「わぁ~、結構雪残ってるんだねぇ。」美柑が話しかけた相手はリトである。いろいろと事情があって今、二人で温泉旅行に来ているのである。「ああ、まあそうだな。」4月とはいえ肌寒く感じる。「久しぶりだな、ララたちがいないのも。」今回はララたちは来ていない。元はララと来る予定だった。というか予定にされていた。それが昨日の朝食の時、「ララ様、ギド様がお呼びです。」「ええ~、明日はせっかくのオンセンリョコウなのに~。」「しかし・・・。」ザスティンを言葉で倒そうとしたララ。でもそこにギドがやって来た。「ララ、今回はちゃんと帰ってこい。大事な話だ。」「はぁ~い。」ララは素直にギドにしたがいデビルーグに帰っていった。「んじゃホテルはキャンセルしとくか。」リトが電話に手を伸ばした。「やめてください。せっかくなんですから。」モモがリトにストップをかけた。「でも誰が行くんだ?」ナナがモモに質問した。「ナナさんとモモさんで行ってきたら?」美柑は言ったがモモは「私たちが二人で行ったところで何かあります? 地球のことはリトさんが一番よく知ってますし・・・。」少し考えているとナナがこれぞ名案とばかりに言った。「そうだ、美柑がリトと行けば?」ギクッとしたように思わず顔を赤らめる美柑と食べていた卵焼きをのどに詰まらせむせているリト。その隣でくすくす笑っているモモ。「それはいいですね。」というモモの言葉に少し胸を張るナナ。結局美柑と行くことになり、今日に至っている。「お風呂入ってくるね。」と美柑は部屋を出ていった。(今日はララさん達はいないんだ。リトと二人っきり・・・。どうしよう・・・。)美柑はある意味楽しみながら大浴場に向かった。
「み、美柑?」リトも驚きを隠せない。自分の妹の愛しの人が自分だなんて実感がわかない。いつしかの家庭訪問の時の話だと美柑は校内ではモテると思う。でもなぜ誰とも付き合わないのか。この前自分の布団に入ってきたことを結びつければ答えは出てきた。「・・・だめ・・・だよね。」美柑も落ち着いてきた。「ララさんもいるし春菜さんも・・・。あたしはまだ小学生だし・・・それに・・・。」(・・・妹だから・・・)声には出なかったがリトには感じ取れていた。リトはそっと美柑を抱きしめて優しくつぶやいた。「うれしいよ・・・。」美柑は涙でぐしょぐしょになった顔をあげた。「そばにいてやるよ。」2人はそっと、優しく、月明かりの下でキスをした。「リト、お願い。」美柑は自分で浴衣の帯をほどき自分の体を露にした。月明かりに照らされて少女の身体は白く輝いていた。「お願い、最後まで。」美柑の言葉にリトはうなずいた。仰向けに寝る美柑に少しずつ自分のモノを埋めていく。ついに膜にあたった。美柑のシーツをにぎる力も強くなった。リトは一度、美柑にキスをして一気に貫いた。「ああああぁぁぁぁぁっっ。」最初で最後の痛みに美柑は耐えていた。リトはそんな美柑が愛らしく思いもう一度ソフトなキスを落とした。「も、もう大丈夫。」そんな美柑の声と同時にリトはゆっくりと動き出す。しかし美柑のかわいらしい喘ぎ声に妹との背徳的な行為が拍車をかける。「ヤベ、イキそう。」リトは自分のモノを抜こうとしたが美柑は足を絡めて来て離れない。「イクッ。」「あああぁぁぁぁぁっ」自分の妹である美柑の膣内でリトは果てた。「ほんとにこれでよかったのかな。」「おまえがゆーな。」次の日になると美柑は元に戻っていた。2人は帰りの電車の中で寄り添って寝ていた。今回の旅行は二人が近づいた記念日になった。2人は仲良く寄り添いながらまだ夢の中にいる。「・・・リト・・・。」
おわり
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