかして寒かったか?」

「え、あの・・・それは全然大丈夫だったんだけど・・・
 むしろ温かくて・・・
 って、そうじゃなくて!
 な・・なんで、将臣くんが隣に!?」

私の声で起きたらしい将臣くんは、頭をかきながら起き出して、自然に話しかけてくるから、
私もそれにつられそうになったけれど。
頭の中がぐるぐるしつつも、
(私にとっては)最も重要な疑問をぶつけた。

「あのまま寝てたらお前が風邪引くと思ったから、
 毛布を持ってきたんだけどさ。
 呼んでも起きねぇしな。
 そしたら、その毛布が1枚しかなかったんだよ。
 ・・・・というわけ。OK?」

「・・・はぁ~・・・」

いやいやいや・・・OK?じゃないでしょ~・・・・。
仮にも年頃の乙女と一緒に寝るなんて。
まぁ・・・寝ちゃった私も軽率だったけど。
でも、悪びれた様子のない将臣くんを見てたら、
怒りとか焦りとか全部吹き飛んじゃった。
・・・やっぱり、ずっと幼馴染の枠から抜け出せないのかな。

「どした?」

「・・・何でも無いよ」

私の溜め息を聞き咎めた将臣くんが心配してくれたけど、
鈍感な将臣くんに腹が立ってしまった。
複雑な乙女心を理解しろって言う方が無理なんだろうなぁ。

「そっか。・・・・っと、今のうちに言っとくぜ。
 今度から、DVDとかゲームとか一人でやんなよ?
 また途中で寝ちまって風邪引かれたら、
 譲も心配するだろうしさ。
 もちろん・・・・俺も、だけど・・・な」

滅多に見せない表情でそんなこと言うから。
私も調子を乱されてしまう。
さっきまでの怒りもどこへやら、だ。

「う、うん・・・分かった。・・・・ありがとう」

まだまだ先は長そうだけど。
頑張ってみようかな。

季節はもうすぐ春。


将臣と望美の関係はこんなイメージです(笑)
二人に春はくるんでしょうか(ぇ)
将臣の毛布イベントにきゅんときたのを覚えていますw
その影響で、これが出来たといっても過言ではない(笑)

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