少し曇った街を艶やかな黒髪をなびかせて一人の少女が歩いていく。連日の猛暑が嘘のように今日は快適な気温であり、流れる風も涼しかった。「あまり暑くならずに、今日は快適に過ごせそうね」古手川唯は太陽の隠れた空を見上げて独り言を呟いた。「さて…」唯はある店の前で立ち止まった。ランジェリーショップの前である。唯は今日下着を買いに街へやってきていた。胸周りがきつくなった下着が増えたこともあり、新しいものを仕入れようと思ったのである。「……」ここで唯はふとある人物の顔を思い浮かべた。結城君、どんな下着が好みとかあるのかなあ…唯はすこし顔を赤らめて考え込む。彼と恋人の関係になって一線を越えた彼女には男の前で下着姿や裸を晒す機会が少なからずある。そこで彼の好みに合う下着をつけていれば彼も喜んでくれるかもしれない。淡いピンクで小さなフリルのついたかわいらしいもの、面積小さめのセクシーなもの、唯の頭の中にいろいろな下着のデザインが過っていく。「…はっ…」唯は我に返り、ランジェリーショップのドアを改めて見つめ直す。…いけない。そういうことする機会ができたからって、ついハレンチなこと考えちゃう…唯は軽く咳払いをして雑念を払うとランジェリーショップに入っていった。唯が店に陳列されている下着を眺めていると、彼女らしき女性を連れた背の高い黒髪の男性の姿があった。どうやら彼女の買い物に付き合ってやってきたらしく、彼女から「これどうかな?」などと聞かれて生返事をしていた。どうやらランジェリーショップの雰囲気が落ち着かないらしく、彼女の指差す下着をじっくり見ることもままならないようだった。男の人を連れてこういう店に来る女の人もいるんだ…唯は自分もリトに声をかけて一緒に来ていたら…と想像したが、それはやはり恥ずかしくて自分にはできないことだった。背の高い男性の彼女が試着室に入っていくと、男性は唯が後ろから見てもわかるほどに大きなため息をついた。「…ん?」男性がランジェリーショップにいたもう一人の男性客に話しかけている。もう一人の男性客も店の空気に馴染めないようで、試着室の前でそわそわしている。「君も彼女の買い物に付き合わされて来たのかい?」背の高い男性客がもう一人の男性客、つんつんとした明るい茶髪で小柄な少年に尋ねた。あれ…?どこかで見たような…唯は目を凝らして、茶髪の少年の方へゆっくりと近づいていく。「…ええ、まあ…」少年が答えると背の高い男性客は苦笑いを浮かべて言った。「ははは。君も大変だね。僕もそうなんだけど、こういう店の空気にどうも馴染めなくて」「ですよねえ…」少年の客も同じ境遇の男性客の現れにほっとしたのか、少しだけ緊張が解けたようだった。「ん…?」少年と談笑していた男性が少年の後ろから少年の顔を覗きこもうとしている唯の存在に気付いた。「どうしました?」少年は男性の様子が変わったことに気付き、それから男性の視線の先を追うように振りかえった。「うわあっ!!??」少年、結城リトは自分の真後ろにあった唯の顔に驚いて声を上げた。「ち…違うんだ…!俺は破廉恥なことが目的でここにいるわけじゃなくてだな…」「わっ!?」後ずさりしながら言い訳しようとするリトが男性客にぶつかり、二人で一緒に倒れ込んだ。その瞬間、二つの試着試着室のカーテンから男性の彼女ともう一人、少年の連れの少女が同時に顔を出した。「「どうしたの?」」そして少年の連れていた少女が唯の顔を見て目を丸くした。「唯…」「…籾岡さん…?」少女は籾岡里紗、ウェーブのかかった髪の両サイドをヘアピンで留めて少し髪型を変えており、両耳にはシルバーのピアスがついていた。いわゆる夏休み仕様ということだろうか。だがおかげでリトがなぜこんな所にいるのか、その理由がはっきりした。「…ここで何してるの?結城君を連れて…」唯の声が少しずつドスの利いたものに変わっていく。「私の買い物に付き合ってもらってただけよ?」里紗は低くなった唯の声に怯むことなく、あっけらかんと言った。「こんなところに結城君を連れてくるなんてどういうつもり!?破廉恥だわ!」唯が声を荒げるのを見てリトは慌てて止めに入る。里紗は余裕の表情で唯の追及をかわしており、先ほどの倒れた男性とその彼女は唖然として三人を見つめていた。唯がリトのなだめにようやく落ち着くと、里紗は今の状況の説明を始めた。「まあ簡単に言えば、ダーリンの好みの下着ってどんなのなのかなって気になって、私が買い物に誘ったわけ」「下着買いに行くなんて最初は聞いてなかったけどな…」リトは里紗を軽く睨むように横目で見る。「言ったら来なかったでしょ?私を好みの女に調教できると思えば嬉しいサプライズだったんじゃない?」「俺はそんな趣味ねーっの!!」リトが里紗のからかいに声を荒げると、里紗は自分の唇をぺろりと舐めて少し上目遣いになる。「ねえダーリン…。ちょっと今着けてる下着、見てくれない?」「「な…!?」」リトと唯は口をパクパクさせながら里紗の方を見る。「何動揺してんの?あんたの好みを知りたいんだから、見せないと意味無いでしょ?」「だったら何も着けてるところを見せなくてもいいでしょっ!」唯の怒声にも里紗は怯まない。「わかってないなあ~。マネキンに着いてるのやぶら下がってるやつを見ても、実際着けてみてどうかなんてわかんないでしょ?イメージとのギャップもあるだろうし…」 「だからって…」唯がまだ何か言いたげだったが、里紗は顔を赤くしているリトの腕を掴んで強引に引き寄せる。「ほ~らっ!腹を決めなっての!」「うわっ!」試着室に強引に引き込まれたリトの目に映ったのは豹柄の下着を着けた里紗だった。「どうかなあ、ダーリン…?」里紗は誘うような眼差しでリトを見つめ、挑発的な笑みを浮かべる。「ど…どうって、その…」里紗とは体の関係もあるのに、改めて下着姿を見せられると緊張してしまう。「あとねえ、これも見てくれない?」里紗はくるっと後ろを向いた。リトはぎょっとして里紗のはいているパンツに目を釘づけにされる。里紗の締まった形のよいヒップの丸みが惜しげも無く晒されている。里紗が履いていたのはいわゆるTバックだった。上下豹柄下着、下はそれに加えてTバックと明らかに誘っているような恰好である。「なあにダーリン?もし我慢できないのならここでヤらせてあげようか?」試着室と外の仕切りはカーテン一枚、唯には中の会話が丸聞こえである。カーテン内から不穏な会話が聞こえてきたため、唯は問答無用で試着室の中へ突入する。「籾岡さん!!何してるのっ!!」唯の目にも里紗の豹柄Tバック姿が映る。そして唯は思わず絶叫した。「は…破廉恥なーっ!!!!」「唯ってば固いんだから~」「あなたが緩すぎるのよっ!何なのよあの下着はっ!」元の服に着替えた里紗が唯に笑いかけるが、唯は相変わらずぷりぷりしていた。「でも唯だってヤることはヤってるんでしょ?」「そういう話をする場所はわきまえて!だからって店の中で下着姿を見せるなんて、破廉恥だと思わないの!?」「私だって全く恥ずかしくないわけじゃないけど、でもそれが快感なときってあるじゃない?ねえ、ダーリン?」「俺に振るな!」リトが里紗に話を振られてそれを突っぱねた。「でも唯も下着買いに来たんだよね?せっかく鉢合わせしたんだし、ダーリンに選んでもらえば?」「え?」里紗の提案に唯は驚いて目を丸くする。「結城君に選んでもらうって…」唯はドキドキしながらリトの方を見る。リトも唯の方を赤い顔で見つめていた。張りが強い豊かな胸、綺麗なくびれと腰のライン、形のよいヒップ、里紗もスタイルがいいが唯も負けていない。そんな彼女の下着を選ぶとなるとリトも緊張してしまう。「じゃあ…参考程度には…」唯が呟くようにそう言った。が、そのあとすぐにこう付け加えた。「でもあくまで参考程度よ!?最終的な判断は私がするんだから!」こうして予期せず唯とリトの(加えて里紗の)ランジェリーショップデートが始まった。「ねえ結城君…。私にこれ似合うかな?」唯の指差している下着にリトは目をやる。淡いブルーで大きめのフリルがついたかわいらしいデザインだが、リトはなんとなく恥ずかしい気持ちになって目を逸らしてしまう。「う…うん…。まあ…似合うんじゃないかな…」リトの返事に唯はなんだかすっきりしない気分になった。何だろう…。恥ずかしいのかもしれないけど、やっぱり正直に、はっきりとコメントして欲しかった気分…唯が悶々としているところに里紗がやってきてリトにもう一つの下着を見せてくる。「ねえダーリン。今度はこういうのなんだけど…」里紗が持ってきたのは黒の両脇が紐になっているタイプだった。装飾としてついている小さな白いフリルがコントラストを成してなかなかの存在感があり、下はやはりTバックである。リトは顔を真っ赤にして里紗の見せてくる下着から目を逸らした。「なぁにダーリン?想像しちゃった?私がこれつけてベッドの上にいるところとか…」里紗の口から飛び出る挑発的な発言にリトは何も言い返せない。唯はそれを見て心の中に疑問が浮かんできた。…もしかしてああいう破廉恥…もとい派手な下着とかが好きだったりするのかしら…?さっきも豹柄の下着に目を奪われてたみたいだし…唯は里紗の持っている下着を自分が着けているところを想像してみた。そしてベッドの上でリトを誘惑しているところも。な…何考えてんのよ私…「おやおや?唯もぼーっとしちゃってるけど、どうかしたの?」「!!」いきなり里紗に話しかけられて唯はびくっと体を震わせた。「い…いえ…何でもないわよ…」「そう?さっき私の持ってる下着をずっと見てなかった?」里紗は唯の視線に気付いていたらしい。「ひょっとしてこういう下着に興味あるとか?」里紗はにやにやしながら唯に先ほどの下着を見せつける。「そ…そんなこと…」唯の心に迷いが生じていたが、唯はあくまで真面目な自分を貫こうとした。が、それも里紗の次の言葉で崩される。「ねえ唯…。女がこういうことにある程度積極的じゃないと男も退屈するよ?唯、最近ダーリンに抱かれた?」里紗が痛いところを突いてきた。そういえば最近エッチしてないような…唯の額に冷や汗が浮かんでくる。そしてくるりとリトの方に顔を向ける。リトも最近唯を抱いていないことを自覚しており、里紗の言葉に唯以上に冷や汗を浮かべた。二人の様子を見て、思った通りだと里紗は更なる追撃をかける。「確かに女の子を平等に愛するのがダーリンの務めだけどさ、女側からすれば他のコより一歩リードしていたいって思っちゃうでしょ。でも12人だもの。女の方から積極的にいかないとダーリンも気づかないことだってあるんじゃない?」 リトの方をじっと見つめる唯は里紗がどんな表情で自分たちを見ているのか気づいていない。「積極的に迫るコがいたら、やっぱりダーリンもそのコに気を取られちゃうでしょ?」リトは里紗に言い返せなかった。それをいいことに里紗はリトと腕を組み、体をすり寄せる。「ねえ…例えばこんなふうに…」里紗はリトの耳元で囁くと頬にキスをした。――――ぷつん…っ――――それを見た唯の中で何かが弾け飛んだ。唯は里紗とリトに背を向けるとゆっくりと店の奥へ歩を進める。「…ゆ…唯…」リトが追いかけると、唯はあるところで立ち止まった。「その…唯…。ごめ…」リトがなんとなく謝罪の言葉を口にしようとすると唯はそれを制止した。「何を謝るの?いいのよ別に。あなたが誰とイチャイチャしてても。それは私も認めたことだし」リトには唯の体からどす黒い炎が上がっているように見えた。だが唯は自分を責めるつもりはないらしい。そして後からついてきた里紗に唯は言葉を投げかける。「…籾岡さん…。あなたの言うことも確かに一理あると思うわ…」話しかける対象が里紗に変わると唯の心の中の炎が更に激しく燃え上がった。「でも私が退屈な女だなんてこと、絶対にないわ!勝負よ!どっちが結城君をその気にさせられるか!」リトはぎょっとして思わず里紗の方を振り向く。ぶち切れた唯を見て、どう収拾をつけるんだよと視線を送る。「じゃあこの後ホテル行く?お互いにここで買った新しい下着でダーリンを誘惑してさあ、どっちがよりダーリンの本能をくすぐれるか」里紗の提案にリトは唖然とするが、唯は売り言葉に買い言葉とその勝負に乗ってしまった。「いいわよ…。さあ結城君!まだ私は下着を選んでないんだから、行くわよ!」唯はリトを引っ張って店の中の下着を見て回る。それを見て里紗は唯に対して言葉が過ぎたなあと少し後悔していた。だが唯が切れてしまった以上こうでもしなければ彼女は納得しないだろう。でも私も負けるつもりはないんだからね…里紗は二人から離れて自分の勝負下着を探しに行った。そして一時間後…「あうぅ…」人生初のラブホテル、その中で唯は里紗の挑発に乗ったことを後悔していた。ランジェリーショップでは里紗の挑発に思わず切れてしまった唯だったが、ホテルに入る頃には落ち着きを取り戻していた。リトは既にシャワーを浴びて、ベッドの上で裸になっており、二人がやってくるのを待っている。リトは店では唯と一緒にいろいろ下着を見てまわったものの、最終的に唯や里紗が何を買ったのかは知らなかった。サプライズがあった方が面白いからと里紗が提案し、二人がレジに行ったときにはリトは店の外で二人が出てくるのを待っていたのである。「どうしたの唯?そんなド派手な下着買って、今更怖気づいたとか?」「そ…そんなんじゃないわよっ!」一足先に勝負下着に着替えた里紗は自分の勝負下着を改めて眺めて顔を真っ赤にしている唯を見てにやにやしていた。「じゃあ早く着替えないと。時間もあることだしね」「うう…」唯は腹を決め、家を出るときに着けていたブラジャーをはずす。そして自分が買った勝負下着のブラジャーを着ける。そして真っ赤な顔のままパンツを脱ぎ、新しいパンツを身につける。「用意はいいみたいね?じゃあ行こうか」唯と里紗は勝負下着に身を包み(?)、決戦へと向かっていった。「お待たせダーリン♪」「…お待たせ…」勝負下着に身を包んだ二人がリトの目の前に現れる。里紗はランジェリーショップで試着していた豹柄のTバック下着を身につけており、ベッドにダイブしてリトに体をすり寄せてきた。そして唯はというと…ランジェリーショップでは完全に落ち着きを失くしていたため、里紗に対抗すべく勢いでかなり大胆な下着を買っていた。ダークレッドの下着でパンツは両脇を紐で結ぶタイプ、唯はこのタイプの下着を着けるのは初めてだった。それに加えて…うう…こんなにお尻が露出してるとなんか落ち着かない…パンツは里紗と同じくTバックだったのである。やや淡いレッドの細かいフリルとレースの薔薇の装飾がブラジャーにもパンツにも施されている。「唯も早くおいでよ」既にベッドの上でリトにじゃれついている里紗が唯に声をかける。「わ…わかってるわよっ」唯もおずおずとベッドに上がり、リトの隣に寝転ぶ。「唯…」リトが唯の背中に手を回し、愛撫を始める。押しつけられた豊かな胸、リトがそこに注目すると、それを覆うブラジャーに施されたレースの薔薇がちらちらと覗いている。「唯の下着すっげーセクシー…。なんか新鮮だな…」リトは生真面目な唯が大胆な下着を着けていることに興奮を覚えており、ペニスは既にギンギンに力を漲らせていた。だがリトは唯の下着の背面はまだ見ておらず、彼女の履いているパンツがTバックだということにはまだ気づいていない。背中を愛撫し、腰、そしてお尻へと手を移していくリト。リトの手が自分のお尻に近づいてくるほどに唯の心臓の鼓動は緊張で速くなる。ば…ばれちゃう…。私が…ティ…Tバックの下着履いてること…唯がぎゅっと目を瞑った瞬間、里紗がリトに甘えた声で話しかけた。「も~、ダーリンってばぁ…。相手は唯だけじゃないんだよ…?」里紗も形のよいバストをリトの腕に押しつけ、片脚をリトの脚に絡める。豹の模様が彼女の肉食性を強調し、野性の獣のようなぎらついた眼差しがなんとも煽情的である。「ダーリンのここ、もうギンギンだね…」里紗はリトのペニスに指を絡めてその熱さと硬さを確かめ、リトと唇を重ねて舌を絡め合う。リトの手は唯の腰の位置で止まっており、唯はお尻を触られずに済んだことに少しほっとしていた。が、そう思ったのも束の間だった。「!?」先ほどまでリトのペニスを触っていた里紗の手が唯のお尻に伸びてきたのである。里紗は何食わぬ顔でリトとキスをしながら唯のお尻を味わうように愛撫してくる。唯が里紗のほうを見ると、里紗はリトとキスをしながら薄い笑みを浮かべている。「~~~!!」唯が顔を真っ赤にしているのにリトは気づかぬまま里紗とのキスに夢中になっていた。更に里紗は唯のパンツのお尻の部分の布をつまんできた。ま…まさか…!!唯は里紗が何をするつもりなのか勘付いたが、もう遅かった。里紗は唯のパンツの布をキュッと引き上げてきた。お尻の割れ目にTバックの細い布が勢いよく食い込み、唯は思わず声を上げてしまう。「ひゃんっ…」「唯?」リトは唯の方を心配そうに見ていた。「あ…大丈夫…。なんでもないの…」里紗は唯の方を見ながらくすっと笑い、リトに言った。「ねえダーリン。唯のパンツのお尻の部分、触ってみなよ?」「ちょっ…」どうせあと数分もすればばれただろうが、唯は慌ててお尻に手を当てて隠そうとする。しかしリトの手は既に唯の腰の位置にあるのだから間に合うはずがなかった。リトは里紗に言われたとおり唯のお尻に手をやってみる。「…あっ…」リトの手が唯のお尻を愛撫する。布の感触がほとんどなく、お尻の双丘が惜しげもなくさらけ出されているのがわかる。これってもしかして…もしかしなくてもTバック以外にあり得なかった。あの唯がこんな下着を…リトはもう我慢できず、唯の上に覆いかぶさった。硬いペニスの感触がパンツの布越しに伝わり、唯とリトは激しく唇を重ね合う。「唯…」リトは唯のパンツの股間部分の布をずらし、唯の生殖器の入り口を露わにする。こ…このまま入れる気?唯は驚いたが、体の方は彼の逞しい男性の証が中に欲しくて既に潤滑油を満たしている。リトのペニスが唯の中に生のまま入っていく。彼の生の感触を体内に感じ、唯の理性が蝕まれて本能がそれにとって代わる。「ワオ、唯ってエッチは生派なんだ?」生真面目な唯のことだからコンドームを使うかと思っていた里紗は少し驚いていた。「あ…あぁ…だって…ぇ…」リトがあまりに無遠慮に生で入れたところを見ると唯とリトはいつも生でセックスしていたに違いない。唯は自分のセックスの嗜好を里紗に知られたことを恥ずかしがったものの、子宮を激しく突いてくるリトの動きに圧倒され快楽の方が優先されていく。「は…ぁ…唯、俺めちゃくちゃ気持ちいい…」「あんっ…は…ぁ…私も…」唯とリトは互いの本能の赴くまま体を重ねた。ぐちゅぐちゅと粘液の音が結合部から響き、唯はいつでも彼の精液を中に受け入れる準備をする。ずんっ!「きゃんっ!!」リトはそれまでよりも強い一突きで唯の子宮を攻めたが、まだ射精はしなかった。てっきり中出しされると思っていた唯は不思議そうな顔でリトの方を見つめた。「あのまま中に出してもよかったのよ…?」唯はそう言ったが、リトは何も答えない。するとリトは唯の脚を持ち上げ、自分の顔の前を通して唯にバックの体勢を取らせた。「あっ…!!」当然唯の中にはリトの反りかえったペニスが入ったままであり、唯は自分の膣内が捻じられるような感覚に思わず声を上げる。そしてそのままリトは唯の子宮をバックから容赦なく攻め立てた。「あっ!だめ…っ!!ゆ…」リトの名を最後まで呼べす、唯はリトのなすがまま快楽に腰を振った。唯のTバックがリトからもろに見えており、しかも唯のパンツの隙間から中にペニスをねじ込んでいるのだと思うと、リトはその光景にただならぬ興奮を覚えた。「唯…本当にすごい下着だよな…。俺本当に制御きかないよ…」「やっ…」唯はリトに自分のTバックを背面からもろに見られていることに気付き恥ずかしさに目を瞑るが、そうすると彼のペニスの感触がより強く感じられ、更に彼女の雌の本能を煽った。 リトが強いグラインドを繰り返しているとそのうちに唯のパンツ紐が緩み、だらしなく垂れ下がった。それを見たリトは唯のパンツの紐をほどいて彼女の下半身を丸出しにし、更にブラジャーのホックもはずして乳房も露出させる。張りの強い唯の乳房にリトは指を食いこませ、リトは唯の上体を起こして背面座位に持ち込む。「あん…っ!だめっ…!!もうだめえ…」下から深く突き刺さるペニスの感触に唯は絶叫し、二人は絶頂を迎える。「う…っ!!唯…っ!!」リトは唯の名を呼び、そのまま自分の欲望を彼女の中で解き放った。「あっ!!ああああああぁぁぁぁぁっ!!」突き上げられて熱くなった唯の中を容赦なく熱されたリトの精液が蹂躙していく。最高の快楽に包まれて二人はキスを交わした。唯とリトが離れると、里紗が我慢できないといった様子でリトに抱きついてきた。「あんな激しいの見せられたら私もその気になっちゃうじゃん…」里紗が抱きついてくるのをリトは受け止め、そのまま里紗の体中を愛撫する。細いTバックのお尻の部分から内部に指を差し込み、リトは里紗の濡れ具合を確かめる。愛液がかなり出ており、いつでも入れて大丈夫そうだった。「ダーリンのあそこに復活してもらわないとね…」里紗はそう言うとリトを仰向けに寝かせ、唯の愛液と先ほど吐き出された精液にまみれたペニスを口に含んだ。カリを唇で吸い上げ、亀頭の先端を舌先で弄ぶ。「里紗…すっげー気持ちいい…」豹柄の下着の彼女がそうしているのは視覚的にも情欲を煽り、リトのペニスが徐々に力を取り戻してくる。リトのペニスが勃起し始めたのを見て里紗はうっとりとした笑みを浮かべる。それを見たリトはついどきっとしてしまう。本当にこういうときのこいつの表情ってそそるよな…「ダーリン…もう大丈夫かな?」ぼーっとしていたリトは里紗の声に我に返る。ペニスは唯に入れたときと同様に逞しく反り返り、里紗の子宮に思いっきり精液をぶちまけたいと自己主張していた。リトは里紗の豹柄のブラジャーの下から手を差し込み、里紗の乳房を愛撫した。豹の模様の下に隠された乳首は勃起しており、それが掌にコリコリと当たって心地よい。「ダーリンのえっち…。焦らさないでよ…」里紗に耳元で囁かれてはリトも我慢ができず、里紗のブラジャーを勢いよく剥ぎ取った。ぷるんと形の良いバストが露わになり、リトはそれに興奮して里紗のパンツにも手を掛ける。するっと里紗のパンツを下げると、里紗の膣口から滲み出ていた粘液が糸を引いてぬめりけのある光を放った。「すげー濡れてる…」リトは里紗から奪い取った豹柄のTバックの膣を覆う部分に指を這わせて、どれだけの愛液がパンツに漏れ出していたのかを確かめる。「ちょっ…!そんなことしないでよ…。恥ずかしいじゃん…」さすがの里紗もそんなことをされては恥ずかしがって顔を赤らめる。リトは里紗の様子に満足したのか、里紗の脚の間に陣取って正常位での挿入の体勢を取る。「あっ…」まだリトは挿入していない。里紗の背中に手を回しただけである。だがリトの指についた里紗の愛液の冷たくぬめりけのある感触が背筋を伝わり、里紗の羞恥心をさらに煽った。そしてリトは慣れた様子で里紗の膣口を目で見ることなく捉え、そのまま一気に奥まで貫いた。「ひあっ!!」一気に自分の中にペニスが押し入る感触が里紗には快感であり、里紗は思わずリトの腰にぎゅっと脚を絡めた。リトは里紗の欲望に応えるべく激しいピストンを繰り出し、亀頭が何度も子宮口にぶち当って里紗の生殖の本能を煽った。「はん…ああぁ…いいよダーリン…」里紗のうっとりとした笑みにリトの本能も煽られ、リトは里紗と唇を重ねながらひたすら里紗の子宮を攻めた。唯とリトのセックスを見て気持ちが昂っていた里紗はもうイきそうになっており、リトの耳元で彼に射精するよう求める。「ダーリン、お願い…すぐに出して…」だがリトはこれまで里紗にリードされ気味なことが多かったため、今日は反撃のチャンスだと頑なに射精しない。「ダ…ダーリン?もう出してよ…。あ…はん…、中でいいんだよ…?」里紗の甘いおねだりにリトはつい負けそうになるが、そんな自分を律して里紗に快楽を与え続ける。リトは里紗の子宮口にペニスを押し付けてぐりぐりと内部を押しつぶす。「あっ…!!だめぇ!!」だが里紗は腰をせり上げ、リトのペニスと自分の子宮が一直線になるように動く。子宮に精液が欲しくて仕方がないという動きである。リトはピアスのついた里紗の耳たぶを甘噛みして里紗の欲望を更に煽り、里紗はリトにしがみついてリトにされるがままになっている。「このピアスってさ、もしかして今日のデート用につけてきたの?」リトが里紗の耳を舐めながら尋ねると里紗はコクコクと首を縦に振った。「そ…うだよ…。せっかくのデートだから…っ…、お洒落して行こうって思って…」いろいろエロティックな彼女もやはり女の子で、かわいいところもあるんだとリトは里紗をぎゅっと抱きしめる。「ねえ…ダーリン……」里紗が潤んだ目で中出しを求めてくる。脚をリトの腰に強く絡め、膣内がペニスから精液を絞り取ろうときゅっと締まる。リトはその刺激に最後の力を振りしぼって腰をグラインドさせ、里紗の子宮をガンガンと叩いていく。「やっ…あっ…あああああああぁぁぁっ!!」里紗が絶頂を迎え背中がアーチを描き、リトは里紗を強く抱きしめてそのままドクドクと里紗の子宮に精液を流し込んだ。膣内に満ちる熱い感触に里紗は腰を震わせ、快感を貪っていた。リトが里紗にキスをすると腰に絡んでいた彼女の脚の力が緩み、リトがペニスを引き抜くと二人の混合液がどろりと流れ出た。「すっげーエロいな、里紗…」リトは里紗の膣から白濁液が流れ落ちるのを観察しながら呟いた。里紗は荒い息を整えながら妖艶な笑みを浮かべていた。リトがベッドに寝転ぶと、唯が再びリトに迫って来た。「唯…」「もう終わりなんてことないわよね…?」唯はまだまだヤるつもりらしい。どうせこのあと唯を抱いたらそのうち里紗も復活しているだろう。唯と里紗、二人の勝負はまだまだこれからが本番だった。「ふう…もうだめ…」最後の精液を唯の中にぶちまけ、リトは力尽きた。「も~、ダーリンってば、唯の方が一回多いじゃない」既に膣内に四回の射精を受けている里紗だったが、唯が五回目を受け取ったの見てリトに文句を言った。「ごめん里紗…。今度埋め合わせするから…」リトは荒く息をつきながら里紗をなだめようとする。「ふふ…。でも私の方が多く結城君のを受け取ったんだし、今回は私の勝ちってことでいいのかしら?」唯が勝ち誇ったように笑うと、里紗は反論した。「ちょっと~?それは唯が先にダーリンとヤったからでしょ?私が先にヤってたら私の方が多かったはずよ?」「先手を取るのも作戦のうちだと思わない?」リトの両腕に裸の少女二人抱かれ、楽しそうにおしゃべりを始める。「ま、今回は100歩譲って引き分けにしてあげてもいいわよ?」「唯ってば結構性格悪い~」「あなたの性格が少しうつったのよ」そんな話をしながら唯と里紗はお互いに噴き出した。「でもまあ、勝負下着っていうのも悪くないかもね」唯はベッドの上に無造作に散らかった自分の薔薇の下着を見つめた。「……」里紗は無言だったが、同じく自分の豹柄の下着を見つめて笑っていた。次の日の朝、遊が秋穂との久々のデートに出かけようとしたときのことである。遊はふと庭先に干されている洗濯物を見ると、今まで見たことのない派手な薔薇模様のブラジャーとの両脇紐のTバックが干されていることに気付いた。「えっ!?あれ誰の下着だよ…?」遊はびっくりするとともに、近くでよく見ようと干されている洗濯物に近づいていく。母さん…なわけないか。でも唯ってことも…そこにその下着の持ち主が現れて遊に怒声を浴びせた。「ちょっとお兄ちゃん!何まじまじと下着なんか見つめてんの!!」「うわっ!行ってきまーす!!」遊は唯の剣幕に逃げるように家を出ていった。唯は庭先に干された自分の勝負下着を見て呟いた。「…やっぱり買うべきじゃなかったのかなあ…」そこに唯の母親が現れ、唯に話しかけてきた。「ねえ唯ちゃん。あの下着のことなんだけど…」にやにやとからかうような視線を向ける母親に唯は頭を抱えて座り込んだ。「ああ…もう…っ!私図書館で宿題してくるっ!」唯は自分の鞄をひっ掴むと、そのまま逃げるように古手川家を後にしたのだった。
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