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世界を止めて(1)」(2009/03/23 (月) 21:24:44) の最新版変更点

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*&color(red){世界を止めて ◆VvWRRU0SzU} 「こいつは……ふん、ゲッター2か。俺の性には合わねえが、仕方ねえな」 「貴様、馬鹿な――死んだはずではなかったのか!?」 「流竜馬ってあの首なしの機体の――いやいやいや! 放送で呼ばれたじゃんか! 何で真ゲッターに乗ってるのさ!?」 クインシィ、ガロード――竜馬が一度交戦した相手。 彼、流竜馬が再び生きた身体を手にして降り立った場所は真ゲッターの中。 必然というべきか。ゲッター線に魅入られた己が還る場所として、ここ以外に相応しい場所も思いつかない。 「ガロード、オープンゲットだ! こいつを叩き落とせ!」 クインシィの言葉とともに、真ゲッターが弾けた。 ゲットマシンが三機、天空へと駆け上がる。真ジャガー号の後方に、ピタリと真イーグル号が張り付く。 「喰らえ!」 機銃が火を噴く。だが、ゲットマシンの扱いに掛けて竜馬が他の誰かに後れを取ることなどあろうはずもない。 ヒラリとかわし、急減速。前に出た真イーグル号へと、強引に突っ込む。 合体機構が作動し、真イーグル号と真ジャガー号が接続された。 「貴様、何を……!」 「おう坊主、てめえも来い! ゲッター1だ!」 様子を伺っていたガロードに竜馬の声が飛ぶ。意図が掴めず、困惑するガロード。 「早くしろ! 今はあれこれ説明してる時間はねえ、俺を信用しろ! 急げ坊主!」 「ええい、何なんだよもう……! いっちゃえよ!」 クインシィが口を挟む暇もなく、ガロードが竜馬の剣幕に押され合体コースへと機体を移動させる。 真ベアー号も合体――そして変形。再び真ゲッター1となって、地上へと舞い降りる。 「上出来じゃねえか。よし――」 「ちょっと、アンタ! いろいろ説明して欲しいんだけど!」 「そうだ! 貴様は――」 「後にしろ!――来るぞ! 奴らだ!」 真ゲッターが空を睨みつける。 その視線の先――空中のある一点に、『ひび割れ』が出来ていた。 何もない空間に走る亀裂。その亀裂が瞬きする間に増え、広がり――耳をつんざくような音とともに砕け割れる。 『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』 開いた次元断層から出てきたのは、いくつもの異形。 獣のような鋭い爪と牙。だが決まった形を持たず、一体一体が共通性を見いだせない形。 一匹だけではない。二匹、三匹……亀裂を押し広げ、後から後から湧いてくる。 あっという間もなく、廃墟の街を覆い尽くすほどにまで増殖した。 「な……なんだ!?」 「化け物……!?」 真ゲッターの中、竜馬以外の二人が驚きの声を上げる。 おそらく眼下の他の者も同じだろう。そう、こいつらを知っているのはこの場で流竜馬、唯一人。 「来やがったな……インベーダーども!」 竜馬の、戦意に満ちた咆哮。 インベーダー……それは全ての生命の敵。ゲッター線を憎み、全ての存在を破壊する宇宙生命体。 それ以外は分からない――対話などできない。この流竜馬の世界の人類を、絶滅の淵にまで追いやったもの。 竜馬は通信機のスイッチを入れる。この戦場にいる全ての者に聞こえるように。 「インベーダー……? おい、奴らについて君は何か知っているのか!?」 「奴らは自分達以外の全ての生命を消滅させるためだけに存在する。  元々は俺の世界に存在する化け物だが……あの主催者が異なる世界を繋げたとき、一緒に奴らの通る通路もできたんだろうよ」 ロジャーの問いかけ。 「いいか、奴らは知能なんざない。存在する全てのものに攻撃を仕掛けてくる。死にたくなかったら戦え!」 応えたその言葉を皮切りに、一斉にインベーダーが動き出す。 この街にいる全ての生命――ストレーガや騎士凰牙、ラーゼフォンなど無差別に突き進んでくる。 その中でも取り分け真ゲッター、ブラックゲッターへと向かっていく個体が多い。 「気をつけろ、奴らはゲッター線に吸い寄せられる性質がある! 俺達には特に多くかかって来るぞ!」 竜馬の警告。それを裏付けるように、多数のインベーダーが二機のゲッターロボへと突進していく。 「チッ――後で説明はしてもらうが、今は……! ゲッタァァァビィィィイイムッ!」 クインシィも、内輪で揉めている場合ではないと迎撃に専念する。 薙ぎ払うように放ったゲッタービーム。尋常ではなく高出力の炉心から供給されるビームは、容易くインベーダーの群れを消し飛ばした。 空いた空間へ潜り込み、両腕の刃を伸ばし当たるを幸い叩き斬る。手を出せば敵がいる、さして狙う手間もない。 操縦をクインシィに任せ、ガロードが仲間達の状況を確認する。 ストレーガ、騎士凰牙は背中合わせにインベーダーを迎撃している。 ユーゼスがいなくなったラーゼフォンの周りには何故かインベーダーが近づいていない――? 少し離れた所に、ブラックゲッター。この状況でもマスターガンダムを追い回している。 だが、纏わりつくインベーダーが多すぎてその刃は届かない。標的にもインベーダーが群がるので何とか逃さずに済んでいるようだ。 視線を巡らし、ナデシコの方へ。 動かないナデシコを守るべく、ガナドゥールとネリー・ブレン、そしてぺガスが奮戦している。 だが彼らは戦力的に不安があるから下がったのだ。図体の大きいナデシコを守り切るのは難しい。 ナデシコの船体を、いくつもの異形が取りついた。突破されたのだ。 真ゲッターは向かってくる敵が多すぎて動けない。だから、真下で戦うストレーガへと通信を繋ぐ。 「甲児! ナデシコを助けに行けないか!?」 「……ダメだ! こっちもロジャーさんを一人にはして行けない!」 「くそ――誰か、ナデシコを助けに行けないのかよ! このままじゃ……!」 「――その役目は私に任せてもらおう」 「……えっ?」 瞬間、真ゲッターの背後を取ろうとしていたインベーダーが真っ二つに切り裂かれた。 白い――いや、白銀の剣が駆け抜け、インベーダーの群れへと突き刺さる。 「――ブンドルさん!」 重なった声はガロードだけのものではなく。 その機体、サイバスターは真ゲッターの傍らを駆け抜け、一息にナデシコの方角へ飛びゆく。 「少年達よ、無事で何よりだ。だが再会の喜びを分かち合う――とは、いかないようだな」 ナデシコに取りついたインベーダーが、目にも止まらぬ動きで次々と切り捨てられた。 ネリー・ブレン、ガナドゥールもその隙に包囲を突破し、サイバスターの横に並ぶ。 「ナデシコは任せろ。ガロード、君達はまずこの化け物の出てくる穴を塞ぐんだ!」 「穴を塞ぐって……どうやって?」 「私には事情は分からんが、この化け物どもは空間の歪みを通過してこの世界へと現出している。  歪みを是正することができれば、通路も自然に閉じるはずだ!」 「だから、歪みを直すってどうすりゃいいのさ!」 あの穴ができた時の状況を思い出す。いや、なんか勝手にできたじゃないか。原因とかあったっけ? いよいよ混乱してきたガロード。そこへキラの声が割り込む。 「――歌だ! ラーゼフォンが歌った後に穴は開いたよ!」 「歌――そうか! じゃあ、もう一度ラーゼフォンを歌わせれば――!」 それを聞いた者が一斉にラーゼフォンへと目を向ける。だがラーゼフォンは、コクピットらしきものを自ら放り投げた後動きを止めていた。 当然、もう歌ってもいない。 だとするなら、今のラーゼフォンは無人ということになる。 「――ネゴシエイターさんよ! 俺を、ラーゼフォンの所まで連れて行ってくれ! 俺があいつと一緒に、もう一度歌ってみるからよ!」 「む……了解だ。さすがに私もこういった手合いと交渉できるとは思えん。しっかり掴まっていたまえ!」 「頼むぜ!」 騎士凰牙がラーゼフォンへと走り出す。するとラーゼフォンを取り囲んでいたインベーダーが、大挙して迎え撃つ。 「あいつら、ラーゼフォンの所に近づけさせない気か!?」 「くっ……凰牙だけでは突破は困難だ! 近くにいる者は援護を頼む!」 「任せろ! 喰らえ――サンダァァァァクラァァァァァァッシュッッ!」 騎士凰牙の前にストレーガが躍り出る。 その拳にプラズマを纏わせ、突進の勢いのまま機体ごとインベーダーの群れに突入していった。 払い除けられるインベーダー。 騎士凰牙がその隙間に身体をねじ込ませる。 進路を塞ぐ異形を、タービンの一撃で蹴散らす――だが、敵を倒すより群がってくる速度の方が早い。 「坊主、ゲッター3だ!」 「わかってるよ! ――チェンジ、ゲッター3!」 凰牙の上空からゲットマシンが落ちてくる。一瞬にして合体をこなし、重戦車を思わせる真ゲッター3へ。 「ミサイルストームだ!」 その脚部が露出し、ハリネズミのようにミサイルの束が現れた。 発射――ミサイルの嵐。まさしくそうとしか形容できないほどの暴風が吹き荒れる。 爆風が収まった後、周囲のインベーダーは一掃されていた。 「ロジャーさん、今だ!」 「ありがたい……感謝する!」 一瞬の空白。その隙に騎士凰牙がラーゼフォンへと到達した。 コクピットを解放。何を言う間もなくバサラが飛び出していき、ラーゼフォンの胸部の空洞へと乗り込んでいく。 「どうだ、バサラ君! 動かせるか!?」 「駄目だ……操縦席も何もありゃしねえ! 全部なくなっちまってる!」 凰牙のカメラがラーゼフォンの内部を映し出す。 ヴァイサーガにより切り裂かれ炎上し、メディウス・ロクスに強引に接続されたそこは文字通りの空洞と化していた。 これでは操縦などできようはずもない。 「万事休すか……!」 「……いや、まだだ!」 バサラが空洞の中心に立ち、ギターを掻き鳴らす。 ロジャーにはバサラがヤケになったように見えた。だが。 「そうとも――俺とお前はコイツで繋がってる。これだけが、俺とお前のたった一つ自慢できるもの、そうだろう!?  だから、俺の歌で――お前の眼を覚まさせてやるぜ!」 ロジャーの視線の先、バサラが再び歌い始める。 その身体を燐光が包んでいるように見えたのは、ロジャーの目の錯覚だろうか。 だが、その内明らかにバサラが肩で息をし、疲弊していく。まるで魂を削って歌っているように。 ラーゼフォンへと殺到するインベーダーを蹴散らしながら、ロジャーは危険な兆候だと直感する。 「バサラ君、止めたまえ! 君の身体が保たん!」 「……へっ、止められるかよ。止められる訳がねぇ……俺はまだ燃え尽きちゃいねえ!」 放たれる歌声、そして光は一層激しさを増す。 やがてその光はラーゼフォンを包むほどに広がっていき――膝をついていたラーゼフォンがゆっくりと立ち上がる。 頭部の翅を羽ばたかせ、その身を空に押し上げていく。 「……ああ、歌おうぜラーゼフォン。俺達の歌を……」 ロジャーの耳に微かに届いたバサラの声は、先程までと違いとても弱々しい―― 再び真理の目が開き、ラーゼフォンの歌声が響く。 先程の無秩序に放たれる波動と違い、今度はその声は空間の歪み唯一点に向いている。 割れたガラスのような空間が、少しずつ塞がっていく。 その隙間が閉じゆく中、ラーゼフォンへと何かが急速に接近してくるのをロジャーは目撃する。 その何かは飛び出してきたインベーダーを蹴散らしながらやがて停止した。 「角のある馬、獅子……それに、龍!?」 ドリルの角を掲げる青い一角獣。 丸鋸の如き頭部の白いライオン。 蛇のような竜ではなく、手足のある赤い龍。 鋭い刃の角を持つ橙色の雄牛。 伸縮自在の身体を持つ紫紺の蛇。 ガトリング砲の鼻を突き出す緑の猪。 機械の体躯を持つ、電脳の獣――データウェポン。 その姿を目にした瞬間、ギアコマンダーを握る手から脳裏に電撃のように情報が叩きこまれる。 「データ……ウェポン? ファイルセーブ……そうか! このギアコマンダーはそのために……!」 データウェポンは強大なエネルギーに惹かれる性質をもつ。 世界の壁に穴を穿つラーゼフォンの歌に引き寄せられたということだろう。 何にしろ、その実態を知った今、ロジャーがすることは一つ。インベーダーはあらかたが蹴散らされ、安全は確保されている。 ギアコマンダーを掲げ、契約を結ぶためにコクピットから出る。 「データウェポンよ! ロジャー・スミスの名の下に、私と契約を……!?」 だがコクピットから出たロジャーが見た物は、データウェポンが何処からともなく伸びた触手に絡め取られている様だった。 触手の根元を目で辿る。そこにあったのは、 「貴様――ユーゼスか!」 「遅いぞネゴシエイター! データウェポンは私が戴く!」 コア部分しかないメディウス・ロクスが、その四肢の断面から幾条もの触手を伸ばしている。 ただの触手ではないのか、データウェポンに突き刺さったそれは不気味に脈動――いや、データを吸い上げている。 やがて赤い龍の姿の電子生命体が色を失い霧散する。同時に、龍を掴んでいた触手が引き戻され、膨張――メディウス・ロクスの右腕となる。 雄牛も龍と同じく消滅し、メディウス・ロクスの左脚部が生成された。 データウェポンは実体を持たないとはいえ、その本質はエネルギー生命体。 「データウェポンを吸収しているのか……!? いかん!」 ストレーガ、真ゲッターは残存するインべーダーに阻まれ援護できない。 ロジャーは最も近場にいる紫の蛇――バイパーウィップに黒いギアコマンダーを向けた。 知らされた契約条件は自信。 (自信――自信か。フッ、今の私は見失っているとソシエ嬢は言ったな。たしかにその通りだ……私にはわからなくなった。  だが、今なら……そう、あの男の歌を間近で聞いた今ならわかる!  自信とは慢心や過信のことではない。そう、己の道をどこまでも疑いなく駆け抜けること!) 顔を上げ、胸を張る。これは宣言――そう、ここからがショウタイムだ。 「私には過去の記憶、メモリーなどない。自分が誰かということもわからない……だが、そんなことはどうでもいい。  過去は所詮過ぎ去ったもの、それだけが人を形作るのではない。目を向けるべきは今、そしてこれからを生きていくことだ!  だから私は自分を信じる。私の成してきたこと、これから成していくこと――何一つ間違ってなどいないと!  ――私はロジャー。ロジャー・ザ・ネゴシエイター……この混沌の世界と交渉し、調停する者!  来い、バイパーウィップ! 私こそが君の主、君とともに歩む者だ!」 ギアコマンダーからバイパーウィップへと光が走る――ロジャーと視線を合わせた蛇は、やがて抵抗を示すことなくその光を受け入れる。 バイパーウィップ――セーブ完了。 ギアコマンダーを回す。表示される蛇のアイコン。 振りかぶり、騎士凰牙へと叩きつける。 「バイパードライブ――インストールッ!」 騎士凰牙の左腕に、武器形態となったバイパーウィップが装着される。 「これ以上はやらせんぞ、ユーゼスッ!」 凰牙がいくつもの影を生み出す。イリュージョンフラッシュ――バイパーウィップの有する固有能力。 分身だけでなく、高速移動をも可能にするそれを用い、メディウス・ロクスへと一気に接近する。 鞭を伸ばし、振り回す。メディウス・ロクスの伸ばした触手を一気に断ち切った。 「よし――ソシエ嬢! こちらに来てデータウェポンをセーブするんだ!」 残るデータウェポンが解放されたのを見て、ソシエへと声を飛ばす。 自分がセーブするより、ユーゼスを阻みつつ彼女が残りを拾い上げる方が効率的との判断。 ガナドゥールが向かってくる。後は、彼女が到着するまでユーゼスを阻むのみ。 再び伸ばされた触手をバイパーウィップが払う。攻撃能力ではこちらが勝っているようだ。 「チッ……ならば!」 触手では埒が開かないと見たか、メディウス・ロクスが機体ごとデータウェポンへと肉薄する。 伸ばした鞭はメディウス・ロクスの腕から放たれる刃に阻まれ、その身へと届かない。 一角獣とライオン――ユニコーンドリルとレオサークルが、残る一匹のデータウェポンを庇うように前に出る。 その一匹、ガトリングボアは躊躇うように二匹を見るも、やがて飛び去っていく。その先にいるのはソシエのガナドゥールだ。 「! ――ソシエ嬢、そいつをセーブするんだ!」 「セーブって――あ、わかった! こうするのね!」 ガナドゥールから光が伸びるのを確認。 メディウス・ロクスへと目を戻すと、二匹のデータウェポンが捕食されているところだった。 二匹からの、悲しげな声――後を引くように耳に残り、そして消える。 「ブタ――じゃない、ボアはセーブしたわ!」 ソシエの声を聞きつつ、ユーゼスと睨み合う。 メディウス・ロクスは四肢を取り戻していた。向かい合うその全長は、凰牙の二倍近いものがある。 データウェポンを装備したとはいえ隻腕の凰牙は万全ではない。そしてそれはガナドゥールも同じ。 だがインベーダーは駆逐されつつある。 ストレーガ、真ゲッターが来れば戦況は逆転する。それはロジャー、ユーゼス共通の認識。 だからこそロジャーは動かない――そしてユーゼスは動く。 「空間の歪み、インベーダー、データウェポン……ククク、これだ! 私はこれを待っていたのだ!」 ヘブン・アクセレレイション――メディウス・ロクスの最大火力にして、空間を突き破る力。 何をする気か掴めないロジャーを尻目に、修復されつつある歪みへと暗黒球が放たれ、今にも閉じようとしていた歪みに飛び込んだ。 空間が震えるように揺れる――広がる歪み、そして。 『GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHH!!!!』 瞳。そう、瞳としか言えないようなものが歪みの先から咆哮とともにロジャーを睥睨する。 だがそのサイズが尋常ではない。 新たに広がった歪みはおよそ100m。その隙間いっぱいに、その瞳は存在を主張している。 眼だけでこの大きさ。ならば本体がこちらに来れば―― 「――いかん! ユーゼス、貴様自分が何をしているかわかっているのか!?」 「わかっているとも……お前達は全力でこの事態を止めねばならん。私を追っている余裕はなかろう?」 振り向けば、ユーゼスは急速に離脱していくところだった。 「待て! ……いや、今は奴の言うとおり、こちらをなんとかせねばならんか。しかし、どうすれば――」 「俺達に任せな!」 ユーゼスの追跡を諦め、歪みへと向き直る。 打つ手の思いつかないロジャーに声をかけたのは真ゲッター、流竜馬だ。 「ちょ、ちょっとアンタ! 俺達って、俺とお姉さんも!?」 「あん? 当然だろ。何のためにゲッターに乗ってんだよ」 「いやいや……せめて何をするかくらい教えてよ。でなきゃお姉さんも賛成してくれないよ」 「そうだ、そろそろ説明してもらおう。何故貴様は生き返った? 何故一度は襲ってきた貴様が今は協力するのか。全て、今この瞬間に喋ってもらおうか」 「……説明している時間はねえ。だから、お前達にも見せてやる――ゲッターの意志を!」 突如、真ゲッターが光を放つ。 ロジャーが思わず眼を庇うほど強い光―― 「この光は……!?」      □ 何もない虚無が広がる――ガロードとクインシィは無重力の世界にいた。 「あれ? え、何ここ……お姉さん! 何がどうなったの!?」 「わ、私に聞くな! お前こそわからないのか!?」 「わかる訳ないでしょ! つか、あの竜馬って人はどこ行ったのさ!」 「俺ならここだ」 唐突に、ガロードの背後に竜馬が現れた。いや、現れたというより――存在が確定したというほが正しい。 「ここ、何処なのさ。真ゲッターは、みんなは!?」 「落ち着け、坊主……いや、ガロードか。すぐにわかる。見ろ」 竜馬が指である一点を指し示す。そちらに目を向けたガロードとクインシィは、唐突にやってきた光の洪水に呑み込まれた。 「ちょっ――!?」 「これは――」 暴力的とさえいえる光の中、二人の頭の中に様々な光景が広がっていく。 インベーダーが跋扈する世界。 地球が消滅し、事態を打開するために宿敵同士が手を結び破滅の王へと立ち向かう。 ゲッター線を致命的な毒と知りつつ、その力に魅了された爬虫人類の将軍が操る真ゲッター。 その横にミケーネ帝国の七大将軍の力となった魔神皇帝が並ぶ。 地球へと巨大な人工の星が落ちていく。それを防がんとするいくつもの力が宇宙を駆ける――そして人の想いを受け取ったオルファンが浮上し、地球を救った。 人造の神が地球を守護せんと地球と宇宙との隔絶を目論み、それを良しとしない人間達に撃ち滅ぼされた。 世界を滅ぼす蝶の羽が戦場を覆う。その中で、禁じられた月の力を操り激突する三機のガンダム。 世界を呪う兄弟は、運命を凌駕しようとした男が最後の力で放った閃光の中に消えていった。 太極へと至る術を求めた放浪者は、自らが育てた悲しみを力とする乙女に敗れ去り、その次元から消滅した。 どの戦いの中にも共通してゲッターロボがいる。 そして、出てくる世界により多少の差異はあれどガンダムダブルエックス、クインシィ・バロンズゥ――ガロード、クインシィの機体とともに戦っている。 「何だよこれ……何なんだよこれは! 俺はここに来るまで真ゲッターと一緒に戦ったことないし、そもそもあんな戦いなんて俺は知らないぞ!」 「オルファンが浮上している……!? 馬鹿な、私がここに来るまでそんな兆候は一切なかったはずだ! 何故地球は壊滅していないのだ!」 「落ち着け。これはお前らであってお前らじゃあない世界の話だ。ゲッター線が見せる幻みたいなもんだと考えりゃいい」 「幻? 幻だって!? じゃあこれは本当は起こってないことなのか?」 「違う、そうじゃない。これは全て現実に起こったことだ。ただし、極めて近く限りなく遠い世界――多元世界ってやつのな」 竜馬が慣れない様子で説明する。もちろん、ガロードとクインシィに納得できるものではないが。 「お前らは俺ほどゲッター線に浸食されてないからわからねえか。つまりだ、流竜馬という人間は多元世界に無限に存在する。  お前達も同じだ。その内のたまたま一人が、あそこでともに戦っていて、俺達のようにここでこうやって殺し合いに巻き込まれているってこった。  基本的には違う世界のことだ、お前らには関係がねえ。向こうの世界のことは、向こうの世界の俺やお前らがうまくやってくれるだろうよ」 「……じゃあ、何のためにこんなものを私達に見せた。関係がないなら意味もないだろう」 「それが、そうじゃねえ。あの主催者は、その関係ってやつを無理やり作っちまったんだ。本来出会うはずがない世界の人間を強引に結びつける……  それは世界同士を接続することにも等しい。今、この箱庭の世界にはそれぞれの世界へと続く通路ができちまってるようなもんだ」 「……じゃあ、ティファやジャミル達もここにいるのか!?」 「いや、それはわからんが。あまり一つの世界から多く引っ張ってくるのもまずいんだろう。  その世界に与える影響が大きすぎると、世界自体が崩壊しちまうからな」 「なんだ……じゃあティファは安全なんだな」 「そこだ。これからの俺達次第でそこが大きく変わってくるんだよ」 安堵したガロードに甘いと言わんばかりに竜馬が指を突きつける。 「おそらく主催者はこれ以上お前らの世界に手を出すつもりはねえだろう。だがインベーダーは違う。  奴らは本能で生命を排除している。もし一匹でもお前らの世界に辿り着けば、あっという間に増殖して……」  「……さっきの世界みたいになる!?」 「そういうこった。多分主催者もそれを止めるつもりはねえだろう。  奴らが恐れるのは世界消滅による多元世界全体のゆらぎであって、一世界の情勢がどうなろうと知ったこっちゃねえだろうからな」 竜馬が二人に向き直った。そして、何を思ったか深く頭を下げる。 困惑する二人に、竜馬は顔を上げず言葉を続けた。 「お前達に頼みがある。俺はゲッター線に選ばれた者として、奴らと戦わなきゃならねえ。だが一人ではゲッターは扱えない……  だから、俺と一緒に来てほしい。それがお前らの世界を守ることにも繋がるはずだ」 「……か、勝手な事を言うな! 一度は私達を襲ってきたくせに、今度は協力してほしいだと!?」 「あの時の俺と今の俺は違う――いや、どっちも同じ俺だが。やるべきことがわかった、っつーことだ。  どの道今奴らを止められるのは俺達だけだ。自分の世界を守りたいのなら、選択肢は一つしかねえぞ」 「もし、アンタについていったとしてさ。無事に帰れる保証はあるの?」 「ガロード、お前正気か!? こんな奴の話を信じるなんて」 「俺だって怪しいとは思うよ。でも、ティファが危ないのなら……俺達の世界があんな奴らに荒らされるくらいなら、俺は戦うよ。黙って見ているなんて御免だ」 「ガロード……」 「済まねえが、いつ帰れるって保証はない。だが――俺はともかく、お前らは事が終わればゲッター線は解放するはずだ。  なんせ元々ゲッター線に関係がない奴らだしな」 「そう――じゃあもう一つ。あそこで戦ってる仲間はどうなる? あの主催者はなんとかできないの?」 「それも済まねえが、無理だ。俺達ができるのは、インベーダーどもを連れてこの世界から出て、その狭間で戦うこと――  つまり他の奴らを何とかする余裕はねえ。自力で戦ってもらうしかねえんだ」 「そんな……」 あそこで知り合った者達は、今やガロードに取ってフリーデンの仲間と遜色ないほどに大事な存在となっている。 アムロ、甲児、バサラ、直接会ってはいないがキラ、ソシエ、アイビス――そしてシャギア。 元々は敵だったのが、何故かここに来てから妙に性格が変わっていた。 ガロードの知るシャギアは弟以外に心を開くことのない、冷酷・冷淡、信用などできるはずもない男だ。 だが彼はここで比瑪、甲児という太陽のような子どもたちと出会った。 そして弟を失い、比瑪をその手で殺し――捨て鉢の抜け殻になった彼の様を見て、ガロードは思わず助けに入ったのだ。 今思い返せばあれはどうしてだろう。信用できないからこそ、傍で監視していたはずなのに。 仲間。 シャギアがその言葉にふさわしいとは今もって思えない。だが―― (信じてもいいのか、シャギア? お前がオルバを生き返らせるために最後の一人になることよりも、甲児やみんなを守って……あの主催者を倒す方を選ぶって) 本当なら自分がやるべきことだ。 おまけに彼はニュータイプを憎んでいる。アムロとの衝突は必至だろう。 自分が傍にいれば抑える、あるいは討つこともできる。だが甲児にはできない。それが心配だ。 行きたくはない。それでも今、自分が残ればティファや、ジャミル、カリス、フリーデンのみんなが危ない。 ならば―― 「竜馬さん、俺……行くよ。ティファを、みんなを守る」 「ガロード……!」 「ごめん、お姉さん。勇と会わせるって約束……守れそうにないや。でもお姉さん、生きて帰ればきっとまた勇と会えるよ。だから――」 「私も行くぞ」 「甲児達と協力して――え? 何?」 「私も行くと言ったんだ!」 「そんな、どうしてさ? 帰れないかもしれないのに」 「だったら尚更、お前とこの凶暴な男を二人っきりにしておけるか」 竜馬を親指でぞんざいに刺すクインシィ。当の竜馬はどこ吹く風という顔だ。 彼女はそのままガロードの肩を掴む。 「いいか、ガロード。約束は守ってもらう――お前は、私と一緒に勇を探すんだ。今すぐじゃなくてもいい。でもきっと、二人で会いに行くんだ。いいな?」 「え……うん。俺はいいけど」 「話はまとまったか? じゃあ、そろそろ戻るぞ。もう時間がねえ」 竜馬が手を振り、ガロード、クインシィと視線を交わす。 誰にも迷いはない――今のところ。後は走り出すだけだ、戸惑うことなく。 光が消え、暗闇が世界を覆い――      □ 「……ド! ……ンシィ! 応答したまえ! ガロード!」 気がつけばそこは無重力の世界などではなく、真ゲッターのコクピットだった。 ネゴシエイターが必死に呼びかけてきている。時間は――あの世界に行く前から10秒も経っていなかった。 「ロジャーさん?」 「ガロード! 一体どうしたのだ、急に黙り込んで。君達があれをなんとかするというのはどういうことだ!?」 あれ――そう、超巨大なインベーダーだ。 あれを何とかするのが流竜馬の、ひいてはゲッターに乗っているガロードとクインシィの役目。 「みんな、よく聞いてくれ。あのインベーダーは今から俺達が何とかする。  他のみんなは、空間が閉じる寸前に各自の最大威力の攻撃で援護して欲しい。  ここから動かせないラーゼフォンを、俺達の攻撃で発生する余波を相殺して守って欲しいんだ」 「……勝算はあるのか?」 「それなりに。頼んだよ、同時じゃなきゃ駄目なんだ」 「……了解だ。総員、真ゲッターの近くに移動するぞ。各自、周りの者の死角を補いつつ移動するんだ」 ブンドルの号令。 インベーダーはあらかた駆逐され、ユーゼスは後退しアキトとガウルンは未だ小競り合いを続けている。 とりあえずはここに集中できそうだ。 ラーゼフォンを中心に、真ゲッター、ストレーガ、ガナドゥール、ネリー・ブレン、騎士凰牙、サイバスターが円陣を組む。 バサラとラーゼフォンは今も全力で歌い続け、空間の修復を続けている。 その姿は無防備極まりない。だからこそガロードの言うように、衝撃の余波から守らねばならないのだ。 準備ができたことを確認し、ガロードは最後の言葉を遺すことにした。 「シャギア、少しいいか?」 「……何だ」 「頼みがあるんだ。お前にしか頼めない……大事なこと。  ティファに伝えて欲しい。俺のことは忘れて――いや、違うな。絶対、絶対生きて帰るから待ってて欲しいって。  どんなに時間がかかっても、ティファのいるところに会いに行くから――そう、伝えて欲しいんだ」 「伝える……ティファ・アディールにこの私が? 待て、どういうつもりだ。何故そんな遺言のようなことを」 「甲児。シャギアを頼むな。俺はやっぱりまだ信用できないけど、お前がいるなら安心だからさ」 「お、おいガロード。なんだってそんな……」 「キラ、ソシエ、アイビス。お姉さんが迷惑かけてごめんな。あんたらにはホント感謝してるよ。  ロジャーさん、ブンドルさん。あんた達は大人なんだから、子どもの手本になるような生き方をしてくれよ。あのギンガナムって人みたいに悪い手本はダメだけどさ」 シャギア、甲児の声には応えず居並ぶ面々へと思いを伝える。 彼らもやはり誰何の声を挙げるが――応えない。今からすることを言えば必ず止められるから。 「バサラ……聞こえてないか。まあ、後で言っといてよ。良い歌だった、ってさ」 「ガロード、そこまでだ。そろそろ行くぞ」 名残は尽きないが、クインシィが出立の時間を告げる。 「あ、うん。じゃあみんな、元気でな。絶対に生きて帰ってくれよ!」 「そのブレンは勇のブレンだ。丁重に扱うんだぞ」 「……行くぞ、お前ら! ペダルを踏むタイミングを合わせろ!」 別れの言葉。そして竜馬の一声がトリガーとなる。 「ガロ――」 「ゲッタァァァァァァシャァァァァアアアアインッッッッ!!」 真ゲッターが、超新星の如き輝きを放つ。莫大なゲッター線の放出――周囲にいる仲間達の機体が、それだけで後退するほどの。 僅かに生き残っていたインベーダーが全て集まってきた。好都合、と真ゲッターに乗る三人は口の端を吊り上げる。 強力すぎるゲッター線はそれだけで毒となる。 機体に乗っている仲間達はともかく、元々ゲッター線に弱い性質をもつインベーダーなら、尚更のこと。 数匹の強力な個体が扉を守らんと行く手を遮る。 だがもはや止められはしない。 飛び立ち、目にも止まらぬ無軌道な動きで距離を取る。 三人の力を一つにし、極限まで高められたゲッター線のエネルギーを解放するこの力こそが―――――― 「真……! シャイィィィィィィィィィィィンスパァァァァァァァァァァァァァァァァァクッッッッ!!」 刹那、超新星にすら比肩するエネルギーの塊となって――空間の歪み、その向こうに存在する超巨大インベーダーへと突入する! 輝きが世界を満たす。 それが収まった後……真ゲッターも、インベーダーも、空間の歪みも。 一切の痕跡を残さず、この世界から消え去った。 &color(blue){【クインシィ・イッサー 搭乗機体:真ゲッター1(真(チェンジ)ゲッターロボ~世界最後の日)} &color(blue){ パイロット状態:消失】} &color(blue){【ガロード・ラン 搭乗機体:真ゲッター1(真(チェンジ)ゲッターロボ~世界最後の日)} &color(blue){ パイロット状態:消失】} &color(blue){【流竜馬 搭乗機体:真ゲッター1(真(チェンジ)ゲッターロボ~世界最後の日)} &color(blue){ パイロット状態:消失】} 【ナデシコ(機動戦艦ナデシコ)  パイロット状態:パイロットなし  機体状態:下部に大きく裂傷が出来ていますが、機能に問題はありません。EN100%、ミサイル90%消耗          右舷に破損大(装甲に大穴)、推進部異常  AIオモイカネがデリートされました  現在位置:F-1市街地  備考1:ナデシコの格納庫にプロトガーランドを収容  備考2:ナデシコ甲板に旧ザクを係留中】 【シャギア・フロスト 搭乗機体:なし (ガナドゥールに同乗中)  パイロット状態:疲労 戸惑い 意識朦朧  機体状態:なし  現在位置:F-1市街地  第一行動方針:???  第二行動方針:ガウルン、テニアの殺害  第三行動方針:首輪の解析を試みる  第四行動方針:比瑪と甲児・ガロードを利用し、使える人材を集める  第五行動方針:意に沿わぬ人間は排除  最終行動方針:???  備考1:首輪を所持】 【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード)  パイロット状況:精神は持ち成した模様、手の甲に引掻き傷(たいしたことはない)  機体状況:ソードエクステンション装備。ブレンバー損壊。 EN25%        無数の微細な傷、装甲を損耗  現在位置:F-1市街地  第一行動方針:???  第二行動方針:協力者を集める  第二行動方針:基地の確保  最終行動方針:精一杯生き抜く  備考:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません】 【兜甲児 搭乗機体:ストレーガ (スーパーロボット大戦D)  パイロット状態:疲労  機体状態:機体状態:右肩に刺し傷、各部にダメージ(戦闘に支障無し) EN40%  現在位置:F-1市街地  第一行動方針:???  第二行動方針:ゲームを止めるために仲間を集める  最終行動方針:アインストたちを倒す 】 【キラ・ヤマト 搭乗機体:なし  パイロット状態:健康、疲労(大) 全身に打撲  現在位置:F-1市街地  第一行動方針:???  第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める  第三行動方針:首輪の解析(&マシンセルの確保)  第四行動方針:生存者たちを集め、基地へ攻め入る  最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】 【ロジャー・スミス 搭乗機体:騎士凰牙(GEAR戦士電童)  パイロット状態:肋骨数か所骨折、全身に打撲多数   機体状態:左腕喪失、右の角喪失、右足にダメージ(タービン回転不可能)        側面モニターにヒビ、EN60%  現在位置:F-1市街地  第一行動方針:???  第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める  第三行動方針:首輪解除に対して動き始める  第四行動方針:ノイ・レジセイアの情報を集める  最終行動方針:依頼の遂行(ネゴシエイトに値しない相手は拳で解決、でも出来る限りは平和的に交渉)  備考1:ワイヤーフック内臓の腕時計型通信機所持  備考2:ギアコマンダー(黒)と(青)を所持  備考3:凰牙は通常の補給ポイントではEN回復不可能。EN回復はヴァルハラのハイパーデンドーデンチでのみ可能  備考4:ハイパーデンドー電池4本(補給2回分)携帯  備考5:バイパーウィップと契約しました】 【ソシエ・ハイム 搭乗機体:ガナドゥール  パイロット状況:右足を骨折  機体状態:頭部全壊、全体に多大な損傷 駆動系に障害 機体出力の低下  EN40%  現在位置:F-1市街地  第一行動方針:???  第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める  第四行動方針:この機械人形を修理したい  最終行動方針:主催者を倒す  備考1:右足は応急手当済み  備考2:ギアコマンダー(白)を所持  備考3:ハイパーデンドー電池4本(補給2回分)、騎士凰牙の左腕を携帯  備考4:ガトリングボアと契約しました 】 ※備考(無敵戦艦ダイ周辺)  ・首輪(リリーナ)は艦橋の瓦礫に紛れています 【レオナルド・メディチ・ブンドル 搭乗機体:サイバスター(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)  パイロット状態:良好(主催者に対する怒りは沈静、精神面の疲労も持ち直している)  機体状態:サイバスター状態、各部に損傷、左拳損壊 ビームナイフ所持  現在位置:F-1市街地  第一行動方針:???  第二行動方針:マシンセルの確保  第四行動方針:サイバスターが認め、かつ主催者に抗う者にサイバスターを譲り渡す  第五行動方針:閉鎖空間の綻びを破壊  最終行動方針:自らの美学に従い主催者を討つ  備考1:ハイ・ファミリア、精霊憑依使用不可能  備考2:空間の綻びを認識  備考3:ガウルン、ユーゼスを危険人物として認識  備考4:操者候補の一人としてカミーユ、甲児、キラに興味  備考5:ユーゼスが解析した首輪のデータを所持(ただし改竄され不完全なため、単体では役に立たない)】 【ヴァイクラン(バンプレストオリジナル)  パイロット状態:パイロットなし  機体状態:EN5%、各部に損傷、ガン・スレイヴ残り一基  右腕切断 胸部装甲融解 装甲前面に深い損傷  現在位置:F-1 市街地】 【マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)  パイロット状態:パイロットなし  機体状況:大破(上半身と下半身が両断)】 【マジンガーZ(マジンガーZ)  パイロット状態:パイロットなし  機体状況:頭部切断(パイルダーは無事)  現在位置:F-1 市街地】 【旧ザク(機動戦士ガンダム)  パイロット状態:パイロットなし  機体状態:良好  現在位置:F-1(ナデシコ甲板) 】 【プロトガーランド(メガゾーン23)  機体状況:MS形態  装甲に凹み       落ちたショックとマシンキャノンの攻撃により、故障  現在位置:F-1(ナデシコ格納庫内)】 【熱気バサラ 搭乗機体:ラーゼフォン(ラーゼフォン)  パイロット状況:DG細胞感染。喉の神経圧迫は完治  機体状態:右腰から首の付け根にかけて欠落 胴体ほぼ全面の装甲損傷 EN残量20%   現在位置:F-1市街地  第一行動方針:???  最終行動方針:自分の歌で殺し合いをやめさせる  備考1:真理の目が開いています】  F-1エリアのどこかにゲッターサイトが放置されています。 を追加します。 →[[世界を止めて(2)]] ----

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