胸腺

胸腺
http://kc.med.okayama-u.ac.jp/~histology/library/08/581.html
T細胞を教育する器官である胸腺thymus。胸腺の実質には,多数のリンパ球と大食細胞が存在する。髄質の方が皮質に比べて細胞の密度は少ない。実質には,星形の上皮性細網細胞がお互いの突起をデスモソームで繋ぎ,網目状の構造を取っている。前出のリンパ球と大食細胞はこの網目構造の中に浮いている(?)。

胸腺実質は小葉に分かれている。各小葉の皮質には細胞が密集している。一方,髄質では細胞が疎になっており明るく見える。

髄質では,上皮性細網細胞が集まり,タマネギ状の小体を作っている。これをハッサル小体というが,ハッサル小体は何をしているのかよく分かっていない。




胸腺は胸骨の後ろに存在し、心臓の上部にこぶし大に存在する臓器である。 思春期までは活発に機能するが、その後はだんだん小さくなり、やがて脂肪になる。 胸腺において、Tリンパ球を分化する役割を持つ。しかし、年齢による萎縮によりTリンパ球の分化が徐々に行えなくなるため、加年と共に自己抗体が作られ正常な細胞を破壊していくため、老化の要因の一因として考えられている。

なお、免疫担当細胞であるT細胞のTとは、胸腺「Thymus」の頭文字である「T」から名づけられている。



最終更新:2007年04月04日 18:35
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