==========================Dreammaker~夜露にまぎれて~==========================真夏の深夜のジメジメした暑さが、窓と扇風機から静かに送られてくる風で和らいでいる結城家の一室――自室のベッドで、リトは気持ち良さそうに寝息を立てている。その部屋のドアを開き、リトだけでなく結城家の住人の誰にも感づかれることのないよう、一切の音を立てずにベッドに近付いていくパジャマ姿の一人の少女。「リトさん…今日もよろしくお願いしますね…♡」少女――モモ・べリア・デビルークは小声で言うと、Tシャツとトランクス姿で仰向けに寝そべるリトの脚の間にモソモソと身体を入り込ませる。モモはここのところ毎晩、ハーレム計画に向けて体力づくりの為にと(リトには全く了承は取らずに)、一人黙々とリトへの奉仕に励んでいた――始めの頃はリトが途中で起きてしまい、断念せざるを得なかったことも多々あったが、それに折れることなく数をこなしてきたモモは、今ではリトが起きるギリギリのラインを見極めた、絶妙なマッサージ法を会得していた。「うふ…リトさん…今日もたくましい…♡」今日も今日とて、いつも通りにマッサージをこなしていくモモだが、その傍らにいつの間にか存在していた異変には、今のところ気付く様子は全く無い。モモにとっては何よりも優先されるべき行為なのだから、無理はないのだが。「ぁん…この匂い…♡もう…私も興奮しちゃうじゃないですかぁ…♡」そのまま十数分経ち、手に加えて口も使ったマッサージに移行しようと、少し目線を上げたモモは、ようやくその異変を視界の端に捉えた。「それじゃ失礼して…♡いただきまぁ………?」リトの下半身とモモが絡み合うベッドの横――開かれた窓淵に器用に座り込んだモモの同級生、黒咲メアは目をキラキラと輝かせ、息を荒げながらモモを見つめていた。「っっっ……………!!」「あ、こんばんわ~モモちゃ――むぐっ!」モモは普段の日常の声量を出したメアの口を掌で咄嗟に押さえると、自分の口に人差し指を何度も当てた。メアも理解したようで、何度か頷いて指でオーケーのサインを作る。ひと呼吸おいてメアから手を離したモモは、リトを起こさないように器用に小声で怒鳴り始めた。「ちょっとメアさん…!もう窓から入らないでって…ああ…もう…そういうことじゃなくって…!いったい何の用なの?こんな夜遅く…!まさかリトさんになにか危害を――」至福の時を邪魔され、普段は温厚、おしとやかキャラのモモもさすがにお冠のようである。相手が自分の裏面をすでに知ってしまっているメアだから――という部分もあるのかもしれない。何かを嗅ぐようにしていたメアも、場の空気を読んで小声でモモに返す。「なんか変わった匂いするね、モモちゃんの手…あ、来た理由?ほら、私もマスターから指示があるまでは、するコトなくてヒマだからぁ…またせんぱいに夢の中で遊んでもらおっかなって思って来たんだけどね…へへ…そしたらいきなり、モモちゃんのこんなトコロを見れちゃうんだもん…何か得した気分♪」「…………」メアの無邪気に喜ぶ姿に毒気を抜かれてしまったモモは、小さくため息をついて肩を落とす。一気にあの淫靡なムードが消えてしまった…今日はもう自分の部屋に帰ろうかな…メアさんにもひとまず退散してもらって…すっかり萎えた様子のモモ――その一方でメアは何か考え込むように一人でぶつぶつと呟いていた。「えっと…うん…モモちゃんもいることだし…それなら…」「ん…なに?」「ね、モモちゃんも一緒に入る?」「入るって…どこに?」「どこってモチロン…せんぱいの、ナ・カ♪」◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆「んん…あっちいなぁ…汗が気持ち悪い…」真夏の深夜――蒸すような暑さにうなされながらリトは目を覚ました。そして直後、足元から温かい吐息混じりの嬌声が聞こえて来た――「ほらもっと深く…喉の奥で締め付けるのよ…」「ふぐぅ…んん…はぁっ…!せんぱいの…ヒクヒクしてる…♪」そこではモモの指示を受けながら、口元からドロドロと唾液を垂れ流すメアが、リトのいきり勃ったぺニスにむしゃぶりついていた。「んなぁっ!メっメア!?モモ!?お、お前らなにやってんだ!?」飛び起きると同時に腰を二人から離したリトが視界を広げると、ここはどうやら自分の部屋のベッドの上であることは間違いないようだが、目の前の二人は明らかに現在進行系でマチガイを起こしていた。全裸――汗だく――フルフルと揺れる乳房が四つ――息を切らし全身を桜色に紅潮させ――一人は胸元まで涎にまみれていて――そんな少女二人が寄り添ってきて――「あら…起きちゃいましたか…これからが面白いトコロだったのに♡」「もぉ~…モモちゃんったら…ペロペロしすぎて私疲れちゃったよぉ…」「こ、こんな…こと…」「あ、ご心配なく、リトさん♡ここはメアさんの能力で繋がった、三人の夢の中ですから♡」「ゆ、夢…?」「そーだよせんぱい、夢の中なんだから、いっぱいケダモノになってもヘーキだよ♪」「ケ、ケ、ケダモノって…」「夢の中ですが五感もハッキリしているようなので、メアさんにも色々とご協力していただいてたんです♡そしたらこの通り、すっかりリトさんの身体が気に入ったご様子ですよ♡」「ふふ…最初は変な匂いかなと思ったけど、モモちゃんにいわれてずっとペロペロしてたら、なんかもうヤミツキになっちゃった…♪これがえっちぃ気分ってヤツなんだね…素敵♡」言いながらメアはベットの端に逃げていたリトを捕まえ押し倒し、汗でぬめり合う胸と胸を這わせながら、さらに上の方ににスライドしていく。プニプニと柔らかい肌の感触と、むわあっとクラクラするように甘ったるい女の香りがリトを包み込んでいく。「う…ぅあ、ちょ…やめ…」「ほら…メアさんもリトさんに愛して欲しくてたまらないみたいですよ…♡」「そぉだよ…私のココも…せんぱいのみたいに熱くてドロドロでムズムズしちゃって…♪せんぱいに思いっきりペロペロしてもらわないと、治まらないですよぉ…♡」そしてそのまま、メアはリトを見下ろしながらその頭を膝で挟みこんだ。「あ…うあ、あぁ…!」今まで何度も女性の恥部と衝突してきたリトだったが、こんなドロドロに粘液が顔に滴るバージョンはさすがに初めてである。そのまま目を逸らすこともできずに硬直していると、ゆっくりと蜜の源泉が顔に近づいてきた。「それじゃせんぱい…いっぱいペロペロして…くださいね…♪」「あ…おぃっ…んぐぅっ…!?」「あっ!?んっ…ひゃぅぅっ!!」リトが口を開けたと同時に、メアは椅子に座るように全体重をかけグツグツと滾る媚肉を顔面に押し付けた。鼻も塞がれ呼吸が出来ずにもがくリトを尻目に、下半身に広がる甘い振動を味わうメアだったが、その様子を見ていたモモが不満げに口を挟んだ。「ちょっとメアさん?気持ちいいのは分かるけど、それじゃリトさんが楽しめないでしょ?こう、もう少し腰を浮かして、頭を抑えて軽く擦るように前後左右にくねらして…」こいつらオレを何だと思ってんだ、と酸素を取り込んだリトが思ったのも束の間、モモの矯正を受けたメアがすぐにリトの口に覆い被さる。今度は唇だけを押しつぶすぐらいの絶妙な加減で腰を動かしてくる。ギュッと瞼と口を閉じて抵抗していたリトだったが、その本能を刺激するメスの匂いと肉感にほだされ、徐々に口が動き始める。そしてその粘液の味を完全に知ってしまったリトのタガは外れ、メアの表面だけでなく、ヒクつく割れ目の奥にまで舌を捻じ込み出した。「あひゃぁ!せ…せんぱいぃ…舌が…ナカでうねってぇ…スゴいぃっ…」」みるみる激しさを増していくリトの舌づかいは、震えるメアの情欲を一気に破裂させた。「あっ!なっ…なにコレェ…なんかくる…きちゃうぅっ……んっ!ふっ………んんっっっっ!!」メアは大きく背中を反らせ激しく痙攣すると、そのまま前方に倒れ顔を突っ伏し、四つん這いのような態勢でわななく臀部をさらす体勢になった。「ふひゃ…は…ひぁ…腰…抜けちゃったぁ…」恍惚の表情のメアを横目に、モモは茫然と息を切らすリトの身体に重なり始める。「うふふ…お礼を言うわメアさん…しっかり火をつけてくれて…♡さ…リトさん…次は私の番ですよ…♡」「モ…モモ…」「リトさん…♡」端から見れば余裕の表情でリトの身体を舐め回していくモモだが、その実――内心ではこれ以上ない緊張に支配されていた――まさかこんな早くにリトさんと愛しあえる日がくるなんて――ちゃんとできるのかしら私――もしリトさんにイヤな思いをさせてしまったら――そんな不安とは裏腹に、体勢はいつの間にかリトを跨いで飲みこむ直前までになっていた。モモは震える自分を抑え込みながら、リトに最後の確認をする。「イイ…ですか…?リトさん…」「う…うん…」言葉を受けたモモは、リトに軽くキスをしながら、限界まで張り詰めたぺニスを潤んだ割れ目にあてがい、少しずつゆっくりと、大きな針で刺されるような痛みに耐えながら、その全てを包み込んでいった。「あっ…!うっ…うぅぅ…っ!」「モモ…!?だ、大丈夫…か?」「は…はい…ふふっ…平気ですよ…」心配そうに見つめてくるリトの頬を撫でるモモの目から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ち始める。「モモ…」「嬉しい…私やっと…リトさんと…」「モモ…オレ…」「あ…ごめんなさい…私が頑張らなきゃですよね…っ…イタっ…!」「む…無理すんなよ、やっぱり痛いんだろ!?」「ん…ごめんなさい…ちょっとだけ…でも…平気です…から…」「モモ…とりあえず…さ…落ち着くまで力抜いて…休んでみろよ…」「え…でも…」「いいから…モモが辛い顔してるのなんて…見たくないし…」「あ…」私をこんなに気遣ってくれてる――こんなに幸せなこと――嬉しい――私本当に――リトさんのことが――リトはモモを抱き寄せ、背中を優しく撫でていく。そしてそのまま腰の方まで手を動かすと、モモの一番敏感な部分――デビルーク人特有の尻尾を指で軽く擦ってしまった。「ぁんっ!リ、リトさぁん…急にそんなぁ…」「あっ…ゴ、ゴメン!わざとじゃ…」「…あ…あの…リトさん…尻尾…掴んでくれていれば…私結構…動けそうです…」「え…そ…そうなの…?」「はい…でもたぶん、刺激が強過ぎて…私の体力が持つ限りだと思いますが…」「こ、こう…握ってればいいのか…?」「んぁっ…!は、はい…お願いします…」リトが尻尾を握り締めると、モモとリトの間からは粘液がジワジワと流れ出し、その締め付けも始めとはまるで違う、生き物のような蠢きを見せ始めた。そしてモモはその激情の勢いにまかせ、激しく腰を打ち付けていく。対するリトも腰を震わせながら、精一杯の力を込めてモモの尻尾と背中を抱き締める。「ひぁっ…あぁっ…!イイ…もっと強く…してくださいっ…!」「モモっ…!中…すげえっ…!オレもうっ…ガマンできな…」「いいですよっ…!きて…きてください…!リト…さ……っっ!」二人の嬌声が途切れ、リトの痙攣と共に、叩きつけるような熱を一気に注がれたモモは、涙や汗や唾液にまみれながら、息も絶え絶えにリトの肩に顔を伏せ、かすれそうな声でリトの耳元に囁いた――「す…き…大スキ…です…リトさん…」◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆三人分の夢を繋いでいたメアは、リトとモモが重なり出した辺りで、外側からその様子、感覚をじっくりと眺めていた――そして行為が終わったのを確かめ、二人に繋いだトランスを解くと、至極満足そうに微笑んだ。「はぁ…やっぱり…せんぱいもモモちゃんもスゴかったなぁ…二人ともビショビショで…ウネウネで…ケダモノで…」眼前で行われた淫靡な行為を反芻してウットリするメアだったが、そこに一つ、気になることがあった――「そういえば…せんぱいとくっついてたモモちゃん…えっちい気分だけじゃなくて…なにか…すごく温かい…包み込むような気持ちで満たされてて…なんだったんだろ…あの感覚…?うーん……ま…いっか♪今度せんぱいにモモちゃんと同じコトしてもらえば、もっとちゃんと分かるかも知れないし…次のときの楽しみだね…素敵♡あ…そろそろ帰らなくちゃ…それじゃまたね…♪せんぱい、モモちゃん♪」メアは恋人のように並んで眠る二人を起こさないように、窓から静かに飛び降り、そのまま闇夜の町中へと消えていった。――後日、彼女は今回の体験を学校で嬉々として数人のクラスメイトに話しそうになり、本気の殺気を込めたモモの説教をくらってしまうのだが、それはまた別の話として―― メアの飽くなき探究心が、今後もっと大きなトラブルの種になることは間違いない――◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆早朝――日の光に顔を照らされ目が覚めたリトは、ベッドの脇に座るモモと目が合った。「うぅ…ん…モ…モ…?」「あ…おはようございます…リトさん」リトもゆっくり起き上がってモモと向かい合う形になるが、昨晩の記憶の気恥ずかしさからか、お互いにうまく言葉を交わせられない。「お、おはよ…」「は…はい……」「………………」「………………」そのまま数分の間沈黙が続き、リトが目を泳がせる動きに限界を迎えた頃、モモが口を開いた。「あの…リトさん、昨夜のコトですけど…ちゃんと責任…とってくれますよね…?」「え!?あ…ええっと…その…オ、オ、オレ……!」わたわたとうろたえるリトの様子を、じっと真剣な表情で見つめていたモモだったが、ふいに震えるようにして、その口元がほころびだした。「ふ…うふふっ…ごめんなさい、冗談ですよ…そんな困らないでください、リトさん♡」「え…あ、でも…」「夢はあくまでも夢なんですから、別にリトさんが何か気にする必要はありませんよ?」「い、いや…気にするっていうか…あの…」「まあでも…リトさんがアレを正夢にしたいとお望みになるのであれば、私はいつでもどこでもオーケーなので、どうぞ遠慮なく♡」「う…うぅ……」顔を真っ赤にして蹲ってしまったリトに、モモは微笑みながら寄り添う――はだけたパジャマの胸元を、その腕に擦り付けるようにして――「寝汗がいっぱい…ねぇリトさん…朝に浴びるシャワー…気持ちイイですよ…♡」外に響くセミの鳴き声は、日増しに大きくなっている――熱く湿る夏は、これからが本番――==========================
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