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「閃光」(2008/01/27 (日) 19:03:39) の最新版変更点
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*&color(red){閃光 ◆caxMcNfNrg}
青空を突き抜けるように、箱庭に轟音が響き渡る。
他の空間から隔絶された、殺し合いの盤上。
草一つ無い荒地で、森を背にして青いMSが火器を連射している。
「ったくよ・・・ゲームに乗ってない奴は、ここには居ないのか?」
コクピット内に響く、モンシアのぼやき。
その視線は、モニターに移ったMSを追っている。
・・・奇しくも、こちらと同じガンダムタイプである相手。
空を飛び回るそれに向けて、ミサイルやガトリングガンを放つ。
しかし相手は、迫りくるミサイルを難なくかわす。
ガトリングガンに到っては、数発当たりはするものの、
特殊装甲か何かなのか、その身に傷一つつける事はない。
そのままの勢いでこちらに接近してくると、相手は頭部からビームを放った。
「うおっ!・・・さっきの奴よりゃ、やるみてえじゃねえか」
相手の攻撃を辛うじてかわす。
口ではそう言うものの、それほどの余裕がある訳でもなく・・・
(できれば、こいつは取っときたいんだがな)
そう考えながら、モンシアはホーミングを数発放った。
ヘビーアームズから伸びる、数条の軌跡。
それは、曲がりくねった進路をたどり、敵のガンダムへと迫る。
しかし・・・命中する直前。
MAへと姿を変えたガンダムが、光の間をすり抜ける。
敵機の後方で爆発四散するミサイルに、モンシアは軽くしたうちをした。
(チッ・・・このままじゃ、ジリ貧か・・・ガトリングはきかねえし、ミサイルは避けられる・・・)
相手の攻撃を何とか回避しながら、考える。
「ホーミングに到っては、自滅と来たもんだ」
先ほどの光景を思い出し、モンシアは再び舌打ちをする。
(なんか方法はねえのか・・・いや、まてよ・・・)
(思った以上に弾数が多いか・・・)
上空を飛び回るMS―レイダーの内部で、ヒイロはそう一人ごちた。
モニターに映るのは、彼の知る機体・・・ヘビーアームズの、おそらくカスタム機であろう機体。
(TP装甲ならば、問題はないはずだが・・・念には念を入れる)
そうして、ヒイロは相手を牽制しつつ、その弾薬が切れるのを待ち続けていた。
(・・・なんだ?)
不意に、ヘビーアームズからの攻撃がやんだ。
見ると、相手の機体は攻撃をやめ、じっと佇んでいる。
(弾切れか?・・・いや、あれは・・・)
モニターを通して、胸部の装甲が開かれるのを確認する。
やがて、ヘビーアームズは全身の火器を全て露出させ・・・一斉に火を吹いた。
(そうきたか・・・だが)
ヒイロは迫り来るミサイルの間を、軽やかにすり抜ける。
通り過ぎたミサイル二基が後方で衝突、四散する。
その様子を確認することもなく。ヒイロは次のミサイルへ向かい・・・
それが、己の側方で爆発するのを見た。それだけではなかった。
上で、下で、右で、左で、後ろで・・・自機の周囲を爆発が覆う。
同時に、正面から迫る無数の弾幕を確認し、ヒイロは相手の狙いを理解した。
「ひゃっほう!これなら逃げらんねえだろ!」
上空で起こった爆発を確認し、モンシアは手を叩いた。
彼の取った作戦は単純。
ミサイル同士をぶつけ爆発の壁を作り、相手を閉じ込めた上での全弾連射。
「ありったけを食らわせてやったんだ。これで仕留め切れなけりゃ・・・」
モンシアの呟きを打ち消すかのように・・・煙を裂いて、黒い影が飛び出した。
衝撃。ミョルニルを通した感触に、ため息を吐く。
あの時、大量の爆風に囲まれ、無数の弾丸やミサイルに晒されたヒイロは、
左腕のミョルニルを回転させ、前方からの弾幕を辛うじて防いだのだった。
(もっとも、無傷とはいえないがな・・・)
TP装甲で機体へのダメージは防いだものの、その代償として失われたENは大きく・・・
また、コクピットを襲った衝撃によるダメージが、体中に幾分か残っていた。
「・・・名前は知らないが、いい腕のパイロットだった・・・」
自機にここまでのダメージをあたえた相手を思いつつ、レイダーで周囲の黒煙を振り払う。
そこには、無残な姿で転がるガトリングガンの姿があった。
【ヒイロ=ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED)
パイロット状態:疲労、体中に軽い痛み
機体状態:EN残量僅か
現在位置:G-3
第一行動方針:この場から逃走、補給する
第二行動方針:参加者の殺害
最終行動方針:元の世界に戻ってリリーナを殺すため、優勝する(リリーナが参加していることは知らない)】
【ベルナルド・モンシア 搭乗機体:ガンダムヘビーアームズ改(新機動世紀ガンダムW~Endless Waltz~)
パイロット状態:疲労
機体状態:右腕ガトリングガン消失、残弾残り僅か
現在位置:G-4
第一行動方針:この場から逃走、補給する
最終行動方針:未定】
【初日 14:30】
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*&color(red){閃光 ◆caxMcNfNrg}
青空を突き抜けるように、箱庭に轟音が響き渡る。
他の空間から隔絶された、殺し合いの盤上。
草一つ無い荒地で、森を背にして青いMSが火器を連射している。
「ったくよ・・・ゲームに乗ってない奴は、ここには居ないのか?」
コクピット内に響く、モンシアのぼやき。
その視線は、モニターに移ったMSを追っている。
・・・奇しくも、こちらと同じガンダムタイプである相手。
空を飛び回るそれに向けて、ミサイルやガトリングガンを放つ。
しかし相手は、迫りくるミサイルを難なくかわす。
ガトリングガンに到っては、数発当たりはするものの、
特殊装甲か何かなのか、その身に傷一つつける事はない。
そのままの勢いでこちらに接近してくると、相手は頭部からビームを放った。
「うおっ!・・・さっきの奴よりゃ、やるみてえじゃねえか」
相手の攻撃を辛うじてかわす。
口ではそう言うものの、それほどの余裕がある訳でもなく・・・
(できれば、こいつは取っときたいんだがな)
そう考えながら、モンシアはホーミングを数発放った。
ヘビーアームズから伸びる、数条の軌跡。
それは、曲がりくねった進路をたどり、敵のガンダムへと迫る。
しかし・・・命中する直前。
MAへと姿を変えたガンダムが、光の間をすり抜ける。
敵機の後方で爆発四散するミサイルに、モンシアは軽くしたうちをした。
(チッ・・・このままじゃ、ジリ貧か・・・ガトリングはきかねえし、ミサイルは避けられる・・・)
相手の攻撃を何とか回避しながら、考える。
「ホーミングに到っては、自滅と来たもんだ」
先ほどの光景を思い出し、モンシアは再び舌打ちをする。
(なんか方法はねえのか・・・いや、まてよ・・・)
(思った以上に弾数が多いか・・・)
上空を飛び回るMS―レイダーの内部で、ヒイロはそう一人ごちた。
モニターに映るのは、彼の知る機体・・・ヘビーアームズの、おそらくカスタム機であろう機体。
(TP装甲ならば、問題はないはずだが・・・念には念を入れる)
そうして、ヒイロは相手を牽制しつつ、その弾薬が切れるのを待ち続けていた。
(・・・なんだ?)
不意に、ヘビーアームズからの攻撃がやんだ。
見ると、相手の機体は攻撃をやめ、じっと佇んでいる。
(弾切れか?・・・いや、あれは・・・)
モニターを通して、胸部の装甲が開かれるのを確認する。
やがて、ヘビーアームズは全身の火器を全て露出させ・・・一斉に火を吹いた。
(そうきたか・・・だが)
ヒイロは迫り来るミサイルの間を、軽やかにすり抜ける。
通り過ぎたミサイル二基が後方で衝突、四散する。
その様子を確認することもなく。ヒイロは次のミサイルへ向かい・・・
それが、己の側方で爆発するのを見た。それだけではなかった。
上で、下で、右で、左で、後ろで・・・自機の周囲を爆発が覆う。
同時に、正面から迫る無数の弾幕を確認し、ヒイロは相手の狙いを理解した。
「ひゃっほう!これなら逃げらんねえだろ!」
上空で起こった爆発を確認し、モンシアは手を叩いた。
彼の取った作戦は単純。
ミサイル同士をぶつけ爆発の壁を作り、相手を閉じ込めた上での全弾連射。
「ありったけを食らわせてやったんだ。これで仕留め切れなけりゃ・・・」
モンシアの呟きを打ち消すかのように・・・煙を裂いて、黒い影が飛び出した。
衝撃。ミョルニルを通した感触に、ため息を吐く。
あの時、大量の爆風に囲まれ、無数の弾丸やミサイルに晒されたヒイロは、
左腕のミョルニルを回転させ、前方からの弾幕を辛うじて防いだのだった。
(もっとも、無傷とはいえないがな・・・)
TP装甲で機体へのダメージは防いだものの、その代償として失われたENは大きく・・・
また、コクピットを襲った衝撃によるダメージが、体中に幾分か残っていた。
「・・・名前は知らないが、いい腕のパイロットだった・・・」
自機にここまでのダメージをあたえた相手を思いつつ、レイダーで周囲の黒煙を振り払う。
そこには、無残な姿で転がるガトリングガンの姿があった。
【ヒイロ=ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED)
パイロット状態:疲労、体中に軽い痛み
機体状態:EN残量僅か
現在位置:G-3
第一行動方針:この場から逃走、補給する
第二行動方針:参加者の殺害
最終行動方針:元の世界に戻ってリリーナを殺すため、優勝する(リリーナが参加していることは知らない)】
【ベルナルド・モンシア 搭乗機体:ガンダムヘビーアームズ改(新機動世紀ガンダムW~Endless Waltz~)
パイロット状態:疲労
機体状態:右腕ガトリングガン消失、残弾残り僅か
現在位置:G-4
第一行動方針:この場から逃走、補給する
最終行動方針:未定】
【初日 14:30】
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