※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

【傍にいてやる】



「誕生日、おめでとう!」

そう言って、花梨はオレの前に現れた。
手には、丸い形の…甘い、いい匂いがするものを持っていた。
…ってか、誕生日って何だ?

「あ、ごめんごめん。驚かせちゃった?
 今日はイサトくんの生まれた日なんだよね?
 私の世界ではね、生まれた日をお祝いするんだよ!」

「へぇ~…生まれた日なんて、あんまり意味ねぇけどな」

「そんなこと言わないの!
 イサトくんが生まれてこなければ、私と出逢えなかった。
 だから、今日という日に感謝するのは当たり前でしょ」

そういや、生まれた日のことなんて、考えた事なかったな。
今までずっと、新しい年を迎える度に、
ただ歳を重ねていくだけだと思ってたからよ。
だから…驚いた。
お前が、オレの生まれた日に感謝してくれるってこと。

「ふぅん。
 ま、祝ってもらうのも悪い気はしねぇな。
 お前が手に持ってるものは何だ?」

「あ…これ?
 けぇきって言うんだよ。
 これで誕生日をお祝いするんだ!
 ね、一緒に食べよ?」

お前が微笑んで言う。
…そういうところ、弱いんだよな。
気付いてないから言ってやらないけどよ。
だって、悔しいじゃん。

「…これ、お前が作ったのかよ?
 ま、食ってやってもいいかな」

素直じゃないオレ。
でも、お前はきっと受け入れてくれるから。
信じても…いいよな?

「だ、大丈夫だもん。
 味見もしたし!
 ほら!」

そう言って、けぇき…を一欠片、オレに差し出してくる。

「じ、自分で食えるから、寄越せ!」

くっそ…餓鬼みたいじゃねぇか。
でも、こういうとき、お前も譲らねぇんだよな…

「いーやーだ!
 食べてくれないと、捨てるから!」

「……分かったよ。
 これでいいんだろ?」

観念したオレは、お前の手を掴んで、けぇきを食べる。
……手は、離さない。

「イサト…くん?」

「お前がここにいることに感謝したいのはオレの方なのに。
 どうやったら、伝わるかわかんねぇ…
 だから、これで我慢してくれよ?」

「え…」

「オレがお前を守る。
 この手を離したりしないって誓う。
 オレが…お前の傍にいる」

お前の手に、口付けを…
誓いと、愛おしい想いを込めて。



久々にSSを書いたので、こんなんですみません;;
しかも、イサトのくせにエロi(黙れ)
一応イサト生誕記念SSのつもり…ですorz
ブランクがあると、なかなか書けないもんですね…
1ヶ月以上放置して、すみませんでしたー!!!!!!


何かありましたら、以下からどうぞ。
名前:
コメント: