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1スレ651」(2007/04/04 (水) 16:21:48) の最新版変更点

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<div class="mes">結城リトと天条院沙姫が付き合いだして数週間あまり経つが<br /> いまだにリトにとって実感がわくことはなかった<br /> (なんで俺なんだ?あの人だったらもっと他にいい奴が・・・)<br /> などと考えながら歩いていると一台の車が校門前に停まった。<br /> 中から優雅に降りてくる一人の女の子<br /> 「おはようございます。沙姫様」<br /> 恭しく一礼して出迎えるいつもの付き人凛と綾<br /> 「お、おはよう天条院・・・・先輩」<br /> 学校では先輩をつけなさいと言われているのにうっかり名前で呼びそうになる<br /> そんなリトを一瞥するとお供を従え何事もなかったかのように歩き出した<br /> (はぁ~まったく・・俺はなにやって・・・)<br /> 「あっそうそう結城リト、放課後校門前で待っていなさい<br /> 少し話しがあります」<br /> リトを一度も見ることもなく天条院沙姫は学校に入っていった<br /> <br /> そして夕方<br /> 二人は車の中にいた。なんでもこれから天条院の家に行くと言うのだ<br /> リトは緊張でガチガチになっていた。まさかこんな展開がこようとは・・・・<br /> 広い車の後部座席には二人しかなく、二人はそれぞれ端っこに座っていた。<br /> 座席の真ん中にはポッカリ穴が開いたようなさみしさがあった。<br /> 沙姫は乗ってからずっと窓の外を向いたまま<br /> リトはガチガチの中でもなんとか会話をと思い頭を巡らす<br /> 「あ、あのさ俺今日なんにも土産とか持ってきてないんだけど・・・<br /> やっぱりお父さんとかに会うのに手ぶらってどうかと・・」<br /> 「誰がいつ父や母に会わせるといいましたの?<br /> それに今日は二人とも仕事で家にはいませんわ」<br /> 「えっ!?じゃあ話しってどんな・・・?」<br /> (もう、そんなこと私がいえると思っているの////)<br /> 窓に映った沙姫の顔は少し赤くなっていた<br /> <br /> 「す、すげーーーー!!」<br /> 沙姫の家はリトの想像をかるく超えていた<br /> 広大な庭には森が広がり、川まで流れていた。<br /> 屋敷の中はもっとすごかった。吹き抜けのホールに無数にある部屋<br /> 出迎えたメイドに慌てるリトを捕まえると沙姫は自分の部屋に向かった<br /> 「まったく、すこしは落ち着きなさい結城リト。<br /> もっとしっかり構えてもらわないと困りますわ」<br /> 「面目ない」<br /> うなだれるリトであったが少し落ち着いたのかあたりをキョロキョロ見る。<br /> ここは天条院の部屋――――<br /> お嬢様特有の華々しい雰囲気はなく、白を基調としたレースにシックなアンティーク<br /> ベッドにはクマのぬいぐるみがあった。なにより天条院の匂いがした<br /> 「そ、それで一体どうなのです?<br /> 私の部屋は・・・・・////」<br /> 沙姫自身男を家に呼んだのは始めてだった。まして部屋になんて<br /> 「うん、天条院らしくて俺好きだな」<br /> くったくなく笑って言うリトに沙姫はそっぽを向いてしまう<br /> 「そ、そんなの当然ですわ////」</div> <div class="mes"> <div class="mes">「えっと、それで話しっていうのは?」<br /> 「・・まあ立ち話もなんですし、そこにお座りになって」<br /> 指差されたのはベッドだった。<br /> 「えっ、あ、ああ」<br /> ベッドに腰掛けるリト。どんな素材なのかわからないほどのやわらかい布団<br /> (ここで天条院は毎日・・・・////)<br /> もんもんと妄想するリトをよそに沙姫はさっきから同じところをいったりきたりしていた。<br /> 落ち着かないのか腕を組みぶつぶつひとり言をいう沙姫を見かねて<br /> 「天条院?どうしたんだよさっきから?なにか悩みでもあるのか?」<br /> 本気で心配そうにするリトを少し潤んだ目で見ると、意を決したのか<br /> 「あ、あなたはこの私をいったいどういう風に思ってらっしゃるの?」<br /> (ど、どうって・・・)<br /> 天条院のことは好きだ。そりゃ幸せにしたいと本気で思ってる<br /> 「あなたと付き合って数週間なんの進展もありませんわ・・・<br /> もしかして私のこと・・・嫌い・・・なんじゃ・・・」<br /> 「そんなことないって!俺だっていろいろ・・・。それにそれをいうなら天条院もだろ?<br /> 俺のことなんか避けてるみたいだし。どこかに誘ったりもしないし・・」<br /> 「なっ、私のせいだといいたいの?それにそういうことは殿方の役目じゃなくて?」<br /> リトは言葉をなくした。文句ばかりいっていた自分が恥ずかしくなった<br /> 「ふぅ~もういいですわ。今日はケンカをしに呼んだのではありません」<br /> 沙姫はリトの頬を撫でるとやさしく額にキスをした<br /> 「なっ天条院////」<br /> 「あなたが本当は私を思ってくれていたことがわかって安心しましたわ。<br /> まったくこの私を心配させるなんていい度胸ですわ」<br /> そこにいつもの沙姫がいてリトはうれしくなった。<br /> ふと気付くと間近にある沙姫の顔――鼻にかかる甘い息、少し潤んだ瞳。<br /> リトの喉がゴクリと鳴る。その音に沙姫の顔が赤になる<br /> 「さっきもいいたはずですわ。こういう時は男の方がリードすべきじゃなくって?////」<br /> リトは決意すると沙姫と唇を重ねた。<br /> 最初は軽く、2度目は舌を絡めて。<br /> 口の中に広がる沙姫の味にリトは夢中で舌を這わす<br /> 「んっ、んんっ・・」<br /> くちゅくちゅと頭に響く水音。口を離すと唾が糸を引いていく<br /> 「私・・今初めてキスを・・・」<br /> 「えっ!?天条院って初めてだったのか?」<br /> 「そ、そんなこと聞くものじゃないでしょ////」<br /> 再びリトの口を奪う沙姫をリトはうれしく思った<br /> 舌を絡ませお互いの唾を送り飲み込む。<br /> (天条院・・・)<br /> リトは我慢しきれなくなって沙姫を引き寄せると、太ももを撫で回し<br /> 制服のスカートの中に手を入れお尻をさわる<br /> 「んっ!?んんっぁあ・・・ぅんん」<br /> 最初こそびっくりした沙姫もリトに自分を任し始めた</div> <div class="mes"> <div class="mes">手に伝わる沙姫の太ももとお尻、日頃からずっと気になっていたところに触れられる喜び<br /> リトの手が激しさをますと、自然と沙姫の喘ぎも大きくなる<br /> 「あぁぁ、んっ・・そん・なところ・ばかり・・はぁっん、好きなんですの?」<br /> 「う、うん。天条院のここすごくやらしいから」<br /> リトは舌で太ももを舐め上げるとそのまま腰に手を回しベッドに押し倒した<br /> 「天条院・・服脱がすな?」<br /> 沙姫がこくりと頷くとリトは、制服のボタンを一つずつ外していく。<br /> 目に飛び込んでくる沙姫の裸。白い肌、艶かしい腰ラインに続く脚、やわらかそうな胸<br /> 全てが完璧。パーフェクトだった<br /> 「綺麗すぎる・・天条院」<br /> 「あ、ありがとう////」<br /> リトは軽く口付けすると沙姫の割れ目に指を這わす。そこはもう十分濡れていた。<br /> 「い、いやですわそんなと、んんっ!あっんん・・くぁ、うぅんっ」<br /> 言葉を最後まで待たずに指を挿れていく。ヌチュヌチュと淫猥な音が響く<br /> 「はぁんっ、ああぁっ・・あっんっ、んっ・・あんっ」<br /> 「天条院・・乳首舐めるな?」<br /> 「そんなこと・・されたら私、んんっっあぁっ!あん、んくぅぅ」<br /> 桜色をした乳首はすでに充血し硬くなっていた。そこを転がすように舌で舐め少し噛む<br /> 「んっ!!あぁっっ、そんな強く・・んっあぁ・されると私・・もぅ・・んっあっぁぁ!!」<br /> 沙姫の体がガクガクと震えだし大きく腰を反らす<br /> 「あっ!!、んんあぁっっ!あっ・・ん・・はぁ、はぁはぁ・・・」<br /> 「天条院?大丈夫か?」<br /> 「大・・丈夫ですわ。とても気持ち・・よかった・はぁ<br /> あなたも気持ちよくさせてあげますわね」<br /> 沙姫はリトのベルトを外すとズボンを脱がせ中から勃起した男性器を出した<br /> 「こ、これが男の方の・・本で見たのよりずっと・・・////」<br /> 「あんまりジロジロ見られても・・・というか天条院エロ本とか見てるんだ?」<br /> 「な、違います!あれはその・・・さ、参考資料として・・その<br /> と、とにかくもう知りません////」<br /> そっぽを向いてしまった沙姫が可愛くてリトは髪を撫でてしまう<br /> 「ごめん、ごめん。もう言わないから、天条院頼むよ」<br /> 文句をいいつつしぶしぶ手に取り舐めていく。舌を出し一生懸命がんばっているのだが<br /> 先っぽをちろちろ舐め続ける沙姫にリトは我慢できなくなった<br /> 「んっ、天条院・・悪いんだけど咥えてくれる?」<br /> 「咥えるんですの?・・・これふぇひひのかふぃら?」<br /> 上目遣いで聞いてくる沙姫はたまらなかった。早くも射精感がこみあげる<br /> 「天条院・・今度は前後に動いてみて」<br /> 「んっ、うんっ・・うぅ・ジュ、ジュル、んっ・ジュルル」<br /> 卑猥な音をたてて咥える自分が恥ずかしいのか沙姫の顔は真っ赤だ<br /> だがその右手は更なる快楽を求めて割れ目に指を挿れていた<br /> (天条院・・すげーやらしい・・うあっヤベっ!!)<br /> 沙姫の姿に興奮したリトは口から引き抜くとそのまま沙姫の顔に出してしまった<br /> 白濁した液まみれになる顔。リトは大慌てだ<br /> 「ごめん天条院!いきなりこんなことして」<br /> 「・・・・・・・・・」<br /> リトはティッシュで沙姫の顔をきれいにすると黙ったままの沙姫の顔を覗き込む<br /> 「て、天条院?大丈夫か?お~い?」<br /> 「・・・えっ!あっ、大丈夫、大丈夫ですわ。ただびっくりしてしまって・・・<br /> 男の方ってずいぶん勢いよく出すのですわね。それに熱い・・・」<br /> 恍惚な表情を浮かべる沙姫にリトの肉棒はまた大きくなっていく</div> <div class="mes"> <div class="mes">「天条院、そろそろ挿れてもいいかな?」<br /> 「わ、わかりました////。でもその前に一つよろしい?あなたいつまで<br /> 私を下の名前で呼ばない気ですの?このままずっと天条院は嫌です」<br /> 「あ、えっと・・なんかその先輩だし・・苗字のほうがその・・・」<br /> 「もう、私はあなたのなんですの?友達でもクラスメートでもありませんのよ」<br /> 「悪かったって、天・・じゃなくて・・沙姫・・////」<br /> 「わかればよろしいのですわ////」<br /> よほどうれしかったのか笑顔になる<br /> (やっぱ無茶苦茶綺麗だよなぁ////)<br /> 「どういたしましたの?」<br /> 「いやなんでもないよ。それより沙姫・・」<br /> 沙姫は頷くと仰向けに寝、脚を開いて準備をする<br /> (うわぁ、すげーエロイ)<br /> 「私初めてだからその・・・やさしく・・・」<br /> 「わかってるよ。俺に任せて」<br /> リトの言葉に安心すると顔から緊張が抜けていく<br /> リトも初めてだったが好きな人を沙姫を不安にはさせたくなかった。<br /> 「じゃあ挿れるよ」<br /> クチュクチャと音をたて入いってくる肉棒を沙姫は感じていた<br /> (くっ、んん・・リトが私の中に・・んんっ)<br /> 沙姫の中はリトの想像よりもずっとあったかくて締めつけてくる<br /> 「沙姫・・・いくよ」<br /> 「・・・・・ええ」<br /> ぶつん―――――<br /> 沙姫の割れ目から純潔の血が滴りおちる<br /> 「んっ!!あぁぁぁっっっつ、い、痛」<br /> 「沙姫我慢して・・・すぐよくなるから」<br /> 沙姫はリトの首に手を回すと抱き寄せキスをする<br /> 「んっっ、んくぅぅ・・あぁぁ、んんぁあっ」<br /> つらそうな沙姫を見ているとさっき任せろと言った自分が情けなくなった<br /> 「大・・丈夫、大丈夫ですわ、私の・・中で・リトを感じますわ・・だから」<br /> 痛々しげに笑う沙姫を見るとそれまでの強気な態度や口調が儚く見えて<br /> 今目に前にいるのが本当の天条院沙姫なんだと思った<br /> 「リ、ト。もう大丈夫ですわ。痛みが引いてきましてよ・・・だから・・ね?」<br /> 目に涙を溜めやさしく微笑む<br /> 自分にしか見せない姿を見せてくれた沙姫に応えたいと思いリトは腰を打ちつける<br /> 「あんっ、あぁっっ!んくぅっ、あっあんっ、あっ気持ち・・いぃ」<br /> ぱんぱんと肉がぶつかる度に沙姫の感度はあがっていく<br /> 「あんっんっ・・はぁあぁぁん、んっ、んっうぅ・あんっ<br /> リト・・私そろそろ・・イキそう、あんっ・・ですわ」<br /> 「俺も、もう出そう・・」<br /> 「い、いっしょにリト」<br /> 沙姫の締め付けが強くなる<br /> リトの腰が激しさをますと二人はいっきに絶頂に達した<br /> リトは沙姫の膣に欲望を全て吐き出した</div> <div class="mes"> <div class="mes">沙姫はリトの腕を枕にすると少し意地悪をする<br /> 「任せろといいましたのに、とっても痛かったですわよ」<br /> 「ごめん沙姫。その実は俺も初めてで・・まさかあんなになるなんて・・・」<br /> うなだれるリト<br /> 「そんなの当然ですわ、私以外の者と関係を持っていただなんて許しません」<br /> ツンと態度をとる沙姫だったが、リトが自分と初めてだったことが本当はうれしかった。<br /> 「まあ反省もしていることですし、私と約束してくれるなら許してあげてもいいですわ」<br /> 「約束って?」<br /> 少し俯き長い睫毛をゆらしながらふるえる声でいった<br /> 「私だけを見て・・・一番でも二番でもなく私だけを・・・私にはリトしか・・////」<br /> 目を潤ませそう懇願してくる沙姫を強く抱きしめる<br /> 「そんなのあたりまえだろ。俺がずっといるから・・・沙姫のそばにな////」<br /> 二人は長い長いキスをした<br /> <br /> その日の帰り道<br /> 食事も終わり車でリトを送っていたのだが<br /> 相変わらず二人は端っこずつに座り、沙姫は窓の外ばかり見ていた<br /> 当然無口な沙姫だったが、離れた二人の間にはしっかりと繋がれた二人の手があった<br /> <br /> <br /> 翌朝<br /> リトが欠伸をしながら登校していると一台の車が校門前に停まった。<br /> 「おはようございます、沙姫様」<br /> 出迎える凛と綾に優雅に微笑む沙姫<br /> 「おはよー。沙姫」<br /> 元気に手を振るリトであったが沙姫は無言<br /> (あれっ?)<br /> 「あなたたち先に教室に行っていなさい」<br /> リトを掴まえて大急ぎで体育館裏までつれていく<br /> 「な、なんだよ?どうしたんだよ?」<br /> 「あ、あなたねえ学校では先輩をつけなさいとあれほどいったでしょう?」<br /> (あっ忘れてた・・)<br /> 「ごめん今度からは気をつけるよ先輩」<br /> 「知りませんそんなこと」<br /> 沙姫はまだご機嫌斜めらしい<br /> リトは昨日から考えていた計画を今こそいおうと拳を握り締める<br /> 「あ、あのさ・・今度の日曜日空いてるかな?映画のチケットがあってそれで<br /> 二人で見に行かないか?」<br /> (えっ!?)<br /> 沙姫は初めてのリトの誘いに喜びのあまり抱きつきそうになる自分を必死に抑えた<br /> 「べ、別に行ってあげてもよろしくてよ。だけど・・その・・<br /> 私土曜日も空いてますの・・・・」<br /> 「それって・・?」<br /> 「もうわかりなさい。私にみんないわせる気ですの////」<br /> リトは喜びのあまり沙姫に抱きつきそしてその口にキスをした<br /> (もう誰か来たらどうしますの・・・////)<br /> そう思いながらも目を閉じて愛しい人を抱きしめた</div> <div class="mes">&nbsp;</div> <div class="mes"> <div class="mes">金曜日の放課後<br /> 30分遅れのHRが終わると結城リトは友達との話もそこそこに教室を飛び出した<br /> (やっべ~。あの先生話し長すぎなんだよ)<br /> リトは全速力で目的の場所まで走る<br /> 『放課後いつものところで待っていますわ』<br /> いつものところ―――二人の距離がずっと近くなったあの日から放課後いつも会っている<br /> 二人だけの秘密の場所<br /> 「ごめん、遅くなった先輩」<br /> 勢いよく図書室の扉を開けるリトに対しムスっとした顔で出迎える少女<br /> あたりをキョロキョロ見回しなにかを気にするリト<br /> 「うっ、やっぱり怒ってる沙姫?」<br /> 名前を呼ばれた少女―――天条院沙姫は組んでいた腕を離すと優雅に髪を掻き揚げる<br /> 「別に怒ってなんていませんわ。ただ二人の貴重な時間をつぶした責任を<br /> どう取らせようか考えているだけですわ」<br /> (はぁ~そりゃやっぱり怒るよな~)<br /> うなだれるリトに見えないように微笑む沙姫<br /> 本当はこうやって話してるだけですごくうれしい。沙姫にとって一日で一番幸せな時間。<br /> だからといって沙姫は甘くはない<br /> 時間が短くなったことについては怒っているといえば怒っていた。<br /> リトはすこしツンとした態度で差し出される沙姫の手をとると椅子から立ち上がらせ<br /> 自分のほうに抱き寄せた<br /> (えっ!?////)<br /> 「ごめんな沙姫。俺もう絶対遅れたりなんかしないからだから許してくれないか?」<br /> 「べ、別に私はそんな・・・も、もういいですわ。怒ったりなんかしませんから」<br /> 「本当?」<br /> 沙姫に許してもらったことがよほどうれしいのかリトは満面の笑みを浮かべた<br /> (も、もう////)<br /> ドクンドクンドクン、心臓の鼓動がどんどん早くなる<br /> そんな自分を気づかせまいと沙姫はそそくさと図書室をあとにしようとする<br /> 「待ってくれよ沙姫校門まで送るからさ」<br /> 「・・・・////」<br /> 「どうしたんだよ?さっきから黙ったまんまだけど」<br /> 「な、なんでもありません。それよりリト、あなたこれから私に付き合いなさい」<br /> <br /> 沙姫の車の中<br /> 「え?買い物?」<br /> リトはちょっと意外だった。沙姫の買い物中のイメージが沸かなかったからだ<br /> 「なんですの?行きたくありませんの?」<br /> 「いや、そんなわけじゃないけど・・・。けどそっか~じゃあ俺たちこれから<br /> 3日間ずっと会えるってわけだよな」<br /> 「えっ、ええ。そういうことになりますわね////」<br /> 二人は土日にデートをする約束をしていた<br /> なので沙姫はここ数日そのことばかり考えてはひとり顔を赤らめる日々を送っていた</div> <p><a name="694"></a></p> <div class="header">&nbsp;</div> <div class="header"> <div class="mes"><span class="date">二人は彩南高校の生徒があまりこない二つ隣の街まで足を運んでいた。<br /> リトは感無量だった。沙姫との初デートに心は浮かれ顔はにやけまくり<br /> 鼻のしたは伸びまくりだった。<br /> 沙姫はというとリトに対する申し訳なさで心がいっぱいだった<br /> 実はこのデートは図書室での自分の照れ隠しのためにとったとっさの考えだったのだ。<br /> そんな沙姫の心にお構いなくリトは喜びを爆発させはしゃいでいた<br /> 「あれすっげーうまそうじゃね?」「これ可愛いな~」「この服沙姫似合うと思うけどな」<br /> 本気でうれしそうにしているリトを見ていると自然に心が落ち着く、笑顔になる<br /> 「もう、少しはしゃぎすぎですわよリト」<br /> 「そっか?けど沙姫だってさっきから顔にやけてるぜ?」<br /> 「なっ!そんなはずありません。あなたの勘違いですわ////」<br /> そういって一人で歩いていこうとする沙姫だったが突然振り向く<br /> 「あ、あのリト・・その・・て、手を繋いであげてもよろしくてよ////」<br /> 真っ赤な顔で手を差し出す沙姫にリトも顔を赤くしながら手を差し出す、その時――――<br /> 「ゆ・・・結城・・・く・・ん?」<br /> 振り返ると目の前に西連寺春菜が立っていた<br /> 「どうしたの結城君?こんなところで。それに・・あの人2年の・・天条院先輩じゃ?」<br /> 突然の出会いにリトの頭は真っ白になっていた<br /> 二人のことは誰にも秘密だった。それをよりにもよってクラスメートに見られるなんて<br /> 「あ、いやその、これは、そのなんていうか・・・ほら天条院先輩にそこでばったり会っちゃって、<br /> その一人だし・・買い物に付き合ってあげようかと思ってさ」<br /> 「ふ~ん・・結城君って天条院先輩と仲良かったんだ・・・。」<br /> 「ああ、まあな。それより西連寺はこんなところでなにやってるんだ?」<br /> 「私?私も買い物。ここの町は静かで綺麗だし、だからたまに一人で来たりするのよ」<br /> などとたわいもない話をする二人を沙姫は黙って見ていた<br /> 「あっもうこんな時間、ごめんね結城君・・私帰らないと・・」<br /> 「えっああ、じゃあ気をつけてな西連寺。また学校で」<br /> 帰っていく春菜を見送りつつリトは背中からどっと冷や汗がでるのを感じていた<br /> 「ふ~・・まったく勘弁して・・」<br /> 「あれは誰ですの?」<br /> 「えっ誰って?ただのクラスメートだよ。西連寺春菜、うちの学級委員長やってるんだ」<br /> 「へ~そうですの。そのわりにはずいぶん仲良さそうに見えましたけど?」<br /> 「違うって!そんなんじゃないって。西連寺とは中学でいっしょだったから」<br /> 「知りませんわそんなこと」<br /> そういってどんどん一人で歩いていく沙姫をリトは必死に弁明しながら後を追った<br /> <br /> 二人はクレープ屋の前にいた<br /> 「なあ、まだ怒ってるのかよ?」<br /> 「別に怒ってなんていませんわ」<br /> そっぽをむく沙姫にリトは頭をかかえた<br /> 「別にあなたがどこの誰と仲良くしようとおしゃべりしようと私は気にしませんわ」<br /> そんなことをいう沙姫だったが内心気になっていた。そりょもう無茶苦茶気になっていた。<br /> リトと楽しそうに話をする後輩のこと、そしてもう一つ―――――<br /> そんな自分の考えを振り払うかのように沙姫は席を立った<br /> 「いきましょうかリト」<br /> 並んで歩き出す二人だったがさっきまでの雰囲気はなかった<br /> 沙姫は沈んでいるリトの顔をちらちら見ると少し自分の行動を反省した<br /> 「あの、リト。私もう・・・」<br /> 「あのさ沙姫。さっき言ってたよな。俺が誰と話そうと仲良くしようと気にしないって・・・」<br /> 「ええ」<br /> 「俺はするよ。沙姫が誰かと話してたり仲良くしてたら気にする。すっげー気になって<br /> きっと夜も眠れない。だからだから俺ちゃんとしないとな」<br /> リトは沙姫の顔をじっと見つめた<br /> 「俺確かに西連寺とは中学からいっしょだけどホントにそれだけなんだ。<br /> なんの関係もない。俺は沙姫しかいないんだ。だから俺・・・俺沙姫に嫌われたら・・・・」<br /> 目に涙をためて必死に気持ちを伝えようとするリト<br /> 「まったくあなたはこんな街中でなにをいいだしますの?<br /> それに・・・そんなこといわれるまでもなく当然ですわ」<br /> きっぱりそういうと沙姫はやさしくリトの涙をハンカチで拭う</span></div> <div class="mes"> <div class="mes">沙姫はリトの腕をとるとそのまま腕を組んで歩き出す<br /> 「えっ!?沙姫?////」<br /> 「それに私、あなたを嫌ったりなんてしてませんわ。<br /> あなたにそんなことをいうぐらいなら死んだほうがましです////」<br /> 相変らずな沙姫だったが、そんな沙姫が愛おしすぎてリトはギュっと腕を引き寄せる<br /> 「ああ、俺もそんなこと死んでもいわね~よ」<br /> 沙姫はリトの腕を強く掴んだ。リトが離れないように強く――強く――<br /> <br /> 時刻は7時前<br /> (うっわぁ、もうこんな時間かよ。そろそろ帰んないとヤバイよな)<br /> すごく楽しそうな沙姫の顔を見ると、リトは迷ったが車の方に歩き出した<br /> 二人の姿が見えると運転手が恭しく出迎える<br /> 「えっ!?リト?」<br /> 「今日はもう遅いだろ?沙姫を遅くまで連れ出すわけにはいかないよ。<br /> それに明日も会えるんだしさ」<br /> 沙姫の顔が曇っていく<br /> 「だから今日は残念だけど・・・ここで、な?」<br /> 腕をとかれていく。消えていくぬくもりと匂い<br /> ふいにリトの手がとまる<br /> 「沙姫?」<br /> 「そ、それでしたら今日は私の家に来たらいいのですわ。もう遅いですし・・<br /> ええ、そうしましょう。決まりですわ////」<br /> 「ええ!?それって・・・////」<br /> 「服のこととかは心配いりませんわ。すぐに用意してさしあげます」<br /> 沙姫は早口でまくしたてるとリトの返事も聞かず半ば強引に車に押し込んだ<br /> <br /> 家に着いても沙姫の顔は真っ赤だった。<br /> (ど、どうしたらよろしいの?私ったら・・・愛してるとはいえこんなこと・・・////<br /> はしたない女と思われたんじゃ・・・)<br /> (なんだかんだでここまで着ちまった。まあ後はなるようになるしか・・・<br /> にしても相変わらずすげー家だな)<br /> 来るのは2回目とはいえ圧倒されていくリト<br /> (やっぱり沙姫はお嬢様なんだよな。別荘だってすごいし)<br /> 改めて自分との違いを痛感させられる<br /> 「ど、どうしましたの?さっきからぼーっとしたりして」<br /> 「あっ、いやその・・・別になんでもないから」<br /> 「おかえりなさいませお嬢様。お疲れでございました。結城リト様お嬢様より<br /> お話しは伺っております。服の寸法を測りたいと思いますので少しお時間を<br /> いただきたく」<br /> (メイド?しかも無茶苦茶綺麗じゃん)<br /> 「あ、じゃあよろしくお願いします////」<br /> てきぱきと測っていくメイドにリトは思わず見とれてしまった<br /> なにせメイドだ。しかも様付けで呼ばれたこともありよからぬ妄想が頭を駆け巡る<br /> しかももともと女性が苦手なリトだけに、それが顔にすぐに出る<br /> 「ちょっとあなた!!時間を掛けすぎですわよ。そんなことは後でもよろしいでしょう?」<br /> 急に大声で怒り出す沙姫にメイドは深々と頭をさげ謝る<br /> 「おい沙姫そんないいかたないだろ?この人は俺のために・・・・」<br /> 沙姫は最後まで聞かずに歩きだした</div> <div class="mes"> <div class="mes">部屋へと続く長い廊下の真ん中で沙姫は立ち止まっていた<br /> イライラする――――自分自身に<br /> (まったく・・・自分が情けないですわ・・・)<br /> 沙姫は今日一日の自分の行動を思い返し溜め息をついた<br /> 目をつむると頭に思い描くあの情景―――リトと親しく話すあの子<br /> (私は・・・・)<br /> 「沙姫~」<br /> 遠くから大声で名前を呼びながら走ってくるリト、放課後を思い出しクスっと笑う<br /> 「ちょっとこっちに来い」<br /> 「い、痛いですわ。どこにいくのです?」<br /> 腕をぐいぐいひっぱって部屋に入ろうとするリトは本気で怒っているみたいで・・・・<br /> 「沙姫。今日はどうしたんだよ?街に行ってからずっと変だぞ?」<br /> 「どうしたっていわれましても・・・私別におかしいところなんてありませんわ」<br /> 「うそつけよ!自分でも変だってわかってるからイラついてるんだろ?」<br /> 「・・・・・・」<br /> リトに図星をつかれて言葉につまる<br /> 「まったくなに気にしてるのかわかんないけど、ちょっとぐらい相談してくれもいいだろ?<br /> ・・・ひょっとしてあれか?まだ西連寺とのこと・・・」<br /> 「・・・違いますわ」<br /> 半分は正解。だけどもう半分は―――<br /> 「はぁ~・・・私自分ではもっと強い女だと思っていましたけど実際は・・・<br /> あなたに出会って、あなたに恋していろいろ思い知らされましたわ」<br /> 「沙姫・・・・」<br /> リトといるといろんな自分がでてきてしまう。そんな自分自身に戸惑いを抱いていた<br /> そして今日―――あの西連寺とかいう者に自分の弱さを暴かれてしまった<br /> プライドの高い彼女には決して許せないこと――――嫉妬<br /> 「えっと、うまくいえないけどさ弱いってことはそんなに悪いことじゃないと思うぜ」<br /> 「えっ?でも・・・」<br /> 「それに俺沙姫の強さも弱さも知ってるしな。隠したって分かってる。<br /> ほら初めてのエッチの時とかさ・・・って例えが最悪だ・・・ごめん・・」<br /> 「////」<br /> 「えっとまぁ、そんなわけで気にすんな。俺は気にしないぞ!それにさ・・・」<br /> 「リ・・・ト////」<br /> 「俺の前ぐらい全部見せろよな。弱いところも強いところも全部。<br /> 沙姫の全てが俺にとったら大切で大事で、沙姫がホントに大好きなんだからな////」<br /> 本日二回目のリトの腕の中で沙姫はただ静かにリトのやさしさと気持ちに<br /> おもいっきり甘えていた<br /> (ありがとう・・・・リト)</div> <div class="mes"> <div class="mes">「もう大丈夫か?」<br /> あれから数時間あまり<br /> 結局リトから全然離れようとしない沙姫を別の意味で心配していたころ<br /> 扉がノックされる<br /> 「失礼いたします。結城様の服の仕立てが終わりましたので報告に参りました」<br /> さっきのメイドに深々と頭を下げられまた顔を赤らめてしまうリト<br /> 「わかりましたわ。下がりなさい」<br /> どう見ても顔を引きつらせている沙姫は至極丁寧に応じた<br /> 「ううっ、ごめん俺ああいうのに慣れてなくってさ」<br /> 「知りませんわそんなこと」<br /> ぷいっと顔をそむける沙姫はいつもの沙姫でリトはうれしくて顔を綻ばせる<br /> (ふぅ~、やっといつもの感じに戻ってきたな・・・)<br /> 安心しだすと今度は今の状況が冷静に見え始めてきた<br /> (そういえば俺、今沙姫の家に・・・ちょっとまて!今日ってもしかしなくても<br /> 泊まりなのか?えぇ、部屋はどうなるんだ?もしかして・・・一緒////)<br /> ひとりパニックになるリトを尻目に沙姫はベッドに寝転がる<br /> 「沙姫。今日って俺どうすれば・・・」<br /> リトは固まってしまった<br /> 「なんですの?私今日はさすがに疲れてしまいましたわ」<br /> 制服姿で寝転ぶ沙姫のスカートからは下着が丸見えで、それに続く魅力的な太ももが目に飛び込んでくる。<br /> おもわず目をそむけるリトだったが男の本能には逆らえずちらちら見てしまう<br /> (そういえば俺・・・あそこで沙姫と・・・////)<br /> その時のことを思い出すとリトのあそこは自然と大きくなり始めた<br /> 「それにしても私ったらあんな小さなことで・・・われながら自分であきれてしまいますわね・・・・<br /> ん、どうしたのです?リト?」 <br /> リトはベッドに足を乗せるとそのまま沙姫の両肩を手でつかんだ<br /> 「えっ!?ちょっと待っ・・・リト?////」<br /> 「沙姫・・・」<br /> なおもなにかをいい続ける沙姫をリトはキスで封じる<br /> <br /> 長い長いキスの後<br /> 「ごめん・・・俺・・・」<br /> 「いいですわ。ちょっとびっくりしましたけど・・・。<br /> リト・・・あなたの好きなようにしてもいいですわよ・・・////」<br /> リトは沙姫に覆いかぶさるとその舌で沙姫の口にむしゃぶりつく<br /> 舌と舌、唾と唾が絡み合い卑猥な音が響く<br /> 「んっ、うんっ・・んん、あん」<br /> リトの左手が脚に伸びていく<br /> 白くて綺麗な脚と太もも、その感触を味わうようにリトの手は動く<br /> だんだん広げられていく沙姫の脚、スカートをめくり白い下着があらわになる<br /> 上から指でなぞるだけでわかるほどそこはもう十分濡れていて――――<br /> 「沙姫ここ・・もうすごい濡れてる」<br /> 「そ、そんなこと・・私知りません////」<br /> リトに耳元でいわれたことが恥ずかしいのか<br /> 触られるたびにクチュクチュといってしまう音が恥ずかしいのか<br /> 沙姫の顔は耳まで真っ赤だった</div> <div class="mes"> <div class="mes">「んっあぁ、んん・・あっあぁっ・・うんっんっ」<br /> リトが指を動かすだけで愛液が溢れてきて、沙姫の下着はグショグショになった<br /> 「んん、あっんん・・リトぉ・・お願い、焦らさないで・・////」<br /> 沙姫の甘えるような声にリトはゾクゾクした<br /> 下着を取ると沙姫の割れ目が飛び込んでくる<br /> 「すげー沙姫のここヒクヒクしてる・・・」<br /> 「そ、そんなこというものじゃありません////」<br /> リトは沙姫の太ももを持つと自分に引き寄せ割れ目に舌を這わせる<br /> 「んんんっ!ああぁぁ・・んくぅ、あん・・あっああっん」<br /> ピチャピチャと舐めるたびに沙姫は声を荒げる<br /> 「んんあぁっっ・・あんっ、あぅ・・そこは・・んっ」<br /> リトは赤く充血したクリトリスを舌で転がす<br /> 「んんっ!!だ、ダメですわ・・んあっ・・そんなとこ・・ろ」<br /> (へぇ~、ここがいいんだ。じゃあ・・・)<br /> 「ああん!んっんん、ダメ、本当に・・私・・ああっんん」<br /> リトは大きくなったクリトリスに歯をあてると少し噛み、舌と口で吸い付いた<br /> 「あっ!んんああっっ!!ダ、メ・・私・・もう・・んあっああっっ」<br /> 沙姫は体をガクガク震わすと荒い息を吐きベッドに沈みこんだ<br /> 「はぁ、はぁ、はぁ・・もうあれ・・ほどいいましたのに・・」<br /> 「ごめん、ごめん沙姫の反応が可愛くてつい・・・それより大丈夫か?<br /> ちょっと休憩でも・・・」<br /> 「大丈夫ですわ。それより私の服ぬがしてもらえるかしら?////」<br /> 沙姫は服を脱がしてもらっている最中ずっとリトを見ていた。見とれていた。<br /> それだけで自分の心臓が高鳴るのを感じる――――<br /> 「終わったぜ沙姫」<br /> 「えっ!?あっええ、ありがとう・・・じゃあ今度は私がリトを・・・」<br /> 「って大丈夫かよ?頭まだぼ~ってしてるんじゃ?」<br /> 沙姫は膝立ちでリトに近づくと勃起したリトの肉棒を自分の胸に押し付ける<br /> 「えっ!?ちょっ待って、無理しないほうが・・・」<br /> 「だ、大丈夫ですわ。私だってやれば・・・」<br /> (たしか・・・こうやって挟むと男の方は喜ぶはずですわ////)<br /> 沙姫は肉棒を胸の谷間で挟むと一生懸命しごきだした<br /> ただ――一生懸命しているのだが動きがぎこちなく気持ちいいとは呼べなかった<br /> それでも本で得た知識とはいえ一生懸命な沙姫の姿にリトは一人萌えていた<br /> (か、可愛い////)<br /> 「リト気持ちいいですか?私ちゃんとできてまして?」<br /> 「えっあっ・・うん。だけどもうちょっとその舌とか使って<br /> 舐めたりしてもらえるとうれしいんだけど」<br /> 沙姫はいわれたとおり舌で先端を舐めていく。包むように、這わすように<br /> (うっわぁ・・)<br /> その姿にリトの中でゾクっとくるものがあった。先から汁が溢れてくる<br /> (んっ?なにか出てきましたわ)<br /> 沙姫はかまわず手を舌を一生懸命動かしていく。我慢汁が沙姫の舌に絡み付いていく。<br /> ゴクリと喉が鳴る<br /> 「沙姫・・俺そろそろ・・出そう」<br /> 「う・・んん、ジュル・・いいですわ、このまま出しても」<br /> 動きを早める沙姫にリトは欲望を吐き出した<br /> 精液でベトベトになる沙姫の体<br /> 沙姫は手についた精液を口に運ぶとそのままコクンと飲み込んだ<br /> 「そんなの飲まなくても!」<br /> 「大丈夫ですわ。それにリトのですもの。ちっとも嫌じゃありませんわよ////」</div> <div class="mes"> <div class="mes">リトは沙姫を押し倒すと割れ目に再び勃起したものをあてがう<br /> 「沙姫・・いいかな?////」<br /> 「ええ。来てリト////」<br /> ヌチュニチッ、淫猥な音と共に入っていく<br /> 「んっああっ、い・つっっ・・」<br /> 初めての日から数日しかたっていないせいか沙姫は少し苦しそうな声をあげる<br /> 「沙姫大丈夫・・か?まだ痛む?」<br /> 「ええ・・少し、だけ・・んっだけど、前に比べたら全然マシですわ」<br /> 「そっか。じゃあ最初はゆっくり動くな?」<br /> リトは沙姫が痛がらないようゆっくり動いていく<br /> 「んっああっ・・あっんっ・・んっん、う・・んっ」<br /> この前は初めてということもありいっぱいいっぱいだった二人だが、<br /> 今回2回目ということもありお互い少しの余裕ができていた<br /> 動く度に絡みつくように締め付ける沙姫の膣内はリトを一瞬で虜にさせた<br /> リトは動きを早めていく。肉の打ち付けあう音と愛液の絡み合う音が理性を崩壊させる<br /> 「あっんん、あっあっん、うぁあ・・あっくぅぅ・・んあぁ」<br /> 「沙姫の中すっげー気持ちいい」<br /> 「私も・・うんっ、リトを感じ・・ますわ」<br /> リトは沙姫の腰を掴むと四つん這いにさせ後ろからガンガン突き始める<br /> 「あんっああん・・んくう・アァッ、あっくぅ・・」<br /> 腰と腰がぶつかるたびに愛液がベッドに落ち染みをつくっていく<br /> 「あんっ!リトの、が私の・・奥にんんっあっ、あたって・・んくっ」<br /> リトは沙姫の揺れている胸を掴むと思う存分に揉みだした<br /> 「あっんん・・そんな、激しぃことぉ・・んんああっっ・・あん私もう・・」<br /> リトの腰が激しくなってくる<br /> 「沙姫・・俺もう」<br /> 「ええ・・・私も、はぁんっいっしょ・・に<br /> リトの・・いっぱい・・欲しいですわ////」<br /> 沙姫の言葉が終わるとリトは膣に吐き出した<br /> 「はぁはぁすごいですわ・・まだ・・出てる」<br /> 「ごめん・・・////」<br /> 「いいですわ。私の中に全部・・・////」<br /> 二人はキスをするとそのままベッドに横になった<br /> <br /> 「リト、今日は少し激しすぎでしたわよ」<br /> 「ご、ごめん。沙姫が気持ちよすぎて・・////」<br /> 「まあ、うれしいですわ。私も気持ちよかったですし<br /> また・・・また・・・////」<br /> (あなたと何度でも繋がっていたい・・・////)<br /> <br /> リトの腕の中で沙姫は考えていた<br /> 私はリトが好き、大好き。なのに今日は――――<br /> あの西連寺とかいう子と仲良く話してたことにはもちろんやきもち妬きましたけど<br /> 本当は――――本当は私の知らないリトを知っているあの子が許せなかった<br /> そしてそんな弱い自分がもっと許せなかった<br /> だけどだけど今は<br /> 確かに私は昔のリトを知りません。けれどこの先、それ以上のものを築いていけばいい<br /> この先もずっとずっと一緒にいたい―――違いますわね。ずっと一緒にいるのですから<br /> <br /> そんな沙姫の思いを受け取ったのかリトは強く沙姫を抱きしめる<br /> 二人は至福の中で眠りについた</div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div> </div>
<div class="mes">結城リトと天条院沙姫が付き合いだして数週間あまり経つが<br /> いまだにリトにとって実感がわくことはなかった<br /> (なんで俺なんだ?あの人だったらもっと他にいい奴が・・・)<br /> などと考えながら歩いていると一台の車が校門前に停まった。<br /> 中から優雅に降りてくる一人の女の子<br /> 「おはようございます。沙姫様」<br /> 恭しく一礼して出迎えるいつもの付き人凛と綾<br /> 「お、おはよう天条院・・・・先輩」<br /> 学校では先輩をつけなさいと言われているのにうっかり名前で呼びそうになる<br /> そんなリトを一瞥するとお供を従え何事もなかったかのように歩き出した<br /> (はぁ~まったく・・俺はなにやって・・・)<br /> 「あっそうそう結城リト、放課後校門前で待っていなさい<br /> 少し話しがあります」<br /> リトを一度も見ることもなく天条院沙姫は学校に入っていった<br /> <br /> そして夕方<br /> 二人は車の中にいた。なんでもこれから天条院の家に行くと言うのだ<br /> リトは緊張でガチガチになっていた。まさかこんな展開がこようとは・・・・<br /> 広い車の後部座席には二人しかなく、二人はそれぞれ端っこに座っていた。<br /> 座席の真ん中にはポッカリ穴が開いたようなさみしさがあった。<br /> 沙姫は乗ってからずっと窓の外を向いたまま<br /> リトはガチガチの中でもなんとか会話をと思い頭を巡らす<br /> 「あ、あのさ俺今日なんにも土産とか持ってきてないんだけど・・・<br /> やっぱりお父さんとかに会うのに手ぶらってどうかと・・」<br /> 「誰がいつ父や母に会わせるといいましたの?<br /> それに今日は二人とも仕事で家にはいませんわ」<br /> 「えっ!?じゃあ話しってどんな・・・?」<br /> (もう、そんなこと私がいえると思っているの////)<br /> 窓に映った沙姫の顔は少し赤くなっていた<br /> <br /> 「す、すげーーーー!!」<br /> 沙姫の家はリトの想像をかるく超えていた<br /> 広大な庭には森が広がり、川まで流れていた。<br /> 屋敷の中はもっとすごかった。吹き抜けのホールに無数にある部屋<br /> 出迎えたメイドに慌てるリトを捕まえると沙姫は自分の部屋に向かった<br /> 「まったく、すこしは落ち着きなさい結城リト。<br /> もっとしっかり構えてもらわないと困りますわ」<br /> 「面目ない」<br /> うなだれるリトであったが少し落ち着いたのかあたりをキョロキョロ見る。<br /> ここは天条院の部屋――――<br /> お嬢様特有の華々しい雰囲気はなく、白を基調としたレースにシックなアンティーク<br /> ベッドにはクマのぬいぐるみがあった。なにより天条院の匂いがした<br /> 「そ、それで一体どうなのです?<br /> 私の部屋は・・・・・////」<br /> 沙姫自身男を家に呼んだのは始めてだった。まして部屋になんて<br /> 「うん、天条院らしくて俺好きだな」<br /> くったくなく笑って言うリトに沙姫はそっぽを向いてしまう<br /> 「そ、そんなの当然ですわ////」</div> <div class="mes"> <div class="mes">「えっと、それで話しっていうのは?」<br /> 「・・まあ立ち話もなんですし、そこにお座りになって」<br /> 指差されたのはベッドだった。<br /> 「えっ、あ、ああ」<br /> ベッドに腰掛けるリト。どんな素材なのかわからないほどのやわらかい布団<br /> (ここで天条院は毎日・・・・////)<br /> もんもんと妄想するリトをよそに沙姫はさっきから同じところをいったりきたりしていた。<br /> 落ち着かないのか腕を組みぶつぶつひとり言をいう沙姫を見かねて<br /> 「天条院?どうしたんだよさっきから?なにか悩みでもあるのか?」<br /> 本気で心配そうにするリトを少し潤んだ目で見ると、意を決したのか<br /> 「あ、あなたはこの私をいったいどういう風に思ってらっしゃるの?」<br /> (ど、どうって・・・)<br /> 天条院のことは好きだ。そりゃ幸せにしたいと本気で思ってる<br /> 「あなたと付き合って数週間なんの進展もありませんわ・・・<br /> もしかして私のこと・・・嫌い・・・なんじゃ・・・」<br /> 「そんなことないって!俺だっていろいろ・・・。それにそれをいうなら天条院もだろ?<br /> 俺のことなんか避けてるみたいだし。どこかに誘ったりもしないし・・」<br /> 「なっ、私のせいだといいたいの?それにそういうことは殿方の役目じゃなくて?」<br /> リトは言葉をなくした。文句ばかりいっていた自分が恥ずかしくなった<br /> 「ふぅ~もういいですわ。今日はケンカをしに呼んだのではありません」<br /> 沙姫はリトの頬を撫でるとやさしく額にキスをした<br /> 「なっ天条院////」<br /> 「あなたが本当は私を思ってくれていたことがわかって安心しましたわ。<br /> まったくこの私を心配させるなんていい度胸ですわ」<br /> そこにいつもの沙姫がいてリトはうれしくなった。<br /> ふと気付くと間近にある沙姫の顔――鼻にかかる甘い息、少し潤んだ瞳。<br /> リトの喉がゴクリと鳴る。その音に沙姫の顔が赤になる<br /> 「さっきもいいたはずですわ。こういう時は男の方がリードすべきじゃなくって?////」<br /> リトは決意すると沙姫と唇を重ねた。<br /> 最初は軽く、2度目は舌を絡めて。<br /> 口の中に広がる沙姫の味にリトは夢中で舌を這わす<br /> 「んっ、んんっ・・」<br /> くちゅくちゅと頭に響く水音。口を離すと唾が糸を引いていく<br /> 「私・・今初めてキスを・・・」<br /> 「えっ!?天条院って初めてだったのか?」<br /> 「そ、そんなこと聞くものじゃないでしょ////」<br /> 再びリトの口を奪う沙姫をリトはうれしく思った<br /> 舌を絡ませお互いの唾を送り飲み込む。<br /> (天条院・・・)<br /> リトは我慢しきれなくなって沙姫を引き寄せると、太ももを撫で回し<br /> 制服のスカートの中に手を入れお尻をさわる<br /> 「んっ!?んんっぁあ・・・ぅんん」<br /> 最初こそびっくりした沙姫もリトに自分を任し始めた</div> <div class="mes"> <div class="mes">手に伝わる沙姫の太ももとお尻、日頃からずっと気になっていたところに触れられる喜び<br /> リトの手が激しさをますと、自然と沙姫の喘ぎも大きくなる<br /> 「あぁぁ、んっ・・そん・なところ・ばかり・・はぁっん、好きなんですの?」<br /> 「う、うん。天条院のここすごくやらしいから」<br /> リトは舌で太ももを舐め上げるとそのまま腰に手を回しベッドに押し倒した<br /> 「天条院・・服脱がすな?」<br /> 沙姫がこくりと頷くとリトは、制服のボタンを一つずつ外していく。<br /> 目に飛び込んでくる沙姫の裸。白い肌、艶かしい腰ラインに続く脚、やわらかそうな胸<br /> 全てが完璧。パーフェクトだった<br /> 「綺麗すぎる・・天条院」<br /> 「あ、ありがとう////」<br /> リトは軽く口付けすると沙姫の割れ目に指を這わす。そこはもう十分濡れていた。<br /> 「い、いやですわそんなと、んんっ!あっんん・・くぁ、うぅんっ」<br /> 言葉を最後まで待たずに指を挿れていく。ヌチュヌチュと淫猥な音が響く<br /> 「はぁんっ、ああぁっ・・あっんっ、んっ・・あんっ」<br /> 「天条院・・乳首舐めるな?」<br /> 「そんなこと・・されたら私、んんっっあぁっ!あん、んくぅぅ」<br /> 桜色をした乳首はすでに充血し硬くなっていた。そこを転がすように舌で舐め少し噛む<br /> 「んっ!!あぁっっ、そんな強く・・んっあぁ・されると私・・もぅ・・んっあっぁぁ!!」<br /> 沙姫の体がガクガクと震えだし大きく腰を反らす<br /> 「あっ!!、んんあぁっっ!あっ・・ん・・はぁ、はぁはぁ・・・」<br /> 「天条院?大丈夫か?」<br /> 「大・・丈夫ですわ。とても気持ち・・よかった・はぁ<br /> あなたも気持ちよくさせてあげますわね」<br /> 沙姫はリトのベルトを外すとズボンを脱がせ中から勃起した男性器を出した<br /> 「こ、これが男の方の・・本で見たのよりずっと・・・////」<br /> 「あんまりジロジロ見られても・・・というか天条院エロ本とか見てるんだ?」<br /> 「な、違います!あれはその・・・さ、参考資料として・・その<br /> と、とにかくもう知りません////」<br /> そっぽを向いてしまった沙姫が可愛くてリトは髪を撫でてしまう<br /> 「ごめん、ごめん。もう言わないから、天条院頼むよ」<br /> 文句をいいつつしぶしぶ手に取り舐めていく。舌を出し一生懸命がんばっているのだが<br /> 先っぽをちろちろ舐め続ける沙姫にリトは我慢できなくなった<br /> 「んっ、天条院・・悪いんだけど咥えてくれる?」<br /> 「咥えるんですの?・・・これふぇひひのかふぃら?」<br /> 上目遣いで聞いてくる沙姫はたまらなかった。早くも射精感がこみあげる<br /> 「天条院・・今度は前後に動いてみて」<br /> 「んっ、うんっ・・うぅ・ジュ、ジュル、んっ・ジュルル」<br /> 卑猥な音をたてて咥える自分が恥ずかしいのか沙姫の顔は真っ赤だ<br /> だがその右手は更なる快楽を求めて割れ目に指を挿れていた<br /> (天条院・・すげーやらしい・・うあっヤベっ!!)<br /> 沙姫の姿に興奮したリトは口から引き抜くとそのまま沙姫の顔に出してしまった<br /> 白濁した液まみれになる顔。リトは大慌てだ<br /> 「ごめん天条院!いきなりこんなことして」<br /> 「・・・・・・・・・」<br /> リトはティッシュで沙姫の顔をきれいにすると黙ったままの沙姫の顔を覗き込む<br /> 「て、天条院?大丈夫か?お~い?」<br /> 「・・・えっ!あっ、大丈夫、大丈夫ですわ。ただびっくりしてしまって・・・<br /> 男の方ってずいぶん勢いよく出すのですわね。それに熱い・・・」<br /> 恍惚な表情を浮かべる沙姫にリトの肉棒はまた大きくなっていく</div> <div class="mes"> <div class="mes">「天条院、そろそろ挿れてもいいかな?」<br /> 「わ、わかりました////。でもその前に一つよろしい?あなたいつまで<br /> 私を下の名前で呼ばない気ですの?このままずっと天条院は嫌です」<br /> 「あ、えっと・・なんかその先輩だし・・苗字のほうがその・・・」<br /> 「もう、私はあなたのなんですの?友達でもクラスメートでもありませんのよ」<br /> 「悪かったって、天・・じゃなくて・・沙姫・・////」<br /> 「わかればよろしいのですわ////」<br /> よほどうれしかったのか笑顔になる<br /> (やっぱ無茶苦茶綺麗だよなぁ////)<br /> 「どういたしましたの?」<br /> 「いやなんでもないよ。それより沙姫・・」<br /> 沙姫は頷くと仰向けに寝、脚を開いて準備をする<br /> (うわぁ、すげーエロイ)<br /> 「私初めてだからその・・・やさしく・・・」<br /> 「わかってるよ。俺に任せて」<br /> リトの言葉に安心すると顔から緊張が抜けていく<br /> リトも初めてだったが好きな人を沙姫を不安にはさせたくなかった。<br /> 「じゃあ挿れるよ」<br /> クチュクチャと音をたて入いってくる肉棒を沙姫は感じていた<br /> (くっ、んん・・リトが私の中に・・んんっ)<br /> 沙姫の中はリトの想像よりもずっとあったかくて締めつけてくる<br /> 「沙姫・・・いくよ」<br /> 「・・・・・ええ」<br /> ぶつん―――――<br /> 沙姫の割れ目から純潔の血が滴りおちる<br /> 「んっ!!あぁぁぁっっっつ、い、痛」<br /> 「沙姫我慢して・・・すぐよくなるから」<br /> 沙姫はリトの首に手を回すと抱き寄せキスをする<br /> 「んっっ、んくぅぅ・・あぁぁ、んんぁあっ」<br /> つらそうな沙姫を見ているとさっき任せろと言った自分が情けなくなった<br /> 「大・・丈夫、大丈夫ですわ、私の・・中で・リトを感じますわ・・だから」<br /> 痛々しげに笑う沙姫を見るとそれまでの強気な態度や口調が儚く見えて<br /> 今目に前にいるのが本当の天条院沙姫なんだと思った<br /> 「リ、ト。もう大丈夫ですわ。痛みが引いてきましてよ・・・だから・・ね?」<br /> 目に涙を溜めやさしく微笑む<br /> 自分にしか見せない姿を見せてくれた沙姫に応えたいと思いリトは腰を打ちつける<br /> 「あんっ、あぁっっ!んくぅっ、あっあんっ、あっ気持ち・・いぃ」<br /> ぱんぱんと肉がぶつかる度に沙姫の感度はあがっていく<br /> 「あんっんっ・・はぁあぁぁん、んっ、んっうぅ・あんっ<br /> リト・・私そろそろ・・イキそう、あんっ・・ですわ」<br /> 「俺も、もう出そう・・」<br /> 「い、いっしょにリト」<br /> 沙姫の締め付けが強くなる<br /> リトの腰が激しさをますと二人はいっきに絶頂に達した<br /> リトは沙姫の膣に欲望を全て吐き出した</div> <div class="mes"> <div class="mes">沙姫はリトの腕を枕にすると少し意地悪をする<br /> 「任せろといいましたのに、とっても痛かったですわよ」<br /> 「ごめん沙姫。その実は俺も初めてで・・まさかあんなになるなんて・・・」<br /> うなだれるリト<br /> 「そんなの当然ですわ、私以外の者と関係を持っていただなんて許しません」<br /> ツンと態度をとる沙姫だったが、リトが自分と初めてだったことが本当はうれしかった。<br /> 「まあ反省もしていることですし、私と約束してくれるなら許してあげてもいいですわ」<br /> 「約束って?」<br /> 少し俯き長い睫毛をゆらしながらふるえる声でいった<br /> 「私だけを見て・・・一番でも二番でもなく私だけを・・・私にはリトしか・・////」<br /> 目を潤ませそう懇願してくる沙姫を強く抱きしめる<br /> 「そんなのあたりまえだろ。俺がずっといるから・・・沙姫のそばにな////」<br /> 二人は長い長いキスをした<br /> <br /> その日の帰り道<br /> 食事も終わり車でリトを送っていたのだが<br /> 相変わらず二人は端っこずつに座り、沙姫は窓の外ばかり見ていた<br /> 当然無口な沙姫だったが、離れた二人の間にはしっかりと繋がれた二人の手があった<br /> <br /> <br /> 翌朝<br /> リトが欠伸をしながら登校していると一台の車が校門前に停まった。<br /> 「おはようございます、沙姫様」<br /> 出迎える凛と綾に優雅に微笑む沙姫<br /> 「おはよー。沙姫」<br /> 元気に手を振るリトであったが沙姫は無言<br /> (あれっ?)<br /> 「あなたたち先に教室に行っていなさい」<br /> リトを掴まえて大急ぎで体育館裏までつれていく<br /> 「な、なんだよ?どうしたんだよ?」<br /> 「あ、あなたねえ学校では先輩をつけなさいとあれほどいったでしょう?」<br /> (あっ忘れてた・・)<br /> 「ごめん今度からは気をつけるよ先輩」<br /> 「知りませんそんなこと」<br /> 沙姫はまだご機嫌斜めらしい<br /> リトは昨日から考えていた計画を今こそいおうと拳を握り締める<br /> 「あ、あのさ・・今度の日曜日空いてるかな?映画のチケットがあってそれで<br /> 二人で見に行かないか?」<br /> (えっ!?)<br /> 沙姫は初めてのリトの誘いに喜びのあまり抱きつきそうになる自分を必死に抑えた<br /> 「べ、別に行ってあげてもよろしくてよ。だけど・・その・・<br /> 私土曜日も空いてますの・・・・」<br /> 「それって・・?」<br /> 「もうわかりなさい。私にみんないわせる気ですの////」<br /> リトは喜びのあまり沙姫に抱きつきそしてその口にキスをした<br /> (もう誰か来たらどうしますの・・・////)<br /> そう思いながらも目を閉じて愛しい人を抱きしめた</div> </div> </div> </div> </div>

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