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雨の中、外の異変に気づいたリトはいきなり唯に抱き付いた
「古手川!!」
「キャ!? ちょっ、ダ…ダメよ結城くんっ、い…いきなりそんな……」
「しっ静かに!!」
リトは顔を寄せると、口に指を当てながら唯の声を封じた
間近に迫るリトに唯の心拍数が跳ね上がる
(そ、そんな事言われたって…こ…心の準備が…)
気持ちは迷い、心はゆらゆらと揺れ動く
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ、
と、胸の高鳴りは止まらない
(私……やっぱりこの人を…)
リトと二人きりの状況に、唯はリトへの想いに改めて触れる
宙を彷徨っていた手は自然とリトの背中に回された
(結城……くん)

リトの息遣いが聞こえる
リトの匂いで胸がいっぱいになる
リトのぬくもりが伝わってくる
あったかい、一緒にいるだけでホッとなる様なやさしい居心地を与えてくれる
リトとこうしているだけでどんどん満たされていく

(結城くん…私は…)
心の中で想いを反芻させていると、ふいにリトの体が離れていった
嫌────……
触れ合っていた部分からリトのぬくもりが消えていく
結城くんが────……
まだまだリトとの距離はずっと近い
それでも嫌だと思った
離れたくない。離れていってほしくない
ギュッと、制服のシャツを掴む手に力がこもる
「ふぅ…、何とかやり過ごしたな。いや~っ今の古手川を校長に見られたらどうなる事かとヒヤ……ヒ…ヤ…」
いつの間にか自分の事をじっと見つめていた唯にリトの声が序々に消えていく
「古手川?」
「…ゃ……」
「え?」
「…嫌ぁ、離れちゃ嫌」
リトは目を丸くした
小さい、か細い声。それでもはっきりとその声はリトに届いた
雨で濡れた制服の下に見える白い下着に、熱っぽく濡れている黒くてキレイな瞳に
ゴクリ────と、リトはつばを呑み込んだ
「結城くん…」
「な…何だよ?」
唯の一言一言に、唯の仕草一つに、リトはどんどん引き込まれていく
(古手川ってこんな…)
そう意識した瞬間、リトの胸はドクンと音を立てた
「古手…川」
「ん?」
その黒い瞳に魅力される様にゆっくりとリトは顔を近づけていく
「キス…したい……古手川と」
「……」
唯の瞳がゆらゆらと揺れる
まるで自らの気持ちを表すかの様に


「…ダ…ダメ、まだ…」
それでもリトの動きは止まらない
鼻先が触れそうな距離で二人はじっと見つめ合う
衣ずれ一つしない静寂
互いの甘い吐息がかかる度に高鳴る胸の鼓動だけがはっきりと耳に聞こえた
「古手川」
「んッ」
唯の頬に赤みが増す
緊張と恥ずかしで小さく震えるその肩にリトの手がそっと触れた
「…あ……」
あったかくてやさしいぬくもりに唯の目がとろんとなる
「キス…してもいいか?」
「ダメに決まって…」
言葉とは裏腹に、背中に回した腕はリトを掴んで離さない
そればかりか、抱き寄せるようにしてゆっくりと動かされていく
肩に置いたリトの手にも力が入る
(私…私は……結城くん…と……)
視界いっぱいに映るリトの顔を確認すると、唯はすっと目を瞑った
やわらかい感触が唇に触れると、唯は体を硬くさせた
「ん…ン」
一秒…二秒
あるいは一秒以下だったのかもしれない
永遠とも感じる短い時間の後、リトの唇がゆっくりと離れていった
「はぁ…」
小さく吐息をこぼしながら目を開けると、目の前にはバツが悪そうに頬を掻いているリトの姿があって
何も言ってこない唯にリトはぼそぼそと声と出した
「ごめん。オレ…」
「…謝らないでよ……初めてだったのに…」
その言葉にリトの顔からさっと血の気が引く
「わわ、ホントにごめん! オレお前の初めてのキスいきなり奪って…どーしたら…」
あたふたと支離滅裂な事を言い始めるリトに、だんだんと唯の頬が膨れていく
「別にいいわよ」
「へ!?」
怒られると思っていたリトは予想外の言葉に顔をキョトンとさせた
「それよりも、もっとちゃんとしなさいよね! 今の結城くんカッコわるすぎよ」
「へ…あ…ああ」
それでもまだ戸惑った様なリトに、唯の頬は膨らむばかり
「わ、わかってるって! ちゃ…ちゃんとするから! だから…」
「だから?」
リトの手が赤く膨れた唯の頬を包んでいく
「だ……だから…だからもう一回! こ、今度はちゃんとするよ」
「……」
じっとリトの目を覗き込んだ後、唯はぼそっと口を開いた
「…今度はちゃんとしなきゃダメだからね! 次も同じようなだと許さないんだから」
リトは困ったような、戸惑ったような笑みを浮かべると、唯の顎を少しだけ持ち上げ、その小さな唇にそっと自分の唇を重ねた
さっきとは違う
今度はその感触がはっきりとわかる
やわらかくて、少しあったかくて、緊張で震えているリトの口
目を開けなくたってわかる。真っ赤になっている顔


「ん…は…ぁ」
リトが離れると、止まっていた息がふっと吐き出される
(これがキス……私、結城くんと……)
それは今まで感じた事のない気持ちだった
リトを初めて意識した時とも違う
好きだと気付いた時とも
唯はぽぉっと熱くなっている胸に手を当てると、制服をギュッと握りしめた
(また結城くんとキスしたいな…)
そして、その想いはリトも同じだった
頬から手を離すと、両肩にポンと手を置いて真正面から唯を見つめる
「オレ…もっと古手川とキスしたい…もっと」
熱を帯びたその声に誘われる様に唯はゆっくりと頷く
「…ン…ぁ」
水音を含んだキスは二人を次のステップへと導く
ざらついた舌が自分の歯をなぞる感触に、戸惑いながらも唯は小さな舌を出した
すぐに熱くて大きな舌にぶつかってしまい、慌てて奥へと引っ込んでしまう唯
自分を探す様に口内を這いまわるリトに唯は眉を寄せた
(私…結城くんとこんなハレンチなキスして……)
戸惑いはやがて唯の体に余計な力を与えてしまう
カチっ! っと、歯と歯が当たってしまい、リトは慌てて唯から口を離した
「ご、ごめん! って、平気か? 口。どっか切れてるとかないか?」
謝ったり心配したりと忙しいリトに唯はふっと笑みを浮かべる
「大丈夫よ。あなたこそ平気なの?」
「オ、オレは別になんとも…」
「そっか。よかった」
微かだけれど、やわらかい唯の笑顔にリトの胸は張り裂けんばかりに高まる
(古手川ってやっぱかわいい)
けれど、次の唯の言葉はそんなリトの想いを粉々に打ち砕くものだった
「でも、何か意外だわ」
「意外ってなにが?」
「結城くんってもっとその……こういうのうまいと思ってたから」
「…………は?」
あまりにも突拍子もない唯の発言に、リトはつい素っ頓狂な声をあげてしまう
唯はふいっとリトから目をそらした
「…だって結城くんってその……ララさんと何回か…その…」
ゴニョゴニョと口ごもる唯にリトは慌てて腰を浮かすとずいっと詰め寄った
「ちょ…ちょっと待ってくれ! 何言ってんだ!?」
「え?」
「オレとララはそんなんじゃねーって!!」
目を丸くさせている唯に言い聞かせる様にリトの弁明は続く
「一緒に暮らしてるけどそんな感じじゃなくて! そ、そりゃ裸とかは見たこと……
あ、ああ、も、もちろん不可抗力っつーか、いっつもララのヤツが裸でうろついてるからって意味で
だ、だからオレとララは付き合うとかそんなじゃなくて…その…」
的を得ない説明にも、目をぱちぱちさせながらも聞いてくれている唯に、リトは最後にはっきりと告げた
「だ…だからオレはお前とするキスが初めてなんだって!」
「……初…めて? 私とするのが?」
「そうだよ」
どこかまだ釈然としない唯
リトは浮かしていた腰を下ろすと、そのまま項垂れる様にガックリと肩を落とした 
(つーか……古手川の中のオレって…)
印象が悪いとは思っていたけれど、まさかここまでとは
リトは軽く泣きたい気持ちにかられた
そんなリトにトンっと唯の体が重ねられる


「え…ちょ…古手川!?」
突然の唯の行動にリトはただ唖然となる
唯は背中に回した腕に力を込めると、ギュッと強く強くリトを抱きしめた
(古手……川)
雨に混じって唯の髪の匂いがほのかに香った
唯は何も言わず、ただ、リトの胸に顔をうずめている

うれしかった
初めてのキスが自分とだなんて
気が付くと見つめていた
いつも仲良さそうな二人の姿を
いつも笑顔で交わし合う時間を
その度に胸がチクリと痛んだ

あまりにもうれしすぎて言葉にならなかった
あまりにもびっくりしすぎて声を出すこともできなかった

言葉じゃなく、声を出すでもなく、溢れる気持ちだけでリトに体を寄せた唯
「結城くん…」
胸の中から聞こえるそのくぐもった声に、リトはそっと唯の背中に腕を回した
「あ…」
ギュッと体に感じるリトの腕の力に、唯の口から吐息がこぼれた
長い長い抱擁
二人の想いが初めて重なり、そして、一つに溶け合っていく

どちらかともなく体を離すと、至近距離で見つめ合う
「キス…ほしい……」
「ああ、オレも古手川としたい」
リトの返事にうれしさで唯の頬がみるみる赤くなっていく
そして、勇気をもってもう一つお願いもしてみる
「あ…あと、もう一度抱きしめて」
不安そうにゆらゆらと揺れる唯の目にいつもの面影はない
リトはクスッと笑うと、腕に力を込めて唯の体を抱き寄せる
「オレは古手川ともっとこーしていたい。こうやって一緒にいるだけですげー幸せだって感じるんだ」
「……ぁ…う、うん…うん、私も…」
このままとけてしまうのではないかと思えるほど赤くなりながらも、唯は何度も首をコクコク振った
体がどんどんと熱くなる
身も心も全てリトに委ねたいと思ってしまう
恋をすると、誰かを好きになると、大変なんだ、と心のどこかでそんな声がした
唯はリトの腕に誘われる様に、再び唇を重ねた
ふんわりとやさしく包んでくれるリトの腕の中は自分だけの特等席
その笑顔も、その優しさも、ずっと自分だけの特別なものにして欲しいから
重ねられた唇を割って、舌が侵入してくる
「ん…ん、ん」
今度は唯は逃げなかった
必死にリトを求めては、絡ませようとがんばる
不器用で下手なキスはすぐに二人の口元を涎でいっぱいにさせた


「ぷ…はぁ…は…ぁ…」
それでもいいと思う
こうして好きな人と一緒にいられるならば
口と口とを唾液の糸で結びながら、リトはゆっくりと唯を地面に寝かせた
雨で冷えた地面が火照った体にひんやりと心地よさを与える
わずかに捲れたスカートから伸びる魅力的な脚をそっと曲げると、リトは脚と脚の間に体を入れる
スカートの影に隠れる様に見える白いフリルのついたかわいいショーツ
リトは唯の上に覆いかぶさりながら、ショーツに手を這わせていった
「古手川の気持ちいいトコってどこ?」
「し…知らないわよそんな事っ!!」
真っ赤になりながら口を尖らせる唯に苦笑しながら、リトの指がショーツの上から割れ目をなぞる
「ここ?」
「ん…ぁ…だから…」
クチュっと水音がなりショーツに染みをつくる
「ここかな?」
「…ゃ…あ…ふぅ」
ピクピクと腰を浮き上がらせる度に奥から溢れた蜜がリトの指をべったりと濡らしていく
「すご…こんな熱いんだ」
その感触を堪能する様にリトの指がクチュクチュと入口を刺激する
「あ…ふ…ン…ンン」
我慢していた口から次第に甘い声がこぼれ、体が小刻みに震えだす
初めて味わう感覚が唯から理性を奪っていった
「古手川、オレもう我慢できねーよ」
カチャカチャとベルトの留め具を外しながらリトは唯の顔を覗き込む
「古手川?」
「……」
何も言ってくれない唯にリトの中で次第に不安感が大きくなっていく
「あ…そ、そーだよな。先走ってお前の気持ちとか聞いてないのにこんな事……ごめんな古手川」
ベルトから手を離しながらゆっくりと体を起こすリトに、唯は小さく呟いた
「…嫌」
「へ?」
「嫌」
「え…えっと、わ、わかってるって! 後でお説教でも何でも…」
「そうじゃないの…」
唯は体をもじもじさせながら頬を染めた
「へ? そーじゃないって?」
「……な、名前で呼んでくれたって……いいじゃない」
どこか穴でもあったら入りたいのでは? と、思うほどに唯の顔は真っ赤だ
「な、名前って…古手川じゃダメって事?」
「そ、そんな事聞かないでよ…」
「あ…ああ。じゃ、じゃあ、何て呼べばいい?」
「もう! 結城くんが決めなさいよね」
リトは少し眉間に皺を寄せると、唯の顔を真上から覗き込んだ
「な、何よ?」
「……唯」
「え!?」
キュンと唯の中の大事なものが音を奏でる
「唯」
「ぁ…あ…」
「唯」
「う…ぅぅ」
リトが一言一言名前を呟く度に、唯の胸はどうしようもないほどに高鳴ってしまう
「唯」
「……うぅ…も、もう! いい加減にしなさい!! そんな唯唯よばないでっ」


悪戯っ子の様に屈託なく笑うリトに唯の頬がむぅっと膨らむ
「結城くん!? いい加減にしないと…」
「わ、わりぃ、わりぃ。ごめんな唯」
慌てて謝るリトに知らないとそっぽを向ける唯
その頬にリトの手が触れた
「ホントごめん。なんかうれしくてさ」
「え…」
「お前の名前呼べることが」
さっきとは違う自分の大好きな笑顔を浮かべるリト
きっと私はこの笑顔に勝てないんだな、と、心のどこかでそう思ってしまう自分がいる
「続き……してもいい?」
コクンと小さく首を動かす唯
リトはショーツの股の部分をずらすと、ズボンから取り出した肉棒をゆっくりと割れ目へと近づけていった
「み、見ちゃダメだからね!」
見ないでどーしろと? と、心の中でぼやきながら、リトの先端が割れ目に触れた
「ン…」
肉と肉の熱い口付けにも似た感触に、唯の形のいい眉が歪む
「こ…ここ?」
「違…もう少し下ぁ」
唯の言葉通りに指で竿を操るリト
触れる度にクチュクチュと音が鳴り、唯の口から吐息がもれる
「下って……この辺か?」
「あ…ん違う…もうちょっと……あ、そ、そこぉ」
入口を見つけたリトはそのままゆっくりと腰を押し付けていく
「ん…ン…ンン」
「す…げぇ、これが女のコの…」
まだ半分も入れていないというのにその独特な肉感にリトは息を呑んだ
次第に膣壁がざわざわと蠢きリトを包み込んでいく
「ちょ…もうちょっと力抜いて…」
「そ、そんな事言われても……これ以上私…」
どちらも互いを想いながらも自分の事で精一杯
それでもゆっくりと入っていく肉棒は、やがて唯の膜に当たる
その感触にどちらともなく目を合わせるリトと唯
「ホ、ホントにオレなんかでいいのか? お前の大切なモノなんだぞ?」
「バカ……こういう時はもっとカッコいいセリフとか言いなさいよね! 私、今日からあなたのものになるんだから」
自分のものに────
リトの脳裏にこれまでの唯との出来事が浮かんでは消えていく
真面目で、口うるさくて、堅くって、融通が利かなくて、厳しくて、キツくて
だけど、それでも、たった一人の大事な人だから
「オレ、お前のことが好きだ! すげー好き」
頬を真っ赤に染めながら、自分への想いを言ってくれたリトの顔を声を、唯は胸に刻もうと思った
どんな事があっても決して色あせないほどに強く、強く
唯は腕をリトの首筋に回すと、その体をギュッと抱きしめた


「お願い……きて」
その想いに応える様に、リトはいっきに貫く
「ん…んんん…」
細い腕に力がこもり、リトを痛いほど締め付ける
「ごめん。もうちょっとだけ我慢してくれ」
端整な顔を歪ませながらも唯はリトを離さなかった
痛みも、苦しみも、みんなこぼさず受け入れようと思った
たった一度きりの大事な大切な「痛み」だから
結合部からつーっと純潔だった証が流れ落ちていく
「う、動いて平気よ……大…丈夫だから」
痛みで引きつっている顔に、震える声
その痛々しい姿にリトは情けないほどに顔を歪ませた
代われるものなら代わってやりたいと強く思う
唯にこんな思いをさせたのは自分なのだから
「な、何言ってんだよ? どー見たってムリじゃねーか」
「結城くんこそ、無理しないでよね……。さっきから結城くんが私の中でビクビクさせてるの知ってるんだから」
リトは声に詰まった
情けないがこんな時ですら、本能とも呼ぶべき男の悲しい性が鎌首をもたげていたのだ
「唯…」
「平気よ……動いて結城くん。あなたの事もっと感じさせて」
────強いな、と思った
触れれば壊れそうなほどの繊細な強さ、だけれど、だからこそリトは惹かれた
守ってあげたいと、一緒にいたいと思った
リトの腰がゆっくりと打ち付けられていく
「あ…ふ…」
耳元で聞こえる熱い吐息を聞きながらリトはギュッと目を瞑った
今の自分に唯を満足させるだけの技量なんてない
出来るのは、少しでも早く痛みが和らぐ様に気持ちよさを与えていくだけ
腰の動きが激しさを増していく
「…ん…あぁ…んくぅ」
「唯…唯…唯…」
耳元で何度も名前を呼んでくれるリトに唯は顔ほころばせた
こんなにも想ってくれて、優しくて
手を伸ばせばこんなにもすぐ近くにいたのに私は何をして────
想いが波に変わり唯の下腹部を覆っていく
「唯…オレもう…」
「うん、い…いいわよ、私ももう少しで…」
強烈な締め付けが竿全体を包み、リトを逃がさない様に奥へ奥へ誘う
「何か…大きいのがのぼってくる…」
「もう……出…っ!」
リトの腰が一際大きく震えたかと思うと、そのまま勢いよく欲望を膣内に吐き出した
「あ…ああぁあ…」
子宮に熱い奔流を感じながら、唯は大きく果てた
その余韻に浸る様に二人は抱き合ったまま動かない
互いの息遣いを耳にしながら、ぬくもりを感じながら、しばらく離れたくはないと思った
このままずっとこうして繋がっていられれば────
やがてリトはゆっくりと体を起こした
少し恍惚な表情を浮かべている唯にクスっと笑いかける


「何よ?」
「ん? 唯かわいかったなァって思い返してた」
「バカな事言わないのっ」
少し頬を膨らませながら体を起こした唯の秘所から、ゴポリと白濁した欲望が溢れ出す
「ゴ、ゴ、ゴメン! オレ中に出して…」
「……謝るぐらいなら最初からしないで」
「だよな……。で、でもちゃんと責任は取るから安心しろって!」
ギコチない笑みを浮かべるリトを一瞥すると、唯はふいっと目をそらした
「責任とかいいわよ」
「へ? でも…」
「責任とかで一緒にいてほしくないの! もっと一緒にいたい理由……あるんでしょ?」
チラチラとこちらを窺いながら話す唯は何かを期待している様だ
リトは自分のバカな発言に小さく苦笑すると、唯の手をそっと握りしめた
「そうだな。オレがお前と一緒にいたのは責任とかじゃないよな」
「わ、わかればいいのよ」
顔を赤くさせる唯に、笑みを浮かべるリト
そんな二人を遊具の隙間から射しこんだ日の光がやさしく包み込む
「あ…雨上がったんだ」
リトはひょいっと外に顔を出して様子を確認すると、唯に手を差し出す
「帰ろっか」
「うん」
その手を握り返しながら唯はゆっくりと立ち上がった
 
外は、さきほどの雨が嘘の様に日の光が射している
まぶしさで目を細めるリトの横にピッタリと寄り添う唯
その手は繋がったまま、握りしめたまま
想いを込めて、想いを伝えたくて
迷ったり、悩んだりもすると思う
だけど、今、胸にあるこの想いだけは確かだから
積み上げてきた結城くんへの想いは、誰にも譲れないし、誰にも負けから

「結城くん大好き」
「へ? なんか言った?」
「べ、別に何も言ってなんか…」

まだまだ面と向かって想いは告げられない
それでもいいと思った
焦らないで進んでいけばいい
二人で

二人にとって初めての夏がもうじき始まる