「ララ…」唯とセックスしている自分はそんなに楽しそうに見えたのだろうか。笑顔を絶やさない彼女が見せた影の顔。それはリトに少なからずショックを与えた。走り去った彼女を追うことができずにいる彼にケータイの着信音が届く。「もしもーし、リトくん?」電話の向こうからするのはルンの声だった。「ルン?どうしたんだ?」「うん。私ね、今写真集の撮影のために沖縄にいるんだけどぉ、リトくんが恋しくなっちゃってさ」少し溜めを作ってから彼女は続けた。「今から会えない?」これにはリトも驚いた。「待てよ。どうやって…」「あのゲームの中でなら会えるでしょ?私こっちにカード持って来てるし」「ああ、なるほど…」ルンのことだ。ゲームの中でセックスする気満々だろう。正直なところララのあの顔を見てルンを抱く気分になれない彼だったが、ルンはゲームの初日以降アイドルの仕事が詰まっており、なかなか相手をしてやれる機会がなかったため、ここでルンの誘いを断るのも申し訳ない気がした。 「わかった。すぐにログインするから」「うん♪じゃあ後でね」リトは電話を切ってカードを取り出す。思えばこのカードから自分のハーレムは始まったのだ。『唯と私、どっちとエッチする方が気持ちいい?』不意に脳裏に浮かぶララの悲しそうな顔。それを振り切るようにリトは首を振った。「…もう引き返すことはできないんだ…」リトがゲームにログインするとルンが目の前にいた。「ルン。仕事の合間に大変だな」「まあね。でもこのカードのおかげで空き時間があればすぐに会えるから」「ルンにとっては便利なアイテムかな?」「そうね。でも本当は早く現実の世界の方で繋がりたいんだけどね」ルンは服を脱ぎ、リトの部屋のベッドに腰掛ける。
「さ、リトくんも早く…」ルンに促され、リトも服を脱いでベッドに腰掛ける。そのままルンと舌を絡めながら彼女をベッドに押し倒した。唾液がくちゅくちゅと絡みあい、二人の耳に届く卑猥な水音が興奮を高めていく。リトは柔らかい胸のふくらみを愛撫し、つんと起った乳首を吸ってさらに鎖骨に舌を這わせる。ゲームの中とはいえ彼女の体の質感は本物である。それでも現実の世界の方で繋がりたいと思ってしまうのはどうしてなのだろう。「やん…。リトくんすごくエッチ…」「エッチな俺は嫌い?」「うぅん。もっとエッチなことして…」「それじゃあ…」リトはルンの秘部を開かせ、そこに顔を近づけた。そのままルンのクリトリスにふっと息を吹きかける。「ひゃっ…」ルンがたまらず声を上げると、リトはルンの秘部を舌で愛撫した。クリトリスを舌先でちろちろと刺激し、そこから小陰唇をなぞるように舐める。「リ…リトくん…っ…。恥ずかしいよ…」恥ずかしいと言いながらも膣内にはしっかりと愛液が満ちており、彼のクンニリングスに興奮していることが伝わる。「じゃあもう入れようか…」リトは反り返ったペニスをルンの膣口に押し当て、そのままゆっくりと彼女の最深部を目指す。ペニスが奥に進むにつれてルンの膣内がゆっくりとリトのペニスの形に変形していく。「ああ…入ったぁ…」恍惚の表情を浮かべるルンにリトは尋ねてみる。「なあルン。現実の方でエッチするときはコンドーム着けるほうがいいか?」それに対するルンの答えは決まっていた。「ダメ…絶対着けないで…。リトくんの直に感じたいもん…。外に出すのも嫌…」ルンはそう言いながらリトの腰に脚を絡める。透明だった愛液は白く濁り、極上の潤滑油になる。「ルン…。中ぬるぬる…」「だって気持ちいいもん…あっ…」リトはルンに腰を押しつけ、そのまま腰を8の字を描くように振る。ペニスが色々な角度に動いてルンの膣内が満遍なく刺激され、ルンは甘い嬌声を上げてリトにしがみつく。「そんなにしがみつかなくても俺は逃げないよ…」「でももっと強く繋がりたいもん…」リトは腰の動きを前後に大きいグラインドに切り替え、彼女の子宮口に何度も激しくペニスを打ちつけた。彼女の奥に亀頭がぶつかるたびに激しい水音が響く。「どう?ルン…っ、俺と繋がってるって感じする?」ルンには体中を走り抜ける快楽に言葉を発する余裕もないようで、ただただ首を縦に振って自分の意志を伝えようとする。その様子に興奮したリトは最後に思いっきり突き入れて子宮口をこじ開け、そこに大量の精液を吐き出していく。「きゃん…っ…ああああっ…!」ルンが一際高い嬌声を上げ、膣全体がペニスに強く絡みつく。リトが膣からペニスを引き抜くと、ルンの膣から自分の精液が流れ落ちた。リトにとってはもうセックスは生でして中に出すのが当たり前になっていたが、女性が自分の精液を膣からこぼしている姿は何度見ても興奮した。だが今回は違った。息を整えるルンを横から優しく抱きよせて髪を撫でる。ふわふわした感触が指に心地よいはずなのに、その感触に集中できなかった。リトの様子が少しおかしいことにルンが気づく。「…ねえリトくん、なにかあったの?」正直ララのことが気になっていたのだが、女を抱いているときに別の女の話をするのはやはり憚られた。「どこかおかしいかな?俺…」とぼけてみてもルンの目はごまかせないようで、ルンは真剣な目でリトを見つめた。観念したリトは正直に話すことにした。「実は今日の昼間、唯とララと三人で宿題してたんだけど、その…流れで三人でエッチしちゃってさ…。そしたらララが唯と自分とどっちとするのが気持ちいいのか、なんて言ってきて…」 「それって嫉妬だね」間髪いれずにルンはずばりと言った。「ララってなんか嫉妬とかとは無縁そうだと思ってたから、ちょっとびっくりしちゃってさ」どうやらララに言われたことが彼の悩みの種になっているようだ。「やれやれ…。ララちゃんも女の子だもんね。恋人が他の女の子としてるとこ見たらそんな風に思っても仕方ないかも。でもリトくんと同棲しててエッチも事実上自由でしょ?他の女の子からしてみればララちゃんの方がよっぽど羨ましいはずなんだけどな」「やっぱそんな風に思うんだ?」「まあね。私の場合は仕事でまとまった時間を作るのが難しいから、尚更かな」ルンはリトの背中に腕を回してぎゅっと力を込める。今は力の抜けているペニスが下腹部に当たり、付着した二人の交わりの証が冷たく感じられる。「そっか…」リトもルンの動作につられてルンを抱きしめる。「それにさ、そんなにリトくんが悩むってことは、それだけララちゃんはリトくんに愛されてるってことじゃん」今度はルンがララに嫉妬しているようで、リトは少し困った顔をしてしまう。「あ、ごめん。別にリトくんを困らせようとするつもりは無かったんだけど…」「うぅん、いいんだ。ルンとこうしてマジな話したのって初めてな気がする」「なんかあったら遠慮しないで相談してきてよ。私はリトくんの力になれればそれで嬉しいから」ルンはくすっとほほえんだ。その顔が可愛くてリトはルンにキスをする。「ありがとな、ルン。本当は俺が皆を支えていかなきゃいけないはずなのに、俺、今のままじゃダメだよな…」リトがそう言うとルンはリトの唇に人差し指を当てて言葉を制止した。「ちょっと肩の力入りすぎじゃない?私たちは今のリトくんだから好きになったの。それを忘れないで」その言葉にリトは心の雲が少し晴れたような気がした。「うん」しばらく裸のまま抱き合っていた二人だったが、ルンが我慢できなくなって口を開いた。「ねえ…。もっとしない?」ルンはそう言ってリトのペニスを口に含み、的確にリトの性欲を煽っていく。「うわ…ルン上手い…」これは男女二つの人格を持つメモルゼ星人ならではであろう。レンの時の記憶も持っているルンは男がペニスをどのように攻められると弱いか把握していた。ルンのフェラチオでリトのペニスは見る見る力を取り戻していった。「やっぱすごいね、リトくん…。こんなに大きいんだもん…」ルンはそのまま騎乗位でリトとひとつになる。柔らかい膣にペニスが呑み込まれ、結合部からはルンの真っ白な愛液がこぼれてリトの陰毛に落ちる。「あは…すごくいい…」既に恍惚の表情を浮かべるルンをリトは下から思い切り突き上げる。衝撃でルンの上体がぐらつき、それとともにルンの脳に強烈な快感が叩きこまれる。「あっ…!そんな激しいのは…」ルンの言葉に構わずリトは下からルンの膣を突き上げ、かき回す。体に掛かる重力が深い繋がりを実現し、常に子宮口がリトの亀頭と接触して最高の快楽を生み出す。ルンはついに騎乗位を維持できなくなり、リトの方へ崩れ落ちる。リトは彼女を抱きとめると180度回転して素早く正常位に持ち込む。正常位で再び子宮を激しく突かれ、ルンは何度も何度も絶頂を迎える。「ルン…っ…。外には出さないぞ…?」リトからの膣内射精の宣言にルンの体は歓喜し、彼の精を求めて膣内が締まり多量の愛液がペニスに絡む。「ルン…っ!ああっ…!」「あっ…ああああ…っ…!!」ルンの膣内でリトのペニスがどくどく脈打ち、精を注ぐリズムがとても心地よく感じられる。他の女の子はもうゲーム外でこの感触を味わっているのだと思うと、ルンは少し他の皆が羨ましくなるのだった。その一方…。自室のベッドで横になっていたララは考えていた。どうしたらリトは今以上に自分を愛してくれるのだろう。どうしたらリトに自分とのセックスで唯とのセックス以上に気持ち良くなってもらえるのだろう。唯に感じた嫉妬心を振り切るにはリトに今以上に自分のことを見てもらうしかなかった。そういえば…リトは唯の胸のおっぱいの感触が好きなんだっけ…。以前沙姫の別荘に招待された時唯のおっぱいを触ったことがある。自分のとは違い、弾力に富んだおっぱいだった。リトって弾力に富んだおっぱいが好きなのかな…。「…よし…」リトはルンと会って少し心が軽くなり、ゲームからログアウトしていた。そこに元気のいい声が聞こえてくる。「リトー!」「ララ?」彼女はいつもの笑顔に戻っており、リトの部屋に勢いよく入って来た。「ねえリト、今日も一緒に寝よ?」ララからの誘いにリトは少し驚く。朝も昼もセックスしたというのに、まだ彼女はしたいのだろうか。だが唯に感じた嫉妬心を少しでも和らげてやるためには彼女を抱くのが一番いい方法のようにも思えた。「いいよ。おいで、ララ」リトが腕を広げるとその中心にララは入っていく。「ん…?」彼女を抱き寄せるとリトはいつもと違った感覚に襲われた。ララはリトにキスをしてそのまま彼をベッドに押し倒す。リトの右手が彼女の左の乳房に触れる。感触が違う…?戸惑うリトに構わずララは服を脱ぎ、形のよい乳房が露わになる。「どうしたのリト?リトっておっぱいは嫌いじゃないよね?」彼の手に触れるララの乳房の感触。むにっとして弾力に富み、こちらの手を跳ね返してくるほどに張りが強い…。これってもしかして…「ララ…。発明品を使って何かしたか?」確か以前自分が女になってしまった原因を作った発明品が本来は乳房の大きさや性質を変えるものだったはずだ。場の空気は既に変わってしまっていた。リトのペニスは今のララに全く反応しない。ララは今夜リトに抱かれるのは絶望的になったことを感じ、彼女の目から涙がこぼれた。「私…だって…。唯と同じようなおっぱいになればリトがもっと気持ち良くなってくれるかなって思って…」言葉が続かなかった。リトの自分を憐れむような視線が今の彼女には耐えがたいものだった。「ララ…。俺は別にララとのエッチが気持ち良くないわけじゃないよ。それに俺が好きになったララはそのままで十分魅力的なんだから、発明品に頼らなくたって…」「じゃあ唯と私、どっちかとだけエッチできるとしたらリトは私を選んでくれるの?」リトにはこの問いかけに答えることはできなかった。何人もの女性を抱く立場なのだから、一時の嘘でララにとって心地よい言葉を口にすることはできなかったのだ。だがリトはこうも思った。今日の唯とのセックスで自分はララにここまで言わせるほど気持ち良くなっているように見えたのだろう。たしかについ調子に乗って唯に対してがつがつしてしまったのも事実である。「ごめんリト…。私、どうしたらいいのかわからないよ…。唯は友達なのに、私も本当はリトとも唯とも一緒にいたいのに…」リトと出会ったばかりの頃、ララはリトに自分を見てほしいと思って毎日を過ごしていた。ゲームの中で彼が誰かを抱いてもあまり気にはならなかった。だが現実の世界で彼に抱かれてから、ゲームの中とは違った彼との一体感を味わってしまってから彼女の中で彼と出会ったばかりのころ感じていた気持ちは変化していた。 自分だけを見てほしい、そんな利己的な思いが彼女を支配してしまった。ララはふらふらと自室に戻り、ベッドに倒れ込んだ。そして翌朝、彼女は結城家から姿を消した。
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