チク、タク、チク、タク……時計が針を刻む音がやけに大きく感じる。それと同調するかのように、リトの胸は高鳴っていた。『なんかリトが褒めてくれると嬉しいな……♪』丁寧に勉強を教えてくれるララに感嘆の声をあげたところ、返ってきたのはそんな反応だった。頬を染め、照れくさそうに腕をさすり、綺麗な翠の瞳をリトから逸らす。それはどこからどう見ても、好きな人に褒められた喜びを隠しきれない普通の女の子だった。デビルーク星の王女だとか、奇怪な発明品で騒ぎを起こすトラブルメーカーだとか、そんなものは微塵も感じさせない。その仕草に初めてララの根っこの部分を見たような気がして、リトはもはや勉強どころではなかった。ララはララでそんなリトをニコニコしながら見つめている。そんな状態なので二人しかいない部屋には会話がなく、沈黙が続く。しかし気まずいわけではなく、どこか浮ついていてむず痒く、互いに言葉を発することができない。そんな沈黙だった。このままではいつまで経っても勉強が進まない。そう思ったリトは大きく息を吐きララに提案した。「なぁ、ララ。ちょっと休憩しないか?立ちっぱなしでララも疲れただろうし」「私は大丈夫だけど……リト、頑張ってたもんね。ちょっと休もっか」そう言うとララはベッドに腰掛けるでもなく、部屋から出て行こうとする。「どこか行くのか?」リトの問いにララは少し言いづらそうに、「えっと、おトイレ行ってくるね」「あ……そっか、そうだよな。ごめん」しまった、とリトは慌てて謝る。女の子に対して少々無神経な質問だったかもしれない。ララが「ううん」と微笑んでドアを閉めると、部屋に静寂が訪れる。リトはまた一つ大きなため息を吐くと、蛍光灯の明かりを見上げながら考えを巡らす。もちろんララの事だ。春菜のことが好きなはずなのに、時々ララの言葉や仕草にドキドキさせられ、惹かれていく自分がいる。いつも一緒にいるララ。隣にいるララ。好きだと言ってくれるララ。多少地球の常識に欠けている部分はあるが、穢れを知らない純粋な心を持っている。そしてその瞳にはいつも自分を映している。素っ気ない態度を取っていても、嬉しくないわけがなかった。「オレのこと……好き、なんだよな……」確認するように言葉にしてみると、一気に顔が熱くなる。あんなに可愛くて優しい子がそばにいる。それだけで意識せずにはいられないのに、その上自分に揺らぐことのない好意を抱いてくれている。そんなララのことを自分はどのように思っているのか。ララのことが、オレは――「って、雑念を払うために休憩入れたんだろ!意味ねーじゃん!」我に返りぶんぶんと首を振るリト。とりあえずそのことは忘れようと机に向かう。しかし、勉強を教えてくれるララはまだ部屋に戻っていない。「まだかな?ララ」ララが部屋を出てから10分ほど経っている。トイレにしては長い……が、それ以上考えるのは失礼だと思ったのでやめることにした。するとそのすぐ後に部屋のドアがガチャリと開く。リトが振り返ると、入ってきたララはマグカップとドーナツが乗ったお盆を持っていた。「ララ、それ」「差し入れだよ~♪眠くならないようにコーヒー淹れてきたの♪」「う、うん、でも」そう言ってリトはコーヒーではなくドーナツを指さす。「そのドーナツ、あの有名な店で期間限定で出してたやつだろ?この前並んで買ったって言ってた……」「うん、そーだよ。それがどーしたの?」さも不思議そうにララが首を傾げる。「だってララ、食べるの楽しみにしてたじゃん。なのに……」リトがそう尋ねるとララは困ったように笑った。「えへへ……そうなんだけど、取っといたらなんだかもったいなくなっちゃって……だからリト、食べていいよ♪」「もったいないって……ララのなんだし、ララが食べてくれよ」「えー、でも……」人差し指を顎に当てて考え込むララ。少し悩んだ後、「そうだ!」と手を叩いて笑みをこぼした。「それなら半分こしよ♪それならいいでしょ?」「え……いや、まあ」正直何がいいのかさっぱりわからないリトだったが、有無を言わさぬ笑顔だった。それに小腹が空いてきたのも事実。ララの好意に甘んじて、ドーナツを半分に分けてそれぞれ頬張る。「んー、おいしーい!これすっごくおいしいね、リト♪」「やっぱり食べたかったんじゃん」「そ、それはそうだけど~」からかうリトにララが口を尖がらせながら反論する。赤くなった顔を見てリトがぷっと吹き出すと、むーっと頬を膨らませる。「もう。……でもね、私はホントにリトにも食べてほしかったんだよ」「オレにも?」「うん。一緒に食べたかったんだけど1個しか買えなくて……だからなかなか食べられなかったの」頷いて苦笑しながらそんなことを言うララ。きっとおいしいものを自分一人で食べるのが気にかかったのだろう。もったいないとはそういうことか、とリトは心の中で納得する。「でもオレはそんなにお菓子好きじゃないし、気遣わなくてもよかったのに」「ううん、そんなんじゃないよ」リトの言葉に、今度は首を左右に振るララ。ちょっとだけ恥ずかしそうに、そしてすごく嬉しそうに、頬を赤らめながら言う。「私はただ、おいしいもの食べるのも、面白いテレビ見るのも、好きな人と一緒がいいだけ。それだけだよ♪」頬を緩ませてニコッと笑うララの言葉に、リトの心臓が再びドクンと跳ね上がる。先ほど考えていたことが頭の中に蘇る。誰にも包み隠すことのないララの想い。それをリトは知っている。ララが本気で自分を宇宙一頼りにしていることも、ゼロからの自分を見てほしくて記憶を消そうとしたことも、そして今も。そして気付いてしまう。こんな風に真っ直ぐな気持ちを伝えてくれるララに、どうしようもなく惹かれていることを。先ほどよぎりかけた二文字が、完全な形となってリトの頭に浮かぶ。今まで普通に話していたララの顔が直視できない。それが全てを物語っていた。「どうしたの?リト。なんだか顔真っ赤だよ?」「あ、いや……これは別に、何でも……っていうか勉強だよ勉強、明日テストなんだし!」慌てて机に向かいペンをとるリト。必死に己の理性を保とうと教科書に目を通す。しかしララがそれを制する。「ダメだよ。もしも熱とかあるなら、ムリしないで休まなきゃ」「え……」こつんリトの額に冷たくて固い、けれど優しい何かが当たる。そして目の前には、今までに見たどんな宝石よりも綺麗に光る二つの瞳があった。「んー……熱はないみたいだね。この部屋ちょっと暑いのかな?」「う……あ……」ララが言葉を発する度、甘酸っぱい彼女の吐息が頬や唇をかすめる。甘い香りが脳を直接刺激してくるようだ。
「クーラーつけよっか?」離れようとするララ。その肩をリトが掴み、自分の方へ引き寄せる。「え?」一瞬の事だった。「んっ……!」「ん……」さらに距離を詰める顔。なぜか思い通りにできない呼吸。唇に触れる温かいもの。事に至ってから数秒後、やっとララは自分の唇がリトの唇で塞がれていることに気付く。「んん……んっ……」息が苦しくなっても、リトは唇を離そうとはしなかった。今まで溜め込んだ気持ちを全てぶつけるようにララの体を抱きしめる。対するララも抵抗しようという気は全く起きなかった。あまりに突然のことで驚きはしていても、触れ合う唇の柔らかさと抱きしめられている温かさが彼女を満たしていた。自然に涙が溢れ、頬を伝って流れていく。リトはララとキスをしたままそのしなやかな身体を抱きかかえ、ベッドに運ぶ。そこでようやく唇を離しララを腰掛けさせた。「ゴメンな」「……どうしてあやまるの?」「いきなりだったから……それと、いっぱい待たせたから」リトが少し申し訳なさそうにそう言うと、ララは涙に濡れた瞳をそっと細め首を振った。「ううん……嬉しいよ。リトがギュってしてくれたから、それだけで……」「ララ……」名前を呼びながらそっとララの頭に手を伸ばし、髪を指で梳く。するとララは気持ち良さそうにリトに身体を寄せる。それを優しく受け止め肩に手を回すと、ララは潤んだ瞳でリトを見上げた。「まだ私、言ってもらってない……」「うん……そうだよな」ララの髪を撫でるように弄びながら、リトは決意を固める。あれほど興奮と緊張で爆発しそうだった心が、ララとキスを交わしてからは驚くほど静かになっていた。「好きだよ。ララ」「私も大スキだよ……リト♪」リトの言葉を聞き、今度はララの方から抱き着きキスをする。そんなララをリトも抱きしめ、短いキスを何度も繰り返す。互いの呼吸を合わせるように、何度も何度も。たまに見つめ合い、恥じらうように幸せを噛み締めて微笑みながら。次第に互いの身体は火照り始め、息も上がってくる。特にリトの方は、キャミソールにホットパンツという露出の多い服を着ているララの体にどうしても目が行ってしまう。豊かな胸元や、太股から爪先にかけての優美なラインなど、リトの目を釘付けにするには十分な破壊力だった。心も体も魅力的な女の子と部屋に二人きりで抱き合っている。それもたった今恋人同士になったばかり。時刻はすでに日をまたぐ頃。あまりに都合の良すぎる状況に怖さを感じるリトだったが、ここで腹を決めねば男ではない。そもそも我慢など出来そうにもなかった。はやる気持ちを抑えながら、じっとララの瞳を見つめる。「ララ……オレさ、ララを好きだって気付いたの、実はほんの少し前なんだ」「え、そうなの?」「今まで意識したことは何度もあるけど……ハッキリわかったのはついさっきだ」真剣な眼差しのまま、リトが続ける。「だから軽いって思われるかもしれないけど……ちゃんと聞いてほしい」「大丈夫だよ。リトがそんな人じゃないって、ちゃんとわかってるから」リトの腕の中で穏やかな表情を見せるララ。そんなララを背中に回した手で撫でながら、自分の気持ちが伝わるように一言一言はっきりと話す。「あのさ。オレ……ララと、一緒になりたいんだ。ララとちゃんと結ばれたい。言葉だけじゃなくて、心も、体も」「結ばれる……?それって、具体的にはどうすればいいの?」「あー……ええっと」無垢なララの反応に、なんと説明したらよいのか戸惑ってしまう。王宮で大切に育てられ、おそらくそういったことにほとんど興味を持ってこなかったララは、他の年頃の女の子と比べて性に関する知識が乏しい。しかしリトも薄々は感付いてことなのでさほど驚きはしなかった。「その……じゃ、ひとまずオレの言うとおりにしてくれるか?イヤだったら言ってくれればいいからさ」「うん、わかった。それでどうするの?」「んと、とりあえず……服、脱いでくれるか?」「服?脱げばいいの?」そう言ってキャミソールの裾に手をかけるララ。だがリトは慌ててその手を止めた。「ま、待った。やっぱり、オレが脱がせたいんだけど……いい?」「え?私、自分で脱げるよ?」「いや……そういうことじゃなくてだな」「あ、そっか。言うとおりにするんだったね。リトの好きなようにしていいよ♪」「そ、それじゃお構いなく……」好きにしていいという言葉にドキドキしながらも、震える手で服をたくし上げていく。白い素肌の面積が増えていくにつれて鼓動も速くなり、ふくよかな膨らみの下まで行くと最高潮に達してくる。と、そこで一旦リトは手を止めララに確認する。「あのさ、ララ。一応聞くけど、下着つけてる……?」「ううん。お風呂上がりだったし、暑かったからいいやって思って」「やっぱりか……」ほっと息を吐くリト。もし確認せずにこのまま服を脱がせ、何も隠す物のないララの胸を正視してしまったら、それだけで理性が吹っ飛んでいただろう。昔よりマシになったとはいえ、女の子にあまり免疫のないリトには心構えが必要だった。「それじゃ……脱がすな」腹を決め、ララの服をスッと鎖骨の辺りまで持ち上げる。そしてついにリトの目の前に露わになる二つの白い果実。左右でバランスのとれた大きさに、職人芸のように整った形。淡いピンクに色づいた乳頭は黄金比のように位置づけされ、つんと上を向いて欲情を誘う。今まで事故で何度か見たことはあったが、ここまでじっくりとその姿を拝むことはなかった。そのあまりの美しさに言葉を失い、呼吸も瞬きも忘れ見入ってしまう。「……」「あ、あの……リト?」「……」ララの呼びかけにも応えず固まったままのリト。覚悟はしていたが、やはり衝撃は大きかった。「そ、そんなにじっと見られるとなんだか……は、恥ずかしいよ」赤くなって身をよじらせるララ。普段見せない恥じらいの表情と、体を動かした際にぽよんと揺れた双丘がいとも簡単に壁を破壊してしまう。「ララッ」「きゃっ」ララの上に覆い被さるようにしながら、その体を仰向けに押し倒す。反動を受けまた二つの大きな胸がぽよぽよと揺れる。その様子を見下ろしながらララの唇を自らの唇で塞いだ。「はむっ……んぅ……」「ん……ちゅ……」少しだけ開いた唇の隙間から舌を侵入させると、驚いたのかララの肩がぴくっと震える。しかし拒む様子はなく、むしろリトの背中に腕を回して受け入れる。リトの舌がララの舌を捕え絡めると、くちゅくちゅといやらしい音が漏れ始める。同時に塞がれた唇の隙間から甘いララの吐息がこぼれ、リトの興奮をさらに増長していく。「んむっ……ちゅる」「くちゅ……んんぅ」しばらく舌を絡ませているとさすがに息が苦しくなり、名残惜しみながらも二人の唇が離れていく。だが興奮は一向に冷めず、しばらく互いを熱のこもった瞳で見つめ合った。「ララ……嫌じゃなかったか?」「ううん。よくわかんないけど……なんだか、きもちよかったよ?」「オレも……すげー気持ち良かった。キスってこんな……なんだな」「もういっかいしてほしいな。リトのキス」「うん、オレもしたい……けど、その前に」と言って、視線をやや下の方へずらす。そこにあるのは露わになったままのララの胸。再びララに視線を戻すと、懇願するような眼差しを向ける。「ララの胸……触ってみてもいいか?」「私の?うん、いいよ」いとも簡単に承諾されやや拍子抜けするリトだが、一応許しを得たということでおずおずとララの胸に手を伸ばす。触れるか触れないかの所で一瞬手を引っ込めるが、その艶やかな曲線にゆっくりと手の平を添わせていく。「んっ……」「うわ……」手の平に広がるララのやわらかさと温もり。全神経がそこに集中しているのかと思うほど、ララの呼吸が手に取るようにわかる。「すげ……やわらけー」「あは、なんか、くすぐったいよぅ……」指の動きに合わせて変化する形に感動を覚えながら、壊れないようにララの胸を優しく弄ぶ。初めはくすぐったさに身をよじっていたララだが、次第にその声に甘さが混じってくる。「んぁ……はうぅ」「ララ、気持ちいいのか?」「やん……わかんない、けど、なんだかムズムズする……っ」「じゃあこれは?」胸の頂点で存在を主張するさくらんぼのような乳首を口に含む。その瞬間ララの体が大きく跳ねた。「ひゃあんっ!?」舌に唾液を乗せて塗りつけるように転がすと、次々とララの口から甘い声が溢れる。「ひぁ、あぁんっ!ふぁっんぁあ」口に含んだ方と反対の乳首も指先で転がして刺激すると、ララは背中に回した手でリトのシャツを掴み快楽に耐える。「んっ、んっ……んん……!」キュッと閉じた目には涙が浮かび、頬が真っ赤に染まっている。その姿に興奮を抑え切れず、リトはララの下腹部に手を伸ばす。「可愛い、ララ……もっとララの可愛いとこ見たい」「ふぇ?」すばやくホットパンツのホックを外し右手を差し入れる。すべすべな素肌の感触。思いがけない手触りに思わず頭がクラッとする。「ララ、パンツはいてないのか?」「う、うん。急に着ろって言われたし、下着は全部干しちゃってたから……」「そっか……んと」ゴソゴソとまさぐるように手を奥へと侵入させていき、太股のつけ根、脚と脚の間の部分に指を沿わせる。「んぁっ……!なに……?」ふっくらした部分の真ん中を擦るように触ると、ララがまた快感に目を細める。中指の先にはぬるっとした感覚。「濡れ、てる……?」「え?濡れ……ふぁあん」もう一度確かめるように指先を割れ目に沈み込ませると、明らかにララの愛液と思われるものが溢れ出ていた。「や、んぁあっ……!」「すっげ……ホントに濡れるんだな、女の子って……」「……ねえ、濡れるってなぁに?私のソコ、濡れてるの?私、おもらししたの……?」泣きそうな瞳で問いかけてくるララ。リトは少し驚いたが、優しくフッと微笑んでララの頭を撫でた。「違うよ。女の子は気持ちよくなると、ここが濡れてくるんだ」「ふぅん……そ、そぉなんだ」「オレもちゃんと見たことあるわけじゃないけどさ……ララ。見てもいい?」ホットパンツの縁に指を引っかけながらリトが訊く。ララは「んー」とちょっとだけ考える素振りを見せたあと、照れたように笑いながら「ちょっと恥ずかしいけど、リトなら……いいよ♪」「……ありがとな、ララ」微笑み返しながら、軽く触れるだけのキスを落とす。それから体を起こし、半分ずり下がっていたホットパンツを脱がせにかかる。「ララ、ちょっと腰浮かせてくれるか?」「うん」言われるがまま腰を少し浮かせ、リトが脱がせやすいように閉じていた股を軽く開くララ。その助けもあって、リトは楽にホットパンツを脱がせることに成功した。「もすこし、足開いてくれるか?」「……うん」頷きながらも顔を真っ赤にしているララ。いくら好きな人に裸を見せることに恥じらいがないといっても、女の子の一番大切な部分を見せるのはこの上なく恥ずかしい。顔の下半分を手で覆いながら、ひざを立てた両脚を少しずつ開いていき、リトに自分の中心を晒す。ララの恥ずかしさはとっくに臨界点を超えていたが、リトのために必死に堪えている。対するリトはその光景をため息を吐いて見つめていた。「ララ……」好きな女の子が恥を忍んで自分に秘所をさらけ出している。しかもそこは本能的に自分を受け入れようと愛の蜜を垂らしている。乳首よりもさらに濃いピンク色の口が、ララの呼吸に合わせてひくひくと収縮している。リトは誘われるように股の間に顔を寄せていく。「り、リト!?」「だいじょうぶ、優しくするから……」戸惑うララの声を頭上に聞きながら、舌を伸ばして近づいていくリト。ララがそれを止めようとする前に、リトはもう一つの唇に口付けた。「ん、あぁっ!」「ぷちゅ……んぐ」「やぁっ……!き、汚い、よぅ……っ!」しゃぶりつくようにララの秘所を舐め上げる。歯が当たって痛くならないように気を付けながら。「汚くなんかないよ。すげー綺麗で、興奮する……ぷちゅ」「くぅ、あぁあっ!」困惑しながらもララは気持ち良さに身を震わせていた。アソコに口付けられている、そう考えただけで体の奥底から熱いものが噴き出してくる。そしてリトの舌が自分の大事な部分を刺激する度、電撃のような快楽が脳髄に走る。夢中でララの秘所を愛撫しているリトはふと気付く。ララの腰がリトの意思とは関係なく動いていることに。そのことが無性に嬉しく、たまらなくリトの欲情を煽った。「んっ……」ちゅぱっと音を立てて唇を離す。するとララは「えっ」と意外そうな声を上げ、物足りなさそうにリトを見つめた。「気持ち良くなってくれたんだよな?」「えっ、えっと、その……」「もっとしてあげたいけど……ゴメンな。オレももう我慢できないんだ……」ズボンの辺りをゴソゴソとまさぐりながら残念そうに謝るリト。ララは最初何のことかわからなかったが、起き上がったリトの股間を見て目を丸くする。「わわっ、リト……ど、どしたの?それ……」リトの股間にそびえるそれは、以前ララが見たものとは全く別物だった。長さは普段の2倍近くになり、一回りも二回りも太くなっている。先端は赤黒く膨れ上がり見るからに苦しそうだ。「女の子と同じだよ。男も興奮するとこうなるんだ」「そ、そうなの?」「そうだよ。でも、それ以上に……」ぐいっとララに顔を寄せながら、再び覆い被さるように押し倒す。こつんと額を合わせ息がかかりそうな距離で会話する。「ララがすっげーエッチだから……」「え、えっちなの?私……」「うん。オレもララと同じくらい……いや、もっとかも」「リ、んちゅっ……」さらに顔を近づけ、そのままララの唇を奪う。舌を絡めながら秘所に指を滑り込ませまさぐると、いやらしい水音が響いた。「んん、んふぅっ!」「ん、ぷは……ララ、いいか……?」「えっ……あ」なにが「いい」のか、性知識の少ない頭をフル回転させる。何の抵抗もなくリトの指を受け入れるほど濡れそぼったララの秘所。いきり立って今にも爆発しそうになっているリトのモノ。あっ、と声をあげそうになる。その意味をやっと理解したララは、リトの背中にそっと腕を回して抱きしめた。「結ばれるって……そういうことなんだね」「ララ……うん」嬉しそうに微笑むララをリトが抱きしめ返す。とくん、とくん、と二人の鼓動が重なっていく感覚に身を任せると、そのまま時が止まってしまいそうだった。しかしそんな時でも体は相手を求めてしまう。リトのモノが腹に押し付けられ、ララが心配そうにそれをさする。「くっ……」「リト、これ……」「うん……いいよな?ララ……」もう一度確認すると、今度はララもしっかりと頷いた。「きて、リト……」「ん……」限界まで怒張した先をララの入り口にあてがう。ぬるっとした感触だけで暴発してしまいそうだ。「いくぞっ……」ララの腰を両手で押さえ、自分の腰を前進させていく。ずぶ、ずちゅっと先端が肉の割れ目をかき分けていく音が響く。「んぅ、あはぁ……!」「く、ララ……!」先端が少し入ったところで、リトのモノが弾力のある何かに当たる。そこでリトは一旦動きを止め、ララの瞳を見る。「ララ、ちょっと痛いかもしれないから、辛かったら言ってくれよ?」「うん……大丈夫。リトがいてくれるから平気!」ニッコリと笑って見せるララ。一片の曇りもない瞳に、リトは安心する。「じゃあ、いくな」「うん。うぁっ……」リトが腰の動きを再開させると、ララの顔に苦痛の色が混ざる。見ると秘所の間からは鮮血が流れ出ていた。「ララ、大丈夫か!?」「うん、平気……続けて?」涙の滲む瞳で、それでも笑うララ。リトは覚悟を決め一気にそこを貫いた。「あぁっ!!」ララの中を弾けるような衝撃が駆け抜ける。頬を伝う涙をリトが優しくすくい上げた。「全部入ったよ、ララ。あったかい。ララの中……」「はぁ、はぅ……リトのは、すっごくあっついね。それに、ビクビクしてる……」「ララのも動いてるよ。今すぐイキそうだ……!」「イキそう……?」また聞きなれない単語が飛び出し首を傾げるララ。リトはニコッと笑いララの頬に口付ける。「大丈夫、いっしょにイこうな」「よくわかんないけど……リトといっしょならうれしいな♪」無邪気に笑うララをしっかり抱きしめ、リトが動き出す準備をする。「それじゃ動くけど……痛くないか?」「まだちょっと痛いけど大丈夫だよ。それよりもなんだか……気持ちいいかも」破瓜の痛みは思ったほどでもなかったようで、熱っぽい瞳で上目遣いにリトを見る。無意識でありながら男心を激しくくすぐる表情だ。ララとつながっている部分がひどく疼いているのがわかる。この快楽のさらに向こう側にある絶頂へ、一気に駆け登ってしまいたい。「ララっ」「ん、あぁっ」一度腰を引いてララの中から自分のもモノを先端近くまで引き抜き、そして一気に突き入れる。ぐちゅんっと粘膜同士が擦れる音が響き、狭い膣内のヒダを押しのけて進む快感がリトの中を駆け巡る。「うぐ、うぅ」「リトっ、あはぁっ!」ギュっとしがみつくように腕と足をリトに絡めるララ。その声や表情に苦痛の色はほとんど無く、リトをありのままに受け入れ快楽に身を任せている。リトもララの中を存分に感じ、今まで感じたことのないエクスタシーに身を震わせていた。引き抜いては入れ、引き抜いて入れ。そんなピストン運動を重ねると、勉強をしている時からずっと抑えていたリトの欲望はすぐに限界に達してしまう。どれほど我慢しても、あまりにもララの中は気持ち良すぎた。まさに天にも昇るほどに。「ら、ララっあ……!ご、めん……っ」「んぁ、ふぁうっ……え?」ララの体をきつく抱きしめ、もう抑えの利かなくなってしまったモノを一層強く打ちつける。そこで一旦腰の動きが止まると、代わりにリトのモノが激しく脈動し始めた。「あ、わぁっ」「ぐぅぅあ……!!」びゅく、びゅるるるるるっリトの頭が絶頂で真っ白になるのと同時に、脈打つモノはララの中に白い欲望を惜しげもなく吐き出していく。全身が硬直し、十秒近くにも渡る長い長い射精だった。「ふぁ、あぁ……なにか出てるよぉっ。んん、ぴゅっぴゅって……!」「ララ、ララぁ……!」ようやく射精が終わるころ、リトは肩で息をしていた。初めて女性の中での射精を体験した体は、心地良い疲労感に襲われていた。「はぁ、はぁ……ララ」「リト……どうしたの?大丈夫?」尋常ではない様子に、心配そうにララが尋ねる。するとリトは少し申し訳なさそうに笑って見せた。「大丈夫だよ。それより、ごめんな。オレ一人でイっちゃって……一緒にって言ったのにな」「リトの、何か出てたみたいだけど……それが『イク』ことなの?」「そうだよ。ララの中が良すぎて、耐え切れなかった……」情けなさそうにしながらララの頭を撫でる。ララは嬉しそうにリトの胸に顔をすり寄せた。「えへへ……私で気持ちよくなってくれたんだね。よかった♪」「うん。でも……まだララはイってないよな?」くちゅり下半身に手を伸ばし、むき出しになったクリトリスを触るとララの体がビクンと震えた。「あ、やぁっ」「今度はララも一緒に……な」絶頂を迎えたとは言え、思春期真っ盛りなリトの体。たった一度の射精では萎えるどころか、もう一度その快感を味わいたいとさらに強く勃起する。「また動くな、ララ」「ひぁん、うゅうっ!ん、ちゅぅ……」ララの唇を塞ぎ、ピストン運動を再開させる。一度精を放ったことにより幾分か冷静になり、どうすればララがより感じてくれるか考えられるようになった。乳首をこねたり、膣口の周りを指で刺激してみたり、中を突く角度を変えてみたり。反応は面白いほど顕著に返ってくる。「んぁああ、らめぇっ!ソコ、だめぇ……さきっぽだめえぇ……!」「こっちはどう?」「っひぁああああっ!」「うわっ」空いた手で無防備に投げ出されたララの尻尾をつかむ。地球人には存在しないこの尻尾は、デビルーク人の女性にとってはかなり敏感な性感帯だ。少し触れただけで膣内が急激に収縮する。危うく二度目の発射をしてしまうところだった。「やっぱりララ、尻尾って気持ちいいんだ?」「らめぇ……らめぇぇっ……シッポはダメだよぅ……!」ララの目から快楽のあまりぽろぽろと涙がこぼれていく。同じようにリトのモノをくわえ込んだ口からも、たらたらと淫靡な液体を垂らしていた。「尻尾で感じてるララ、すげー可愛いよ」「やぁ、いやぁ……!シッポだめだよぅ……!リトに触られたら、私……私っ……!」口元を抑えて耐え切れない快楽に必死に抵抗する。そんな姿がリトをそそらせる。「尻尾触られながら、ここをこうやって突かれるのどう?気持ちいい?」「あぁう、あはぁっ!んぁあああ、りとぉっ!」「ララの声で聞きたいよ……気持ちいい?」執拗に尻尾を責めながら腰の運動も速めていくリト。ララは呼吸すらもままならない状態でありながら、リトの問いかけに答えようと口をパクパクさせる。「ひ、いよぉっ……!り、んぁ、のっ……ちいよぉっ……!」しかし、まともな言葉にはなってくれない。それでもリトは嬉しそうに微笑んで、ララの耳元にそっと口を寄せる。「オレも気持ちいい……またイキそうだよ。ララ、イく?イキそう……?」「ひぅぅっ……ひ、くぅ……!ひっちゃう、よぉ……!」「うん……一緒にイこう、ララ」全身の力を込め、ラストスパートをかける。壊れてしまいそうなほど強く、速く情熱を打ちつける。結合部では愛液と精液が混じり、真っ白に泡立っている。ララの腰は痙攣するようにガクガクと震え、快楽以外の感覚はどこかへ捨て去ってしまったようになっていた。それでも、絶えず与え続けられるリトの愛だけは何よりも感じていた。「りとっ!りとぉっ!!」吹き飛んでしまいそうな思考の中、必死にリトの名前を呼ぶ。「ララ、ララっ!」それに応えるようにリトも彼女の名前を呼ぶ。限界はもうそこまで来ていた。リトがこれで最後と言わんばかりに、深く深くその身をララに刻んだ瞬間。弾けたようなリトの精がララの中に送り込まれ、天井を突き抜けてしまいそうな嬌声が部屋の中に響く。「やぁあっあ、んあぁああぁぁああああ……っ!」「ぐ、ううぅあ……!」リトの脈動に合わせるようにララの膣内が収縮と拡張を繰り返し、残ったものを全て搾り出そうとする。そのせいもあってか先ほどよりさらに大量の精液が吐き出され、ララの愛液とともに溢れこぼれる。「っ、はぁ……」「ん……りと……」射精を終え力尽きたリトがララの上に倒れこむと、ララは自分の胸の中に彼を抱いた。やわらかいララの胸が疲弊したリトに安らぎを与えると同時に、強い睡魔が襲ってくる。リトはララに抱きしめられたまま彼女にキスをすると、その腕の中で意識を放った。そんなリトを慈愛に満ちた笑顔で見つめながら、ララもまたリトにすがるように眠りに落ちていった。何物にも代え難い幸せが二人を包んでいた。
「ん……」次の日の朝リトが目を覚ますと、まず感じたのは鼻をくすぐる女の子の匂いだった。脳が麻痺してしまうような甘く魅惑的な香りだ。次に、自分の胸板にこの世のものとは思えないほどやわらかいものが当たっていることに気付く。それが何なのか完全に起きていない頭では理解できないが、とてつもなく幸せな物体であるということだけは本能が教えてくれた。最後に、やっと冴えてきた視覚で目の前にあるものを捉える。長いまつ毛、張りのある白い肌、ぷるんと弾力のある唇。目と鼻の先で可愛らしい寝息を立てる、愛しい彼女。昨晩のことが鮮明に脳裏に甦る。「そっか……オレ昨日ララと……」ララを好きだと気付いたこと。その気持ちを伝えたこと。そしてララを抱いたこと。途端に気恥ずかしさで顔が熱くなるが、今までのように叫び声を上げることはなかった。ララのすべてを受け入れたからだ。彼女とともに歩むことには様々な障害がつきまとうかもしれない。それでも、可愛くてまっすぐ自分を想ってくれるララをただ純粋に好きだと思った。それだけで十分だった。「ララ……」頬に軽く触れるように口付ける。ララはくすぐったそうにくぐもった声を漏らすが、相変わらず幸せそうな寝顔を絶やさなかった。そんな彼女の姿を見ていると無性に優しい気持ちになれた。チラッと時計に目をやると、針は7時ちょうどを差している。急いで起きる時間でもないが、起こしにきた美柑にこの状況を見られるのはいろいろと面倒だ。このまま寝ているララとじゃれていたい気持ちを抑え、名残惜しみながら体を起こす。そこでふと、机の上が昨夜のままになっていることに気付く。「コーヒー……せっかくララが淹れてくれたのに、冷めちゃったよな」半分に割ったドーナツも、それぞれ一口ずつかじっただけで放置されていた。あとでおやつにでも食べよう。そんなことを考えていたリトにある疑問が浮かぶ。「あれ?そもそもなんでオレはララと一緒にドーナツなんか……」そしてさらに机の上に乱雑に積まれたあるものを見つけてしまう。表紙に「数学Ⅱ」と書かれた高校の教科書だ。それで全てを思い出した。「……う、うわああああああああああ!!!!勉強忘れてたああああああああ!!!!!!」いつもとは違う原因で結城家に絶叫が響き渡る。隣で気持ち良さそうに眠っていたララも、これにはさすがに目を覚ます。「ううん……ふわぁ、どしたのリトー……?」「ら、ララ……それが……」慌ててララに助けを求めようとするリト。しかし、そこでもっとも怖れていた事態が。
ガチャリドアノブが回され、リトの部屋の扉が開く。今この家にいるのはリトとララを除けば一人しかいない。エプロン姿の美柑がそこに立っていた。「なーに?今のすごいこ、え……って……っ!」美柑の顔がみるみる赤くなっていく。ベッドの上にいる裸のララ。それだけなら「いつものこと」と軽く流せるのだが、今朝はそうもいかない。ララだけでなく、その隣には同じく裸のリト。おまけにベッドの周囲には脱ぎ散らかした服や下着が散乱している。何かがあったことは明白だ。リトのシャツに絡まったララのパンツが、余計に情事の跡を思わせる。真っ赤になった美柑は次に青筋を立て、拳をぷるぷると震わせた。「~~~、バカリト!勝手にしろっ!!」バァン!とリトの叫び声に負けないほどの音を立て、勢いよくドアが閉まる。残ったリトは青ざめた表情を浮かべ、ララはというと不思議そうに首を傾げるばかりだった。「リトー、美柑どうしたの?なんで怒ってるの?」「……なんでもない」勉強と美柑。二つのことでリトは朝から頭を抱える羽目になってしまった。それでも。「リト、そんなに落ち込まないで。勉強なら試験の時間まで私が教えてあげるから♪ね?」リトの手を握り、ニコッと笑って見せるララ。寄り添う体温が温かい。「ララ、やっぱりオレ……」やっぱり、ララのことが好きだ。改めてそう噛みしめる。「リト?」「……いや。朝飯食べにいこう。美柑に謝ってさ。それから、たまにはのんびり学校行こうな」「うん♪……あのね、リト。ちょっとお願いがあるの」「なんだ?」リトがそう問い返すと、ララは上目遣いになって訊いてきた。「これから学校に行くとき、手をつないでもいい?」「えっ……と、その……」ララのお願いに戸惑うリト。しかし、期待のこもったララの瞳には逆らえるはずもなく。「ま、まぁ……いいけど、さ……」「ほんと!?わぁい、リト大好き♪」照れくさそうに頬を掻きながら言ったリトに、とびきりの笑顔を見せて抱き着くララ。朝から裸で抱き合うのは色々とマズイだろ。そう思いつつも、嬉しそうなララを見ると何も言えなくなってしまう。リトに無限の元気を与えてくれるようだった。その笑顔が一緒ならば、きっと毎日が楽しくて幸せな日々になる――そんな気がしていた。
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