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戦場を駆ける歌 ◆gw.2K3uEb6




ズドオォォォン。大きな破壊音とともにたちこめる砂埃、倒れる木々、そして二つの機体。
森の中で出会った二人のエースパイロット。
形は違えどともに平和の為と信じ戦い続けてきた歴戦の勇である。
それが正しかったかはわからないが、互いの信じる正義を貫くために闘い続けてきた。
そこには信念があった、守りたい何かがあった。

今、二人のその理由は薄く、揺らいでいた。
それでも・・・お互いに死ぬことはできなかった。


──ゲーム開始直後
ザフト軍のエースパイロット、アスラン・ザラ。
与えられた機体はアナハイム・エレクトロニクス社で開発されたモビルスーツの凡庸性と
モビルアーマーの高機動・高火力の両方を兼ね備えた拠点防衛用の機動兵器。
RX-78GP03S、コードネームにデンドロビウムの名を冠するガンダム試作3号機であった。

「ガン・・・ダム?連邦が新しく開発したものなのか?
      • いや、しかしコンセプトが大分違うみたいだな。ミーティアとドッキングしたジャスティスよりもでかいな。
なるほど、操縦機構は理解した。
あとは実際に動かしてみて誤差を修正する・・・」

周囲に機体反応が無いことをレーダーで確認したのち、試射を行ったときだった。
何も無い空間から機体が突如姿を現した。
見覚えのある機体、かつて親友がその機体に乗り、そして死んでいった機体。
ブリッツガンダムだった。

──同時刻
秘密結社OZに所属するエースパイロット、ライトニングカウントの二つ名を持つ男、ゼクス・マーキス。
与えられた機体はX207、電撃侵攻用モビルスーツ、ブリッツガンダム。
特殊兵装搭載可能なX200系フレームで製造されており、
一定時間機体を不可視にしてレーダーすらも無効化できるステルス機能、『ミラージュコロイド』を有している。

一通りの操作説明を理解したゼクスはレーダーに点滅表示された機体反応を見た。
即座にステルス化し、発見されるのを防いだ。
「ゲーム参加者かどうか見極める必要があるな・・・」
ゼクスはゲームに乗る気などなかった。
しかし襲ってくる相手ならば撃墜もやむをえないとも考えていた。
ゆっくり、気づかれないように徐々に近づく。
緊張感が次第に高まってくる。
汗がほほを伝って落ちたとき、ゼクスの目には自分に向けられた銃口が確かにうつっていた。
「クソ!!見つかったか・・・!問答無用で襲ってくるとは・・・いきなりゲームに乗ってるやつと出会うとはついてないな」
銃口から放たれるビームを咄嗟に避け、そして即座に反撃を行った。


「あの機体は・・・ニコル・・・!!ニコルの機体で・・・お前!!!」
続けて放たれるビームを避けつつ、奇襲を仕掛けようとしていたブリッツガンダムを敵だと認識するまで時間はかからなかった。
そしてこちらからも反撃を行う。
お互い咄嗟のことに頭が混乱しつつも、一つの考えがまとまっていく・・・目の前にいるのは「敵」である、と。
それが勘違いであるとは誰が分かるだろうか、誰が確認できようか。
お互いの銃口からでるビームでともに牽制しながらチャンスをうかがう。
激しいビームのやりとりを行いながら、一瞬のすきをついて
ガンダム試作3号機から多数のマイクロミサイルが飛び交っていく、
ドオオォォォォォン。
大きな音とともに砂埃が視界を覆う。
「やったか・・・?」
そう思ったとき、思いもよらない方向、背後の死角からの攻撃が放たれた。
砂埃にまぎれ、ステルス化したブリッツにより奇襲。
放たれたビームは試作3号機を確実に捉えていた。
「く・・・避けられないか!?ならば・・・」
放たれたビームが試作3号機に当たるか否かという瞬間に、放たれたビームが突如何かに防がれた。
「く・・・なんだ?シールド・・・バリアーか!?」
「はぁはぁ・・・Iフィールド・・・助かった・・・。」

互いに距離をとり、一呼吸おいて再び交戦が開始されようとしたとき、
少し離れた位置から大きな声が響いた。
「おまえらあぁぁぁ!戦いなんてやめて、俺の歌を聞けえぇぇぇぇぇ!!!」
パイロットの歌に呼応するように”神の未知なる音”の名を冠する機械の神・ラーゼフォンから衝撃破が放たれた。
二人のエースパイロットの間を衝撃が駆け抜けて行く。
二機の機体の動きが止み、熱気バサラと呼応するラーゼフォンのデュエットが林を木霊していた。


【アスラン・ザラ 搭乗機体:ガンダム試作3号機(0083スターダストメモリー)
 パイロット状況:緊張
 機体状況:軽微損傷、EN消耗
 現在位置:B-6
 第一行動方針:バサラ、ゼクスの様子を伺う
 最終行動方針:未決定】

【ゼクス・マーキス 搭乗機体:ブリッツガンダム(ガンダムSEED)
 パイロット状況:緊張
 機体状況:軽微損傷、EN消耗
 現在位置:B-6
 第一行動方針:バサラ、アスランの様子を伺う
 最終行動方針:未決定】

【熱気バサラ 搭乗機体 ラーゼフォン:(ラーゼフォン)
 パイロット状況:好調
 機体状況:損傷無し
 現在位置:B-6
 第一行動方針:二人の争いを自分の歌で止める
 最終行動方針:主催者に歌を聴かせてゲームを止めさせる】




本編37話 始まりの葬送曲


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