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『未知』と『道』 ◆C0vluWr0so



ぼんやりとした意識が闇の中を彷徨っている。
どこまでも暗い無意識の海。下に浮かぶのか上へ沈むのか分からない曖昧な感覚。
何処からともなく声がした。問う声だ。

『お前は一体どうしたいんだ?』

――俺は、帰りたい。アル達が待ってるサイド6へ。
  約束をしたんだ。必ず生きて帰って、会いに行くって。
  会いたいんだ。まだまだ話したいこともあるし、聞きたいこともあった。

『そのために殺すのか?』

――仕方ないじゃないか! 最後の一人にならないと帰れない。
  それが分かってて、それなら殺すことだって考える。
  戦争と同じなんだよ、殺さなきゃ生き残れない。

『戦争と同じだって? それは違うさ。お前は今、自分のために人を殺そうとしている。
 上から言われるままに戦えば良かった戦争とは、全く違うんだよ。我が侭なガキの言い分だな』

――それでも……我が侭でも、俺はみんなに会いたいんだ。

『殺して生き残って、それでもアルやクリスに会えるのか? 人殺しの癖に胸を張って会いに行くのかい?』

――それは……

『そら、やっぱりお前はそういうやつなんだよ、バーナード・ワイズマン。
 いつも考えが足りない。だから大切なモノも失くしてしまう』

――うるさい! うるさいうるさい!
  だいたいお前は一体誰なんだよ! 何でそんなことを言うんだよ!?

『まだ気付いてないのかい、バーニィ?』

――くそっ……! 何で俺が……何で!

『そうだ。俺はお前なんだよ。俺の言葉はお前の言葉だ。俺の考えはお前の考えだ。
 ……さぁ、もう一度聞くぞ。――お前は一体どうしたいんだ?』

――俺は……俺は……!

 ◆

意識の反転。バラバラだった意志は手繰り寄せられ、一つの纏まった思考へと変化していく。
視界は暗い――が、周りに広がっているのは視認できる夜の闇だ。出口の見えない暗黒ではない。
自分が夢を見ていたのだと気付くのと同時に膨れる疑問。
……此処は何処だ?
意識が断絶する一瞬前まで、自分は交戦していたはずだ。
虫のような機体に、後から乱入してきた二機。自分も含めて四機の戦闘。
自分が気絶していた間に全て終わった、ということなのか?
でも、それならなんで俺は生きてるんだ? 他の機体は何処へ行ったんだ?
段々と戻ってくる身体の感覚は平時のそれとは全く違う。
後ろ手に縛られている=身動きが取れない=危険。単純明快な理論に涙が出そうになる。
暗順応を起こした視細胞が、次第に暗闇の中に立つ人影を認識し始めた。

(……仮面? 男なのか? 俺を縛ったのも……?)

薄暗闇の中、はっきりと姿を確認することは出来ないが、目の前の男が自分の生殺与奪権を握っているという事実に緊張が走る。
向こうはこちらが目覚めたということに気付いているようだ。じっとこちらを見つめたまま、動かない。
もっとも、顔全体を覆う仮面のせいで、男の視線が本当に自分に向けられているのか分からないのだが。
そのままどれくらい見つめ合ったのか。仮面の奥で男が笑ったような気がした。
そして声が響く。

「お目覚めかね?」
「……ここは何処だ? あんたは一体誰なんだ!?」
「落ち着け。君が私の話を聞いてくれるのなら悪いようにはしない。
 まずは君の名前を聞かせてくれ。私の名はユーゼス=ゴッツォだ」
「……ジオン軍所属のバーナード=ワイズマンだ。あんた……俺に何をする気なんだ?」
「落ち着け、と言っている。悪いようにはしないともな。
 ……そうだな、それでは逆にこちらが聞こう。ワイズマン、君は一体どうするつもりなのかとね。
 君はこの基地に来る前に青い機体と交戦したはずだ。今現在私はそのパイロットと行動を共にしている。
 勿論君のことも聞いている。奇襲を仕掛けてきた危険なパイロットとしてだが……」

ククク、と実に愉しそうにユーゼスと名乗った男は嗤う。
一挙一動が周囲に邪悪さと悪意を撒き散らしていく。
それを全く隠そうとしないのは、ユーゼスが絶対的優位に立っているからだろうか。
こちらはユーゼスの余裕とは逆に、焦りがどんどん募っていくというのに。
……不味い。ここで下手なことを喋れば、縛られたまま殺されるというのも十分にあり得る。
何せ此処は、『殺し合い』をする場所なんだから。

けれど、士官学校を卒業したばかりで、軍に配属されてから間もなくて。
「俺は……死にたくなかっただけなんだ」
ろくに実戦経験も無く、それどころか女の子を口説くのさえ下手な俺じゃあこんな時に上手いことなんか言えっこない。

「死にたくなかったから他者を殺そうとした――いや、それとも既に殺したのか?」
「……」

何も言い返せない。言葉さえ浮かばない。
だからコクリと小さく頷いて、それに肯定の意味を込める。
だが、何故かユーゼスの両手がパチパチと乾いた音を立てる。

「そうか。だが……それの何がおかしい? それは人として当たり前の感情だ。
 私がその程度のことで君を軽蔑するはずがない。むしろ、その生きようとする強い意志に賞賛の拍手を送ろう」

……今、何て言った?
ここにきて――ようやくバーニィは、目の前の人物の本当の異常性に気付く。
例えば自分が人生経験もろくにない新兵だとか、相手の仮面の所為で表情が掴みにくいだとか。
そんなことを抜きにしても『この男が本当に心の底から、一つの偽りも無くこの言葉を吐いたということは間違いない』と言い切れる。
殺される殺されないの問題じゃない。喰われるのか、喰われないのか、だ。

「俺を縛ったのは……あんたなのか?」
「そうだ。だが心配する必要は無い。君が生きていると知っているのは、私だけだからな。
 同行している面々には、この基地には生存者はいない、と伝えておいた」

『心配する必要が無い』だって?
俺が生きていると知っているのは自分だけだと、あんたは言った。
それはつまり――『俺を殺しても、誰も何も気付かない』ってことだろう?
『私は何時お前を殺しても構わない』という脅しなんだろう?

「あんたの仲間ってのは何人いるんだ?」
「三人だ。内二人は此処にはいないがな。……そろそろ、本題に入ろう。私は君に協力して欲しいと思っている」
「協力? 何の?」
「『これ』と……その先にあるものだ」

そう言ってユーゼスは、右手を首元へと向ける。
つまり……ユーゼスの目的は首輪の解除だということか?
その先にあるもの……あの化物? まさか……アイツを倒すつもりじゃ……

「目途は立っている。後はチェックメイトまで持っていけるだけの『駒』を揃えるだけだ」
「だから俺に……駒になれって」
「そういうことだ。しかし、決して無理強いをするつもりはない。君がノーと言うのなら仕方無い」

――選択の余地は無かった。相手の言葉に従わない限り、俺に生きる道は無い。
なのに、何故か分からないけれど、イエスと言えない自分がいた。
このままユーゼスの言うがままに動けば、死ぬことよりも更に恐ろしいことになる。
そんな予感がしたのだ。

「まあいい。無駄に出来るほどではないが、熟考するだけの時間はある。しばらくここで考えているといい。
 私たちと共に生きて帰る道を選ぶのか、それとも……」

ユーゼスはまた嗤う。闇に笑い声が吸い込まれていく。まるで、悪魔が嗤っているような気がした。

 ◆

地下発電所を離れたユーゼスが次に向かったのは基地施設の中でも特に重要な場所。
広大な基地の中でも一際目立つ演習場――そのすぐ近くに存在する『開発部』だ。
基地の端末にはただ『開発部』とだけ記されていたが、演習場が近くにあるということから考えて、おそらくは新装備の設計・開発、及び調整などを任されていた場所だろう。
当然、それなりの施設も備わっているはずだ。或いは、首輪を外せるほどのものが。
だが、このフィールドを用意したのが誰かを考えれば、そこまで楽観的な予想をすることも出来まい。
せいぜい解析の補助が良いところだろう。勿論今の状況からすればそれでも十分すぎるほどの収穫ではあるのだが。

「むしろ一番の収穫は、あの男かもしれんな……」

バーナード=ワイズマン。まだ年若いあの男は、悪くない駒だ。
支給された機体のスペックもあるだろうが、数回の戦闘を経てもまだ生きているというだけで無能ではないということは分かる。
かといって、決して自分の力を過信することなく――むしろ、自分の弱さを知っているからこそ、この殺し合いに乗ることを決めた。
死の恐怖から逃れることを原動力とする人間ほど扱い易いものはない。少し『道』を見せてやるだけで、どうとでも動いてくれる。
その点では、なまじ力を持っているために下らない良識の枷に囚われているベガやカミーユよりも期待できる存在だ。
問題はこのカードを何時使うかだが……まぁいい。まだ『仕込み』も完全ではない。より完璧に御することが出来るまで、ワイズマンは隠しておく。
下手に中尉に見せれば、いらぬ誤解を招くことになる。それもまた一興ではあるが、好手ではない。
次に手を打つべきなのは――『これ』だ。我々の命を握る、物理的な枷。
まずは邪魔な首輪を外す。首輪の構造には、既にアタリをつけている。
予想自体が未知の技術込みであることが癪だが、おそらく大きくは外れていないはずだ。
……それに今の私には、これがある。
ユーゼスは、操縦する手を休め、コクピットを撫で始める。それは、ユーゼスにとっては三機目の機体。
……十分なエネルギーを手に入れ、第二段階へと成長したメディウス・ロクスとAI1。
自己進化の概念を持つプログラムと、それを支える高性能電子頭脳を持つこの機体ならばこの枷を読み解く大きな鍵となってくれるだろう。

「……ここか。思っていたとおりめぼしい物は無いようだが……」

『開発部』に到着したユーゼスは、早速周辺の機器の調査を始める。
AI1がエネルギーを吸収していたために止まっていた基地内部への電源供給も、メディウスの復調と共に復活している。
外部の人間から奇襲される危険性を考え、こちらの居場所を示す照明の類は消したままにしてあったが、内部機器を動かすのに問題は無い。
ユーゼスは次々と基地施設の電源を入れ、その機能を逐一確かめていく。
だが調査の結果は芳しいとは言えない。ただ単に首輪を分解するための器具ならいくらでもあったが、肝心の赤い宝玉の解析に役立ちそうな機械は無かった。
現在の設備で出来るのは宝玉以外の部分――つまり、純粋に機械である箇所の解析だけだ。
しかし。
ユーゼスには、この赤い宝玉を解析する鍵は既に手に入れているという確信があった。
それはB-5で回収した首輪だ。この変質した首輪――おそらくこれが、アインストという未知を解析する最大の手がかりだ。
これを回収してから数時間が経った。
最初に手に入れた時点で、既に通常の首輪とは大きく違う変化を遂げていた。
だが驚くべき事に、時間の経過と共に首輪の変質は更に進んでいる。
この変化が鍵だ。我々の首輪には、時間の経過と共に変質していくという性質は無い。
おそらくこの変化は、首輪を用意したアインストさえ想像していなかった偶然の産物だ。
……だからこそ、あの異形の化物の裏を掻くことが出来る。
首輪の変化を観察し、パターン化することで手の届かない宝玉内部の状態を調べることが出来るはず。
変化の解析はAI1を使う。その性質上、簡易ではあるがメディウスにも解析装置は備わっていた。
自己進化のプログラムの中には、この変化と同様のアルゴリズムを持つものもあるかもしれない。
AI1に同類のプログラムがなければ、変化のパターンを分析させ、作ればいいのだ。
変質の規則性さえ掴めれば、そこから逆算し、通常の首輪についてもコア内部の予測が出来るだろう。
ユーゼスは変質した首輪を、AI1の解析装置にかける。
こちらの首輪に関しては、時間の経過を待つことしかできない。

「半壊した方を分解する前に……ベガと連絡を取るか」

ワイズマンとの接触、解析機器の探索に時間を掛けすぎた。
ベガは基地の警備を続けているはずだが、長時間の単独行動は不要な問題を抱え込む要因になりかねない。
……ベガには、首輪についてある程度説明しておいた方が役に立つかもしれんな。
コア以外にも首輪について幾つか分かっている事柄はある。
ただの人間が気付けることなどたかが知れているが、あらかじめ情報を与えておくことで少しはマシな発見が出来るかもしれない。

(……盗聴の危険性を考えると、視覚的に確認できる形に纏めておいた方が都合が良いな。
 いざとなれば即座に処分出来る紙媒体が適切だろう)

周囲を物色すると、筆記用具はすぐに見つかった。
さらさらと首輪に関する情報を書き進めながら、ローズセラヴィーとの通信。

「……ベガか? 一度合流し、話しておきたいことがある。場所は中尉達と別れたところだ」
『了解しました』

 ◆

ユーゼスからの通信から数分後、ベガは待ち合わせ場所に到着した。
それから遅れること更に数分、ユーゼスも到着。
しかし……ユーゼスの乗機は、ベガの見知らぬ物に変わっている。
どこか禍々しさを感じさせるその姿に、ベガは不安を覚えながらもユーゼスへと通信を入れた。

「ユーゼス、今のところ基地に近づく人間はいませんでした。そちらはどうですか?
 どうやら、機体が変わっているようですが……」
「上々だ。機体に関しては……探索の途中でこの機体を発見した。
 この機体の名は……『ゼスト』だ。どうやら我々の来る前から此処にあったようだ。
 既にパイロットは死亡していたが、この機体には自己再生能力があるらしい。戦闘には問題ない。
 メリクリウスの防御力は魅力だが、この機体の方が総合的に優れている」

ユーゼスの言葉に納得しながらも、どこか受け入れることが出来ない自分がいることにベガは気付く。
あくまで自分たちの乗機は兵器に過ぎない。生きるか死ぬかの瀬戸際で、たかが道具にこだわってはいられない。
それでも、ユーゼスの行動は余りにも合理的すぎる。まるで感情が欠落しているかのように。
中尉の愛機だというアルトアイゼンを乗り捨てたときもそうだ。
自分も反対はしなかったが、機動兵器乗りにとって、自分の愛機とは家族のようなものだ。
あそこに乗り捨てていったことで、中尉との関係の悪化を招いていたかもしれない。
けれど、ユーゼスは他者との関係に全く気を払っていない。カミーユに敵視されようと、まるで他人事のように振る舞っている。

「それともう一つ報告しておくことがある。
 メディウスをチェックしてみたところ、OSに細工の跡があった。
 カミーユには黙っていた方がいいだろうが……カズイの仕業だ」
「――! 彼が、メディウスの乗っ取りを謀ったと? 中尉はそのようなことは言っていませんでしたが……」
「不器用な男だということだ。カミーユとの衝突も避けられただろうに……死者の悪行を自己の正当化の理由には使えない、といったところだろうか」
「……二人が戻ったときに、私の方からそれとなく話してみます。
 カミーユには信じ難いことかもしれませんが……
 それでユーゼス、話したいこととは?」

ようやく話が本題に入り、ユーゼスは機体から降り、ベガにも同様に降りるように促す。
ベガがユーゼスの側まで近づいたところで、ユーゼスはベガに数枚の紙を差し出した。

「これは?」
「黙って見てくれればいい。重要な案件だ」

その紙には、こう書かれていた――

――――――――――――――――――――――――――

盗聴の危険性を考え、口頭ではなく紙を用いて情報を伝える。
おそらく今後も重要な話題に関してはこの形式を使うことになるだろう。
紙を使ったのは緊急時の隠滅のしやすさを考えてのことだ。
いざというときには即座に破棄することを徹底しろ。

今回伝えたいことは、「首輪」に関する情報だ。
私たちが所持している首輪は二つ――それに加え、各自の首の数だけあるわけだが、ここでは無視しよう。
この二つの首輪を回収したことで、私たちは幾つかの情報を得ることが出来た。
参考までにだが、それを基にした私の推論も書いておく。

◆事前にアルフィミィから得た情報
  • 首輪の爆破条件について
→禁止エリアへの侵入
→首輪を外す行為、及び強い衝撃
→24時間以上死者が出ない

一つ目と三つ目に関してはアルフィミィの言葉をそのまま信じるしかない。
だが、二つ目に関しては違う。基地で回収した、半壊の首輪。
壊れるほどの衝撃を与えたにも関わらず、首輪は爆発していない。
それに加え、あれほどの損傷を受けているため、容易に首から抜け落ちる。
つまり、この首輪は、首輪を外すという禁止行為にも抵触している。

  • 何故この首輪は爆破されなかったのか?
→首輪には更に複雑な爆破条件がある?
→例えば死亡後は爆破せず?
→明らかに死亡するようなダメージには敢えて反応せず?
 (アインストならば個々人の耐久力も熟知している可能性大)

この問題に関しては私たちが知らない首輪のメカニズムが存在しているはず。
現段階では特定は不可能だが、そのメカニズムを逆手に取れば首輪解除に利用可能?

◆首輪に付いた赤い宝玉
  • 宝玉の有無で首輪に変化?
→中尉の話から首輪の制御装置の可能性も

中尉の話を聞く限り、この赤い宝玉はアインストの技術によって作られた物。
宝玉の破壊で変質した機体が元に戻るといった事例もある。制御装置の可能性大?
優先して調査の必要有り。

  • B-5で回収した首輪
→宝玉があるにもかかわらず通常の首輪とは異なる形状
→制御装置である宝玉が暴走?
→時間の経過と共に形状の変化は続いている

この首輪はイレギュラー的存在? 宝玉の暴走だとしても何らかの外部的要因は存在するはず。
今後の変化によっては爆弾としての機能を停止する可能性有り。変化を逆算することでオリジナルの推測も?

◆首輪解除に関しての今後の方針
  • 内部の解析と赤い宝玉の機能解明
→半壊した首輪から内部機構を確認可能
→変質済み首輪の変化次第で宝玉の機能解明?

――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――

◆アインストの目的と今後の我々の行動方針
  • アインストの目的は?
→過去のそれと変わっていないのなら人間という種の観察?
→人間という種の抹殺を目的にするには非効率過ぎる

観察というなら首輪が適任ではある。首輪から生体情報を取得しているのなら、それが首輪爆破の条件に関与の可能性も。
たかだか数十人を殺すだけならばこのような大がかりな舞台を用意する必要も無い。
異なる世界から人間を集めたのは多様性の確保のためか?

  • 我々の最終目的
→可能ならばアインストの打倒。最低でも脱出
→出来る限り多くの人間を救出

  • 脱出について
→四方を囲まれた空間(調査の必要有り)
→脱出しても再び連れ戻される可能性(やはり打倒は必須か?)

まずは首輪の解除と同時進行で同士を集める必要有り。
出来れば首輪の解除、この空間の調査、殺人者の撃退、他者の保護を複数のグループで分担。
この殺人ゲームに乗った人間に対抗するための戦力は必須。

  • 今後の方針
→重要な拠点である基地を守りながら他者と接触
→ある程度の人数が揃った時点で複数のグループに分け各自で行動

――――――――――――――――――――――――――

「まだ足りない部分はあるが、今後の指標にはなるはずだ」
「さすがですね、ユーゼス! 何時の間にここまで考えてたのかしら」
「それはあくまで予想であり、決して真実ではない。重要なのはその場その場での判断だということを忘れてもらっては困る」
「ええ、分かっています。ですが……これは私たちの希望となりうるものです」

ユーゼスを真っ直ぐ見つめ、大きく頷くベガ。彼女は考える。
……彼は確かに誤解されやすい。けれど、その願いは……生きて帰ろうとする意志は同じなんだと。
彼の無神経な振る舞いが仲間との衝突を招くかもしれないが、そこは自分が上手くフォローしなければならない。
それが仲間としてしなければいけないことだ。ユーゼスも私たちの仲間なのだから。
そして彼女は確信する。
……ユーゼスがいれば、必ず生きて帰れる。
我が子のことを、思う。帰らなければいけない。死ぬわけにはいかない。
今の彼女にとって……ユーゼスは、まさに『道』に見えた。




【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:メディウス・ロクス(スーパーロボット大戦MX)
 パイロット状態:良好
 機体状態:第二形態へ移行完了 良好
 現在位置:G-6基地
 第一行動方針:半壊した首輪の解析
 第二行動方針:AI1の育成、バーニィへの『仕込み』
 第三行動方針:首輪の解除
 第四行動方針:サイバスターとの接触
 第五行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒
 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る
 備考1:アインストに関する情報を手に入れました
 備考2:首輪を手に入れました(DG細胞感染済み)
 備考3:首輪の残骸を手に入れました(六割程度)】

【ベガ 搭乗機体:月のローズセラヴィー(冥王計画ゼオライマー)
 パイロット状態:良好(ユーゼスを信頼)
 機体状態:良好
 現在位置:G-6基地
 第一行動方針:G-6基地の警護
 第二行動方針:首輪の解析
 第三行動方針:マサキの捜索
 第四行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒
 最終行動方針:仲間を集めてゲームから脱出
 備考1:月の子は必要に迫られるまで使用しません
 備考2:ユーゼスの機体を、『ゼスト』という名の見知らぬ機体だと思っています
 備考3:ユーゼスのメモを持っています】

【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)
 搭乗機体:なし
 パイロット状況:頭部に軽い傷(応急処置済み)、後ろ手で柱に縛りつけられている
 現在位置:G-6基地地下発電所
 機体状態:
 第一行動方針:ユーゼスに協力するのか選択
 最終行動方針:生き残る】

【メリクリウス(新機動戦記ガンダムW)
 機体状況:良好
 現在位置:G-6基地内部】

【二日目3:30】




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