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情け無用のロンリーウルフ」(2007/12/28 (金) 00:09:48) の最新版変更点

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*&color(red){情け無用のロンリーウルフ ◆eK/Y5OG4jw} 「……気にいらねぇな」 コクピットのシートに深くもたれて、木戸丈太郎――ブラスター・キッドは独りごちた。 殺し合い。あの訳の分からない化け物は、確かにそう言った。 そして、見せしめにでもするかのように殺された女性。 銀河の必殺仕事人、コズモレンジャーJ9のメンバーであるキッドにとって、死は決して遠い世界のものではない。 キッド自身、幾多の悪人共をハンドガン片手に闇の中へと葬り去ってきた。 必要とあれば自分の手を血で汚すことに躊躇いは無い。事実、自分は今までそうやって生きてきた。 しかし、それとこれとは話が別だ。 悪に苦しめられる人々を救いその無念を晴らす為に、J9は今まで戦ってきたのだ。 自分の銃は、決して罪無き人の命を奪う為にあるのではない。 始末屋にだって誇りはある。いきなり殺し合えと言われて、はいそうですかと従うほど安い生き方はしていない。 それに……こんな所で殺し合いに乗っているようでは、仲間達に会わせる顔が無い。 アイザック、お町、ボウィー。いくつもの死線を共に越えてきた仲間だからこそ分かる。 あいつらが今の自分の立場でも、決して殺し合いに乗ったりはしない。 あくまでアウトローらしく、最後まで自分の信念に従うはずだ。 だからこそ、自分もここで無様な姿を見せる訳にはいかない。 「銀河に名高きJ9をこんな首輪一つで飼い馴らせると思ったら、大間違いだ」 背中に背負ったウルフのマークは、伊達ではないのだ。 身体を起こし、操縦桿を握る。 機体の操縦方法こそブライガーとは大きく異なる物だったが、キッドはすでに器用にものにしていた。 まずは他の参加者を探そう。 他人をむやみに信用できるほど平和ボケしているつもりは無いが、それでも情報を集めなくてはどうにもならない。 それに他の参加者も自分と同じように連れてこられたのなら、ゲームを快く思わない奴もいるだろう。 しかし、相手が殺しを望まない人間では無かったとしたら? 生粋の悪人ならまだいい。こちらも容赦をしてやる余地は無いからだ。 そうでは無く、ただ恐怖に駆られて襲ってくるような相手だったら? ――やりたくは無いが、そのときは覚悟を決めるしかない。 「善人を泣かすような奴らには情無用……だったな、アイザック」 どんな理由があろうと、野放しにしておいてはただいたずらに死人を増やすだけだ。 いざとなったら非情に徹するしかない。 「……ま、今はそんな事考えてたってしょうがねぇな」 一瞬浮かんだ影もどこかへ消えて、キッドの目には不敵な光が宿る。 スラスターを展開。バスターランチャーを肩に担いで、彼の乗機は走り出す。 その額に輝くドクロのマークは、天下無頼のアウトローにこそふさわしい。 「さ~て、ちょっくらお出掛けと参りますか!」 【木戸丈太郎 搭乗機体:クロスボーンガンダムX2(機動戦士クロスボーンガンダム)  パイロット状況:良好  機体状況:良好。バスターランチャーを所持  現在位置:E-6  第一行動方針:他の参加者と接触  第二行動方針:ゲームに乗っている奴らには情無用(場合によっては殺害も辞さない)  最終行動方針:未決定】 【初日 12:40】 ----
*&color(red){情け無用のロンリーウルフ ◆eK/Y5OG4jw} 「……気にいらねぇな」 コクピットのシートに深くもたれて、木戸丈太郎――ブラスター・キッドは独りごちた。 殺し合い。あの訳の分からない化け物は、確かにそう言った。 そして、見せしめにでもするかのように殺された女性。 銀河の必殺仕事人、コズモレンジャーJ9のメンバーであるキッドにとって、死は決して遠い世界のものではない。 キッド自身、幾多の悪人共をハンドガン片手に闇の中へと葬り去ってきた。 必要とあれば自分の手を血で汚すことに躊躇いは無い。事実、自分は今までそうやって生きてきた。 しかし、それとこれとは話が別だ。 悪に苦しめられる人々を救いその無念を晴らす為に、J9は今まで戦ってきたのだ。 自分の銃は、決して罪無き人の命を奪う為にあるのではない。 始末屋にだって誇りはある。いきなり殺し合えと言われて、はいそうですかと従うほど安い生き方はしていない。 それに……こんな所で殺し合いに乗っているようでは、仲間達に会わせる顔が無い。 アイザック、お町、ボウィー。いくつもの死線を共に越えてきた仲間だからこそ分かる。 あいつらが今の自分の立場でも、決して殺し合いに乗ったりはしない。 あくまでアウトローらしく、最後まで自分の信念に従うはずだ。 だからこそ、自分もここで無様な姿を見せる訳にはいかない。 「銀河に名高きJ9をこんな首輪一つで飼い馴らせると思ったら、大間違いだ」 背中に背負ったウルフのマークは、伊達ではないのだ。 身体を起こし、操縦桿を握る。 機体の操縦方法こそブライガーとは大きく異なる物だったが、キッドはすでに器用にものにしていた。 まずは他の参加者を探そう。 他人をむやみに信用できるほど平和ボケしているつもりは無いが、それでも情報を集めなくてはどうにもならない。 それに他の参加者も自分と同じように連れてこられたのなら、ゲームを快く思わない奴もいるだろう。 しかし、相手が殺しを望まない人間では無かったとしたら? 生粋の悪人ならまだいい。こちらも容赦をしてやる余地は無いからだ。 そうでは無く、ただ恐怖に駆られて襲ってくるような相手だったら? ――やりたくは無いが、そのときは覚悟を決めるしかない。 「善人を泣かすような奴らには情無用……だったな、アイザック」 どんな理由があろうと、野放しにしておいてはただいたずらに死人を増やすだけだ。 いざとなったら非情に徹するしかない。 「……ま、今はそんな事考えてたってしょうがねぇな」 一瞬浮かんだ影もどこかへ消えて、キッドの目には不敵な光が宿る。 スラスターを展開。バスターランチャーを肩に担いで、彼の乗機は走り出す。 その額に輝くドクロのマークは、天下無頼のアウトローにこそふさわしい。 「さ~て、ちょっくらお出掛けと参りますか!」 【木戸丈太郎 搭乗機体:クロスボーンガンダムX2(機動戦士クロスボーンガンダム)  パイロット状況:良好  機体状況:良好。バスターランチャーを所持  現在位置:E-6  第一行動方針:他の参加者と接触  第二行動方針:ゲームに乗っている奴らには情無用(場合によっては殺害も辞さない)  最終行動方針:未決定】 【初日 12:40】 ---- |BACK||NEXT| |[[憎悪]]|[[投下順>http://www30.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/11.html]]|[[人間様をなめるなよ]]| |[[恋と呪い]]|[[時系列順>http://www30.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/12.html]]|[[マジンガーZvsゲッターロボ!]]| |BACK|登場キャラ|NEXT| ||キッド|[[髑髏と悪魔が踊るとき]]| ----

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