(今年は買い物には行けそうにないな……)

日が落ち始めた冬空に神奈は思う。

トラナへのプレゼント。
買えないならば作るしかない。
作るんだったら、どうするか。リボンぐらいならすぐに手に入ると思う。
竹串もそんなに難しくはないだろう。針だって手に入る。

「……そっか。」

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少し片づけられた台の上にはお願いしてかき集めた一式が用意されていた。
神奈は手際良く竹串を芯にして二、三重にリボンをきつく巻きつける。そこにねじりを加えながら形を整えつつさらに巻きを加えていく。
この時巻き加減はゆるめたりきつくしたり調整をすることで華が開くような形になるのである。
ある程度の大きさになれば下部を縫い留めしてさらに形を調整していく。
何度か失敗しながらも形を整えたものが作りあがっていく。

数十分後。

リボン上に並ぶように華が咲いていた。いわゆるリボンコサージュと呼ばれるものである。

「ん、なんとか、形になったかな。」

なんとか形になったプレゼントに安堵しながら見ていると、いろいろなことを思い出す。
今年一番大きかったのは留学したこと。帰ってくるたびにトラナと目いっぱい遊んだっけ。
環境が大きく変わった気がする。

来年も一緒にいられますように。