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2学期の中間テスト最終日、みんな真剣です。せっぱつまってるようです。
テストが終わり終学活の時間、各班に35000円X人数分のお金が配られました。
みんなが驚いていると先生は
「みんなは知らないかもしれないけど明日は校外学習です。明日の
午前9:30に東京駅の銀の鈴広場に集合です。1組は初日は鎌倉大仏を
見に行きます。交通手段は各自で考えてください。必ず班行動です。では、
解散。」
ちなみに、二組は鶴岡八幡宮に、三組は立川昭和公園、四組は崎陽軒の
工場見学です。みんな違うところです。
さあ、どうするか。ケンジの家で相談が始ります。
ケンジは、帰るときにあることを思いつきました。
「中口と内山は乗り物関係に詳しそうだからそいつらと組もう。」
ずるいけど頭のいい判断です。中口はいとこや祖父らの家に行くため、
内山は専門的な目の病院に行くためによく東京や神奈川に行っています。
ケンジは中口と手を組み、一緒に行動することになりました。
このとき、まだ13:15でした。
結局、中口がメンバーみんなをケンジの家に集めました。メンバーは
ケンジの班 ケンジ、武本、成田、入口
中口の班 中口、愛、内山、井口
にぎやかになりそうなメンバーです。
中口が酔いやすい人を聞くと、みんなそこまでひどくはないということなので、
なんと、中口は「寝台急行を使っていいか?」と聞いてきました。
別にいいと答えると「じゃあ、17:25にみさき公園集合で。バーイ。」
と言い残して中口は帰って行きました。こんなに早く予定を立ててしまう
中口って・・・。ある意味オタクっぽい感じがします。
とは言ったもののあと3時間で行く準備をしなくてはなりません。
中口は「2日分の着替えと各自小遣い多めに。それと明日のパジャマだけで
大丈夫やで。」と言っていきました。
ケンジと愛は急いで支度をしていました。
17:25みさき公園駅にはみんなが待っていました。中口は一番最後に
何やら紙を持ってきました。
17:40急行なんば行きに乗りました。
中口が予定を言い始めました。
「これからなんばに出て地下鉄御堂筋線に乗って梅田まで出る。そのあと
サンダーバード97号に乗って金沢まで出る。金沢には22:04に着く。
そこで、寝台急行能登号上野行きに乗る。上野には06:15に着く。
ただ、夕食はサンダーバードの車内販売、もしくは大阪駅で買っといて。」
またすごい予定立てましたね。
(作者は一度このルートを使いました。結構体力いります。)
みんな正直びっくりしました。みんな金沢経由のルートとは思っても
いませんでした。行ってる間に尾崎を出ました。
何かありそうな悪寒がケンジにはしていました。
「なんば~、なんばです。」
なんばに着きました。なんかここにきて緊張しています。なぜでしょう。
「あっ、ケンジ。」
振り向くとなんと、ユキノが立っていました。ケンジが感じた悪寒とは
このことだったのでしょうか。
「どこいくん~。」
ユキノは訪ねてきました。ケンジは
「校外学習や。」
と言いました。どうやらユキノもそうらしいです。
「初日は名古屋やねん。」
行先は重なってなかったようです。ケンジはほっとしたように
ため息をつきました。
「おいいくぞ。」「ケンジ~置いてくよ~。」
中口や愛がそういうとケンジは「じゃあな。」とユキノに言って愛らを追いかけて
行きました。御堂筋線は混雑していて女子しか座れませんでした。
それでも平気顔な中口と内山。どんだけ慣れてるんでしょうか。
梅田に着くと「待ってて」と中口と内山はみどりの窓口のほうに行きました。
帰ってきた中口の手には、乗車券とサンダーバードの自由席券、そして
能登号のグリーン券を持っていました。また派手に行きますね~。
ちなみにこの頃もう行動していたのはケンジ達だけでした。
みんなプランを考えているところです。高砂たちも・・・。
一人千五百円ほどの食べ物を買ってサンダーバードに乗ります。
19:18サンダーバードは動き出しました。
最初はみんなでトランプなりやってはしゃいでましたが、敦賀を出たあたりから
みんな、寝てしまいました。 ただ一人、中口を除いて。
中口は窓の外の景色を見ています。これには訳がありました。
金沢に着くと一人一人中口が起こしていきます。乗り換え時間は10分しか
ありません。急いで能登に乗車しました。中口は飲み物を買っています。
「今日はおごったるわ。」と中口はみんなに飲み物を配っています。しかも
自腹で買ったやつです。初めて優しさが出ました。
最初はサロンカーで遊んでいましたが
「寝たほうがいいぞ」と中口が言うのでみんな石動を過ぎたあたりから
寝始めました。
席は二人掛けで前から窓側 愛 通路側 中口
二列目窓側 井口 通路側 内山
三列目窓側 入口 通路側 ケンジ
四列目窓側 成田 通路側 武本 でした。
高崎到着。中口は一番に起きて顔を洗いに洗面所に行きました。
ついでに歯も磨いてから自分の席に戻りました。
「大宮~、大宮です。お出口は左側です。お忘れ物のないようにお降りください。」
今、06:00みんなを起こす中口。起こしてから荷物のチェックを始めました。
車内アナウンスが聞こえます。
「ご乗車お疲れ様でした。間もなく終点上野、上野です。お忘れ物のないよう
お降りください。東北、常磐、山手各線、東北、上越、山形、秋田、長野行
各新幹線と、地下鉄線、京成電鉄、新京成電鉄はお乗り換えです。
今日も急行能登号をご利用くださいまして誠にありがとうございました。
まもなく上野、上野です。」
長い、長い、長すぎる。
(実際こうでした。)
その後ケンジ達は新橋で時間を潰したあと、東京駅にきました。
みんなが「どうやって来たか」の話をしています。
ほとんどの人が新幹線に対してケンジ達の行動に驚く人が後を
耐えませんでした。
その後3組は中央線に、4組は東海道線に、そして1,2組は横須賀線に
乗って目的地へと急ぎました。
電車の中でケンジに井口が「翔香ちゃんとはどうなったん。」
と、聞きました。ケンジは中口にもらったぷっちょを噛まずに飲み込んでしまい
「んん~ん~。」と苦しがっています。すかさず内山はお茶を手渡しました。
ケンジ達は逃げるように隣の車両に移りました。
横浜到着、このとき10:00、偶然のことまであと四時間。
そして、最悪の出来事まであと五時間。
大船駅に着きました。ここで2組としばしの別れ。
ここから湘南モノレールに乗ります。
「あっ、たっくんなんでいるの?」
たっくん?と考えていると中口が
「ゆうた。(実名です)いたのか。」
(関東人と話しているので中口も標準語です。)
ゆうたくんは中口の従弟です。
「みんなー。たっくんがいるぞー。」
とゆうたくんが叫ぶと十数人の子供たちが中口に近づいてきます。
「おぉ、ケンヤにリュウマ、コウタもリョウスケもいるじゃんか。あっ、安達君も。」
(全部実名です。)
多すぎて中口に近づけません。恐ろしき子どもたち。
(でも本当は小さくてかわいいんです。)
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