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「はるみかん」(2007/04/04 (水) 14:17:08) の最新版変更点
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<div class="mes">キーンコーンカーンコーン…… <br />
放課後。いつもなら楽しい放課後。 <br />
そんなある日の私の放課後。 <br />
「はあ」 <br />
「美柑ーっ! どったの? 今日一日元気ないじゃん」 <br />
「そうそう。美柑さ、おなかでも壊した?」 <br />
「んー……」 <br />
「それとも、おなかでも太った?」 <br />
「美柑は細いから、まだまだ大丈夫よ!」 <br />
「そうじゃないんだけどー……」 <br />
朝から、なんかいろいろ考え中。今日は一日こんな感じ。 <br />
「あのさ、二人とも兄弟っていたっけ?」 <br />
「? うちは兄貴がいるよ」 <br />
「ええとさー……なんてゆーか……なんていうのかな~……」 <br />
「美柑って兄弟いたっけ?」 <br />
「お兄さんいたよね。確か」 <br />
「そうなんだけどー……」 <br />
ああ、もう、なんなの朝からリトのヤツ。 <br />
「なに? 美柑ってお兄ちゃんっ子だっけ?」 <br />
「そうじゃないんだけどー……なんてゆーかなぁ……」 <br />
「なによ、はっきり言いなって」 <br />
「兄貴のパンツに染みでもついてた?」 <br />
「それは自分で洗ってるみたいだから、慣れた」 <br />
私も状況を把握できてないんだよね。 <br />
「兄貴に彼女ができたらどー思う?」 <br />
「なに? 美柑の兄貴、彼女できたの?」 <br />
「あの、背があんまり高くない人だよね?」 <br />
「うん、そう」 <br />
「兄貴の彼女が気になんの?」 <br />
「それはいいんだけど……」 <br />
ホント、それはどーでもいいんだけど……。 <br />
「じゃあ、言い直す」 <br />
わかりにくいから、ありのまま話そう。 <br />
「朝、兄貴を起こしに行ったら、兄貴には不釣合いな子が、裸で寝てたらどー思う?」 <br />
…………。 <br />
ちらり。 <br />
うわ、どん引き。 <br />
「あ、で、でも、美柑の兄貴って、高校生でしょ?」 <br />
「そうそう、ウチの兄貴なんて、中学生で彼女連れてきてたし!」 <br />
「ふーん……」</div>
<div class="mes"> </div>
<div class="mes">
<div class="mes">「あ、でもさ! 勝手に部屋とかに連れ込むのはカンベンしてほしいよね!」 <br />
「ってゆーか、美柑エライよねー。家事とか全部やってんでしょ? その彼女にやらせなよ!」 <br />
「そーだねー」 <br />
「んじゃ、気分直しにミスドでもいこーよ!」 <br />
「そうそう、今日カッコいい先輩がさ~」 <br />
「ゴメン、私、夕飯の買い物あるんだ」 <br />
「そーなんだ。じゃ、また明日ね~!」 <br />
「今度は付き合えよ、美柑!」 <br />
「うん、ゴメンね。バイバイ」 <br />
リトのヤツ……何考えてんだろ。 <br />
ってゆーか、バカじゃないの? <br />
何、女の子連れ込んでんの? <br />
あー、もー……。 <br />
「1083円になりまーす」 <br />
…………。 <br />
「あ、すみません、ちょっと置いておいていいですか?」 <br />
「はい? いいですよ」 <br />
「あの、これも」 <br />
「はい、ありがとうございまーす」 <br />
思わず、お魚三人分買っちゃった。 <br />
……ってゆーか、私がちゃんと家事やってんのに、もー……。 <br />
ムカついてきた。 <br />
「ただいまっ!」 <br />
誰もいない。 <br />
まだ、リトは帰ってないんだ。 <br />
「はあ」 <br />
まさか、今日も連れてくる気じゃないよね。 <br />
ってゆーか、逆に帰って来ないんじゃないよね。 <br />
「あー、ダルーい……」 <br />
フツーに紹介してくれれば、フツーに話せるのに。 <br />
なんでいきなり、あんなことしてるかな。 <br />
「あ……思い出しちゃった」 <br />
ってゆーか。 <br />
初めて見た。 <br />
エロ本とかあるのか知らないけど、自分の部屋は自分で掃除してるから……。 <br />
あんなことしてるの初めて見た。 <br />
しかも兄弟のなんて……。 <br />
「サイアク」 <br />
気を紛らわすために、部屋着に着替えて、掃除機をかけることにした。 <br />
「もうっ! あのバカッ! 腹立つっ!」</div>
<div class="mes"> </div>
<div class="mes">
<div class="mes">二階に行くと、リトの部屋が開けっ放しだった。 <br />
「もう、鍵くらいかけとけって……」 <br />
今日は遅刻しかけたから、リトの部屋は朝のままだった。 <br />
なんだか、いつものリトの部屋じゃなくて、女の子の匂いがする。 <br />
「わざと直しといてやろーかなー」 <br />
ベッドは思ったより狭かった。 <br />
こんなトコに二人も寝てたんだ。 <br />
「……エロくさい……」 <br />
なにやってたんだか。 <br />
「ふう」 <br />
ベッドの上に座ってみる。 <br />
「ホントに……なにやってたんだろ」 <br />
考えるけど、うまくイメージが沸いてこない。 <br />
リトがそういうことしてるイメージっていうのがぜんぜんない。 <br />
「ぜんぜん気づかなかったなー」 <br />
ごろん。 <br />
今度は横になってみた。 <br />
「あのリトがねー……」 <br />
ここに寝てると、想像できないのに、体が行為の感覚をとらえようとする。 <br />
昨日、この上で何かがあったんだ、っていう空気が、私の体もその中に混ぜていく。 <br />
「ん……」 <br />
体のどこかが、なんだか熱いような心地になってきた。 <br />
その、どこか、が、自分の芯だっていうのに気がついたけど、まだ私には、その芯がどこにあるかわからなかった。 <br />
「ん、ん……」 <br />
なんだか苦しくて、もぞもぞ動いているうちに、体がどんどん熱くなってくる。 <br />
服が体に擦れるたびに、くすぐったくなってくる。 <br />
「ぅん……んん……」 <br />
そして、実は私は隠してだけで、自分の心地がどこにあるかわかっていた。 <br />
そこに触れてしまうと、私はなんだか、違う体になってしまいそうだったから。 <br />
「ん、ん……ん……」 <br />
だけど、今朝のことを、このベッドの上で思い出してしまった。 <br />
「あ……」 <br />
それが私の体とイメージとして重なったとき、私の手がそこに伸びた。 <br />
「あっ、あん……!」 <br />
ショートパンツの中に手を入れて、下着の上からそこに触れてみた。 <br />
うわ……なにこれ。 <br />
結構、ベトってる。 <br />
「ヤバくね? 私……」 <br />
ちょっと面白かったけど、自分がなんだか、女の子なんだなって実感した。 <br />
「ん……んっ……」</div>
<div class="mes"> </div>
<div class="mes">
<div class="mes">キャミの中にも裾から手を入れて、胸に手をあてた。 <br />
さすがに、ちょっと恥ずかしいかも。 <br />
「あっ、あん……」 <br />
うわ、乳首も反応してる。 <br />
「私、エロいのかなぁ……」 <br />
それなら、エロくなっちゃったほうがいいのかも。 <br />
「んっ、んっ、ん……っ」 <br />
上と下の手を動かして、一人でのエッチを続けた。 <br />
ってゆーか、リトのベッドだって、わかってるのに、手が止まんなかった。 <br />
「んっ、あんっ、あっ、あんっ! あっ、あっ、あっ……」 <br />
下着の上からなぞるそこが気持ちよくて、何度もそこをこすった。 <br />
「あっ、あんっ! あんっ、あっ、んっ、ん……んんっ! あんっ! あうっ、あんっ!」 <br />
ああ……まずいよぉ……。 <br />
だんだん、濡れる個所が広くなってきた。 <br />
しかも、ぜんぜん指が止まってくれない。 <br />
「やっ! あんっ! あっ、ぁあっ! あんん……あんっ! あっ、あっ!」 <br />
あう……気持ちいい……。 <br />
もう、ショートパンツは膝まで落ちていたけど、リトのベッドの上で、私はとうとうパンツを下ろして、お尻を丸出しにした。 <br />
「あ……やんっ! あんっ、あっ、あんっ、ううっ……やぁんっ! やっ、やぁっ!」 <br />
くちゅ…… <br />
とうとう音までした。 <br />
ぐちゅっ、くちゅ、にちゅ…… <br />
「やぁっ! ひんっ、あっ、あっ、あっっ! ああっ! あん……あ、あんっっ!」 <br />
ぐちゅっ、ぐちゅっ、にちゅっ、ぐちゅうっ <br />
音が激しくなるにつれて、私の動きも早くなって、そして快感が増していった。 <br />
「あもっ! もっ、あっ! あっ、あんっ! あ、や、やぁっ! や……! あんっ!」 <br />
胸も、普段ならちょっと痛いくらいにつまんで、胸のてっぺんから、膝の上まで、私は丸裸だった。 <br />
ぐちゅっ、ちゅっ、ぐちゅ、ぐちゅっ、ちゅくっ <br />
「うっ、ううっ、あっ、あんっ! あはっ、あっ、ああぁっ! あーっ! あんっ!」 <br />
リトのベッド上で我慢できなくなって、私は大っきく声を出した。 <br />
「あ、あーーーーっっ! あんっ! あっ、あぁーーーーんっっ!!!!」 <br />
ぐちゅっ <br />
「あ、ああ……ぁ……」 <br />
初めてなのにすごく気持ちよくて、やっぱり私はエロなのかなって思った。 <br />
どうせエロイんだったら、もっと胸も大きくていいのに……。 <br />
「はあ」 <br />
疲れたんでベッドの上で寝転んでたけど、だんだん、意識がはっきりしてきた。 <br />
「……何やってんだろ、私……」 <br />
気持ちが落ち着いてくるにつれて、昨日はここにリトともう一人いたんだってことを思い出す。 <br />
「私って寂しいやつー……」</div>
<div class="mes"> </div>
<div class="mes">
<div class="mes">ごろんと上をむいて、いろいろ考えた。でも、まとまらないから、考えるのをやめた。 <br />
「…………」 <br />
とにかく疲れた。疲れたから、ホントは寝たかったけど、夕飯の支度のことを思い出した。 <br />
もう、支度しなくちゃ……。 <br />
「ワンッ」 <br />
窓の外で犬の声が聞こえる。 <br />
うるさいなあ……今、支度するから待っててよ。 <br />
そう思って起き上がった瞬間。 <br />
「ここ二階だよ!?」 <br />
「ワンッ」 <br />
カーテンは開きっ放しだった。その窓の外には……。 <br />
「ら、ララ様ぁ……」 <br />
「ワンッ」 <br />
見たことも無い、めちゃくちゃ美形のコスプレイヤーがいた。 <br />
「部下からリトとやらの家を聞きました……言い忘れたことが……」 <br />
もちろん、私は胸から膝まで丸裸のまま。 <br />
「な……な……」 <br />
「おやっ? 家を間違えたかな」 <br />
「ワンッ」 <br />
ガラッ <br />
おまけに窓の鍵も開いていた。 <br />
「もし、道を訊ねるが、リトとやらの家はここかな?」 <br />
「よ……よ……」 <br />
「ん?」 <br />
「よらないでっ!」 <br />
パァァァン <br />
「って、ぬおおおぉぉっ!?」 <br />
「ワンッ」 <br />
そのまま彼は屋根を転げ落ちて庭の木にぶつかった。 <br />
なんなの……今日は朝からなんなの……? <br />
そのとき、ドアが開く音がした。 <br />
「ただいまー」 <br />
もちろん、近くにあった掃除機を持ち上げて、リトの頭をかち割りに行ったのは言うまでもない。 <br />
そんなある日の放課後。 <br />
<br />
~ (み)完 ~</div>
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