殴られたら痛い。
そんなものは当たり前。
蹴られたら痛い。
そんなものも当たり前。
でも痛くてもそれを隠さなければならない。
笑ってごまかさなければならない。
うずくまって
涙で濡れた顔を隠して
何もなかった様に
そ知らぬ顔で突き通さなければならない。
あの人は痛みを知っているのだろうか。
それを思い知らせてやるのも良いが
それを止める
臆病な自分がいることも確かだ。
結局何も出来ずに
明日もまた
蹴られて出来たあざを靴下で隠して
顔をわずかにしかめながら
そ知らぬ顔でその人の前に立つのだろう。
最終更新:2007年05月01日 17:45