真夜中、リトはぐっすり眠っていたが何かの物音が聞こえ、目を覚ました。部屋の中を見渡すと、なぜかそこには裸のララがいた。「うわああぁっ!!何でお前裸なんだよ!?」するとララがリトのほうに近寄りながら言った。「ん?ああ、ちょっとペケが故障しちゃってねぇ」「どうでもいいからなんか着ろ!!」リトは目を固く瞑りながら言った。しかしここは男部屋。ララが着れるような物はなかった。「ちくしょ、なんかないのか・・?」リトは必死にタンスなどを開けて探してみるが、これといったものはない。あきらめてリトはベッドにうつ伏せに倒れこんだ。そんなリトをララは楽しげに見ていた。「ふふふ、じゃあリト、こうすればいいんじゃないの?」そう言ったかと思うと、ララはリトのベッドに掛け布団を持って入った。リトは心臓が跳ねるのを感じた。「!!?!??!!!」もはや声にならない悲鳴を上げるリトにララは言った。「だ、か、ら、こうしてればリトは私の裸見ないで済むでしょ~?」これぞ名案!といわんばかりに言うララにリトは必死でララとは逆のほうを向きながら言った。「お前っ・・馬鹿か!?これじゃ逆効果だっつうの!!」「え~そんなことないと思うけどなぁ~」そもそも普段のララの格好ですら十分に刺激的なのに、裸で夜中にいきなり起こされたとあっては誰でも興奮するだろう。純情なリトはもう気絶寸前だった。「頼むから離れてくれ!!マジで!」「えぇ~このまま一緒に寝ようよ~。いいじゃない結婚するんだから!」「しないって言ってるだろうが!その気になってるのはお前だけなんだよ!!」もう最後のほうは懇願するように言う。「も~リトってば恥ずかしがりやなんだから!大丈夫だよ、私わかってるから!!」「だから違うって・・・」もう涙声。そんな会話をしているうちに、リトの首筋にララの綺麗なピンク色の髪が掠めた。くすぐったい感覚にリトは酔った。「うわっ!?おい、離れろ!!」そんなリトにはお構いなしに、ララはリトの胸に手を回した。「わ~リトの心臓すごく早く鳴ってるよ~?興奮してるの?」「~~~~!!」もういっそ気絶してしまいたい、とリトは思った。「ん~~、ホンット、リトって可愛い~」正直お前のほうが数百万倍は可愛いと言わせて貰いたかったが、もはやリトにそんな余裕はなかった。そんなリトに追い討ちをかけるかのごとく、ララはリトのうなじにキスを落とした。リトは首筋に痺れに似た感覚が走ったのを感じた。「うわぁあぁあ!?おい、いい加減にしろララ!!」「何言ってるのよリト、まだまだこれからだよ?」このままではまずいと直感したリトは思い切ってララのほうを向き、離そうとした。「離れろ・・っこの・・」「あ~、リト、照れないでよ~」余裕のララに、リトは精一杯目を瞑り、何とかララを引き離そうとした。しかし、ララの腕が背中に回されているためなかなか離れない。
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