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  「何で?何で引っ越すん?」   今年、中一になったばかりのケンジは叫んだ。   「ケンジ。父さんと母さんは離婚したんや。ケンジは母さんの   実家で暮らすんやで。・・・じゃあ・・・・・な。」   ケンジの父は目に涙をためながら出て行った。   1学期の終業式の日、ケンジはいつも遊んでいた   タダアキとヒロシ、そして、ミキとユキノと遊んだ。   みんなにさよならを言ってその日ケンジは別れました。   その夜、コンビニで偶然ユキノにあいました。   ケンジとユキノは付き合っていたのです。   「もう、付き合い続けるのは無理やろな。悲しいけど   これからは友達としていこう。」   ケンジは「うん」と言うのが精一杯でした。   これは、ケンジのこれからのストーリー・・・   ミーン ミーン ミーン ジジジジ・・・   相変わらずセミがずっと鳴いています。   (正直言ってウザい。byケンジ)   あの日からケンジはグレてしまっています。   そして、今日もまたテレビゲームばかりしていいまして。   「ゲームばっかせんと少しは勉強したらどうなん。」   ケンジに対して母が言いました。   元はと言えば母のせいでケンジはこうなってしまったのです。   「はいはい。」   ケンジはそう言ってゲームを続けています。   母はあきれ顔で台所に向っていきました。   「ケンジ。スイカ切ったからここおいとくで。   愛ちゃんもスイカあるでー。」   母が大声で言うと「はーい」と言う声と共に   ドスドスドッスーンと階段から転げ落ちる音が鳴り響きました。   「いたたたた。今日三度目やで。」   おっちょこちょいないとこの愛が言いました。   (さすがに一日三度はないだろう)   ケンジは愛に対してそう思ったようで・・・。   ケンジはコーラを持って、愛の横でスイカを食べ始めました。   「きゃあ」   という愛の声と同時にコーラの缶が倒れちゃいました。   「何してくれてんねん。」   ケンジ、怒っちゃいました。   (少ない金で買った俺のコーラが・・・ゆるせんbyケンジ)   「ご、ごめん。」    「ごめんですんだら警察いらんわ。」 「す、すいみゃせん。」   (すいませんくらいちゃんと言えやbyケンジ)   「まあまあ。そこらでやめときーな。」   ケンジの母が入ってきた。面倒な事になるな~。   「もう、ええよ。」   ケンジは怒ってまたテレビゲームを始めちゃいました。   しばらく家の中に険悪なムードが流れ続けました。   あれからかれこれ30分が経過して・・。   誰一人言葉を口にしていないようです。   (っていうか、言える雰囲気じゃないッスよ。by作者)   「あっ。やばっ。ケンジ、母さんこれからおじいちゃんと   ひいおばあちゃんといっしょに買い物行って来るから   留守番たのんだで。ほな、いこか。」   おじいちゃんは現役のボディービルダーで、   ひいおばあちゃんは日曜日にテニスをやっている99歳。   どんだけ元気やねんっっ。   と説明しているあいだに母たちは出かけていって   しまっていました。   「ああ~二人きりかよ。」   愛は何か始めたようです。      ケンジがテレビゲームをしていると、隣に   愛が立っていました。そして愛は、   「うちも出かけてくるから留守番たのんだで。」   と言って出かけていっちゃいました。   一人きりのケンジ・・・。   ケンジはおっちょこちょいな愛が心配で、家の鍵を閉めて   愛の後をつけていきました。    愛は、国道沿いを歩いて行っていまして。   ケンジはその後をつけていっています。   (これは、ストーカーか?いや、正義の行為だbyケンジ)   ケンジはすごくプラス思考だ。   「あっ」という愛の声と共に百円玉が犬の糞に落ちちゃいました。   しかも、できたてホヤホヤの・・・。   愛は百円をあきらめ、駅へと歩いて行きました。   (諦め早っ。by作者)   愛は駅に着いた。ケンジも後から駅に着きました。   愛が切符を買っている間にケンジは、PITAPAで先に入りました。   電車が来た。ケンジは二つドアをずらして乗っていまして。   愛はドア付近でバタバタしています。服を挟まれて身動きが   できなくなっていました。      (やっぱりおっちょこちょいだbyケンジ)   淡輪まで、愛はそのままでした。   愛は樽井駅で降りました。続いてケンジも。   どうやらイオンに行くようで・・・。   まあ、無事にイオンに着いたら・・・よかったですね~。   愛は不良にからまれちゃいました。ざっと十人はいます。   「ねーちゃん、肩ぶつかったやないけぇ。一万出せや。   何?そんなに金無いって?だったら別で償ってもらおか。」   不良たちは一斉に愛に襲いかかりました。   ・・・と同時に飛ばされました。(なんで?by作者)   「はぁ、そっちからぶつかっといて何だよその態度はよぅ。   こっちは忙しいんだ。てめぇらさっさと家帰っておねんねしてな。」   愛のクロスチョップが不良の首めがけて飛ぶ。   不良は白目をむいて倒れました。     また別の不良が愛に殴りかかりましたが、   愛は、ひらりとかわしてその不良の背中にドロップキックを   かましちゃいました。   不良の背中が、ありえない方向に曲がっています。   (背骨折れたな。by作者)   不良は口もきけなくなっていました。   「おぼえてろよっ。」   と言って、不良はやられた二人を背負って逃げ去って行きました。   (怖い・・怖いってbyケンジ)   ケンジは鳥肌を立てながらそう感じていました。 実際に、二人とも寝たきりになりましたが、悪いものが警察に訴える   事は出来ないので、罪にはなりませんでした。   あの不良との一件のとき、愛に見つかってしまいまして。   「あのこと言ったらあんたにもドロップキックだよ。」   と愛は言っているが、とんでもない。    (あんなの食らったら死にますよ。by作者)   ケンジも大変ですね。まあこのことは置いといて。   ケンジと愛は、帰っている真っ最中です。   愛が急に、   「なあ、ケンジ。」   と言ったので、ケンジは   「なんや。」   と、言葉を返しました。愛は黙ってケンジの服を引っ張って   歩いていきます。すると、近所の公園に着きました。二人は   ベンチに腰掛け、何やら話し始めました。    話しているのは、昔々の出来事のことのようで・・・。   そして話しているうちに、愛がこう言いました。   「昔は楽しかったな~。お母さんも生きてたし。」   愛のお母さんは5年前に交通事故で死んでしまっています。   「そうやな~、うちのオトンもいてたしな~。」   話が暗くなってきた。   あのあといろいろ話していると、愛が   「あんな、聞いてほしいことあるねん。」   と言い出しました。聞くと愛は言いづらそうにしています。そして、   「あんな、ウチ、ケンジと血繋がってないねん。」   (はい?by作者&ケンジ)   聞くと、愛の母が流産した日に拾われたらしく、それが   原因で、愛の母は離婚したそうです。大変でしたね。   ケンジは気にもせずに、   「うん、よし帰ろう。」   (少し気にしろよ。by作者&愛)   まあ、とにかくいいとして、家に向かって歩きました。   ケンジは愛と一緒に家に帰っている途中です。   なぜか無言で、話題がないようです。   ケンジは気まずい雰囲気に、イラッときてるみたいです。   そして家の近くのY字路に来ました。   すると、家とは違う方向に愛は歩いて行きました。   (なんで?byケンジ)   ケンジがついて行くとそのまま家のほうに歩いていきます。   たぶん、間違えたんだと思うけど・・・   するとふいに、声が後ろから聞こえました。   「愛、誰やそいつ。」   「海斗、何でおるん?」   (えっ?知り合いですか?byケンジ)   すると、海斗という人は、ケンジに近づき     一言、   「人の女に、手ぇ出すな。」   とつぶやき、ケンジの右のほおにパーンチ。   クリティカルヒット。これは痛い。   愛のフォローもないまま、海斗は去ってゆきました。   愛は申し訳なさそうに、ケンジを見ていました。   後からケンジは知ったことですが、愛は海斗と   付き合っていたのです。まあ、愛からしてはもうどうでもよく   なっていたんですがね。   まあ、帰った後、ケンジの誕生日パーティーを母たちが   してくれて、愛が出掛けた理由がプレゼントを買うためだと   わかったケンジでしたが、右のほおと心の痛みは、三日間   消えませんでした。(笑)   
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