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*&color(red){閃光 ◆caxMcNfNrg}  青空を突き抜けるように、箱庭に轟音が響き渡る。  他の空間から隔絶された、殺し合いの盤上。  草一つ無い荒地で、森を背にして青いMSが火器を連射している。 「ったくよ・・・ゲームに乗ってない奴は、ここには居ないのか?」  コクピット内に響く、モンシアのぼやき。  その視線は、モニターに移ったMSを追っている。  ・・・奇しくも、こちらと同じガンダムタイプである相手。  空を飛び回るそれに向けて、ミサイルやガトリングガンを放つ。  しかし相手は、迫りくるミサイルを難なくかわす。  ガトリングガンに到っては、数発当たりはするものの、  特殊装甲か何かなのか、その身に傷一つつける事はない。  そのままの勢いでこちらに接近してくると、相手は頭部からビームを放った。 「うおっ!・・・さっきの奴よりゃ、やるみてえじゃねえか」  相手の攻撃を辛うじてかわす。  口ではそう言うものの、それほどの余裕がある訳でもなく・・・ (できれば、こいつは取っときたいんだがな)  そう考えながら、モンシアはホーミングを数発放った。  ヘビーアームズから伸びる、数条の軌跡。  それは、曲がりくねった進路をたどり、敵のガンダムへと迫る。  しかし・・・命中する直前。  MAへと姿を変えたガンダムが、光の間をすり抜ける。  敵機の後方で爆発四散するミサイルに、モンシアは軽くしたうちをした。 (チッ・・・このままじゃ、ジリ貧か・・・ガトリングはきかねえし、ミサイルは避けられる・・・)  相手の攻撃を何とか回避しながら、考える。 「ホーミングに到っては、自滅と来たもんだ」  先ほどの光景を思い出し、モンシアは再び舌打ちをする。 (なんか方法はねえのか・・・いや、まてよ・・・) (思った以上に弾数が多いか・・・)  上空を飛び回るMS―レイダーの内部で、ヒイロはそう一人ごちた。  モニターに映るのは、彼の知る機体・・・ヘビーアームズの、おそらくカスタム機であろう機体。 (TP装甲ならば、問題はないはずだが・・・念には念を入れる)  そうして、ヒイロは相手を牽制しつつ、その弾薬が切れるのを待ち続けていた。 (・・・なんだ?)  不意に、ヘビーアームズからの攻撃がやんだ。  見ると、相手の機体は攻撃をやめ、じっと佇んでいる。 (弾切れか?・・・いや、あれは・・・)  モニターを通して、胸部の装甲が開かれるのを確認する。  やがて、ヘビーアームズは全身の火器を全て露出させ・・・一斉に火を吹いた。 (そうきたか・・・だが)  ヒイロは迫り来るミサイルの間を、軽やかにすり抜ける。  通り過ぎたミサイル二基が後方で衝突、四散する。  その様子を確認することもなく。ヒイロは次のミサイルへ向かい・・・  それが、己の側方で爆発するのを見た。それだけではなかった。  上で、下で、右で、左で、後ろで・・・自機の周囲を爆発が覆う。  同時に、正面から迫る無数の弾幕を確認し、ヒイロは相手の狙いを理解した。 「ひゃっほう!これなら逃げらんねえだろ!」  上空で起こった爆発を確認し、モンシアは手を叩いた。  彼の取った作戦は単純。  ミサイル同士をぶつけ爆発の壁を作り、相手を閉じ込めた上での全弾連射。 「ありったけを食らわせてやったんだ。これで仕留め切れなけりゃ・・・」  モンシアの呟きを打ち消すかのように・・・煙を裂いて、黒い影が飛び出した。  衝撃。ミョルニルを通した感触に、ため息を吐く。  あの時、大量の爆風に囲まれ、無数の弾丸やミサイルに晒されたヒイロは、  左腕のミョルニルを回転させ、前方からの弾幕を辛うじて防いだのだった。 (もっとも、無傷とはいえないがな・・・)  TP装甲で機体へのダメージは防いだものの、その代償として失われたENは大きく・・・  また、コクピットを襲った衝撃によるダメージが、体中に幾分か残っていた。 「・・・名前は知らないが、いい腕のパイロットだった・・・」  自機にここまでのダメージをあたえた相手を思いつつ、レイダーで周囲の黒煙を振り払う。  そこには、無残な姿で転がるガトリングガンの姿があった。 【ヒイロ=ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED)  パイロット状態:疲労、体中に軽い痛み  機体状態:EN残量僅か  現在位置:G-3  第一行動方針:この場から逃走、補給する  第二行動方針:参加者の殺害  最終行動方針:元の世界に戻ってリリーナを殺すため、優勝する(リリーナが参加していることは知らない)】 【ベルナルド・モンシア 搭乗機体:ガンダムヘビーアームズ改(新機動世紀ガンダムW~Endless Waltz~)   パイロット状態:疲労  機体状態:右腕ガトリングガン消失、残弾残り僅か  現在位置:G-4  第一行動方針:この場から逃走、補給する  最終行動方針:未定】 【初日 14:30】 ----
*&color(red){閃光 ◆caxMcNfNrg}  青空を突き抜けるように、箱庭に轟音が響き渡る。  他の空間から隔絶された、殺し合いの盤上。  草一つ無い荒地で、森を背にして青いMSが火器を連射している。 「ったくよ・・・ゲームに乗ってない奴は、ここには居ないのか?」  コクピット内に響く、モンシアのぼやき。  その視線は、モニターに移ったMSを追っている。  ・・・奇しくも、こちらと同じガンダムタイプである相手。  空を飛び回るそれに向けて、ミサイルやガトリングガンを放つ。  しかし相手は、迫りくるミサイルを難なくかわす。  ガトリングガンに到っては、数発当たりはするものの、  特殊装甲か何かなのか、その身に傷一つつける事はない。  そのままの勢いでこちらに接近してくると、相手は頭部からビームを放った。 「うおっ!・・・さっきの奴よりゃ、やるみてえじゃねえか」  相手の攻撃を辛うじてかわす。  口ではそう言うものの、それほどの余裕がある訳でもなく・・・ (できれば、こいつは取っときたいんだがな)  そう考えながら、モンシアはホーミングを数発放った。  ヘビーアームズから伸びる、数条の軌跡。  それは、曲がりくねった進路をたどり、敵のガンダムへと迫る。  しかし・・・命中する直前。  MAへと姿を変えたガンダムが、光の間をすり抜ける。  敵機の後方で爆発四散するミサイルに、モンシアは軽くしたうちをした。 (チッ・・・このままじゃ、ジリ貧か・・・ガトリングはきかねえし、ミサイルは避けられる・・・)  相手の攻撃を何とか回避しながら、考える。 「ホーミングに到っては、自滅と来たもんだ」  先ほどの光景を思い出し、モンシアは再び舌打ちをする。 (なんか方法はねえのか・・・いや、まてよ・・・) (思った以上に弾数が多いか・・・)  上空を飛び回るMS―レイダーの内部で、ヒイロはそう一人ごちた。  モニターに映るのは、彼の知る機体・・・ヘビーアームズの、おそらくカスタム機であろう機体。 (TP装甲ならば、問題はないはずだが・・・念には念を入れる)  そうして、ヒイロは相手を牽制しつつ、その弾薬が切れるのを待ち続けていた。 (・・・なんだ?)  不意に、ヘビーアームズからの攻撃がやんだ。  見ると、相手の機体は攻撃をやめ、じっと佇んでいる。 (弾切れか?・・・いや、あれは・・・)  モニターを通して、胸部の装甲が開かれるのを確認する。  やがて、ヘビーアームズは全身の火器を全て露出させ・・・一斉に火を吹いた。 (そうきたか・・・だが)  ヒイロは迫り来るミサイルの間を、軽やかにすり抜ける。  通り過ぎたミサイル二基が後方で衝突、四散する。  その様子を確認することもなく。ヒイロは次のミサイルへ向かい・・・  それが、己の側方で爆発するのを見た。それだけではなかった。  上で、下で、右で、左で、後ろで・・・自機の周囲を爆発が覆う。  同時に、正面から迫る無数の弾幕を確認し、ヒイロは相手の狙いを理解した。 「ひゃっほう!これなら逃げらんねえだろ!」  上空で起こった爆発を確認し、モンシアは手を叩いた。  彼の取った作戦は単純。  ミサイル同士をぶつけ爆発の壁を作り、相手を閉じ込めた上での全弾連射。 「ありったけを食らわせてやったんだ。これで仕留め切れなけりゃ・・・」  モンシアの呟きを打ち消すかのように・・・煙を裂いて、黒い影が飛び出した。  衝撃。ミョルニルを通した感触に、ため息を吐く。  あの時、大量の爆風に囲まれ、無数の弾丸やミサイルに晒されたヒイロは、  左腕のミョルニルを回転させ、前方からの弾幕を辛うじて防いだのだった。 (もっとも、無傷とはいえないがな・・・)  TP装甲で機体へのダメージは防いだものの、その代償として失われたENは大きく・・・  また、コクピットを襲った衝撃によるダメージが、体中に幾分か残っていた。 「・・・名前は知らないが、いい腕のパイロットだった・・・」  自機にここまでのダメージをあたえた相手を思いつつ、レイダーで周囲の黒煙を振り払う。  そこには、無残な姿で転がるガトリングガンの姿があった。 【ヒイロ=ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED)  パイロット状態:疲労、体中に軽い痛み  機体状態:EN残量僅か  現在位置:G-3  第一行動方針:この場から逃走、補給する  第二行動方針:参加者の殺害  最終行動方針:元の世界に戻ってリリーナを殺すため、優勝する(リリーナが参加していることは知らない)】 【ベルナルド・モンシア 搭乗機体:ガンダムヘビーアームズ改(新機動世紀ガンダムW~Endless Waltz~)   パイロット状態:疲労  機体状態:右腕ガトリングガン消失、残弾残り僅か  現在位置:G-4  第一行動方針:この場から逃走、補給する  最終行動方針:未定】 【初日 14:30】 ---- |BACK||NEXT| |[[髑髏と悪魔が踊るとき]]|[[投下順>http://www30.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/11.html]]|[[核ミサイルより強い武器]]| |[[髑髏と悪魔が踊るとき]]|[[時系列順>http://www30.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/12.html]]|[[始まりの葬送曲]]| |BACK|登場キャラ|NEXT| |[[歌と現実]]|ヒイロ|[[迷いの行く先]]| |[[若い、黒い、脅威]]|モンシア|[[戦場の帰趨]]| ----

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