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山の中からコンニチワ ◆OWmug8uCw




午後5時55分。突如A-8の立つ一つの山の一部が突如盛り上がった。

「クックックッ、まさかこんな惨めな思いをして脱出する破目になるとはねぇ」

男の声が発せられ盛り上がった大地から赤い機体が這い出てきた。
孫光龍の乗るレプラカーンである。彼はオーラーバトラーの頑丈さと器用さ、オーラーバリヤーの力、
そして虫という大地の中を移動できる生物の特性、入り口を塞いでいる岩と比べて軟らかいと思われる土砂
から穴を掘り脱出路を作るということを思い至った。
ハイパー化という手段もあるが力を温存することと実際に穴を掘れるかを可能であるかどうか
を調べるため即実行をしたのである。

「まあ、古人曰く切り札は最後まで取っておくべきと言うらしいから仕方がないかな」

故に彼はこのような惨めな状況に追い込んだギム=ギンガナムに対して怒りを燃やす。
そうしていると、どこからともなく殺し合いの場に似つかわしくない声が聞こえてきた。
午後6時に流れる放送を聞き孫光龍は喜悦を浮かべる。

「フッ、あの馬鹿はまだ死んでいなかったのかい。これはいい、僕の手で屈辱を晴らすチャンスがありそうだ」

そうしてご褒美と禁止エリアの情報が流れていく。

「あぶない、あぶない。ノロノロしていると首輪がボン!!と爆発するところだったよ」

ご褒美のことは気にはなったものの彼にとっては優勝すればノイ・レジセイアを主とすればいいため
特に興味はない。だが、主催者の力は信じるに足るものだと直感してはいるが
かつてαナンバーズが強大な力を持つ敵達を撃ち滅ぼしたように主催者を撃ち滅ぼす者達が現われる
かもしれないため安易に優勝を目指したりはせず、変化していく状況における己の取るべき道を
見極めようとする。ノイ・レジセイアを倒すか、それともすべての参加者を皆殺しにするかを。

(まあ、僕とレプラカーンの力があればハイパー化しさえすれば
 疲弊した奴らを皆殺しすることなんか訳無いんだけどね)

とりあえずは、当初の予定どうりに情報収集と己の力を上回る主を見つけるために市街地を目指すことにした。



【孫光龍 搭乗機体:レプラカーン(聖戦士ダンバイン)
 パイロット状態:良好
 機体状態:全身が土砂で汚れている
       オーラキャノン一発消費、グレネード二発消費、ハイパー化の兆し在り、顔の牙消滅、左脚部切断
 現在位置:A-8
 第一行動方針:二時までにA-8から移動する
 第二行動方針:ギンガナムに打ち勝つ
 第三行動方針:情報収集のためにA-1の市街地を目指す
 第四行動方針:己の力を上回る主を見つける
 最終行動方針:生き残る】

【初日 18:10】




本編87話 巨虫、岩を打ち抜いて


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