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出会いと再会 - (2008/03/05 (水) 18:01:42) のソース

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「ふむ、左腕は完全に持っていかれたか・・・」
 真紅の機体を見上げながら、男が一人ごちる。
ここは風雨に晒され、朽ち果て打ち捨てられたコンクリートの森林。
その狭間に存在する、明らかに異質な施設の影に思案に耽るユーゼスの姿があった。
(・・・補給は弾丸やエネルギーのみで、破損箇所の修復はない。
 やはり、そこまでは甘くは無いか・・・まあ、私が主催者だとしても、修復は認めんな)
アルトのコクピットに乗り込みながら、思案をめぐらせる。
その表情は、仮面に隠されてはいたが・・・愉快という雰囲気ではなかった。

 獅子の相貌をもった悪鬼を退けたベガとユーゼスの二人は、廃墟にある補給施設へと舞い戻っていた。
目的はローズセラヴィーの補給とアルトアイゼンの修復。そして、二人の休息。
 ベガの言によると、ローズセラヴィーにはエネルギー充填システム、
通称『月の子』が搭載されているが、それは一回のみの使い捨てであり・・・
それならば、今の状況では装置を使わず補給施設を使用するというのが、二人の出した見解だった。
 そして、もう一つの目的は・・・

『どう?修理の目処はつきそうかしら?』
 見張りに立っていたベガから通信が入る。
「無理だな。軽い破損ならともかく、腕のパーツ自体を失っている。修理は諦めた方が無難・・・」
 ユーゼスがそう言うのと、ほぼ同時に・・・アルトのレーダーが警告音を発した。
「ベガ殿」
『こちらも確認したわ、相手は一機だけのようね』
「うむ、私もすぐに合流しよう」
 そう言うと共に、ユーゼスは真紅の機体を起動させた。


「大型の機体・・・おそらく、特機タイプか」
 空を駆けるファルケンのシートで、キョウスケはそう呟いた。
相手が乗った人間か否か・・・それを見極めるようと、通信機器に手を伸ばす。
と・・・キョウスケが通信をいれるよりも早く、相手の側に新たな機体が現れる。
それは、彼が良く見知った機体だった・・・
「あれは、アルト・・・?」
 軽い驚愕と違和感。それと同時に、相手からの通信が入る。
通信機からは、敵意が無いことを伝える女性の声が流れ始めていた。




【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:アルトアイゼン(スーパーロボット大戦INPACT)
 パイロット状態:良好(修理できなくて困ってるのも私だ)
 機体状態:左腕損失、ダメージ蓄積
 現在位置:D-4廃墟、補給施設付近
 第一行動方針:目の前の機体との接触
 第二行動方針:首輪の解除
 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る】

【ベガ 搭乗機体:月のローズセラヴィー(冥王計画ゼオライマー)
 パイロット状態:良好(ユーゼスを信頼)
 機体状態:良好
 現在位置:D-4廃墟、補給施設付近
 第一行動方針:目の前の機体との接触
 第二行動方針:首輪の解析
 最終行動方針:仲間を集めてゲームから脱出
 ※月の子は必要に迫られるまで使用しません】

【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 OG2)
 パイロット状況:良好(意外な再会に驚き)
 機体状況:ブーストハンマー所持
      スプリットミサイル数発消費、オクスタンライフルを半分程消費
 現在位置:D-4廃墟、補給施設付近
 第一行動方針:目の前の機体との接触
 第二行動方針:ネゴシエイターと接触する
 第三行動方針:信頼できる仲間を集める
 最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?)
 ※アルトがリーゼじゃないことに少しの違和感を感じています】

【初日 16:00】


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