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「summer orange」(2011/06/21 (火) 23:46:26) の最新版変更点
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<p>番外SS「summer orange」<br /><br /><br />
真夏の日の昼下がり、強い日差しを和らげるように吹く優しい風が、結城家のカーテンを揺らしている。<br />
そのリビングで、一人の青年に覆い被さり全身を震わす、少女の姿があった。<br /><br />
「リト…リト、リトぉっ…!」<br />
「おっ、おいっ…み、美柑…」<br /><br />
夏日に照らされたフローリングに仰向けで寝かされたリトの四肢を、全身を目一杯に使って押さえつけている美柑。<br />
熱い息を細かく吐きながら、潤みきった目で見つめてくる妹の姿に、リトは戸惑い抵抗する力を込められずにいる。<br /><br />
(あれ…なんで私、リトに抱きついて…<br />
あ、そうだ…セリーヌがコーラ飲んじゃって…花粉を…<br />
うぅ…でもなんか…気持ちいい…<br />
リトにくっついてるだけで、身体中が…ジワジワって…あったかいよぉ…)<br /><br />
「あ…リト、汗かいてる…」<br />
「えっ?ちょっ…くあっ…!」<br /><br />
美柑はリトの額に垂れている大粒の汗を、舌をべろりと伸ばし、擦り付けるように舐めとり、そのまま円を描くように、首筋まで唇を這わせていく。<br /><br />
(あ、リトの…しょっぱい…<br />
ん、ふぅっ…!な、なに…?<br />
おへその下が…ジュワジュワッ…って…<br />
それにっ…なんか硬くて熱くて、ビクビクしてるのが…当たってぇ…)<br /><br />
「リ…リトぉ…っ…!」<br /><br />
その込み上げる波を荒げるように、美柑はきつく内股を締め上げつつも、リトとの接点の中心にある突起に、思いきり下腹部を押し付けていく。<br /><br />
「わ、あ…み、みか…ん…」<br />
「はぁ…ぅぅ…おにぃ…ちゃぁん…」<br /><br />
口周りに残ったリトの汗を味わうような舌なめずりをした美柑は、そのままリトのベルトに手を掛け――<br /><br /><br />
――――――――――――――<br /><br />
真夏の日の昼下がり、強い日差しを和らげるように吹く優しい風が、結城家のカーテンを揺らしている。<br />
そのリビングで、一冊のノートを手に立ち尽くす、一人の少女の姿があった。<br />
ノートの表紙にあるタイトルは、<br /><br />
『H計画:シナリオ案・結城美柑編』<br /><br />
である。<br /><br />
「…なっ…ななな、なんなのコレぇー&#8265;」<br /><br />
そのあられもない内容に美柑が驚愕していると、別段なんのこともなし、という表情のモモがリビングに入ってきた。<br /><br />
「あらら…見られちゃいましたか。私ったら、うっかりテーブルに起きっぱなしに&#9829;」<br />
「も…もう!モモさん!こんなっ…イタズラにも限度ってものがあるでしょ!<br />
こんなもの没収!ていうか処分!」<br />
「ああっ、あうぅ…せっかく徹夜で考えたのにぃ…」<br />
よよよ…と、ゴミ箱に破り捨てられていく計画書に、弱々しく手を伸ばすモモ。<br /><br />
「まったく…あーもう、なんか汗かいちゃったよ…ちょっと早いけど、お風呂入ろっかな…」<br />
「まう、まうーっ!」<br />
足元に目をやると、セリーヌが美柑の脚を掴んでいた。<br />
「ん?セリーヌもお風呂入る?」<br />
「まうっ!」<br />
「あはは、うん、じゃ一緒に入ろっか」<br /><br />
セリーヌと脱衣所に入り、スルスルと服を脱ぎながら、美柑は大きくため息をつく。<br /><br />
「まったくもう…本当、モモさんには…って、モモさんっ&#8265;」<br /><br />
いつの間にか、美柑の背後に潜んでいたモモは、脱衣カゴに脱ぎ捨てられた直後の、純白のパンツを手に取っていた。<br /><br />
「あれぇ…美柑さん、パンツが少し湿ってるような…うふふ…」<br />
「やっ!違っ!ちょっ、返してよぉっ!」<br /><br />
脱衣所にドタバタと大きな音が響く。<br /><br />
「おい、どうした&#8265;なんか落としたの…か…」<br /><br />
駆けつけたリトの眼に飛び込んだのは、四つんばいの態勢でモモに覆い被さった、美柑の下半身だった。<br /><br />
「…あ、あ、ああ…!」<br />
「ごっ、ごめ、ごめ、ごめ…」<br />
「で…出てけっ、バカぁー!!」<br />
「ぐあああっ!!」<br /><br />
手元にある硬そうな器物を、ありったけ投げつける美柑。<br />
それらを急所を中心に全身にくらい、悲鳴をあげるリト。<br />
口に手をあてがい、気まずそうなモモ。<br />
その賑やかな様子を、満面の笑みで眺めるセリーヌ。<br /><br />
本日も変わらずいつも通り、結城家は平和である。<br /><br /><br />
to be continued...?<br />
</p>
<p>番外SS「summer orange」<br /><br /><br />
真夏の日の昼下がり、強い日差しを和らげるように吹く優しい風が、結城家のカーテンを揺らしている。<br />
そのリビングで、一人の青年に覆い被さり全身を震わす、少女の姿があった。<br /><br />
「リト…リト、リトぉっ…!」<br />
「おっ、おいっ…み、美柑…」<br /><br />
夏日に照らされたフローリングに仰向けで寝かされたリトの四肢を、全身を目一杯に使って押さえつけている美柑。<br />
熱い息を細かく吐きながら、潤みきった目で見つめてくる妹の姿に、リトは戸惑い抵抗する力を込められずにいる。<br /><br />
(あれ…なんで私、リトに抱きついて…<br />
あ、そうだ…セリーヌがコーラ飲んじゃって…花粉を…<br />
うぅ…でもなんか…気持ちいい…<br />
リトにくっついてるだけで、身体中が…ジワジワって…あったかいよぉ…)<br /><br />
「あ…リト、汗かいてる…」<br />
「えっ?ちょっ…くあっ…!」<br /><br />
美柑はリトの額に垂れている大粒の汗を、舌をべろりと伸ばし、擦り付けるように舐めとり、そのまま円を描くように、首筋まで唇を這わせていく。<br /><br />
(あ、リトの…しょっぱい…<br />
ん、ふぅっ…!な、なに…?<br />
おへその下が…ジュワジュワッ…って…<br />
それにっ…なんか硬くて熱くて、ビクビクしてるのが…当たってぇ…)<br /><br />
「リ…リトぉ…っ…!」<br /><br />
その込み上げる波を荒げるように、美柑はきつく内股を締め上げつつも、リトとの接点の中心にある突起に、思いきり下腹部を押し付けていく。<br /><br />
「わ、あ…み、みか…ん…」<br />
「はぁ…ぅぅ…おにぃ…ちゃぁん…」<br /><br />
口周りに残ったリトの汗を味わうような舌なめずりをした美柑は、そのままリトのベルトに手を掛け――<br /><br /><br />
――――――――――――――<br /><br />
真夏の日の昼下がり、強い日差しを和らげるように吹く優しい風が、結城家のカーテンを揺らしている。<br />
そのリビングで、一冊のノートを手に立ち尽くす、一人の少女の姿があった。<br />
ノートの表紙にあるタイトルは、<br /><br />
『H計画:シナリオ案・結城美柑編』<br /><br />
である。<br /><br />
「…なっ…ななな、なんなのコレぇー」<br /><br />
そのあられもない内容に美柑が驚愕していると、別段なんのこともなし、という表情のモモがリビングに入ってきた。<br /><br />
「あらら…見られちゃいましたか。私ったら、うっかりテーブルに起きっぱなしに(はぁと)」<br />
「も…もう!モモさん!こんなっ…イタズラにも限度ってものがあるでしょ!<br />
こんなもの没収!ていうか処分!」<br />
「ああっ、あうぅ…せっかく徹夜で考えたのにぃ…」<br />
よよよ…と、ゴミ箱に破り捨てられていく計画書に、弱々しく手を伸ばすモモ。<br /><br />
「まったく…あーもう、なんか汗かいちゃったよ…ちょっと早いけど、お風呂入ろっかな…」<br />
「まう、まうーっ!」<br />
足元に目をやると、セリーヌが美柑の脚を掴んでいた。<br />
「ん?セリーヌもお風呂入る?」<br />
「まうっ!」<br />
「あはは、うん、じゃ一緒に入ろっか」<br /><br />
セリーヌと脱衣所に入り、スルスルと服を脱ぎながら、美柑は大きくため息をつく。<br /><br />
「まったくもう…本当、モモさんには…って、モモさんっ」<br /><br />
いつの間にか、美柑の背後に潜んでいたモモは、脱衣カゴに脱ぎ捨てられた直後の、純白のパンツを手に取っていた。<br /><br />
「あれぇ…美柑さん、パンツが少し湿ってるような…うふふ…」<br />
「やっ!違っ!ちょっ、返してよぉっ!」<br /><br />
脱衣所にドタバタと大きな音が響く。<br /><br />
「おい、どうした、なんか落としたの…か…」<br /><br />
駆けつけたリトの眼に飛び込んだのは、四つんばいの態勢でモモに覆い被さった、美柑の下半身だった。<br /><br />
「…あ、あ、ああ…!」<br />
「ごっ、ごめ、ごめ、ごめ…」<br />
「で…出てけっ、バカぁー!!」<br />
「ぐあああっ!!」<br /><br />
手元にある硬そうな器物を、ありったけ投げつける美柑。<br />
それらを急所を中心に全身にくらい、悲鳴をあげるリト。<br />
口に手をあてがい、気まずそうなモモ。<br />
その賑やかな様子を、満面の笑みで眺めるセリーヌ。<br /><br />
本日も変わらずいつも通り、結城家は平和である。<br /><br /><br />
to be continued...?<br />
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