強靭刀の開発



暁紅の太刀



 全長200cmから長いものでは400cmを超えるという強靭な刀、その名を暁紅の太刀と呼ぶ。所謂大太刀と分類される刀剣である。刀身の割合が戟等より派生したものである薙刀に比べ、長く非常に重いためリーチを生かしての戦いを行うよりも打つ、切る動作による重さを生かした戦いに向いていた。史実においては槍を扱えない雑兵などに持たせることが多かったという。
 非常に重い大太刀及びその派生である長巻は、その重量によりその一撃は腕を切り飛ばし、鎧の上から叩きつければ鎧ごと切り伏せるそういった類のものである。
 雑兵ですらそうであるならば、暁の騎士が扱えばどうなるか、その答えは明らかだ。槍をも凌駕するその長さを使い槍兵すら薙ぎ払い、長大なる長槍は柄ごと切り払いその意味をなくす。それは、絶対なる半円の領域を戦場に作り出すほどであった。

では、暁紅の太刀の役割を見ていこう。


暁の円卓の戦力増強に関する側面

 暁紅の太刀【ぎょうこうのたち】とは、暁の円卓で特産するヒイロノコガネと呼ばれる鉱石を、折り返し鍛造を繰り返して層構造を作り上げていく鍛造が基本となる。基本はいわゆる日本刀と同じ形式で作られるものとなる。切れ味は非常に鋭利で達人ともなれば鉄をも紙の如く切り裂くともいわれている。
 柄の部分を長めにとり、持ち手部分を広く取ることでこの長さでも取り回しやすくなっており、長柄武器に比べて格段に使いやすくなっている。このため、パイクに対するツヴァイヘンダーの如く槍を切り払い活路を開くなどの運用もできるようになっている。
 もちろん場所によりさまざまな武器を使い分けることは行われてはいるが、暁の兵は基本的にこの暁紅の太刀を用いて戦をすることになる。
 また、暁紅の太刀を磨り上げて作った刀もたくさん見受けられ、これらはもっと護身的な運用として使われることが多かった。


暁の円卓の戦士育成体制に関する側面

 暁の円卓と言う国は非常に過酷な訓練の上に作られ、まさに暁天の星の如く選び抜かれた精鋭が戦列をなす国である。かつては無差別に訓練を施し、生き残った者のみが暁の戦士階級であることができたからである。この国は騎士の志をみなが持つ国であるがゆえに皆戦士を目指したということは想像に難くない。
 近年、白石王の治世になり、あまりに低い子供の生存率を憂いた王により、まず運動能力による適性別の篩い分けが行われることになった。あまりにも戦闘に向かない者は戦士以外の道を用意し、戦士としての競争から外すこととなった。また、このとき外されたからといってそれを差別することを禁じてもいる。当然ながら戦士から外されるということが不名誉だと考え、差別しようと考える者もいる可能性があるからである。
 もちろん、戦士から外されたからといって道が無いわけではない。本人の希望により、戦士の道へ戻ることができるよう、試験を受けて一定の基準の身体基準に達していれば、再度修練の日々へ舞い戻ることもできる。ただし、この方法で戻った場合、よほど努力を重ねていかない限りは幼少より鍛えている者達に技術で凌駕することは難しい。ただ彼らは知識面などで優れている可能性ことが多いため、頭を使った戦いに生きる道を求める傾向にあった。
 これらの施策により、効率的な育成が行われ、なおかつ生存率の向上が見込まれている。
 いずれにせよこの篩い分けの身体的な基準の一つとしてはこの暁紅の太刀を扱えるかどうかで決まるといっても過言ではない。暁紅の太刀を扱えないほど非力であれば、まず戦士として大成することはできないからだ。
 これが暁の標準的な装備となる暁紅の太刀の一つの側面であった。


儀礼的・装飾的側面

 暁紅の太刀はその刃紋の美しさはさることながら、儀礼的装飾を施されたものも良く見受けられる。これは暁の刀匠の技術により昇華した一種芸術であるとともに、暁と言う国を象徴する物であるからだと言われている。
 白石王は永劫の炎のつるぎと言う業物を有するが、他にも儀礼用として【明御星】という名の暁紅の太刀を有していることが知られている。暁紅の太刀としては小振りである。とはいっても磨り上げて腰に佩けるようにしてあるからなのではあるが、暁の円卓の象徴たる日輪の紋章をあしらった鍔と雷鳥と鳳凰をあしらった目貫からなる、まさに暁の円卓という国の藩王が身に着けるに相応しい逸品であった。

刀匠達

 暁紅の太刀の生産を担う刀匠達は、ほとんどの者が元戦士であった経歴を持ち、国策により政府によって保護され、彼らの思うように腕を奮っている。(元戦士であるという点には人口の9割が戦士階級である暁ではある意味当然のことと言える)
 暁紅の太刀事態には明確な規定はなく、長さや厚さはある程度自由で用途に合わせて作ることが許されており、既存刀の2倍近くの厚さを持つ刀や5m近い刀が生まれることもある。しかし、どのような刀でも変わらないモノとして暁の円卓では名剣を示す「折れぬ、朽ちぬ、錆びぬ」という言葉があり、刀匠達はそのような刀を作ることが、誇りであり喜びであった。
 刀匠達は、基本的に己の技量のみで刀を打つ。魔法等の己以外の技術に頼るのは恥とされた。
元々戦士階級の出身が多いという事情もあったが、本能的に異なる技術を合わせるということに拒否反応を示していたとも言える。但し、全く存在しないかと言われるとそうではなく、特殊な事情がある場合には作られる場合があった。(ドラグンバスター(宝刀震山)がそれに当たる)

名剣の創造を目指して今日も鍛冶場で刀を打つ音が響く…


データ

L:強靭刀の開発(イベント) = {
 t:名称 = 強靭刀の開発(イベント)
 t:要点 = {強靱刀は従来の2倍の厚さと1.5倍の長さを持った刀で、従来の剣士には持ち上げることも難しかった。}
 t:周辺環境=鍛冶場

L:強靭刀(アイテム) = {
 t:名称 = 強靭刀(アイテム)
 t:要点 = 長い,重い,格好いい
 t:周辺環境=鍛冶場
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *強靭刀のアイテムカテゴリ = 着用型アイテム,マジックアイテムとして扱う。
  *強靭刀の着用箇所 = その他(手持ち)として扱う。
  *強靭刀の特殊1 = 着用者が乗り物に搭乗していない場合、白兵戦闘行為の評価を+5する。
  *強靭刀の特殊2 = 体格と筋力が9以下では使用することが出来ない

 }
 t:→次のアイドレス = 兜割(絶技),三角とび(絶技),子孫は弓兵(職業),強靱弓の開発(イベント)

#このアイテムの初期量産数50 →根拠

  • イラスト:白石裕
  • 文章:風杜神奈、白石裕
  
添付ファイル