龍王

「龍を従える者もまた龍也」



L:龍王 = {
 t:名称 = 龍王(職業)
 t:要点 = 龍の模様,玉座,不敵な顔
 t:周辺環境 = 百官居並ぶ場所


龍王について

龍王とは真の意味での剣の使い手である。

剣を愛し、剣に愛される。
剣と王の力を最大限に発揮する。その点において龍王は一つの完成系である。


系譜

”曰く、かつて龍王と呼ばれし王は数あれどそのいずれもが劣らぬ名君であった、と。”
                                     龍王の系譜より

 暁の円卓藩国には【龍】という概念がある。その言葉単体で用いれば、それは暁の地にかつていたとされる三龍のことを指す。
三龍とは裂天、震山、翠渦のことであり、転じて三龍に匹敵する存在のことも龍と呼ぶ。
また、接頭語として用いられる場合はまた異なる意味を持つ。これは龍王、龍剣のように用い、「とても凄い」という使い方になる。
つまり、”三龍にのように凄い”という意味と捉えるとわかりやすいだろう。”物事の限界まで極めた”という意味でもよい。

 現在において暁の円卓藩国における王とは曙士王のことを指す。曙士王とは唯一の王職と呼ばれる暁の円卓でも類を見ない職業だ。
 ただし、単独で「王」とだけ言った場合、暁の円卓では特定の個人を示す言葉となる。それは”騎士王”こと暁の円卓藩王、白石裕である。
暁の地にて絶大なる力を持つ彼は唯一暁のすべての騎士をまとめる王として君臨しているのだ。
 騎士領ではなく国領となって以来、王の名を単独で戴く者は他にはいない。それは、あくまで王職と呼ばれる曙士王は王により
暁の円卓という藩国に封土され、それぞれの土地を治める統治者の職種であり、その土地の力を自らの剣職である暁士に貸し与えることが
できる者のことに過ぎないからだ。
よって、原則、すべての王職にあるものは王である白石藩王によりその治める地を封土されていることになっているのである。

 ここから導かれるのは、王職につく者達の中でもとても凄い存在である者。それが龍王なのである。


凄さ

”曰く、龍王の名が歴史に刻まれる時、必ず傍らに龍剣あり、と。”

 それでは、その龍王がどのような点で凄いのだろうか。王職としての価値で見れば、いい統治者であることや
自身も剣のパートナーとして強いことなどが考えられるが、それは些末なことに過ぎない。

 究極的に言えば龍王の凄さと言うのは、”愛し、愛されること”。言い換えれば剣の力を極限まで引き出す真の意味での剣の使い手である
ということ、これに尽きる。これは剣に愛し、愛される事だけに留まらない。自らの領土、その民。いずれにも愛し愛されることにより、
その土地は大いに栄え、その民は喜びに満ちるだろう。

 その土地より供給される力は自らの剣に大いに力を与えるに違いない。


王と剣 ~様々な龍達~

 百官が勢揃いする式典などここ暁の円卓でも多くはない。玉座に座すは暁の騎士の王とその傍らに微笑む王妃。
百官の摂政であり、尚書を歴任する姫武将を筆頭に暁の円卓の騎士達が列席していた。かつて暁の騎士勲章を受章した者達をはじめとして、
暁の円卓の中枢を構成しているメンバーが一同に会していた。もちろん事情により出てこられない者や既に今は亡き者もいる。
それらを含めいずれ劣らぬ今の暁の円卓が誇る人材達であった。

 友邦を護り抜いた歴戦の勇士はもとより、燃料パイプ工事を支えた工事者、多大なる実績を残した演出家、
きみプロ事務所から出て星を掴んだ偉大なる元アイドル、様々な名作映画を生み出す映画監督、その出自は様々だが、
みんなその表情は誇らしげである。

「皆の者! よくぞ集まってくれた!」

 定刻、騎士王が堂々と声を上げた。これが合図だった。一同は静まり傾聴する。そして今年も受章式は始まるのであった。

 暁の騎士勲章。それは暁の円卓藩国に功労がある者へ贈られる栄誉ある勲章。
 かつて龍と讃えられし者に勲章を贈ったことに端を発する、この国最高の栄誉である。

/*/

「……本当に凄かった。」

 半ば放心しかけてまだ幼さを残す顔立ちの新米騎士がぽつりと呟いた。
 その胸にも先ほど授与された龍の意匠の勲章が誇らしげに輝いている。

「そうだな。お前も、これで騎士団の一員として更なる研鑽を行わなければならん、ということだ。例えば、銀牙総練とかな。」

 その先輩騎士の言葉に血の気がさーっと引いていく。あの、地獄のような訓練の日々。目を瞑るだけでその苛烈な指導が浮かんでくる。

「はっ……ちょっ、ちょっと、待って下さい」

 深呼吸を一つすると、冷静さを取り戻したか再び笑みが溢れた。
 その姿を微笑ましいそうに見守る先輩騎士。

「まあ、銀牙総練は冗談だとしてもだ。お前が積んできたその経験は無駄じゃないさ。この剣は正義のため、万民の為、そして、この国のためだ。そう心に刻んでおけば道を誤つことは無いだろう」

「はいっ!」

 先輩騎士はぽんっと新米騎士の肩を一つ叩くと、軽く手を上げて歩き始めた。

/*/




「ん、んー」

少女は胸を張って大きく伸びを一つ。式典で凝り固まった身体を解す。

「アイちゃんは、大物だね。あんな大きな式典で平気なんて……」

「レオ、何その言い方。それじゃ私が全然緊張しない人みたいじゃない」

 アイと呼ばれた王は腰に手を当てムッとした表情でレオと呼ぶ自らの剣に抗議した。
 さも心外といった様相だ。さらに詰め寄るように顔を近づける。

「いや、その、あの……ゴメンナサイ」

 その勢いに気圧されタジタジとなったレオは思わず謝った。そして、ふと我に帰って気づく。
 息が掛からんばかりに顔を近づけるアイリスと自分との位置が近すぎることに。
 すぐさま、真っ赤になって俯く。

「わかればいーのよ」

 アイリスはフフンといった感じで仁王立ちすると、不敵な顔な顔のまま会場を後にした。
 見る人が見れば気づいただろう、その頬に朱が差していたことに。

/*/

 龍王と龍剣。そこには様々な関係があった。
 努力の天才である新米騎士と先輩騎士の師弟愛も。アイリスとレオの微笑ましい親愛も。


用語

龍剣と同一記載です
【王】
第6世界の一つである扶桑(”われは剣王っ!”の世界のこと)で言う「保有する領土と契約し、土地の力を借り上げ、配分しなおしたり、あるいは【剣】と契約してその力を発現させる者」と同義である。
ニューワールドに於いては、主に剣士系の発展として見られ、暁の円卓藩国でその姿を見ることができる。

【剣】
とても低い確率で生まれ、男の中の男、女の中の女とも称されるすごい人物のこと。誠実で無欲であるほどその身に預かった土地の力を身に溜めることもなく使うことができるとされる。王を電池に例えれば、剣はそれを出力する装置であるといえるかもしれない。
ニューワールドに於いては、王と同じく剣士系の発展形であり、暁の円卓で主に見ることができる。

【龍】
1 暁の円卓藩国におけるドラゴンのこと。
2 暁の円卓藩国にかつていたとされる三龍(裂天、震山、翠渦)のこと。
3 転じて、龍のように凄いという意味で、物事の限界まで極めたもののこと。

【龍-】
暁の円卓藩国において使われる、”龍のように凄い”、”物事の限界まで極めた”という意味の接頭語。


組み合わせデータ

暁の民2+ドラゴンスレイヤー+ライオンハート+龍王


評価:
能力値 体格 筋力 耐久力 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運
暁の民2 6 6 6 3 2 3 2 0 0
ドラゴンスレイヤー 3 4 4 1 0 -1 0 -1 0
ライオンハート 3 4 4 5 1 1 1 3 3
龍王
合計

特殊:


暁天の民+ドラゴンスレイヤー+ライオンハート+龍王


評価:
能力値 体格 筋力 耐久力 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運
暁天の民 4 4 7 3 2 3 3 2 1
ドラゴンスレイヤー 3 4 4 1 0 -1 0 -1 0
ライオンハート 3 4 4 5 1 1 1 3 3
龍王
合計

特殊:


暁犬士+ドラゴンスレイヤー+ライオンハート+龍王


評価:
能力値 体格 筋力 耐久力 外見 敏捷 器用 感覚 知識 幸運
暁犬士 3 3 1 1 2 4 2 4 2
ドラゴンスレイヤー 3 4 4 1 0 -1 0 -1 0
ライオンハート 3 4 4 5 1 1 1 3 3
龍王
合計

特殊:


スタッフ

イラスト:岩澄龍彦、八重垣慶
設定文:風杜神奈、白石裕
その他:白石裕
  
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