王子様とお姫様は運命的な出会いをして、手をつなぐのも恥ずかしがって、キスなんて夢のまた夢のまた夢です。そんな二人だけれどどんな障害も乗り越えて最後には末永く幸せに暮らしました。あたしたち姉妹は王の娘だからお姫様か。いつかあたしたち姉妹の前にも王子様が現れるのかな。「…ふう…」ナナは自室のベッドの上で大きなため息をついた。昔憧れた王子様とお姫様の物語なんて現実じゃどこにもありはしない。その証拠に姉上と結婚しようって連中は権力目当ての碌でもないのがほとんどだった。そういう連中にとって第二王女のあたしや第三王女のモモじゃ第一王女の姉上に比べて旨味がないらしく、あたしたちはそれほど結婚に関するゴタゴタに巻き込まれることはなかった。 姉上には悪いけど、そういう意味ではあたしとモモは随分と楽を出来たと思う。王族の結婚の現実…。姉上が頻繁にお見合いをするようになったのは大体2年くらい前からだっただろうか。あの自由奔放な姉上がよく1年近く我慢したものだと思う。結局姉上は王宮から逃げだしてしまったけれど。ベッドで寝がえりを打ち、そのまま静かに目を閉じる。地球…、この宇宙の片隅にある小さな星に姉上の王子様はいた。しかも姉上だけじゃ飽き足らず他の女にまで手を出して…。「ナナー」自室のドアの前からララの呼ぶ声がした。物思いにふけっていたナナは現実に引き戻された。「開いてるよ、姉上」ナナがそう言うとララが部屋に入って来た。「ねえナナ、一緒にゲームしない?」ララがDSを出しながらナナに笑いかけた。いつもの姉の濁りのない笑顔…、今朝リトに抱かれていた時の姉、燃え上がる劣情を露わにし、快楽に溺れていたあの姿、あのときの表情が幻であったと思ってしまいそうになる。リトもリトだけど姉上も姉上だ。あんな男を好きになって、その挙句ケダモノのように…。ナナの中に芽生える姉を嫌悪する気持ち。それ故にナナの口からはララの誘いを断る言葉が出てきてしまう。「ごめん、姉上…。ちょっと今はそんな気分じゃなくて…」「そっか…。残念だなあ。じゃあまた今度ね」そう言ってララはナナの部屋を出て行った。「ねえリト~。ゲームしよ♪」ララの次のターゲットはリトだった。その誘いに対するリトの返答はあまりにもそっけないものだった。「宿題やんなきゃいけないからパス」リトの返事に対してララは不満の声を漏らす。「え~」「『え~』じゃないだろ?おまえだって宿題進めとかないと、あとできつくなるぞ?」実のところリトは最近女性と過ごす時間が増えたため、宿題を計画的にやっておかなければ時間が足りなくなるのは明白だった。ララはまだ少し口を尖らせていたが、しばらくしてこう言った。「…じゃあリトと一緒やる」こうしてリトとララはリトの部屋で宿題をすることになった。ララの自室からテーブルを持って来て、二人は隣合わせに座っている。リトは隣に座る少女に目をやった。豊満な胸のふくらみが作り出す谷間がキャミソールからのぞき、ショートパンツからは白い太もも惜しげもなくさらけ出されており、彼女の魅力を存分に見せつけてくる。 昨夜から明け方近くまでこの少女は裸で自分に抱かれ、共に甘美な時間を過ごした仲だというのに、今更胸の谷間や太ももを見るだけで彼の下半身に血液が集中してくる。 「あ、リト。ここの問題計算ミスしてるよ」「え?ああ…」ララの指摘に、リトは今の自分の状態を悟られぬよう少し慌てて返事をした。「あ、こっちも」「え?どこ?」「ほら、この問題。ここの繰り上がり忘れてない?」ララはそう言いながらリトの方に身を乗り出し、リトの体に自分の体を寄せてくる。ポニーテールにまとめられた髪からするシャンプーの香りが鼻をくすぐり、リトの欲望をかきたてる。しかしここで行為に及んでしまうと、宿題どころではなくなってしまう。昨夜ララはベッドの中で自分にべったりとくっついて離れたがらなかった。今セックスしたらまた同じことになるだろう。リトは自分が以前よりもララの甘えに弱くなっていることを自覚していた。自分に甘えてくる彼女がかわいくてついつい相手をしてしまう。だから昨夜本当はもっと早く眠るつもりだったのに明け方近くまで彼女と行為に及んだのである。「ふう…暑いね、リト」今日もかなりの炎天下であり、クーラーはあまり役に立っていない。「私、キッチンから麦茶取って来るね。あ、リトの分も取ってくるから」そう言って彼女は自分から体を離し、キッチンに向かうべく部屋を出ていった。
「…ふう…」一人になったリトは緊張がほぐれ、大きくため息をついた。肉体関係を持った相手に体を寄せられて意識しないわけがない。だがララの接し方は今まで通りだった。ララはそういうことはあまり気にしないタイプなのだろうか。リトがそんなことを考えていると、リトのケータイが着信を告げた。「はい…。あ、唯?」電話の向こうの声の主は古手川唯だった。「おはよう、結城くん。ちゃんと宿題やってる?」「ああ、今やってるとこ。暑さのせいではかどらないけどな」はかどらない本当の理由は別の所にあったが、あえてそれは伏せておく。しかしそれが失言であったことをリトは後から気づくことになる。「そんなんじゃだめじゃない。私が見てあげようか?」唯の突然の申し出だった。「え?もしかしてうちに来るの?」「そうよ。あ、私の宿題を丸写しさせるつもりはないわよ?」「いや、そんなつもりはないけど、炎天下の中来てもらっちゃ申し訳ないっていうか…」「べ…別にいいでしょっ…。その…なんていうか…」そのとき電話の向こうから別の遊の声がした。「お、なんだ唯?リトに会いたくなってラブコールか?」「お兄ちゃんは黙ってて!!!」遊の言葉のあと間髪入れずに唯の怒声が飛んだ。ああ、唯は自分に会いたくて電話してきたんだ…。やっぱりまだどこか素直じゃない唯。でもそんなところも可愛らしいと思ってしまう。「わかった。じゃあ頼むよ」リトの言葉に唯はまだ荒い息を整えながらも嬉しそうに答えた。「じゃあ今から行くわね」「お、いきなり上機嫌になった」「うるさい!!!!!」電話が切れる瞬間に他愛のない兄妹のやり取りが聞こえた。一方、キッチンに麦茶を取りに行ったララは何やらぶつぶつと独り言を言っていた。「ちぇっ。リトったら私がああやってくっついてもあんな感じなんだ…。ちょっとくらい抱き寄せてキスとかしてくれるかなーって思ったのにな…」二人分のコップに麦茶が注がれ、口を尖らせた自分自身がその液面に映る。昨夜の激しい交わりの熱がまだララの体の中で尾を引いていた。リトから抱きしめてくれたこと、リトからキスしてくれたこと、そして二人で朝を迎え、リトが笑顔でおはようと言ってくれたこと。それを思うと体に刻みこまれた快楽の記憶がよみがえり、再び彼とひとつになりたいという欲望が体を焦がしていく。リトの部屋に戻ると、リトはケータイを閉じているところだった。誰かから電話がかかって来たのだろうか。ララはふとリトに尋ねてみる。「リト、誰かから電話でもかかってきてたの?」「うん、唯だよ。あいつ、俺が宿題をあまり進めてないもんだからうちに来てしごいてやるってさ」リトの言葉は文字だけ見ればやや乱暴だったが、口調は穏やかでどこか嬉しそうだった。「唯が来るんだ…」ララはそう言いながら持ってきた麦茶を置き、リトにも勧めた。「お、サンキュー、ララ」リトは冷たい麦茶を飲みほし、大きく息をつく。ララも同じように麦茶を飲みほしたものの、そんなことでは体の熱は引かなかった。「さ、それじゃ続きといこうぜ」リトはララの気持ちに気づくことなく数学の問題の続きに取り掛かった。そして、しばらくしてから玄関のチャイムが鳴った。「こんにちは」「まう?」セリーヌが声に反応し、玄関に向かって飛び出していく。「まう!!」そして玄関に立っている客人に大喜びで飛びついた。「きゃっ。もう…。久しぶりね、セリーヌちゃん」唯はセリーヌを抱え上げ、その髪を優しく撫でた。「あ、古手川さん。いらっしゃい」モモが唯を迎えた。「ひょっとしてリトさんにご用事ですか?」唯はセリーヌをあやしながら答える。「ええ。宿題がはかどってないみたいだから、ちょっとばかりお手伝いをしようかなと思って…」「そうですか。きっとリトさんも喜ぶと思いますよ」モモはそう言いながら唯の腕の中にいるセリーヌを拾い上げた。「古手川さんはリトさんと大事な用事があるので、邪魔しちゃだめですよ」セリーヌはそう言われて少し寂しそうな表情になる。それを見た唯は少し申し訳ないなと思いながらセリーヌに言った。「ごめんなさいね。宿題を終わらせたら一緒に遊べるから、少しだけいい子にして待っててね?」唯にそう言われ、セリーヌの表情が明るくなる。「まう!」セリーヌが元気を取り戻したのを見て、唯も顔がほころんだ。「それじゃ、お邪魔します」「お、唯。もう来たんだ?」「いらっしゃい、唯」リトは嬉しそうに唯を迎え入れた。リトの部屋ではリトとララの二人が宿題を一緒にしているところだった。「まあね。ちょっと早く着きすぎたかしら?」「いや、そんなことねーよ。わざわざありがとな」「で、どこまで進んでるの?」「とりあえず10ページまでは終わってるよ。11ページのこの問題がちょっとわかりづらくてさ…」「ああ、そこね。そこはちょっと難しいけど…」こうして三人の勉強会が始まり、三人はかなりの量の問題を協力しながら解いていった。「ふー…。今日はこんなところでいいかあ…」リトは大きく背伸びをしながら床に寝ころんだ。「そうね。だいぶ進んだものね」唯もつられて背伸びをした。張りの強い豊かな胸が強調され、リトはついその様子に見入ってしまう。「ん?」リトの視線に気づいた唯は赤くなってリトを叱る。「こらっ、どこ見てるのよ」「あ、ごめん。つい…」その様子を見て、ララがリトに言った。「リトも勉強ばっかだとストレス溜まるよね?今日の分はもう終わったんだし、少し遊ぼうよ」「そうだな…っておいララ…」ララはリトの腕にしがみつき、体をすり寄せて甘えてくる。「離れろって…」リトはそう言いながら唯の方をチラッと見る。「う…」唯はしかめっ面でじっとリトを見ている。リトはその視線に耐えかね、唯の方に手を伸ばした。「ちょっと、結城君…」唯の腕をぐいっと引っ張り、自分の方に引き倒す。リトの方に倒れ込んだ唯は顔を真っ赤にして抗議する。「もう…ハレンチなんだから…」そう言いながらも先ほどより唯の機嫌は良くなっており、彼女も今日彼とのセックスを期待していたことが見て取れた。「む~、リトぉ…私の方も忘れちゃやだよう…」ララがリトのズボンのジッパーを開け、力強く反り返ったペニスを取り出した。唯も以前ならばハレンチだと思ったその様子をうっとりとした目で見つめた。ララがリトの裏筋に指を這わせているところに唯の指も伸びてくる。二人に攻められ、リトの先端から透明な粘液が漏れ出す。「あ、なんかヌルヌルしたのが出てきた」「ほんとにハレンチね…」そう言いながら唯はリトのペニスに顔を近づけ、リトのカウパーをぺろりと舐めとる。そのいやらしい光景にリトのペニスが思わずピクっと反応してしまう。「唯…すっげーエロい…」「そうかしら?」唯はリトの方を見てくすっと笑うと、そのままペニスのカリの上でちろちろと舌先を遊ばせた。そしてララも唯の顔に自分の顔を寄せ、唯と二人で両サイドからリトを攻める。そのあまりの光景に興奮したリトは思わず二人の間で白い噴水を吹きあげた。「「きゃっ!?」」二人の顔にリトの精液の雨が降る。「ちょっと結城君!出すときはちゃんと言ってよね!」「ごめん唯…。だって唯もララもエロすぎてつい…」リトは唯にティッシュを差し出しながら謝る。「あーあ…。いきなりこんなに出しちゃって…」ララはそう言うと唯の顔を自分の方に向け、彼女の顔についたリトの精液を舐めとり始めた。「ちょっと…っ、ララさん…」恥ずかしさからララから逃れようとするが、ララがちょっと力を込めただけで唯は動けなくなる。唯も興奮したのか、そのままララの顔についた愛しい人の欲望の証を舌先で救い、自分の喉に運んでいく。「ねえリト…。私の中に出す分はちゃんと残ってる?」唯の舌で綺麗になった顔を向け、ララは夏のこもった眼差しでリトとの繋がりを求める。「ララ…、もちろん残ってるよ…」「ララさんの分だけじゃ全然足りないのはわかってるわよね?」唯もララの舌で綺麗になった顔をリトに向けてきた。「ああ、二人分がんばるよ…」狭いベッドの上に二人の裸の少女が横たわり、裸の少年がその上に覆いかぶさる。二人の少女の長い髪がベッドの上に広がり、黒とピンクが絡まるようなコントラストを成す。二人の豊かな乳房を撫でると、それがスイッチであるかのように二人の膣内に蜜が流れる。そのままリトは二人の乳房を鷲掴みにする。片方はふにふにと柔らかく、しっとりと指に染み込んでくるような感触、もう片方はむにっとして弾力に富み、自分の指を跳ね返してくるような感触。リトは二人の違いを楽しむと、自身の性器を少女の性器にあてがう。そのまま少女の子宮を貫くような勢いで一気に奥までペニスを押し入れた。「ああんっ…!リト激しいよう…」ララは待ち焦がれた瞬間の訪れに体を震わせて喜びを表す。その様子に唯は少し不機嫌そうになるが、リトが唯の方に首を伸ばすと唯は彼の唇に吸いついて少し機嫌を直す。「あとでちゃんとしてくれなかったら怒るからね…」「わかってるって…。ちょっとだけ待っててくれよ…っ」リトは腰のピッチを上げ、ララの子宮をガンガンと叩く。「リトっ…そんなにされたら私おかしくなるぅ…」ララの膣からはぐちゃぐちゃと粘り気のある水音が響き、彼女の腰の動きもリトの精を絞り取ろうと激しいものに変わる。「リト…出して…!このまま出してっ…!!」ララが中出しを懇願し、脚をリトの腰にぎゅっと絡める。リトはララの子宮口にペニスの先端をぐっと押し当て子宮の中に直接精液を注ぎ込む。その間彼女は無言だったが、膣肉の締め付けが強まり、彼女が絶頂を迎えたことを彼に知らせる。「ふう…」リトが大きく息をつきながらララの膣からペニスを引き抜くと、白い二人の混合液がどろりと流れ落ちた。この前私も同じようになってたんだ…。唯の頭にこの前のリトとの初体験がよぎる。あのときは自分の膣からあんな風に二人が愛し合った証がこぼれていたのだろう。そう思うと今更ながら恥ずかしさがこみ上げてくる。未だに荒く息をつくララの様子から、彼女は相当な快楽を感じていたようだ。「なあ唯…」リトは唯に自身のペニスを見せる。射精した直後だからかリトのペニスは少し力を失っていた。「どうしたの?」「あのさ…唯の胸で大きくしてもらえないかな?」リトは恐る恐るといった感じでそう頼んできた。唯は一瞬ポカンとしたが、ふとリトが自分の胸の感触が大好きだと言っていたことを思い出してふっと笑った。「まったく…。世話の焼けるおちんちんなんだから…」唯の口から今までなら絶対に出てこなかったであろう単語にリトは驚く。が、それも束の間、唯はリトに覆いかぶさって仰向けに寝かせ、彼が大好きだと言った乳房を彼の胸板に擦りつける。二人の乳首がこすれ合って勃起し、唯が少し体重をかけると心地よい弾力がリトの心臓まで伝わってくる。「私の胸、大好きって言ってたもんね…」唯は自分の胸をくっつけたままリトのお腹へ移動させ、そして目当てのペニスがある股間まで移動させた。その時にはもうリトのペニスはすっかり勃起していた。「あら?もう起っちゃってるわよ?でもまあ、サービスしてあげようかしら」唯はそのままリトのペニスを両方の乳房で挟み込む。さっきまで自分の胸の上にあった弾力が自分の一番敏感な部分を攻め立て、リトは思わず声を上げてしまう。「唯…。すっげー気持ちいい…」「気持ち良くても出しちゃだめよ?」「…ああ、そうだな…」リトはそう言って上体を起こし、唯に自分の上に座るように促す。どうやら座った体勢で入れるつもりらしい。唯は促されたとおりにリトに正対するように座る。そのときペニスが膣の中に入るように…。「…あっ…ふあああ…」唯の口から甘い吐息がこぼれ、二人は対面座位で奥深くまでつながる。「結城君っ…。すごい…」唯はリトにぎゅっとしがみつき、膣口から子宮口までを埋め尽くすリトのペニスの感触を楽しむ。リトが少し腰を動かすと子宮内にまで入ってくるのではないかというような感触に襲われ、それが唯の欲情をさらに掻き立てる。「唯…気持ちいいか?」「うん…っ…。すごく…」唯の様子にリトはついつい激しく腰を振りたくなり、唯の膣を下からぐちゅぐちゅとかき混ぜた。「やん…っ…、結城君だめえ…」体をビクビクと震わせ唯がこれ以上ないほどに乱れる。リトはそのまま唯を仰向けに押し倒して正常位に持ち込む。二人の腰のピッチはさらに速まり、何度も何度も二人の腰がぶつかって卑猥な水音が室内にこだまする。「もう出したい…」「いいよ…。このまま中で…」唯がそう言うや否や彼女の膣内がぎゅっと締まり、リトのペニスから精を絞り取っていく。「うわ…唯の中すげえ…」「結城君だって…」リトは唯の締め付けを、唯はリトが自分に種を付ける感触を抱き合って噛みしめ合う。その様子を見ていたララは少し寂しさを感じていた。リトは唯の体を大層気に入っている。もしかしたら自分よりも唯とのセックスの方が彼にとっては楽しいのではないだろうか。そう思うとララの中に唯に対する嫉妬心が芽生えるのだった。
三人で一階に下り、今唯はソファの上でセリーヌを膝の上に乗せ、マジカルキョーコを一緒に見ている。きゃっきゃっとはしゃぐセリーヌを唯は優しい目で見つめていた。その右隣にリトが座り、さらにその右隣にはララが座っている。ララはというといつものように目を輝かせることなく、なんだか落ち込んだような顔をしていた。唯が帰ったあと、リトはララを部屋に呼び出して尋ねた。「なあララ。なんか元気ないけど、どうかしたのか?」「ううん…。なんでもない。ちょっと疲れただけだよ」「そうか…」「…ねえリト…。唯と私、どっちとエッチする方が気持ちいい?」いきなりの質問にリトは返答に困ってしまう。それに気づいたララはリトの前から逃げ出してしまう。「っ…ごめん、今の忘れてっ」部屋を飛び出して行ったララの後ろ姿をリトはただ見つめるしかできなかった。ララは自室のベッドに走って来た勢いそのままにダイブして布団をかぶる。リトが皆と結婚すれば皆で楽しく暮らしていける。そう言い出したのは自分なのに…。「…どうしよう…私…」自分でもはっきりとわかる嫉妬心、だが自分にはそれをぶつけられるものなど存在しない。唯と楽しそうに裸で抱き合っているリトの姿が、リトの精を受けて甘い声を上げる唯の姿が鮮明にフラッシュバックする。それは光しかなかったララの心に影が差す瞬間だった。
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