「リトーー!」「おい!だからいきなり抱きつくなって!!」「だってリトのこと大好きなんだもん!」「ねぇリトぉ、一緒にお弁当食べよ?」「ああ、そうするか。」「リトぉ、今日一緒にお風呂入ろうよー」「!!・・・何言ってんだお前は!」「はぁ・・・」(結城、リト・・・)柱の陰でため息をつくのは、リトの1つ上の先輩、天条院沙姫である。「沙姫様、どうかなさいましたか?」沙姫のお付きの1人、九条凛は沙姫の横顔を見る。「先程からため息ばかりついておられるので・・・」「・・ぇ!?いえ、な、なんでもありませんわよ!・・・そう、綾が風邪をひいているからですわ!」もう1人の付き人、藤崎綾は一昨日から風邪で学校を休んでいる。──放課後──沙姫と凛は車に乗り込み、屋敷へと向かう。「結城・・・リト」ふと、自分が想いを寄せている人の名前が口をついて出る。「何か、おっしゃいましたか?」「い、いえ、何にも」(リト・・・あなたが好き。でも・・・)彼にはララがいる。分かっているのに諦めきれず、想いは激しくなっていくばかり。胸に熱いものがこみ上げ、沙姫の目から涙がこぼれ落ちる。「沙姫様!?どこか具合でも悪いのですか!」「目に・・・ゴミが入っただけ・・ですわ」「最近元気がないように思われますが・・・」沙姫の顔を覗き込む心配そうな凛の顔に、すこし落ち着きを取り戻す。「大丈夫ですわ、凛・・・」「やはり、お風呂というのは気持ちいいものですわね」「はい、沙姫様」ちらっと凛を見る。小さいころからずっと自分のそばにいる付き人。ボーイッシュな性格だが、綺麗な黒髪に端正な顔立ち。「いつもあなた達には迷惑をかけていますわね・・・」「私は沙姫様のそばに居られるのが光栄です」すこし微笑みながら返す凛。「凛・・・」バスローブを羽織りベッドに寝転がる沙姫。「リト・・・」ふと気付くといつも考えてしまう思い人のこと。そして叶うはずがないという諦めと寂しさ。自然と手が胸へと伸びていく。「はぁー・・はぁー・・・んぅ」だんだんと息遣いも荒くなっていき、じんじんと熱くなる下腹部にも手が伸びる。「はぁん、ぐ・・・ンンぅ!」・・・誰もいない教室。下から突き上げられ、悦ぶ自分。クチュクチュといやらしい音が鳴り、喘ぎ、絶頂へと駆け上がっていく二人。リトに犯されたい、リトのものになりたい・・・──トントン、ガチャリ。はだけたバスローブを慌てて直そうとするが、時すでに遅し。「沙姫様、タオルをお持ち致し・・・申し訳ありません!!」そういって慌てて扉を閉める凛。凛に自分の自慰を見られた恥ずかしさと、興奮から冷めた反動の寂しさで、次々に涙がこぼれる。(今日は泣いてばっかりね・・・)そう思っても涙は止まらない。5分だろうか、10分だろうか。沙姫にも廊下で立ちつくす凛にとっても永遠ともとれる長い時間が流れた後、「凛、入ってきてくれないかしら」「・・・失礼します」一瞬間が空いた後、凛はうつむいたまま入ってくる。「ごめんなさい、あんなところを見せてしまって・・・」「いえ、そんなことは・・・」重い沈黙に、時計の秒針を刻む音だけが響く。あのね凛・・・」沙姫はおもむろに口を開く。「私、結城リトが好きなの」「沙姫様・・・」凛は知っていた。沙姫の頼みで好みや、好きなものなどいろいろ調べている。「だけど・・・彼にはララがいるでしょ?だから諦めようって何度も言い聞かせてきたの。でも・・・」そう言ってまた下を向いてしまう。何て言葉を掛けていいのか凛には分からなかった。ましてや自分は彼女を守るために恋愛などしたことがないのだから。でも、ずっと自分に優しくしてくれた沙姫を助けたい。そう思った凛はそっと彼女を抱いた。「凛・・・」どちらからともなく、甘いキスを交わす。「凛・・・あなたが、好き」心にぽっかりと空いた穴に、温かいものが流れていくような感覚。「私も沙姫様が、好きです・・・」「ふぁぁ!ン、ンぐぅぅ!凛、そこは・・だめぇぇ!!!」右手で胸を、左手で下腹部を愛撫し続ける凛。秘所からはとめどない蜜があふれてくる。「はぁぁぁぁんぅ!!!」桜色の突起をキュッとつまんでみると、沙姫は体をビクンビクンとさせ達する。「沙姫様!!」セックスはおろかまともな自慰の経験すらない彼女は、沙姫の反応に少し慌ててしまう。「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫よ凛。ごめんなさい、私だけ気持ち良くなって」まだ痙攣してはいるものの、やさしく微笑みながら返す沙姫。「今度は2人で・・・ね?」そう言って凛のズボンを脱がせると、ジワリと湿って秘所のシルエットをあらわにしたパンツがあらわれる。「凛、もうこんな風になってますわよ?」そういって上からギュッと秘所を指で押す。「ふぇ!?んふぅ!」敏感な反応をする凛を沙姫はやさしい目で見つめる。凛を裸にし自分もバスローブを脱ぐと、おもむろに枕を股にはさみ、反対側のほうを凛が挟むように言う。今二人は1つの枕を両側からはさみ、向かい合った形だ。そっと凛の手をとり、ゆっくりと秘所を枕にこすりつけていく。「はぁ・・・ンン」それを見た凛も同じようにこすりつける。自然とこすりつける速度も速くなっていく。「んああ!凛・・・凛!」「沙姫・・・様ぁ!ぐふぅ!」枕カバーの程良い荒さが、2人に刺激を与え続ける。甘いキスをし、抱き合いながらも秘所をこすりつけるのは止まらない。「なんか、んふぅ!おかしくなりそうです・・・わぁ!!」「沙姫様ぁぁ!何か・・・変なもの、が、んぅ!のぼって、あんう!」「私も、も、う・・・ああン!!」「あああああああ!」2人は抱き合ったまま絶頂を迎える。ガクガクと下腹部を震わせると、沙姫は力なく凛のほうへ倒れる。「凛を・・・感じますわ」「私も、沙姫様を・・・」そう言って、唇を合わせる。長い間余韻に浸っていた2人だったが、ふと沙姫が口を開く。「これからも・・・私のそばに居てくださらない?ずっと・・・」「・・・はい。私でよければ、ずっと」窓から覗く黄金の月に、二人は永遠の愛を誓う・・・
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