郵便の仕組みと似ている電子メール2

ヘッダーに隠された消印情報

郵便の場合,外国から送信した手紙を受け取ると,通過した国ごとに消印が押してある。
同様にインターネット・メールにも,消印が付いている。
メールを送信すると,メール・サーバーを通過するたびに,メール本文の先頭部分に消印情報が次々追記される。先頭に付くことから,この消印情報はヘッダーと呼ばれる。

ヘッダーとは,だいたい図1 のような感じである。
何やら複雑そうな文字がたくさん並んでいるが,それほど難しい内容が書いてあるわけではない。
ヘッダーは,大きく三つのブロックで構成する。
1番下がメーラーが付けるブロック,2番目と3番目がメール・サーバーが付けるブロックである。
上部にいくほど,新しいヘッダー情報になる。

メーラーが付けるヘッダー情報は,どちらかというと手紙のあて名に近い。
「From(フローム)」(誰から)「To(トゥー)」(誰に)「Subject(サブジェクト)」(何という題名で)―といった情報が記述される。
消印に相当するのが,メール・サーバーが付けるブロックのうちの「Received(レシーブド)」(受け取り)
「from...」の部分が,通過したサーバーの名前である。
メール・サーバーを通過するたびに必ずReceived行を付け加えることから,Received行を下から上に追えば,通過したメール・サーバーの名前が全部分かる。
いわばメールの旅の履歴書と言える。

図1

図1●メール本文の上部にはヘッダーが隠されている
ヘッダーとは,メール本文の上部に付いている消印情報のこと。
メーラーによっては自動的に隠してしまうため,お目にかかったことがないユーザーは多いかもしれない。
ただ表示させることは可能で,OutlookExpressなら,画面右上に表示されたメール一覧の中から一つのメールを選択し,右クリック。「プロパティ」を選択し,「詳細」タブをクリックすると見られる。

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最終更新:2007年12月04日 09:33
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