「閃いたっ!!!!!」結城才培の高らかな声が、今や修羅場と化した仕事場(せんじょう)に響き渡った。「リト!! やり直しだ!!」「は……?」「閃いちまったもんは仕方ねーだろ!! それはサッサとゴミ箱に捨てちまえ!!」「ゴ……」今までの努力を全て無に帰す、そのあまりの勝手な言い草を聞いたリトが怒りのあまり怒鳴り返す。「じょ、冗談じゃねーよ! 今から変更なんて、間に合うわけねーだろ!!」「しのごの言わずに仕事しやがれ!! ほら、ここ、背景にモブ30人!!」そう言いつつビッとネームの書かれた原稿用紙をリトに差し出す才培に、ついにリトはぶち切れた。「知るかっ!! てめーがやれ!!」バンっ!!机にペンを叩きつけて、つかつかと歩いて部屋を出て行く。そんなリトに才培が明るく声を掛けた。「帰って来る時、オロC5本よろしくな」「帰ってこねーよ!!」そう吐き捨てて、リトは仕事場を出た。「たく、オヤジのやつ……」スタジオ才培の食堂で、リトは春菜に愚痴を零していた。『仕事が順調に終わったらデートしようね』そんなリトの淡い期待は、当然の如く身勝手な父親に打ち砕かれたのだった。そんなリトに、春菜が優しく声をかける。「結城くん、その……デートに行けなくなったのは残念だけど、やっぱり手伝って上げた方がいいんじゃないかな……お父さんも、仕事に対して真剣で、みんなのために一番良い作品を作りたくって、そう言ってるんだよね……」春菜の声を聞いたリトが、フーッとため息を吐き出して肩を落とす。「分かってるよ。そうなんだけどさ……」少し落ち込み気味のリトを見た春菜が、リトの座っている椅子の前にしゃがみ込んだ。「春菜ちゃん……?」春菜はリトのズボンのジッパーを下ろすとトランクスごとずり下げ、疲れ切って萎びたリトのぺニスを露わにした。そして、その先端に唇を付けてちゅるっと吸い上げる。「う……」ちゅ……ぷちゅ……まだ元気の無いリトのぺニス全体を口に含み、舌と唇で包みこんで優しく愛撫する春菜。舌を皮の隙間に差し込んで皮を剥き、敏感なカリの表面に舌の裏側を撫で付けて刺激する。「う……あ……」巧みな春菜の愛撫に反応し、リトのぺニスが少しずつ力を取り戻して来た。だんだんと硬度を増して来たリトのぺニスを口の外に出すと、肛門とぺニスの根元の中間地点、俗に蟻の門渡りと呼ばれるその部分に舌先を当てた。「うっ!」玉袋に唇を添えてちゅ……と玉に柔らかくキスしてから唇を竿に押し当て、熱を帯びた春菜の舌がズズズ……とリトのペニスを根元からゆっくりと這い登っていく。「う……ううっ……」春菜の唇によって射精管から精液を搾り出されるようなその感覚にリトは敏感に反応し、はぁ、はぁと息を荒くし始めていた。「は……春菜、ちゃんっ……」急に春菜の唇がペニスから離れた。「はい、ここまでだよ」「え……」「続きはお仕事が終わってから、ね」そう言ってにっこりリトに微笑みかける春菜。その柔らかな表情を見たリトは、春菜に微笑みを返すと、「よ、よーし、やるぜっ!! うおーっ!!」ガッツポーズを取って冷蔵庫からオロC10本を取り出し、意気揚々と仕事場に引き返して行った。「終わ……った」パタリ。夜中の3時。不眠不休の15時間の苦闘を終えたリトは、春菜との約束を果たす間もなく、ベッドに辿り着くことも出来ずに床の上に倒れ込んだ。「結城くん……?」台所に控えていた春菜がリトの様子を見にやってきた。スー…… スー……目の下に大きなクマを作り、泥のように眠り込んでいるリト。(男の人って、大変なんだな……)疲れ果てたリトのボロきれのような姿に、春菜は小さくため息を漏らした。机の上を見ると、さきほど春菜が差し入れたおにぎりが綺麗に平らげられていた。(ちゃんと、食べてくれたんだ……)それを見てなんとなく胸が暖まる気分になり、春菜は軽い微笑みを浮かべた。そして、「お疲れさま。結城くん」そう告げると傍らにあった毛布をリトの体に掛け、愛しげにリトの頬に口付けた。◇ ◇ ◇「ふ……あぁ」大きく伸びをしてリトが目を覚ますと、そこは仕事場の応接間のソファだった。「今……げ、もう6時」夕方の6時。過酷な労働を終え疲労の極にあったリトは、実に15時間もの間眠り続けていた。ふと、寝る前に成し遂げた仕事のことを思い出す。「へへ……、やったな、オレ」言われた時は死ぬかと思ったが、終わってみると良い思い出になった気もする。グッと拳を握り締めて達成感を噛み締め、ニンマリと笑みを浮かべる。ふとそばにある机の上を見ると、なにやら几帳面な可愛らしい字で書かれたメモが置いてあった。『結城くんへゆうべはお疲れ様でした。ごはん作って待ってるから、起きたら私の家に来てくれるかな?春菜』「春菜ちゃん……ううっ」リトは、涙をダーと流して感動に浸っていた。早速シャワーを浴びると洋服を着替えて、春菜の家に向かった。「んっと……、こんなもんかな」春菜はおたまに少し味噌汁を掬い取って味見してみた。なかなかの出来栄えのようだ。ふと、昨日のリトの仕事ぶりを思い浮かべる。(結城くん、かっこ良かったな……)もはや不可能かと思われた仕事を鬼神の如きスピードでこなす才培の横で、次から次に渡される原稿の処理のために必死で手を動かし続けていたリト。その真摯な姿は、漫画家のことは良く分からない春菜にとっても十分に胸を打つものがあった。トクン、トクン。春菜の頬が少し赤く染まり、胸の鼓動がいつもより僅かばかり速さを増していた。(今日は、いっぱい休ませてあげなくちゃ、ね)クスッと軽い笑みを浮かべる。そんな時、西連寺家の玄関のチャイムが鳴り響いた。ピンポーン。「はーい」返事をして玄関を開けると、そこには嬉しげな顔をしたリトの姿があった。「春菜ちゃん……」リトの目の前に佇む春菜の姿。ついさっきまで料理をしていたことが分かる、ちょっと油汚れのついたエプロンを着けた、家庭的で落ち着きを感じさせる服装だった。「いらっしゃい」ニッコリ笑ってリトを出迎える春菜。リトは春菜に微笑み返すと、ちゅ……もはや、挨拶代わりになったキスを交わした。「ん……」「ふ……」ちゅぱ……軽い音がして、2人の唇が離れる。再び、ニッコリ笑って春菜が促した。「じゃ、上がって。結城くん」「うん」リトは靴を脱ぐと、もう通い慣れた春菜と秋穂の住むマンションに上がりこんだ。「うわぁ……」食卓に入ったリトの鼻孔を、得も言われぬ芳香がくすぐった。テーブルの上を見てみると、そこにあったのは、緑の野菜の上に赤いトマトと細長く刻まれた白い大根を乗せた、彩りが美しい大根サラダ。ほどよい大きさに切られた豆腐に刻みネギとワカメを入れ、丸い麩で飾り付けた日本らしい暖かい香りを放つ味噌汁。そしてリトの大好物の、まだ湯気が立ち昇って香ばしい匂いを放つ揚げたての唐揚げ。日頃から秋穂と調理を分担している春菜の料理の腕前は、美柑にも劣らないものだった。「あはは、結城くん。よだれ、出てるよ」「あ……」そう言われたリトがあわてて服の袖でよだれを拭き取った。「こ、これ、本当に食べていいの?」「もちろんだよ」ニッコリ微笑み返す春菜。そして、炊飯ジャーからご飯を御椀によそってリトに差し出した。「じゃ……いっただきまーす!!」リトの至福のひと時が始まった。「う、うんめええぇっ!! こ、この唐揚げの……うわっ、肉汁がじゅっと口の中に溢れて来て……く、くうううぅぅっ!!」涙を流して心の底から嬉しそうな表情で顔をぷるぷる震わせるリト。「うふふ。結城くん、どう?」「もう、最高だよっ!! 春菜ちゃんっ!!」「ありがと。まだいっぱいあるよ」春菜は調理台に置いてあった唐揚げをもう一皿リトの前に差し出した。「おおっ、それにこの大根サラダ……このシャキシャキ感が……くうっ!! 憎いねぇっ!!」「うふふ。この前お姉ちゃんと一緒に行ったお店のを真似してみたんだけど」ご飯をガツガツと喉に掻きこみ、味噌汁で流し込むリト。「ハフハフハフ……おかわりいぃっ!!」リトは元気良く春菜に空の御椀を差し出した。それを受け取って、もう一杯ご飯をよそいながら春菜は思っていた。(なんだか私、結城くんの奥さんになっちゃったみたい……)くすっ、と笑って春菜はリトに山盛りのご飯を差し出した。「はい。召し上がれ」「うおーっ!! オレはなんて幸せなんだーっ!!」リトの至福のひと時はまだまだ続くのだった。「ふぅー……っ。ごちそうさまーっ」もう何杯おかわりしたかも忘れるくらいご飯を食べて、腹がふくれてしまったリト。「お粗末様でした」そう言いながらも満足げな表情を浮かべる春菜。「じゃ、私お片づけしてるから、そっちで休んでてね」春菜にそう言われてリトはテレビのある居間に移動した。「おっ、今マジカルキョーコやってんじゃん」ソファに座り、リモコンのスイッチを入れてテレビを観賞し始めるリト。『今日も燃やして解決~!』(この炎って、やっぱり自前なのかなー)リトはこの間少しだけキョーコと会話したときのことを思い出していた。そこに片付けを終えた春菜がやってきて、リトの隣に腰掛けた。「うふふ。いつも元気だね、キョーコちゃん」その時。『きゃっ!?』テレビから悲鳴が上がる。見ると、悪役にやられたキョーコが腰を着いてパンティを視聴者にちらりと見せるサービスシーンになっていた。「おおっ」思わず食い入るように画面を見つめてしまうリト。その時、リトの脳裏に以前見たキョーコの裸体が蘇った。(キョーコちゃん……スタイルすっげえ良かったよなあ……)「結城くん?」「はっ!?」気が付くと、リトの後ろで春菜がジトッとリトを見つめていた。「え、あの、これは、その……」慌てて言い訳をしようとしたリトに向かって、申し訳なさげに春菜が少し顔を下に向けて呟く。「ごめんね。私、キョーコちゃんみたいにスタイル良くなくて」「そ、そんなことないよ!」「でも、私あんなにおっぱいおっきくないし……」少し俯いた春菜の頬にリトが手を当て、自分の方を向かせる。「オレ、どんな女の子のスタイルより、春菜ちゃんのスタイルが好きだ」「え……」「春菜ちゃんだから……春菜ちゃんのスタイルだから、オレ、一番好きなんだ」「……!」トクン、トクン。春菜の頬が高潮し、胸の鼓動が高まる。「春菜ちゃん……」「結城くん……」そして、リトが春菜の肩に手を当てて体を引き寄せ、唇をそっと……『こらー!! そこ、何やってんの!!』ビクビクッ!!いきなりの怒鳴り声に二人の体がビクンと小さく飛び跳ねた。『それ私のアイスなのにー!!』声は、番組のラストシーンのキョーコの声だった。『あはははは!!』キョーコの笑い声が響き渡って番組が終わる。リトと春菜は顔を見合わせてクスッと笑った。「じゃ、お風呂入ろっか」「うん」2人は手を取り合って、一緒にお風呂場まで歩いて行った。2人が恋人になって、もう何度目かも忘れてしまった2人一緒のお風呂。リトと春菜にとって、それはもうごく自然な行為になっていた。しかし、何度2人が一緒に入浴しても、春菜は生来持つその恥じらいを全く失っていなかった。「……」リトに背を向けておずおずとブラジャーとパンティを脱ぐと、その細く小ぶりな手では覆いきれない秘所と胸を覆い隠そうと努力しながら、ほのかに顔を赤く染めてリトの方に振り向いた。「春菜ちゃん……」その健気な様子に反応し、リトのペニスが次第に大きさを増して行く。それを見た春菜は、(結城くん、興奮してる……)さらに少しだけ、顔の赤さを増してしまうのだった。「じゃ、背中流して上げるね」「うん」リトが鏡の前に椅子を置いて座り、その後ろに春菜が膝立ちになった。「結城くん、頭からシャワーかけてもいいかな」「うん、お願い」春菜はシャワーのハンドルをひねり、お湯の温度を確かめてからリトの頭にお湯をかけた。一通り体にお湯をかけると、再びシャワーヘッドを元の場所に戻す。「ふーっ」気持ち良さげにリトが首を振る。春菜は、そんなリトの背中をじっと見つめていた。(結城くんの背中、また少し大きくなったな……)中学で初めて会った時にはただの少年だったリト。そんなリトももう高校3年生。背も高く、肩幅も随分広くなり、男を感じさせる逞しさが背中から滲み出ていた。(昨日の結城くん……)また、昨日のリトの事を思い浮かべる。つらく厳しい、大変な作業を成し遂げたリト。そんなリトの背中に、春菜は胸の奥底がじんわりと暖められるような頼もしさ、そして男らしさを感じていた。(私……)春菜の『女』が疼き出し、背筋がゾクリと震えた。男の象徴であるリトの背中。そこに相応しいのは……ピト……「!」春菜は自らの女性の象徴であるその部分を、それがごく当たり前であるように、リトの背中に擦り付けていた。「は、春菜ちゃん……」トクン、トクン。春菜の鼓動の音がリトの背中に伝わってくる。リトの耳元で春菜が艶かしい声で囁く。「結城くん……あの……。今日は、私にやらせてくれるかな……」「え……?」ス……「うっ!」春菜の手が、既に大きさを増し始めていたリトのペニスに優しく添えられた。その硬く憤った表面をしなやかな指で撫でながら、春菜が告げる。「今日は結城くんに、ゆっくり休んで、気持ち良くなって欲しいから……」「春菜ちゃん……」ゴクリ。リトは荒くなった呼吸を鎮めるかのように、喉を鳴らして唾を飲み込んだ。春菜はビニールで出来た空気を入れて膨らますタイプの、男性一人が横になるのに丁度良い大きさのマットを用意して、浴室の床に置いた。「はい。そこにうつ伏せに横になってくれるかな」「うん」促されるままにリトがマットにうつ伏せに横たわる。「それじゃ……」ぺと。「えっ!」なにやら、ぬるぬるした感触のする春菜の手がリトの足に当てられた。「こ、これ、何?」「ローションだよ。これ塗ると、くっつく時に気持ち良くなるって、お姉ちゃんが言ってたから」「へえ……」春菜はリトの膝をカクンと折り曲げ、リトの膝から先にぺっとりとローションを塗りつけた。「じゃ……行くね」「え……えっ!?」ぷにゅ……リトのすねに柔らかい感触が伝わってくる。春菜は、リトのすねを胸に押し当て、愛しげに両手で抱え込んでいた。「んっ……んっ……」春菜は自らの体を上下させ、暖かくなめらかで張りのあるお腹と胸の肉、そしてささやかながらも形良く整った乳房をリトのすねになすり付けていた。「う……ううっ……」予想外の春菜の攻めにリトは当惑しつつも、春菜の体の柔らかさを自らの足で感じる心地良さに酔いしれていた。すると、春菜はリトの足を少し上に引き上げ、ちゅぷ……「えっ!?」唇に、リトの足の親指を挿入していた。ちゅぷ…… ちゅぷ……「う……うあっ!?」まるでフェラチオをするかのように唇を尖らせ、リトの足の親指を締め付けつつ何度も挿入を繰り返す春菜。時折グッと唇に深く差し入れ、ぺろりぺろりと舌で丹念に愛撫する。「はあ……ああぁ……」足の指先に熱くぬるぬるした春菜の舌で舐められる感触を覚え、リトが悦楽のため息を漏らす。春菜は続いて、足の人差し指、中指、薬指、小指……一本ずつ丹念にリトの足の指に愛撫を加えた。そして、スリ……「えぇっ!?」自らの顔にリトの足の裏をあて、さも愛しげに顔をそっと摺り寄せた。自らの卑しい場所に、最愛の、知的で清楚な女性が顔を摺り寄せている……。その倒錯めいた状況にリトは興奮を覚え、さらに息を荒げ始めていた。ぺろり…… ぺろり……春菜の舌がリトの足の裏を舐める。「うひゃあぁっ!?」あまりの快感にリトの背中がびくんと仰け反る。「ん……」春菜は舌をリトの足の裏に押し当てたまま顔を少しずつ上げて仰け反らせ、そのまま足の裏を唇からあごへと這わせて行く。そして、首を通ってから胸に押し当て、そこで8の字に動かして自らの柔らかな乳房の感触をリトの敏感な足裏へと刷り込んでいく。そこで、リトは気が付いた。足の裏に感じる、コリコリと少ししこりを帯びたその感触。(あれ……春菜ちゃんの乳首……)何度も繰り返してきたリトとの性交のよって高められた性感覚のためか。それとも、リトへの愛しさのためか。春菜の乳首は、既に張り詰めるように勃起していた。「は……ぁ……」軽い嬌声を発し、リトの足の裏に自らの乳首を摺り寄せて自らも快楽に浸ろうとする春菜。(お、オレの足でオナってるのかな、春菜ちゃん……)その快楽に染まった淫猥な表情を想像し、さらにリトの興奮は高められていた。しばらく足の裏に乳首をなすり付けた後、名残惜しげに春菜は足を下へと動かした。柔らかな腹部をなぞり、そして……じゅる……「んっ……」さきほどよりも一際高い、春菜の嬌声が上がる。リトの足の裏は春菜の秘所に押し当てられていた。「はぁ……結城くん……」じゅり…… じゅり……クリトリスが擦れるように少し前かがみになり、ローションで濡れたリトの足の裏に秘所をこすり付ける春菜。(うわああぁ……春菜ちゃんのあそこが、オレの足の裏に……!!)うつ伏せになってマットに挟まれたリトのペニスは、春菜の見えないままに勃起しきっていた。「はぁ……はぁ……」快感に少し息を荒くした春菜は、ゆっくりと腰を前に進めはじめた。ず、ず、ず……「ん……んっ……」ローションに濡れた春菜の秘所が、リトの足を少しずつ滑り上がってくる。秘所、太もも、そしてしなやかな手のひら……淫靡な春菜の体がリトに触れ、禁断の感触をリトに与えていた。そして……春菜の秘所がリトの太ももの裏側に触れた時、春菜がリトに声をかけた。「結城くん、ちょっと腰を上げてくれるかな」「え?」言われるままにリトが少しだけ尻を浮かせると、そこに……ぺちょ……「ううっ!?」ローションに濡れた春菜の太ももが、硬く勃起しきったリトのペニスとマットの隙間に滑り込んで来た。春菜は少しだけクスリと微笑む。「やっぱり。結城くん、立っちゃってるね」「あはは……」リトが苦笑いをすると、春菜は少しマットの上で足を滑らせ、ぬちょ…… ぺちょ……「うううっ!!」柔らかな水音を立てて、リトの太ももに秘所をなすり付けつつペニスを太ももで擦り上げた。「はぁ……結城、くん……」「は、春菜ちゃん……っ」春菜が腰を前後するたびに、柔らかく暖かな春菜の太ももの肉に沈み込んだペニスが擦られ、瞬く間に射精への欲求が高められて行く。「んっ……ああん……は……ぁっ……」それと同時に春菜もリトの太ももに自らの秘所を擦り付け、甘美な吐息を漏らし続けていた。(や、やばい……もう、出るっ!)リトがそう感じた時、ス……絶妙のタイミングで春菜は腰を引いた。(ふぅ……)安心したようにため息を漏らしたリトの上で春菜が呟いた。「じゃ、もう一回ローション塗るね」そして、傍らに置いてあった洗面器に手を付けて十分にローションを塗りつけると、それを自分の体の前面にまんべんなく塗りつけた。そして……ぺちょ……「ううっ!!」春菜はリトの背中に覆いかぶさり、ぴっとりとリトに体を押し付けていた。柔らかな乳房、勃起した乳首、しなやかな手のひら、張りのある太もも……春菜の体の全てが、リトの体全体に伝えられていた。そして……ぺちょ……「うあぁっ!?」目も眩むばかりの快感。春菜はリトに押し付けた、ローションに濡れた体全体を動かして、リトの背面全体を愛撫していた。「んっ……んっ……」ゆっくりと体を前後に動かしながら、また春菜はリトの背中を見つめ続けていた。(結城くん……私……)リトの男性そのものと言っても良いそこに、自らの女性をこすり付けるその行為。ひと擦りする度に自らの胸に秘めた想いがリトに伝わり、自らがリトの『女』になっていく……そんな気がして、春菜は単なる肉体的快楽を超えた、まるで魂がリトと一つになるような、そんな一体感を味わっていた。ス……「んっ!?」春菜の両手が、うつ伏せになったリトの体の下側に差し込まれ、リトの体を後ろから抱きかかえる。より一層、ローションで濡れた熱い体をリトにぴったりとくっつけると、春菜はリトの耳元に唇を寄せた。「はぁ……はぁ……」リトへの想いに満ち溢れ、御しきれなくなった春菜の熱い吐息がリトの耳の奥底まで届く。「は、春菜ちゃん……」春菜は、ゆっくりとその想いを吐き出した。「結城くん……大好きだよ……」そう言って、リトの胸元に差し入れた両手にそっと力を込める。さらに一体感が増し、リトは春菜の想いを体全体で受け止めた。(ああ……春菜ちゃんが、こんなにオレの事を……)うつぶせになったまま、リトは感動のあまりむせび泣いていた。その時、キュ……「んっ!?」春菜はリトの乳首を両手でつまみ、クリクリと弄んだ。「ん……んあっ……」「うふふ……」意外にも乳首が感じやすいリト。春菜はそこを弄ぶのが結構気に入っていた。キュ……キュ……「うあ……あっ!? や、やめてよ、春菜ちゃん、変な気分になっちまう……」それを聞いてクスッと笑いを浮かべる春菜。「うふふ、ごめんね。結城くんは、やっぱりこっちかな」そういって再び少し体を下にずらし、手をペニスの上まで滑らせる。「うっ!」ぴくん、とリトの体が反応する。「じゃ、行くね」春菜は右手でリトのペニスをしごきながら左手でリトの腹と胸を撫で、体を前後に動かしてリトの背中を乳房で愛撫し始めた。しゅる…… ぺちょ…… すり……「うわああぁっ!?」体全体から与えられる途方も無い快感。あまりの快楽にリトは手足をバタ付かせ、射精しそうになるのを必死で堪えていた。「はぁ……あ……結城くん……」最愛のリトの背中に敏感な乳首を擦られ、右手に今まで何度も自分を絶頂に導いてくれたリトの熱いペニスを掴んでいる春菜もまた、愛と情欲に顔を紅潮させ、息を荒くさせていた。しばらくその攻めを続けた後、春菜がリトの耳元で囁いた。「じゃ、結城くん。そろそろ出したい?」「え……?」自信ありげにそう呟いた春菜の様子にまたリトは胸がドキドキし始めた。(い、一体、どんな……)春菜は体を後ろに下げ、もう一度リトの股の間に入り込むと、リトの体をひっくり返して仰向けにし、リトの股間に顔を寄せた。(フェ、フェラか……)磨きぬかれた春菜のフェラチオ・テクニックはリトも十分に心得ていた。(春菜ちゃんのフェラ、すっげえ気持ちいいんだよな……)その期待に胸を高鳴らせるリト。ところが。春菜のテクニックは、リトの想像のさらに上を行っていた。春菜は、股間からさらに顔を下に移動して、リトの腰を少し上げさせると、「えっ!?」リトの肛門へと口付けた。「うひゃああっ!?」最愛の、清楚で知的な、端正な顔立ちの春菜の唇が、汚らしい自分の肛門にぴったりと押し付けられ、それどころか顔を紅潮させ、舌までも中に入れてぺろり、ぺろりと愛撫をし続けている。そのあまりに倒錯した、淫猥極まる光景。「わあああ……だ、ダメだよ、春菜ちゃん、そんなとこ!!」春菜はリトの言葉を気にする風もなく、肛門への愛撫を続けながら右手でリトのペニスを握り、左手でリトの陰嚢をそっと包み込んだ。そして、リトのペニスを知り尽くした優しいしっとりした手つきで射精管を絞りつつ皮を擦り上げ、少しずつ張り詰めてきた睾丸を軽く撫で擦りながらさらに深く肛門へ舌を差し入れて中を上下左右に嘗め回す。シュ……シュ…… ぺろ……ぺろ……「は……春菜ちゃん……ダメ……そんな……うわああっ!!」どぴゅっ!!想像を超えた春菜の淫靡なテクニックに、あっけなくリトは射精してしまっていた。「はぁ……はぁ……はぁ……」あまりの衝撃的な春菜の攻めに、リトは呆然とした顔で春菜を見つめていた。そんなリトに、春菜はニッコリと笑いかけていた。「どうだった、結城くん?」リトは少し苦笑してしまっていた。「あはは……す、すごかったっていうか……お、お尻ってのは、ちょっと予想外だったかな……」春菜はキョトンとした顔をする。「え……でも、お姉ちゃんが、男の人はお尻舐められると喜ぶって、言ってたんだけど……」「え!?」リトの意外そうな顔を見て、春菜は少し顔を赤くしてしまった。(また、お姉ちゃんにだまされちゃったのかな……)「じゃ、綺麗にしてあげるね」春菜はそう言うと、ちゅぷ……「んっ!」リトのペニスを口にくわえ、カリの周りに付着した精液を舐め取った。ぺろ……ぺろ……射精したばかりのリトの敏感なカリを、暖かい春菜の舌の粘膜が包み込むように這い回る。カリの表面を撫で、尿道口を舌でつつき、竿をきゅっと唇で押さえて精液を吸い出そうとする。「あ……ああ……や、やばいよ、春菜ちゃん……んっ!」きゅ……春菜は指で輪を作ってリトのペニスの根元を軽く締め、きゅうっとしごき上げてリトの射精管に残っていた精液を搾り出す。「あはっ!?」「んふ……」絞り出されたリトの精液を舌の上で転がし、息を吸って独特の生臭い匂いを胸に吸い込む春菜。(あぁ……結城くんの、精液の香り……)春菜の体奥にリトのペニスに刻まれてきた悦楽の記憶が蘇り、腰の中心にゾクリとした震えが走る。(あ……ダメ……)ちゅく……春菜はリトのペニスを口に頬張ったまま、秘所に手を当てて自慰行為に耽り始めていた。それと共に、春菜は唇を窄ませながらズズッとペニスを吸い込み、射精したばかりのリトのペニスに更なる射精をせがむかのように濃厚なフェラチオをし始めた。ぬちゅ……ぬちゅ……「んんっ……は、春菜ちゃ……んっ……!!」リトは顔を真っ赤にして目をつぶり快楽に身悶えながら、汗を流して頬を紅潮させペニスにねっとりとした愛撫をくわえる春菜の頭を両手で掴んでいた。(結城くん……自分でしたいのかな……)リトの欲望を察知した春菜は、リトのペニスを唇の外に出してその先端にキスすると、キュっと唇に力を入れて窄めてからリトの攻めを待ち受けた。「ああっ……春菜ちゃん……!」ぐ……リトが春菜の頭を引き寄せると、再び硬度を取り戻したペニスがつややかな春菜の上下の唇でぴったりと閉じられたその密楽の襞をこじ開けて、愛する美少女の清楚な顔の内側に自らのドロリとした欲望を吐き出すべく侵入していく。ず、ず、ず……「う、う、ううっ……」なんとも堪え難い、熱く蕩けるような粘膜で圧迫されながらそれを押し広げていく、脳天が震え出すような春菜の唇への挿入感。いつもリトを元気付け、優しい言葉をかけてくれる春菜の暖かな唇が、今はリトを昂ぶらせて狂わせる最も淫らな快楽器官に変貌していた。「は……は……春菜ちゃんっ!!」もうたまらなくなったリトが、自らの腰を激しく動かして春菜の喉奥に向けてペニスを突き上げる。「んっ!」少し驚いたものの、既に予想が出来ていたのか春菜は素早く次の動作へと切り替えた。じゅるっ! じゅるっ!激しく春菜の唇を擦り上げるリトのペニス。春菜はそれが唇から離れないようにしっかりと唇に力を込め、乱暴に突き上げられるペニスのカリの表面が上唇をこすり、舌の裏側で撫でられて快感を覚えるように、絶妙の位置に舌と唇の位置を調節する。熟女の技。処女の締め付け。少女の瑞々しさ。聖女の高潔さ。その全てを兼ね備えた春菜の口性器への挿入の狂おしい程の快感に、たちまちリトのペニスは限界に達しかけていた。「あ……ああっ……あーっ……は、春菜……ちゃんっ!!」(結城くん……いいよ、来ても……)春菜がリトの腰に手を回し、自らの準備が整っていることを伝える。「う、うおおおお……」そして、リトが春菜の頭を少し離しながら腰を引き、最後の一突きを……「はーい、2人とも頑張ってるー?」「「!?」」リトのペニスをくわえたまま、驚愕の表情で浴室の扉を見る春菜。その視線の先には、彼女が最も信頼しかつ最も苦手とする、性の師匠の姉の姿があった。「お、お、おねえちゃんっ!? な、な、なんで……」せっかくのクライマックスをぶち壊しにされた春菜は、顔を真っ赤にして声にならない怒りを姉にぶつけていた。「あはは、ちょっと仕事が予定より早く引けちゃってね。あ、私のことは気にしなくていいから。続けてて」秋穂は軽い口調でそう言うと、淫らな格好で交わるリトと春菜の乗ったマットの横を通り抜け、洗面器でザッとお湯を被って浴槽に浸かった。そのあまりの傍若無人な様子にポカンとしていた春菜だったが、ハッと正気に返ると、「お、おねーちゃんっ!!!」唯の決め台詞にすら負けないパワーで、家中に響き渡る大声を上げた。「え、え、えっと……あの、その、す、すみません、か、勝手にこんなこと……」慌てふためいて、別に悪くもないのに言い訳を始めるリト。「あはは、だから良いって良いって。ほら、続けてもいいのよ」「お、お姉ちゃんっ!! そんなデリカシーのないっ!! ていうか、勝手に入って来ないでよっ!!」「え? だって、ここ私のマンションだしー。家賃払ってるの誰だっけー?」「ううっ……」的確に弱点を突かれ、顔を真っ赤にしたまま言い返せなくなってしまう春菜。「もう……せっかく私と結城くんが……」「んー? 春菜と結城くんが?」からかうように耳を傾ける秋穂。カッとなった春菜が顔を真っ赤にして叫ぶ。「あ、愛し合ってた所なんだから、邪魔しないでよっ!!」「え……」思わぬ春菜の愛の叫びに、リトの顔がポッと赤くなってしまう。しかし、秋穂は気にも留めない様子でタオルを頭の上に乗せた。「うーん、愛ねえ。結構結構。だから続けてていいんだって。それとも、私に見られたくらいでなくなっちゃうような愛なの?」「ううう……」春菜はしっぽを踏まれた子犬のように、顔を赤くして唸りながら秋穂を睨み付けていた。(す、すげえな、秋穂さんって……)自分より大人びて、高度なセックスのテクニックまでも持っている春菜が、まるで子供のようにあしらわれている。その様子にリトは感嘆しっぱなしだった。「もう、知らないっ! 結城くん、出よっ!」「あーら、それはダメよー」「えっ!?」春菜が秋穂の方に振り返る。秋穂はなにやら悪戯っぽい不敵な笑みを浮かべていた。「私、ちょっと結城くんに興味があるんだ」「えぇっ!!?」春菜が目を丸くする。「だってぇ、春菜も唯さんもララさんも、みんな結城くんのこと好きなんでしょ?どんないい男なのかなって」秋穂はリトをじっと見つめて、ペロリと舌なめずりをした。春菜は大慌てで秋穂とリトの間に立ち塞がる。「ダメーッ!! 結城くん、取っちゃダメーッ!!」まるで子供のような表情で、ぷんすか怒りながら姉を睨み付ける春菜。その様子を見てリトは軽く苦笑しつつも、意外な春菜の一面に少し親しみを覚えていた。(春菜ちゃんって、こんな表情もするんだな……)「というわけで、夢の姉妹丼3Pの始まり始まり~」「なんにも始まってないよっ!!」「あはは……」浴室の中央にはリトが立ち、春菜はリトを取られまいとしっかりとリトの腕にしがみ付き、その様子を秋穂がクスリとからかうような笑みを浮かべてみつめていた。「ふーっ……ふーっ……」荒ぶる犬のように唸り、秋穂を威嚇する春菜。そんな春菜をなだめるように、秋穂は軽い口調で言った。「大丈夫だって。味見するだけだから」「お姉ちゃん、味見って言っていつもみんな食べちゃうじゃないっ!!」「え? そーだっけ」あくまでも軽い様子の秋穂と、真剣さが全て空回りしてしまう春菜。リトはまるで漫才コンビを見ているような気分になっていた。(でも、なんだかんだ言って、仲が良いんだなあ……)クスリと笑みを浮かべてしまうリト。「結城くん!! 何がおかしいの!?」「ひっ!?」リトにまでとばっちりが飛んできた。「ほらほら春菜、がっつかない」そう言って秋穂はリトに歩み寄ると、ペニスにスッと手を伸ばした。「あっ……」「あーっ!!」リトと春菜が声を上げる。秋穂はペニスの品定めを始めた。「んー……大きさは、と。んー、まあまあじゃない。後はテク次第かしらねぇ」「お、お姉ちゃん!! 触っちゃダメっ!!」パシッ、と姉の手を跳ね除ける春菜。その必死な様子に、少しリトが驚いてしまう。「え、えっと、そこまでしなくても……うっ!?」春菜はギロリとリトを睨み付けていた。「結城くん。お姉ちゃんがどんな人か知らないでしょ」「え?」「お姉ちゃんの技って、私なんて比べ物にならないくらいなんだから……」「えっ……」リトは驚愕していた。春菜の技ですら相当の物だと思っていたのに、それと比べ物にならないとは……(い、一体、どんな……)その想像を絶した世界に、思わずリトはゴクリとつばを飲み込んだ。警戒しきった春菜と対照的に、あっけらかんとした様子で秋穂は声をかけた。「あはは。春菜ったら大げさねえ。でも、結城くん、ちょっとは私に興味持った?」「え……」リトはドキッとしてしまい、しなだれていたペニスが少し角度を上げ始めた。それに気が付いた西連寺姉妹は……「あーっ!!」「うふふ、結城くんって、正直ねぇ……」全く対照的な表情で、リトのペニスを見つめていた。「だめーっ!! 触っちゃだめっ!!」秋穂に触れさせまいと、春菜は必死でリトのペニスを手でガードしていた。その必死な春菜の様子を見て、秋穂はクスリと笑いを浮かべた。「はいはい。分かってるって。結城くんのおちんちんは春菜の物よ」そう言ってリトの横に回りこんで、顔をリトに近づける。「じゃ、キスでも……」「もっとダメーっ!!」ガバッ!必死の形相で春菜はリトの体の後ろに手を回し、姉の凶行からリトをかばった。(は、春菜ちゃん……)両手でギュウギュウリトを抱きしめる春菜の乳房がリトの胸に押し付けられ、リトは頬をポッと紅く染めていた。「じゃあ、乳首は?」「ダメ!」「お尻は?」「ダメッ!!」「じゃあ、耳を攻めたりとかはぁ……?」そう言って、春菜の頭の反対側にあるリトの耳元に、はぁ……と熱い息を吐きかける秋穂。「あ……あっ……」妖艶な声と共に熱い吐息で耳の奥をくすぐられたリトが、快感の声を上げる。「ダメーッ!!」慌ててリトの頭を手で抱えて引き寄せる春菜。呆れたように秋穂が声をかける。「まいったなぁ。じゃ、どうすればいいの?」「もう、お姉ちゃんは何もしないでっ!」ぷんすか怒って姉を怒鳴りつける春菜。秋穂は観念したように笑みを浮かべ、春菜に言った。「分かったわ、春菜。じゃ、手をつなぐくらいならいいでしょ?」「手? そ、それくらいなら、いいけど……」ニヤリ、と秋穂が妖しげな笑みを浮かべる。(ふふふ……。春菜もまだまだ、甘いわねぇ……)「手、だけだからね! 絶対!」「はいはい。分かってるって」秋穂はそう告げるとリトの後ろに回り込み、春菜の目の前でスッと手をリトの脇から前に出した。「えっ……?」そうしてゆっくりとしなやかな手を下ろし、そっと手のひらをリトと重ね合わせる。「うっ……」さきほどまで浴槽で暖められていた秋穂の手。その暖かく滑らかな感触が、リトの手のひらに伝わってくる。「あ……」リトは胸がドキドキしてしまい、ほんのりと頬を赤く染めてしまっていた。「え……?」その様子を見ていて、だんだんと不安になってくる春菜。そうしてしばらく手のひらを重ねあった後、秋穂はスルリと手を持ち上げ、リトの両の手のひらを中指一本でスーッ……となぞり始めた。「あっ……」だんだんと敏感になって来ていた手のひらを秋穂の細い大人の女性の指でなぞられたリトは、ピクンと体を震わせて反応してしまう。ス、ス、ス……秋穂の指がリトの手のひらから滑り上がり、徐々にリトの腕を這い登って行く。手首をゆっくりとなぞり、肘関節、そして敏感な脇の内側へ……「は……」脇を手でくすぐられ、リトが心地良さげに息を吐き出した。「ちょ、ちょっとお姉ちゃん! そこは反則!」文句をつける春菜に秋穂は軽く言い返す。「あら? ここだって手の一部分じゃない?」「う……」くすっと笑って秋穂は続ける。今度は手でリトの上腕部を軽く握り、スルスル……と撫で下ろして行く。「あ……あ……」そして、体の前面をリトの背中に付け、わきから前に出した腕全体をリトの腕とぴったり重ね合わせて、再びそっと手のひらを合わせる。(うわ……秋穂さんのおっぱい、当たってる……)背中から伝わる乳房の感触、腕から感じる秋穂の細い腕の柔らかさ……その全てが官能的で、リトの興奮を昂ぶらせていく。そして……く……秋穂は指を折り、リトの指と指の隙間にしなやかな指を差し入れた。「うっ!?」手のひら同士がぴったりと密着し、2人の熱を溜め込んで汗ばんでくる。(な、なんかすげえ、ドキドキする……)ニヤリと秋穂は再び笑みを浮かべた。(うふふ、結城くん、感じてるみたいね……)春菜はまだ知らなかったようだが、神経が集中している手のひらもまた、極上の性感帯の一つなのだった。だんだんと焦り出してしまう春菜。(ま、まずいよ……結城くん、感じちゃってる……)「や、やっぱり……」慌てた春菜が声を掛けようとした途端、秋穂は、「えい」そう一声かけて、リトと腕をからめて手のひらを合わせたまま、後ろにクッと体重をかけた。「うわっ!?」さきほどから秋穂の攻めに感じて腰がおぼつかなくなっていたリトは、あっけなく後ろに倒れてしまい、敷いてあったマットの上に秋穂と折り重なって仰向けに寝転がった。「やだあ、結城くんって激しいんだぁ」あっけらかんと楽しそうに声をあげる秋穂。「ちょ、ちょっと! お姉ちゃんっ!?」慌てる春菜を気にする風も無く、秋穂は、ス……「えっ!?」リトの手を取ると、自分の右手をリトの右手の甲に重ね合わせ、そのままリトのペニスに触れさせた。「お、お姉ちゃんっ!!」秋穂の手に包まれた右手で、リトが強制的に自慰行為をさせられてしまう。「う、うわっ!?」シュル……シュル……マットに横たわる秋穂の柔らかな裸体をクッションにして、裸の春菜を目の前にしながらペニスを擦られたリトは、たちまちペニスを勃起させてしまう。(こ、これ、やばすぎ……!)「ごめんねぇ、結城くん。本当は直接やってあげたいんだけどぉ、春菜に怒られちゃうからぁ」「あ、あ、あ……!」だんだんとリトの興奮が高まり、顔が真っ赤になって息が荒くなる。そして、「う……あっ……」リトが目を閉じて、射精しそうになった時、「いい加減にして!!」春菜の我慢がついに限界に達した。(あちゃー……、泣かせちゃったか……)イジメられた子猫のように涙目で顔を真っ赤にしてぷるぷる震える春菜を前にして、秋穂は舌をペロリと出して反省するフリをしていた。「私、まじめに結城くんと恋愛してるんだから……。そんな、ふざけてエッチしちゃうなんて、ひどいよ……」怒って睨み付ける春菜に向かって秋穂はクスッと笑って軽く声をかける。「何言ってるの、春菜。これから、あんたの番じゃない」「え……?」そう言われて改めて場を見ると、目の前には今にも春菜と合体したいとばかりに、秋穂の上に寝転がるリトのペニスが雄雄しくそそり立っている。「あ……」それに気が付いて、顔を赤くしてしまう春菜。「あんたのために場を用意してあげたんだからね。ほら、はやく来なさい」「え……」「お姉ちゃんが、あんたたちがどれだけ成長したか、見てあげるから」「お姉ちゃん……」春菜はようやく泣き止んで、顔をポッと赤く染めた。しかし、秋穂は……(なーんちゃって。本当はただのなりゆきなんだけどねー。ま、こう言っとけば春菜も納得するでしょ)心の中で、舌をペロリと出していた。「じゃ、結城くん、行くね……」マットの上には秋穂が、その上にはリトが横たわり、さらにその上に2人をまたいでリトの腰の上に春菜が立っていた。春菜が足を曲げ、秘所をリトのペニスに押し当てて腰を下ろす。「んっ……」ズ、ズ、ズ……「う、ううっ……」リトのペニスが春菜の膣に挿入されていく。自らの最も根源的な欲望を剥き出しにし、愛しい美少女と一つになれるその感覚は、何度味わっても飽きることの無い至高の悦楽をリトに与えていた。「は……ぁ……」さきほどから姉の挑発のせいでハラハラしっぱなしだった春菜も、リトのペニスを受け入れてようやく落ち着いて快楽に浸ることが出来た。「春菜ちゃん……」「結城くん……」見つめあい、愛を確かめ合う2人。(おー、おー。見せ付けてくれるじゃない)それに当てられた秋穂は、また2人をからかいたくなってきた。「じゃ、2人とも。私にキスして見せて」「え……」春菜の顔がポッと赤く染まる。そして春菜は、リトのペニスを挿入したまま体を傾け、ちゅ……リトと唇を重ね合わせた。「ん……」「ふ……」互いの愛を確かめ合うように、しっかりと唇を重ね合わせ、舌をもつれさせてキスに耽るリトと春菜。その様子を見た秋穂は、少し感心していた。(うわーっ。なんか、本物の恋人って感じだねー)ふう、と軽くため息をつく。(私も、たまには本気で恋愛なんかしてみちゃおうかなー)そう心の中で呟いて、クスッと軽い笑みを浮かべた。「じゃ、春菜。そこのローション取ってくれる」「うん」促された春菜がローション入りの洗面器を手で引き寄せ、秋穂の手の届く場所に動かす。「じゃ、今日は結城くんに、スーパーデラックスサービスしちゃうよん」そう言って秋穂はローションを手で掬い取り、自らの体とリトの体の隙間に塗りつけた。「こっちにも、ね」そしてリトと春菜の体の間にも手でいっぱいローションを塗りつける。(こ、これは……!)リトの体が上下からぬるぬるしたローションに濡れた美女2人の体に包まれ、2人の乳房、2人のお腹、2人の太もも、2人の柔らかな全ての肉が、リトを包み込む極上の肉布団となっていた。「うっふっふー。ぬるぬる女の子布団、挿入付き。風俗なら10万円コースよねえ」しかも、かてて加えて1人はリトの最愛の美少女である、女子高生の春菜。(い、いや、100万円でも惜しくないかも……)究極の愉悦を味わいながら、リトはよく分からない金勘定をしていた。「じゃ、行くよ。春菜、私に合わせてね」「うん」そう言うと、春菜はマットの横に手を着き、自分の体を手で支えた。そして、秋穂がリトの胴に手を当てて力を込め、リトの体が2人の女性のふくよかな体に挟まれながら、じゅる……ぷにょ……ぽよ……「うううっ!?」柔らかい淫靡な音を立てて、体の前後、その全てを愛撫されながら滑っていく。「はううううっ……!!」リトの背中が、胸が、太ももが、ペニスが……あらゆる場所が、2人の美女の柔らかく滑らかな肢体に愛撫される。そして、興奮ではち切れんばかりのペニスは熱く濡れた春菜の膣に包まれ、思うがままに快楽を貪ることが出来るのだ。(て、天国だーっ!!)興奮のあまりリトはギュッと春菜の体を抱きしめて、春菜とぴったり唇を合わせて濃厚なキスをした。「ん……」「ふ……」春菜もそれに呼応して、リトと秋穂の体の隙間に手を差し込んで、リトをギュッと抱きしめる。ぷは……2人の唇が離れ、熱くなった顔を近づけて愛の告白を交わす。「春菜ちゃん、好きだよ……」「結城くん、大好き……」そして、もう一度愛の言葉を飲み込むように、ぶちゅっと音を立てて熱く深いキス。(ちょ、ちょっと、手で支えてくれないと重いんだけど……)苦笑しながらも、2人の愛の交わりを助けるかのように、秋穂はリトの胴に手を当てて自分の体の上で滑らせた。ローションで濡れた秋穂の滑らかな体の上をリトの体が滑り、それと共にペニスが春菜の膣奥へと突き込まれる。「んぅっ……」「ふ……んっ……」キスをしたまま、その快楽を味わい、ビクンと体を震わせる2人。春菜がリトから唇を離し、呟いた。「結城くん、お願い……」「うん、いくよ、春菜ちゃん……」(おーおー、私置いてきぼりだよ)リトが春菜の腰に手を当て、春菜の腰をずらして自らのペニスを勢いを付けて突き上げようとする。その時。悲劇は、起こった。ジャーンジャーンジャジャッジャッジャッジャッジャジャジャジャジャンッ!!!!!あまりにも場違いな、軍艦マーチの音が更衣室から鳴り響く。「!?」驚いて目を剥く春菜と秋穂。しかし、リトの反応はわずかばかり違っていた。眉を顰めて苦々しい顔を浮かべ、数学の試験の答案を受け取りに行く時のような絶望的な表情で呟く。「親父だ……」既に、リトのペニスは元気を無くしていた。「ごめん。ちょっと……」そう呟くとリトは春菜に上からどいてもらい、トボトボと未だけたたましい軍艦マーチが鳴り続ける更衣室まで歩いて電話を受けた。「なんだよ。な……なにーっ!? な、なんでそんな仕事請けてんだよ!? アホかーっ!?」「え……?」ただ事ではないその様子に、不安げな顔を浮かべる春菜。「はぁ……」ガラリと浴室の扉を開き、肩を落としてリトが戻ってきた。「ごめん、春菜ちゃん……」申し訳なさそうな顔で謝るリト。「……」春菜は一瞬残念そうな顔を浮かべたが、次の瞬間には顔を上げて、「うん、分かったよ。いってらっしゃい」リトに軽く手を振って、にこやかにそう告げた。◇ ◇ ◇リトが立ち去ってしまった西連寺家の浴室には、まだ鏡の前で体を洗う秋穂と浴槽に浸かる春菜の姿があった。「はぁ……」せっかくのリトとの愛のひと時をまたしても妨害されてしまった春菜は、気落ちしてため息を吐いていた。「まあまあ、こんなの良くある事じゃない。気にしない気にしない」ジトッ、と春菜が秋穂の方を睨み返す。「はじめに邪魔したの、お姉ちゃんじゃない」「え? そうだっけ?」春菜の非難めいた視線を軽く交わす秋穂。それを見た春菜はちょっと俯いて、(結城くんの奥さんになるのも、大変そうだなぁ……)将来の夫婦生活を思って、またはぁ……とため息を吐くのだった。(終)
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