【隣を歩けたら】
「あなたの世界では、こういう服を着てるんですね」
学ランに身を包んだ彰紋さん。
うん・・・やっぱり似合う。
彰紋さんの髪色が、学ランの黒によく映える。
この世界じゃなかったら・・・隣で歩けたのかな。
「首元が少し窮屈ですけど・・・何だか身が引き締まるような気がします」
「実際は、そこまできっちり着てる人は少ないんですよ。
ふふ・・・彰紋さんらしいです」
きっちり上のボタンまで閉めている姿は、本当に凛々しいと思う。
「そうでしょうか・・・?
でも、あなたがそう言ってくれるなら・・・僕も嬉しく思います」
少し照れたように笑いながら彰紋さんは言う。
「そういえば・・・・
私たちの世界では、卒業するときに、
その制服の第2ボタンを想いを寄せる人に渡す・・・
という風習があるんですよ」
「それは興味深いですね。
だけど・・・残念です。
この制服は借り物ですから・・・・」
「・・・え?」
彰紋さんの顔が近くなり・・・・
ふわりと額に触れた、柔らかな感触。
「ボタンの代わりに・・・僕の想い、伝わりましたか・・・?」
「・・・は、い・・」
もうそれしか言えなくて。
ボタンよりも・・・嬉しい。
私も彰紋さんも、きっと顔が真っ赤に違いない。
もし現代に一緒に帰れたら・・・
そんな空想を繰り広げるのは簡単だ。
今はまだ言わない。
だけど、それを言葉にしていいときがきたら。
・・・伝えたい。
・・・・私の隣を歩いてくれますか・・・?
彰紋さんが着るなら、学ランかな?と思って、書きました。
ブレザーっていう感じでもなさそうだし。
でこちゅーにしたのは、彰紋さんの歌が意外とエロいことに
気付いたからです(笑)
何かありましたら、以下からどうぞ。
- やりたい -- くるみいく (2008-03-28 16:06:56)
最終更新:2008年03月28日 16:06