衝撃的な出会いというのはあるものだ。それが天条院沙姫にとっては、ザスティンが乗用車を片手でどかした事であり、ルンにとっては、レンの不可抗力によるリトとのキスだった。そしてファーストインプレッションが大きければ大きい程、その相手の事が忘れられないようになる。新田晴子は今日も自室で漫画を読みふけりながら、溜息をこぼしていた。『英雄学園』の最新刊である。そこには緻密に描き込まれた濃い絵と、濃密なストーリーがあった。人は彼女を、一部のコアな流行にのっとって腐女子と呼ぶが、そんな誤解は正して欲しいと、彼女は常々思っていた。腐女子というのは男性キャラと男性キャラの性的な絡みを妄想する女性であって晴子のように、ごくごくノーマルな目線で漫画に没頭する女性は、ただの普通の漫画オタクだ。だが今彼女が溜息をこぼしているのは、そんな理由からではなかった。「はぁ……結城才培先生……」彼女は今まさに読みふけっている漫画の作者であり、自分の担任クラスの生徒、結城美柑の父親である、才培に思いを馳せていた。生身で出会い、漫画について語り合いたいと、何度も夢見ていた。そして実際に出会った才培は、思っていたより遥かに若い外見と、娘に対する不器用ながらも精一杯の愛情が溢れる、誠実そうな男性だった。『英雄学園』の濃い絵と、生半可なオタク女性は受け付けない、手に取るのは漢だけで十分だとばかりに硬派なシナリオ。そこから連想される結城才培の人柄は、熱血で豪快なイメージだった。ところが実際に出会ってみると、思っていたのとは正反対。いかにも優しそうで、緊張気味で、少しおっちょこちょいな、印象の柔らかい人だった。晴子は単行本を傍に置くと、自らの胸に手を当てた。心臓の音が部屋中に響き渡るようで、勿論そんな事は無いのだが、たまらなく気持ちが昂ぶってくる。先入観とは異なる第一印象。娘のために一所懸命な優しさ。そして、サインを頼まれて胸にペンを走らせるような、テンパり具合。確かに「サイン下さい」と言って着ているシャツを差し出すファンはテレビなどで見かけたりするが、別に晴子はそんな事は頼んでいない。むしろちゃんと、彼の著作物を差し出していた。にも関わらず、余程緊張していたのか、才培は晴子の服にサインをした。才培に会えると思ってお気に入りの洋服で出向いていたから、その服にペンでモノを書かれたのは少しショックではあったが、逆を言えばあまり気に入ってない、どうでも良いような安物のシャツに敬愛する才培のサインが書き込まれていたら、微妙な感想しか抱かなかったろう。お気に入りの服にサインしてもらえた事は、逆に喜ぶべきなのだ。だがそれにしたって、才培のおっちょこちょいは笑える。晴子はこの時の事を思い出す度に、クスクスと思い出し笑いをしてしまう。「この胸に……先生はペンを走らせたのよね」乳房の上を伝っていくペンの感触が、今でもありありと思い出せる。そして思いは募り続け、切なる願いが積み重なっていくのだ。もう一度あの人に会いたい。会ってお話をしたい。語り合いたい。あの時は緊張していて見せてくれなかった、あの人の笑顔が見たい。決意してからの晴子の行動は迅速だった。何しろ、あの結城才培の娘が、自分のクラスの児童なのだ。面会する口実はどうとでも作れる。家庭訪問のような、学校単位で行われる企画はさすがに持ちだせないが、成績の良い美柑ちゃんの今後の進学について何たらかんたら、理由はいくらでも後付け出来る。美柑本人もその家族も、進学校へ進む事など希望した事は無いから、それを理由に家に出向くのは不自然と言えば不自然だが、なりふり構っていられない。とにかく今一度才培に会って、それをきっかけに、プライベートで親密になりたい。才培が妻子持ちである事に少し心が引っ掛かりはしたが、そんな事に構っていられない。その時になって初めて、晴子は自分の気持ちに気付いた。あぁ、これは恋なのだ。妻子持ちである事がネックになるという事は、それ以外に考えられない。自分は、優しくて娘思いでおっちょこちょいな、あの人に惚れてしまったのだと。……まさかそれが結城才培本人ではないとは知らずに。「今日先生が来るって……そんなのどうするんだよ!?」「知らないよ! でも今日はお父さんが仕事休みだって言ったら、 突然『今日お邪魔します』って言われちゃったんだもん!」放課後の結城家では、リトと美柑が騒然としていた。せめて前日から決まっていれば、対策の立てようもあったものを。よりによって本物の才培が休みで、本当に家にいるのだ。連載を三本も抱える彼が休日を得られるのは滅多にない事だ。日頃の激務で疲れた体を回復させるのに、わざわざ外出したがる者も少ない。聞けば才培は、今日はもう一日中家でビールを飲んで過ごすつもりらしかった。「まずいな、マジで……本物の親父に会わせるわけにゃいかねぇ」「って事は、またアンタが変装して対応するの? でもどの道家じゃまずいよ、外でないと」リトと美柑は慌てながらも、とにかく家で会うのだけは避けねばならないと、策を練った。ひとまずリトが変装して玄関で待ち、本物の才培に気取られる前に、訪問してきた晴子を連れて、さっさと近くの公園に行った。途中で近所の人に見つからなかったのは幸いだったが、公園に来れば嫌でも近所の子供たちが遊んでいる。保護者もそれについて来ているのが多く、言うまでもなく危機的状況だ。いつ「あらぁ結城さん家の息子さん、こんなトコで何でそんな恰好してんの?」と大声で聞かれるか、わかったものではない。そこでリトは、この公園の隅にある休憩スペースを利用する事にした。そこには水道があり、ベンチがあり、かつ周囲を植木で囲まれているため、外からは見えない。遊ぶ子供達からは距離が離れており、ここは昼間ゲートボールをする老人達が腰を下ろすのに使っているくらいの場所だったので、夕方に誰かがここに来る可能性は低かった。児童の進路相談を出先で話すというのも既におかしな話なのに、その上こんな、人から離れ、隠れた場所でというのは、女性に対して少しエチケットに欠ける。その事はリトも気にしてはいたが、そんな事はこの際度外視せねばならない。それに晴子自身、本当は進路相談ではなく、才培と会う事そのものが目的だったのだ。それが家であろうが公園であろうが、全く気にしなかった。難しい話になるので、まずは保護者と担任で、大人だけで話し合うべき……と晴子が主張したのは、言うまでもなく才培と二人きりになりたかったからだが、その為に美柑はリトのフォローのために随行していく事が出来ず、仕方なしにリトは一人で晴子の相手をせねばならなくなった。少し離れたところから、野球に興じる少年たちの元気な声が聞こえてくる。「そ、それでですね、お父さん。今日はあの、今後連絡を取りやすくするためにですね、 出来ればお父さんのケータイの番号とかメアドとか教えて頂けたら……」「ケっ、え、何、ケータイ? いや、そんな事言われましても……」直球勝負。晴子は回りくどい手を使える程小器用な女ではない。相手の携帯電話の番号を聞き出すのに、直接聞く以外の方法を思いつかなかった。たとえば合コンなら、事前にウケの良い待ち受けにしておいて「その待ち受け良いね」「でしょ? じゃあそっちに送ってあげるからアド教えて」などといった作戦も出来ただろうが、進路相談ではそういうワケにはいかない。慌てふためくリトと、番号を教えてもらいたくて焦る晴子。その内に晴子は、目の前の『結城才培』の、眉毛がズレてきている事に気づいた。「あのぅ、お父さん? 何か眉毛が変……」「えっ、うぇえ!? ありゃ、こりゃ、しまっ……あ、いや、待っ……」あとはもう、このテのコメディのお約束。勝手に焦って勝手に暴れたリトの反動で、カツラと眉毛が勝手に落ちる。そこでリトが変装していた事が露呈してしまった。「あっ、あなた一体誰なんですか!?」「ひぃぃぃごめんなさいぃっ!!」せめて美柑がいれば、リトが慌てる前にさり気なくフォローを入れるとか、一度トイレに立たせて変装を整え直してから戻るとか、機転もきいただろう。だがリト一人ではどうしようもなかった。シュンと項垂れながら、リトはこうなったいきさつを、全て話した。父が忙しすぎて家庭訪問に対応出来ない事、そのために自分が代役を務めた事。「それじゃあ、先日お会いしたのも?」「はい……あん時はいろいろ失礼な事しちゃって、ごめんなさい」胸にペンを押し付け、服を汚し、シャツすらも無理矢理脱がせ、下着姿を暴露した。酔っていたのとパニクっていたので、殆どリト本人は覚えていなかったが、次の日に美柑にこっぴどく怒られた事だけが強烈に記憶に残っていた。そして何より、父親の振りをして担任と接するのは、明らかに悪い事だ。法律の事は知らないが、多分何かの犯罪にはなるだろう。仮に警察沙汰にも裁判沙汰にもならなかったとしても、家族沙汰にはなる。晴子は今度こそ確実に才培と面会を望むだろうし、そこで美柑の学業の事について話し合うし、その際には今回の、リトと美柑に騙されていた話もしなければならないだろう。「うぅ……終わった……ごめんよ、美柑」だが晴子は黙したままで、リトを責めるような言葉は投げかけなかった。彼女からしてみればリトも高校生の子供なので、怒鳴りつけるような大人げない事は出来ないのだろう。仮に叱りつけるのであっても、それは親や保護者の責任の範囲であり、リトの担任ですらない晴子が叱るような話ではない。晴子の立場からすれば、それなりの注意は言って聞かせた上で、その後のお叱りは保護者に任せるべきなのだ。それ以上の事は越権行為になる。だが晴子が怒りださなかったのは、それ以上の理由があった。相手が結城才培ではないというのなら、むしろそっちの方が都合が良いのだ。晴子が惚れたのは漫画家・結城才培ではない。美柑の事を大切にし、美柑のために一所懸命振る舞う、誠実な男。かつてはただの結城才培のファンでしかなかった晴子だが、今、目の前の男を見る彼女の意識は、以前までとは大きく異なる。相変わらず結城才培のファンであり、才培の著作物も好きだが、それとはまた別問題だ。そして相手が才培とは違う人間だと言うのならば、障害が一つ取り除かれた事になるのだ。才培は妻子持ちだが、リトは妻子持ちではない。ならば彼と愛し合っても、法的に何の問題も無い。「事情はよくわかりました、リト君。 今回の事は、お父さんにも学校側にも黙っておきます」「え、えぇっ!? 良いんですか、晴子先生!」「その代り……」晴子が交換条件を提示するのは、当たり前の事だった。そして都合の良い事に、今まさに彼らは二人きり。万が一の事でもない限り、遊んでいる子供たちがこっちに来る事は無い。屋外ではあるものの、周囲から隔絶された、二人だけの空間。多少大きめの声を出したとしても、絶叫でない限りは、誰にも聞きとれまい。この場所で面会出来た事は、晴子にとって実に好都合だった。やはり子供だから、大人の男性程のボリュームも、膨張率も無い。その事は少しガッカリだったものの、相手に対する愛情があれば関係無い。晴子は草の壁に覆われたこの『開放的な密室』の中で、リトのモノを咥えていた。ベンチに座ったリトの両足に挟まれるような形で、晴子が膝立ちしている。そのリトの表情はピク、ピクンと小刻みに反応しており、それを見上げて晴子は一層彼が可愛らしく、愛しく見えるのだった。「うっ、ア……せ、はるこせんせぇ……俺、こんなの初めてっ……」リトが慣れない経験に焦燥し、強張っているのがわかる。だが晴子だって経験人数は多くない。顔立ちは良かったから、野暮ったい眼鏡を外せば、素材は悪くない。学生時代、その事に気づいていた少数の男は彼女の周囲にもいたし、中には正式に付き合っていた者だっていた。だがどこか抜けていて、不思議ちゃん系の空気の漂う彼女の事だ。器用に男をなじるテクなど身についていなかった。「ごめんなさいね、先生もあまり慣れてないから…… こんな下手な舌使いで、お兄さんに満足してもらえるかしら」「いや、って言うか……やっぱまずいって、先生。 場所も場所だし、それに妹の担任となんて、世間的に、その……」教師と、受け持ちの生徒の家族は、私生活で深く関わってはいけない。それは公私混同の原因となるし、節度の範疇を越えている。だからこそ情欲も燃え上がるのだが、しかしそれは晴子だけの話だ。まだ子供で、背徳を楽しむ余裕の無い今の年齢のリトには、好きな子と普通にえっちするぐらいが関の山だろう。そんな彼をかどわかして、しかもこんな、いつ誰が来るかわからない場所でフェラをする。いつから自分はそんな淫乱になったのかと晴子は自分を侮蔑したが、勢いと度胸で何でもやってもしまうのは、恋する女のパゥワーだ。細い指先で余っている皮を引っ張り剥いていく。この年頃の男子は、もうズル剥けなのもいれば、まだ剥けかけの者もいる。リトは発育の早い方ではなかったから、後者に属していた。皮と棒の境目の辺りに舌を突っ込むと、リトの肩は一際大きく跳ねた。「っぅあぁっ!? いぎっ、イ……それ、先生、刺激強過ぎ……」普段そこは皮に隠れていて、外気に触れ慣れていない。ただでさえ空気がひんやりと感じられるのに、更にそこを、細い舌が舐めてくるのだ。唾液が敏感なカリを虐める感覚が、まだセックスも未体験な男子を責め立てる。「んは、じゅるっ……はぁ、んむ、はふ……んむぉ、んじゅっ、じゅぷっ……」不器用な攻め方だったが、リトには随分効果的だった。女性の舌と唇が触れているだけでも、彼にはたまらない威力となる。更には淫靡な音、漏れ出る声、生温い吐息、頬の裏側の肉の感触。先走り汁が染み出るそばから、晴子は間をおかずそれを吸い取ろうとする。舌先で尿道を広げるように舐め、片手で鷲掴みにした睾丸を揉み転がす。裏筋をつーっと下から上に舌でくすぐり、それから思い切ったように口の中に全体を含む。一つ一つの技術は中途半端で、微妙に力加減が合っていなかったのだが、そこはそれ、他に女を知らないリトにとっては、これで十分なテクに感じられる。少なくとも自室で一人で発電しているのとは、全くレベルが違う。「先生、俺……気持ち良すぎるよ。 何か先生にお礼がしたい」リトは、自分にも何か、晴子に対して出来る事は無いかと思った。「ぷはっ……うーん、それじゃあ……頭。 頭ナデナデしてもらえたら、それで先生、すっごく嬉しいです」「へ、頭?」「はい。先生が美柑ちゃんのお兄さんのを舐めてる間、 ずっと優しく頭を触ってくれてたら、それで私は幸せな気分になれますよ」そんなんで良いのかなぁと、やや釈然としないまでも、リトは言う通りにした。心なしか確かに、頭を撫でている間中ずっと、晴子の瞳がぽわーっと幸せそうになっていた。案外知られていない事だが、頭は性感帯の一つだ。そこを撫でられれば気分が良いのは当たり前だったのだ。「はぁー、先生、すっごく幸せです。 美柑ちゃんのお兄さんのお陰で、とっても気分がふわふわしてます。 無理言ってごめんなさいね、ありがとう」フェラしながら頭を撫でられただけで、晴子はもう満足しきった顔をしていた。もう少し続ければ、程なくしてリトの方も射精出来るだろう。だがそれでもリトは、まだお礼をし足りないと感じていた。このままでは、自分が一方的に下半身を世話してもらっているだけでしかない。その返礼が頭を撫でるだけというのでは、男としてどうなのだろう。そして正直な話、本番をしたいという思春期男子の本音が、彼の中にもあった。むしろ本番無しではもう帰りたくない。誰かに見られるとか見られないとか、そんな危機感すらもう吹き飛んでいた。「俺、やっぱり頭触ったぐらいじゃ、先生にお返し出来てないと思う。 こんなに良くしてもらったんだから、もっとサービスしてあげたい」晴子にとって頭を触ってもらう事は何よりの至福だったのだが、リトがここまで言うのなら、お言葉に甘えさせてもらおうという気にもなる。晴子は今更キョロキョロと辺りを見回して、誰にも覗かれていない事を再確認した。その上で安全を確認し終えると、上着のボタンを外し始めた。「それじゃ、あのぅ……先生のおっぱいを、弄んで頂けますか? あの時あなたが押し付けてきたペンの感触が、忘れられないんです……」晴子はブラジャーまでも取り払うと、大きなその乳房をさらけ出した。リトはペンの代わりに指で、その豊かな膨らみを押した。「んっ……」果たして、晴子はすぐに反応した。プニプニとした感触。柔らかく、押す指が埋没してしまいそうになる。そのままペンのように指を走らせると、その度に晴子はゾクゾクと身を震わせた。「アぁッ、良い……おっぱい感じるゥん……」晴子はたまらず、両手でリトの頭を抱え込んだ。「ぅわっぷ! せ、先生っ!?」「お願い、もっと……ペンだけじゃ足りないの…… おっぱい全体、美柑ちゃんのお兄さんの手と口で、弄んでぇ」まるで赤子のように、リトは晴子の乳首を吸い続けた。女子高生には無い、大人の女性の包容力。本当に母乳が出てきそうな温かみさえ感じられた。乳首はピンピンに硬くなり、片方は唇に、もう片方は指に弄り倒されていた。「ちゅぱっ、じゅぷ……ぷは……先生のおっぱい、美味しいよ」「あハぁありがとぅございますぅ……美柑ちゃんのお兄さぁん……」縦に横に転がされ、倒され、或いは乳輪の中に押し込まれる乳首。またある時は、軽く引っ張られもした。その全てが晴子の脳に電気ショックを与え、倫理感をより剥奪していく。乳房はリトの手には余るくらいの大きさで、掌に乗せてみると、タプンとこぼれそうになった。晴子は、自分の乳首を吸い続けるリトの後頭部を抱きかかえ、頭を撫でた。「ふぇっ、先生?」「ねぇどう? 頭撫でられると、ホラ。気持ち良くなってくるでしょ?」「た、確かに……なんかぽわーってして、甘えさせてもらってる気分です」「ウフフ。どんどん甘えて良いですからねー」乳児に母乳を与える母親のような気分で、或いは弟と遊んでやる姉のような気分で。晴子はリトを愛し、可愛がった。もうこのまま離れたくないとさえ思った。一生リトを抱いていたかった。だが互いの下半身が、それを許さない。もっと激しい行為を。もっと深い行為をしろと、せっついてくる。遠くで子供たちの声が聞こえてくる。「バッターびびってるー♪」とか、「まわれまわれー!」とかいった声。危機感と背徳感が激しさを増し、心臓の音だけで数十M離れた子供達にバレそうに思える。リトはやや臆したが、晴子は引き返させる気は毛頭無かった。「ねぇ、美柑ちゃんのお兄さん。早く先生のナカにちょうだい。 お兄さんのぶっといペンを刺して、白インクをたっぷりブチ撒けて欲しいの」甘い顔でおねだりされては、リトには断る事は出来なかった。女性器の入口は、普段ララが全裸で部屋の中をうろついたり、事故で春菜の裸体を見てしまったりといった事があったから、割と見慣れているつもりではあった。しかし見ているだけと、実際に挿入するのとでは、大きく異なる。まず陰毛の濃さからして違う。成長の遅い春菜の体は全体に未発達だったので、乳房もララよりは控え目だし、それに伴ってアソコも産毛が覆っている程度だった。だが晴子の股間は、さすが大人の女性だけあって、モノが違う。幼い顔立ちとは正反対な仕上がりで、余計に興奮する。胸の大きさといい、腰のくびれといい、下半身の完成度といい。首から上だけロリで、首から下がアダルトとは、贅沢な肉体だ。晴子はその肉体に、リトのペンを差し込んだ。「すっごぉい……最初は丸ペンみたいだったのが、 舐め始めたらGペンくらいに膨らんで、 今はベタ用のマーカーみたぁい。 先生のナカでどんどん大きくなってて、はち切れそぉっ……」「お、俺もだよ先生……自分じゃ抑えられないくらい大きくなってる。 破裂しそうなくらい痛くて、でも先生のアソコの中の肉が 柔らかくって、温かくって、まるで痛みを癒してくれてるみたいだよ。 しかも柔らかいくせに、きゅうきゅう締まってきて、抜けらんないし…… 腰振るのも大変そうだよ、こんなの」「良いのよ。せんせぇが動いてあげりゅからぁ」ベンチの上で腰掛けるリト。の、上に跨って挿入する晴子。既に晴子は服も下着も全て脱いで畳んで傍に置いており、外していないのは眼鏡と髪留めくらいだ。今誰かに見つかったら、全く言い訳がきかない。ばかりか、誰かが近づく足音が聞こえたとしても、服を着るのは間に合わない。この緊張感がたまらないのだ。リトもまた服と下着を脱ぎ棄て、晴子とは逆に、無造作に地面の上に放り出していた。高さ的には晴子の両の乳房が、リトの顔面をずっぽりとうずめるくらいだ。更に深く埋没するように、晴子は両腕でリトの頭を抱え込んだ。足はM字に開いて爪先で立ち、、より大幅に腰を上下させられるようにする。背中に添えられたリトの両手の感触が、晴子は嬉しかった。リトもまた、乳房の海に顔を突っ込んだような感覚で、すこぶる気持ち良い。動く度に彼女の乳首が、頬や瞼や額を擦る。谷間から香ってくるオンナの匂いは芳しく、汗の気配と入り混じって、鼻孔を刺激する。「はぁっ、はぁっんっ、アン、アっ、あァア……す……ごぉい…… ナカ擦れっ、てっ……腰、止まらなっ……」「あぁ先生ぇ、俺もう我慢出来ないよぉ……先生、先生、先生……」誰かが近くを通れば、タン、タン、と肉のぶつかる音が聞こえるだろう。だがそんな危機意識すら、もう保っていられない。イキたいという事だけを脳が考え、他の思考はシャットアウトされる。「アァアもうイクっ! イっちゃぅぅゥうぅぅぅぅウうぅぅぅっ!!」「あぁっ、先生俺もっ! せんせぇっ!」晴子が果てると同時に、リトは急いで彼女の体を自分から引き剥がした。そうして可能な限りそっと、しかし急いで彼女の体をベンチの上に寝かせると、抑えられなくなった精子が、勢い良く白い肌の上にぶち撒けられた。ペン先から迸った白濁インクは、晴子の顔や眼鏡にまで飛び散った。「……んもうっ。眼鏡のお手入れって案外大変なんですよ?」「……スミマセン」「今後は気を付けて下さいね?」「え、今後……って……あの、その……」帰りの道々、夕暮れを背にして並んで歩くリトと晴子。眼鏡にかかった精液は拭いてもしつこくレンズに広がるだけで、傍に水道が無ければ、中々綺麗に出来なかっただろう。晴子はまだ少しイカ臭さの残る眼鏡をかけて、その異臭を嗅ぎながら、文句を垂れていた。というか精液だと刺激が強過ぎてレンズ表面のコーティングがはげそうだが、どうなんだろう。「今後は今後です。……他にどんな意味があるって言うんですか、リト君?」どうやら晴子は、リトとずっと関係を持つ気でいるつもりのようだった。本気でリトを好いているらしい。妹の担任なのに、良いのだろうか。それと、もう一つ。リトには気にかかった事があった。「さっきまで『美柑ちゃんのお兄さん』って呼んでたのになぁ……」「ハイ? 何か言いましたか、リト君」照れながらボヤいたリトの言葉が聞こえていたのか聞こえていなかったのか、晴子はトボケながら彼の方を振り向いた。レンズに夕日が反射しており、頬は染まったようにほんのり赤くなっていた。終始厳しい口調だったが、晴子はずっと幸せそうに微笑んでいた。
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