燃料生産地


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宰相府藩国の果ての砂漠には大規模な油田が眠っているという。今回はこの油田の発見について語ろう。

油田といえば地下に多量の石油が埋蔵している地域のことである。まあ、これは当然のことながら燃料の最たるものは石油だからだ。初めて油田がこの地より発見されたのはほんの偶然にすぎない。黒い水が湧いているという噂が流れて調査に乗り出したからだ。

だが最近ではこの砂嵐に見舞われることも多いこの地域で確実に油田を探し当てる方法が開発されたという。それは、砂龍の大規模な生態調査を行ったことで確認されたものだ。

砂龍は果ての砂漠の主でもある。その砂龍による現象である龍の巣の目撃情報をできる限り集めた男がいたのだ。それによってわかったことはこうだ。

”砂龍は悪食であるが、油田の近くだけは通らない。”

逆にいえば砂龍が避けている場所さえわかればそこには油田が眠っているということになる。これだけのちっぽけな事実が油田を見つけるなんて大きな出来事につながる。これを利用した施設は今でも採掘が続けられているというわけさ。

その男はどうしたかって?
まあ、多分あんたもそのあとのことは知っているはずだぜ。あの石油王は伝記に残るような特別な力があって掘りあてたわけでもないのさ。ただの地道な努力。地道な調査。それこそがただの人を押し上げてくれたりするんだよ。

そう、だからあんたも何かやってみるといいさ。それが報われるか報われないかは知らないが、ただの人がただの人で終わるかどうかは神様でもわかるまい。