芸事~燃ゆる想ひ~

七騎の騎馬は乗り手を待つ。対応するは七人の乗り手。そのいずれもが選りすぐられていた。
それぞれ癖のある各騎に騎乗し想いを乗せ駆けるのだろう。
天に昇る短冊に込められた願いを道標に。盛大に鳴り響く太鼓の音を頼りに。

乗り手はその想いを受け、芸事上達の願いを天に届かせる煙を駆け上って想いを届ける。
彦星と織姫、天の川により引き裂かれた二人が出会う七夕の夜。
催涙雨にも負けず、鵲の橋を渡り出会うために。

故にその想いはいかなる障害をも乗り越える力となる。
燃ゆる想いが永劫の炎の如く燃え立つのも。
過去に立ち寄り世を賭けて戦うのも。

全ては邂逅のひとときのためにあった。