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     □ 何が起こったのかわからなかった。 今、たしかにこの手は奴を切り裂いた。それは間違いない。 しかしこの手ごたえのなさは何だ? 歌声が響く中、共犯者が他の敵を引きつけようやくにして一対一の戦いに持ち込めた。 だが突如湧いて出た異形の化け物どもに邪魔をされ、決闘は水を差された。 執拗に自機を狙ってくる奴らには手を焼かされたものの、それは交戦していた敵手にも等しく襲いかかった。おかげで逃がさずに済んでいたのだが。 そして異形どもをあらかた片付け、本命を追撃しようとしたとき、奴は無防備な状態で佇んでいた。 奴にしては迂闊――そうは思ったが千載一遇のチャンスには違いなかった。 だからこそ全力を持ってその機体を破壊したのだ。 なのに、この胸の締まりの悪さは…… 薬の時間はもうすぐ切れる。禁断症状が訪れる前に、確認しなくてはならない。 彼は腰から両断した敵機のコクピットハッチを剥ぎ取りにかかった。 そう、ここにあの男の死体があればそれでいい。予感は杞憂だったことになる。 だがもし、奴がいなければ―― ハッチが外れた。 覗き込む、その中に……ガウルンはいない。 逃げられた。 その一言が頭の中で像を結ぶ。 「……あ、あ……が、ああ……ガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!」 天を見上げ絶叫した。 【テンカワ・アキト 搭乗機体:ブラックゲッター  パイロット状態:マーダー化、五感が不明瞭(回復傾向)、疲労状態  怒り  機体状態:全身の装甲に損傷、ゲッター線炉心破損(補給不可)  現在位置:F-1市街地  第一行動方針:ガウルンの首を取る  第二行動方針::キョウスケが現れるのなら何度でも殺す  最終行動方針:ユリカを生き返らせる  備考1:首輪の爆破条件に"ボソンジャンプの使用"が追加。  備考2:謎の薬を2錠所持 (内1錠はユーゼス処方)  備考3:炉心を修復しなければゲッタービームは使用不可  備考4:ゲッタートマホークを所持  備考5:謎の薬を一錠使用。残り2分】      □ あの光はなんだったのだ? ユーゼスの脳裏を駆け巡るのはその一つの疑問のみ。 足止めとして仕掛けた空間の歪み、そこから垣間見えた巨大なインベーダー。 あれがこちらに出てこればさすがに危なかったが、どうにかネゴシエイター達が追い返すことに成功したようだ。 それはいい。むしろ喜ばしいことでもある。 だが問題はあの莫大なゲッター線の放射だ。 隣のエリアからでも観測できるほどに、F-1エリアはゲッター線の濃度が凄まじい。 己があの地を去った後、何が起こったのか。 距離のあるここでさえ衝撃の余波は届いた。 だとするなら、その爆心地では一体何が起きたというのか。 アキトともはぐれたままだ。 当初の目的であるナデシコも、AIをデリートして支配下に置いたとはいえ今だあの地にある。 (さて、どうするべきか……) DG細胞のサンプルを弄びつつ、考える。 己の首に科せられた首輪。この首輪が宿す、アインスト細胞。 その活動が、熱気バサラの歌で一時の休眠状態にあることも――彼はまだ気付かなかった。 【ユーゼス・ゴッツォ   搭乗機体:メディウス・ロクス(バンプレストオリジナル)  パイロット状態:疲労(中)  機体状態:EN残量90%  ヴァイサーガの五大剣を所持  データウェポンを4体吸収したため四肢が再生しました  現在位置:E-1 市街地  第一行動方針:どうするか……  第二行動方針:ナデシコ、バサラの確保、アキトと合流、AI1のデータ解析を基に首輪を解除  第三行動方針:他参加者の機体からエネルギーを回収する  第四行動方針:サイバスターとの接触  第五行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒  第六行動方針:キョウスケにわずかな期待。来てほしい?  第七行動方針:次の放送までにA-1に向かい統夜、テニアと合流  最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る  備考1:アインストに関する情報を手に入れました  備考2:首輪の残骸を所持(六割程度)  備考3:DG細胞のサンプルを所持 】      □ トモロが観測していた空間の綻び。 小康状態にあったそれが突如加速度的に広がりだして間もなく。 「何だ、こいつら……!?」 『私のデータベースにはない生命反応だ。未知の生物……としか言いようがないな』 Jアークを、異形の化け物――インベーダーが取り囲んでいた。 すぐ南にある禁止エリア。この化け物達はそこから現れた。 その先頭に立っているのは―― 「ガンダム……!?」 「ギム・ギンガナムが乗っていたガンダムだと!? しかし、あれは……!」 アムロ、そしてカミーユをして驚かせたのは敵がガンダムだったからではない。 片腕がなく、装甲は焼け爛れどう見ても大破しているとしか見えないその機体。人形のようにぎこちなく歩いてくるその姿が、徐々に露わになる。 そう――インベーダーと融合し、メタルビーストとなったシャイニングガンダムの姿が。 『GUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』 シャイニングガンダム――否、メタルビースト・シャイニングの口からおぞましい咆哮が上がる。 それを聞いた二人のガンダムパイロットは直感する。 アレはもうガンダムなどではなく、全ての命あるものの敵。何としても倒さねばならない邪悪だと。 「アムロさん!」 「ああ、わかっている。トモロ、自動操縦はいけそうか?」 『ああ。君達参加者に対しての攻撃は禁じられているが、あれらはその規制の範疇にはないようだ。私だけでもJアークの自衛は可能だ』 「よし……なら、俺達は出るぞ!」 「了解です――VF-22、カミーユ・ビダン! 行きます!」 カミーユのバルキリーが一足早く発艦する。 それを見送り、ブリッジから走ってきたアムロもF91へと乗り込んだ。 「ガンダムF91――アムロ・レイ! 出るぞッ!」 飛び出す――インベーダーの待つ、ガンダムと対峙する戦場へ。 ガンダムが腹部に突き刺さっていた剣を抜く。 その体内から這い出たインベーダーが失われた腕の代わりなのか。 Jアークの砲撃が始まる。 それを契機に、戦いの火蓋は切って落とされた。 【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF91( 機動戦士ガンダムF91)  パイロット状況:健康、若干の疲労  機体状態:EN40% ビームランチャー消失 背面装甲部にダメージ  ビームサーベル一本破損        頭部バルカン砲・メガマシンキャノン残弾60% ビームライフル消失 ガンポッドを所持   現在位置:D-3南部  第一行動方針:インベーダーへの対処  第二行動方針:首輪の解析とD-4地区の空間観測  第三行動方針:協力者を集める  第四行動方針:マシンセルの確保  第五行動方針:基地の確保  最終行動方針:ゲームからの脱出  備考1:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している  備考2:ガウルン、ユーゼス、テニアを危険人物として認識  備考3:首輪(エイジ)を一個所持  備考4:空間の綻びを認識】 【カミーユ・ビダン 搭乗機体:VF-22S・Sボーゲル(マクロス7)  パイロット状況:強い怒り、悲しみ。ニュータイプ能力拡大中。疲労(大)  機体状況:オクスタン・ライフル所持 反応弾所持 EN40%   左肩の装甲破損  現在位置:D-3南部  第一行動方針:インベーダーへの対処  第二行動方針:首輪の解析を行ないつつしばらくJアークに同行  第三行動方針:ユーゼス、アキト、キョウスケを「撃ち貫く」  第四行動方針:遭遇すればテニアを討つ(マシンセルを確保)  最終行動方針:アインストをすべて消滅させる  備考1:キョウスケから主催者の情報を得、また彼がアインスト化したことを認識  備考2:NT能力は原作終盤のように増大し続けている状態  備考3:オクスタン・ライフルは本来はビルトファルケンの兵装だが、該当機が消滅したので以後の所有権はその所持機に移行。補給も可能】 【Jアーク(勇者王ガオガイガー)  機体状態:ジェイダーへの変形は可能? 各部に損傷多数、EN・弾薬共に100%    現在位置:D-3南部  備考1:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復  備考2:D-4の空間観測を実行中。またその為一時的に現在地を固定  備考3:ユーゼスが解析した首輪のデータを所持(ただし改竄され不完全なため、単体では役に立たない)】 【シャイニングガンダム(機動武闘伝Gガンダム)  パイロット状態:なし  機体状況:右腕肘から先をインベーダーの腕が補っている、折れたブレンバー所持 EN10%         各部装甲に多数の損傷、表面装甲の六割が融解して垂れ下がり凝固 インベーダーが取りつき、メタルビースト化  現在位置:D-3南部  行動方針:あらゆる生命の抹殺】 【二日目15:05】 →[[眠れる基地の魔王、悪が振るう剣]] ----

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