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戦いの矢(ver.IF)(2)」(2008/06/25 (水) 23:08:41) の最新版変更点

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―    ―    ―     ― 「……ガロード、少し先に行っていてくれないか」 「また、急に何を言い出すんだよ、アムロさん!?」 「急なバイオ・コンピュータの負荷で、少しオーバーロードを起こしたようだ。  すぐに追いつくから、先に行っていてくれ」 光の線の直下へ向けて進軍していたアムロがF-91の不調を訴える。 「この急ぎにどうしたっていうんだよ、急がなきゃお姉さんたちが手遅れになっちまう!」 「だからこそだ。治るのを待てば、そうなるかもしれない。 ガロードが向こうに今すぐ合流する。俺は直ったらすぐに追いつく」 焦るガロードに対して、とにかく冷静なアムロ。 小さくいらだつ調子でガロードはほんの数秒考えると、早口にしゃべりだした。 「わかった! でも、無理と思ったら動かないでくれよ、迎えに来るからさ!」 「……ああ、必ずまた合流しよう」 それだけ言い残して、飛んでいくガロード。 本当に焦っているのだろう。アムロの返事も待たず行ってしまった。 「……生きろよ、ガロード。お前のような人間がいれば、きっと世界は変わっていける。だから、振り向くな」 アムロの、小さなつぶやき。 F-91のエンジンがうなりをあげて、一気に戦闘出力まで上がっていく。 ニュータイプを有したことによって、キラでも、ジョナサンでも、ガロードでもできなかったF-91の最大の戦闘力が引き出される。 フェイスマスクがオープンされ、金色の粒子を振りまく姿は、夜の暗闇の中蛍のように輝いていた。 ……その姿に、なんの不調もない。 「……そろそろ出てきたらどうだ?」 何もない暗いビルの闇に、アムロが語りかける。 ただ、闇が広がるだけの空間に、答える声があるはずも―――― 「ほぉー……最初から気付いてたみたいだな、あんた」 下卑た男の声が、ゴーストタウンのビル壁面に反響しながら聞こえてきた。 闇から浮かび上がるのは、漆黒の――またも見たことがないガンダムタイプのMS。 「……いくら、気配とプレッシャーを消しても、その塊みたいな悪意ならどこでも分かるさ」 「ハハッ、悪意の塊とは言ってくれるな。そういうオタクはエスパーか何か、か?」 「違うさ……ただの人間だ」 アムロの不敵な声に、ガウルンは上機嫌に笑い出す。 「こりゃいいな! 最初からヤル気満々ってわけだ。 打ち上げ花火に誘われてみりゃ、祭りばやしに誘われて……ってわけだ。 なんなら、2対1でもよかったんだぜ?」 「悪いがそういうわけにはいかなかったんだ」 小さく、アムロが頭を振る。 この行動は、すべてアムロが考えた上で行ったことだ。 アムロには、このエリアのほぼすべてが理解できていた。 だから、真・ゲッターが逃げていることも、気配の動きから読み取ることができた。 相手の奇襲を受けて、逃げているのであれば、一刻も早く援軍と到着させることが重要だ。 だが、それも不安材料がなければの話。 異常なほどの悪意を放って自分の跡をつけてくる死の猟犬の臭気。 それも、はっきりと混乱や戦争を望む、最悪のものだ。 これを、放っておくわけにはいかない。 自分たちが仲間と合流し、さらに仲間を追って戦いに乗った人間が襲ってくる、そんな混乱の真っただ中…… 間違いなくこの存在は仕掛けてくる。 その確信。 合流相手には、助けるために面識のあるガロードを向かわせた。 ゆえに、アムロはここで仕掛ける。 決して、混乱の中、手を出させない。混乱の場に、向かわせない。 これ以上、他人を傷つけさせない。 害意をむき出しにし、他者を傷つける存在………その後顧の憂いは、ここで断つ! そして、決してシャアのときの失敗は繰り返さない! 必ず合流する! 「ガンダムF-91、出る!」 闇に溶ける黒と、闇を弾く白が交錯する。 【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF-91( 機動戦士ガンダムF-91)  パイロット状況:決意、F-91によるニュータイプ能力の意識拡大、気力170  機体状態:微細な傷(戦闘に支障なし)  現在位置:C-8  第一行動方針:ガウルンを撃破する。  第二行動方針:ガロードの仲間と合流し、情報交換を行う  第三行動方針:アイビスの捜索  第四行動方針:協力者の探索  第五行動方針:首輪解除のための施設、道具の発見  最終行動方針:ゲームからの脱出  備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している     シャアの死亡を悟っています     首輪(エイジ)を一個所持】 【ガロード・ラン 搭乗機体:ストレーガ (スーパーロボット大戦D)  パイロット状態:全身鞭打ち・頭にたんこぶその他打ち身多数。  機体状況:各部にダメージ(戦闘に支障無し)  現在位置:C-8  第一行動方針:襲われているクインシィとジョナサン(?)と合流する  第二行動方針:勇、及びその手がかりの捜索  最終行動方針:ティファの元に生還】 【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)  パイロット状況:好調、DG細胞感染、気力130  機体状況:全身に弾痕多数、頭部・左肩・胸部装甲破損、マント消失、ダメージ蓄積         DG細胞感染、損傷自動修復中、ビームナイフとヒートアックスを装備  現在位置:C-8  第一行動方針:目の前のアムロを殺す  第二行動方針:アキト、テニアを殺す  第三行動方針:皆殺し  最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す  備考:九龍の頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】 全員の時刻 【初日 24:36】  ※もしも、C-8エリアに24時30分時点でいた参加者には、彼ら以外にも光刃閃の光が見えていた可能性はあります。 ---- |本編143話|[[戦いの矢(1)]]&br()[[戦いの矢(2)]]| ----

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