暁の民のあゆみ

「この国は戦士の国だ。誇り高い。」
「でも今はそれだけじゃないんだ!」


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暁の円卓藩国の改革を推し進めた五つの柱

 かつて暁の円卓藩国は修羅の国と呼ばれていた時代があった。まともな医療も受けられず、強き者のみが生存を許される、そんな時代であった。だが、その事態に憂慮した藩国首脳陣はさまざまな手を尽くし、状況を変えていくことを決意し、即座に行動に移したのである。
 一つ目は医療改革である。藩国で蔓延っていた間違った医療知識を駆逐し、生存率を上げるために正しく治療を行える者達を育成したのである。だが、病院及び医者の充実は一定の効果があったと言えるが、さらに過酷な訓練を行うようになるという弊害も同時に存在したのである。
 二つ目は外部からの助けであった。神聖巫連盟との正式な同盟が組まれることになったのである。これは正しく外力として働いた。神聖巫連盟の理力使い系のアイドレスによって暁の円卓の生活レベル、産業は飛躍的に向上することになったのである。もちろん、暁にとってのメリットばかりではない。神聖巫連盟にとっても大きなメリットが存在した。補助系であるが故の戦力としての脆弱さを暁の円卓の戦力により補うことができるようになったからだ。これは両国にとってとてつもなく大きな転機であったのだ。後に神聖巫連盟が襲撃を受けた際にこのことが有効に働いたことは言うまでもない。
 また、宗麟坊をはじめとしたACEと呼ばれる方たちの尽力も大きい、この国にとって既になくてはならない存在である。
 三つ目は食料生産の強化である。これはよく食べる暁の民の食を満たすというのもあったが、それ以上に戦士系の職業以外の職業を成立させるという意図が大きかった。これにより新規開拓された農地が襲撃されるなどのトラブルも発生したこともあるが、一定の効果があったといえよう。
 四つ目は学校要塞改革である。これは摂政風杜が最も力を入れた項目でもある。今までのさまざまな事象を解析し、力を落とすことなく、生存率を上げる。これこそが暁の円卓が今後も生き残る上で最重要となると考えたからだ。この改革は学校の守護者と騎士の校長先生を迎えることで完成を迎えたのである。
 五つ目は産業育成である。今でも続いているが、”アイドル”、”映画”という二つの産業は戦闘以外の暁の円卓の活性化につながっていくと信じて進められている。これらの産業を通じて詩歌藩国との連携も深まっており、そのよい影響が期待される。


 そして、今。

 暁の円卓は平和である。数々の努力の結果として今の平穏があった。努力する医療関係者が、友邦を護る楯であり帝國の剣である戦士達が、それを支える食料を生産する農業従事者が、子供たちを教え導き護る教育者が、演出・歌・映画と世界に笑顔をもたらすために日々活動する芸能界が今の暁を支えているのであった。


芸術と暁の民

 楽士が奏で合わせる荘厳なメロディにも呑まれることなく、芯の通った声が響く。ニューワールドにいる者ならば誰もが一度は耳にしたことがあると思う。
 詩歌藩国の楽士が奏で、暁の円卓藩国の歌い手が唄う。そんなコラボレーションが実現するようになったのは暁の円卓藩国の摂政であった風杜神奈が【オーディション】を受け留学することになったことに端を発する。
 ここから始まった音楽の国・詩歌藩国との交流は月日を重ねる事に幅広くなっている。その交流の一つとして、音楽の本家とも言える詩歌藩国で【アイドル】が生まれたこともある。風杜と親しい詩歌藩国の摂政、星月典子女史のプロデュースした【アイドル】である。トップになることはなかったが、概ね好評を博していたのが印象的だ。ただ、一般のアイドルにおいては音楽レベルの違いで自信をなくしてしまう子もいるといわれている。これは詩歌藩国の音楽の凄さを物語っているのかもしれない。
 最近の流れにおいては暁の円卓から発信し始めている【映画業界】でも、その音楽の繋がりは深いものとなっている。これは映画監督がよりよいものを撮ろうとした結果である。それだけではなく、もともと暁の円卓では【演出家】を輩出しており、役者及び舞台演出などの点でも交流が行われてきた結果、全世界的に映画が作られていくようになっている。これは喜ぶべき点であろう。

【オーディション】

 こと、ニューワールドにおいて【オーディション】といえば、詩歌藩国が誇る音楽院の留学試験のことを指す。一般のオーディションはその名で呼ばれるのに対し、この試験については詩歌藩国のオーディションと言うだけでその意味が伝わるものである。
 音楽の殿堂とも言うべき音楽院の留学試験と言えば、超難関といってもよいほどの狭き門である。当然その音楽のレベルの高さは他に追随を許さない。
 暁の円卓からは声楽科がほとんどではあるのだが、オーディションを合格し音楽院へ留学する国民を多数送り出せているというのは光栄な事だ。

 歌い手の国。これが今の暁の円卓藩国の側面の一つなのだろう。

【アイドル】

 詩歌藩国の音楽の根本が宗教音楽に根付くものであるならば、暁の円卓の音楽の根本は大衆音楽にあると言える。
 もともと歌を愛する国民性と、詩歌藩国との交流による音楽文化の浸透、遠く共和国はるしにゃんの地にあり、かつて隆盛したアイドルという存在。
 摂政風杜は仲間とともにこれらを結び合わせて、ニューワールドに夢を与えるために暁の円卓藩国の国民をはじめ各地で育成できるようにしていった。

 アイドルの国。新しくそして華やかな彼女たちの世界は、暁の円卓の産業を支える大きな柱の一つとなりつつある。

【映画業界】

 映画を支える様々な人々がいる。彼ら彼女らの集合を【映画業界】と呼ぶ。暁の円卓出身の映画監督が国内国外問わず映画を作り、世界で配給される。そして、各地で更に業界が広がり、今ではNWの多くの国々に映画が配給されてるのである。

 映画の国。様々な幻想を人々に届ける映画の世界は、暁の円卓のみに止まらず、世界へと影響し始めている。

【演出家】

 ステージに立つアイドルを魅力的に見せるのも、舞台に立つ役者を魅力的に見せるのも、撮影された映像を魅力的に加工するのもいずれも演出家の仕事である。暁の円卓の幻法術師は他のいずれの幻影使いが居る国々よりも、そんな演出家としての側面が強い。

 演出家の国。日の当たらぬ日陰だからこそ魅せる事ができる技術がある。アイドルほどの派手さもない、映画監督ほど脚光を浴びない。だがしかし、彼らの支えがあってこそ、輝くのもまた真理なのである。

暁の民のあゆみ























ページ製作スタッフ

イラスト:岩澄龍彦
設定文:風杜神奈
その他全部:白石裕