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キーンコーンカーンコーン……
放課後。いつもなら楽しい放課後。
そんなある日の私の放課後。
「はあ」
「美柑ーっ! どったの? 今日一日元気ないじゃん」
「そうそう。美柑さ、おなかでも壊した?」
「んー……」
「それとも、おなかでも太った?」
「美柑は細いから、まだまだ大丈夫よ!」
「そうじゃないんだけどー……」
朝から、なんかいろいろ考え中。今日は一日こんな感じ。
「あのさ、二人とも兄弟っていたっけ?」
「? うちは兄貴がいるよ」
「ええとさー……なんてゆーか……なんていうのかな~……」
「美柑って兄弟いたっけ?」
「お兄さんいたよね。確か」
「そうなんだけどー……」
ああ、もう、なんなの朝からリトのヤツ。
「なに? 美柑ってお兄ちゃんっ子だっけ?」
「そうじゃないんだけどー……なんてゆーかなぁ……」
「なによ、はっきり言いなって」
「兄貴のパンツに染みでもついてた?」
「それは自分で洗ってるみたいだから、慣れた」
私も状況を把握できてないんだよね。
「兄貴に彼女ができたらどー思う?」
「なに? 美柑の兄貴、彼女できたの?」
「あの、背があんまり高くない人だよね?」
「うん、そう」
「兄貴の彼女が気になんの?」
「それはいいんだけど……」
ホント、それはどーでもいいんだけど……。
「じゃあ、言い直す」
わかりにくいから、ありのまま話そう。
「朝、兄貴を起こしに行ったら、兄貴には不釣合いな子が、裸で寝てたらどー思う?」
…………。
ちらり。
うわ、どん引き。
「あ、で、でも、美柑の兄貴って、高校生でしょ?」
「そうそう、ウチの兄貴なんて、中学生で彼女連れてきてたし!」
「ふーん……」
 
「あ、でもさ! 勝手に部屋とかに連れ込むのはカンベンしてほしいよね!」
「ってゆーか、美柑エライよねー。家事とか全部やってんでしょ? その彼女にやらせなよ!」
「そーだねー」
「んじゃ、気分直しにミスドでもいこーよ!」
「そうそう、今日カッコいい先輩がさ~」
「ゴメン、私、夕飯の買い物あるんだ」
「そーなんだ。じゃ、また明日ね~!」
「今度は付き合えよ、美柑!」
「うん、ゴメンね。バイバイ」
リトのヤツ……何考えてんだろ。
ってゆーか、バカじゃないの?
何、女の子連れ込んでんの?
あー、もー……。
「1083円になりまーす」
…………。
「あ、すみません、ちょっと置いておいていいですか?」
「はい? いいですよ」
「あの、これも」
「はい、ありがとうございまーす」
思わず、お魚三人分買っちゃった。
……ってゆーか、私がちゃんと家事やってんのに、もー……。
ムカついてきた。
「ただいまっ!」
誰もいない。
まだ、リトは帰ってないんだ。
「はあ」
まさか、今日も連れてくる気じゃないよね。
ってゆーか、逆に帰って来ないんじゃないよね。
「あー、ダルーい……」
フツーに紹介してくれれば、フツーに話せるのに。
なんでいきなり、あんなことしてるかな。
「あ……思い出しちゃった」
ってゆーか。
初めて見た。
エロ本とかあるのか知らないけど、自分の部屋は自分で掃除してるから……。
あんなことしてるの初めて見た。
しかも兄弟のなんて……。
「サイアク」
気を紛らわすために、部屋着に着替えて、掃除機をかけることにした。
「もうっ! あのバカッ! 腹立つっ!」
 
二階に行くと、リトの部屋が開けっ放しだった。
「もう、鍵くらいかけとけって……」
今日は遅刻しかけたから、リトの部屋は朝のままだった。
なんだか、いつものリトの部屋じゃなくて、女の子の匂いがする。
「わざと直しといてやろーかなー」
ベッドは思ったより狭かった。
こんなトコに二人も寝てたんだ。
「……エロくさい……」
なにやってたんだか。
「ふう」
ベッドの上に座ってみる。
「ホントに……なにやってたんだろ」
考えるけど、うまくイメージが沸いてこない。
リトがそういうことしてるイメージっていうのがぜんぜんない。
「ぜんぜん気づかなかったなー」
ごろん。
今度は横になってみた。
「あのリトがねー……」
ここに寝てると、想像できないのに、体が行為の感覚をとらえようとする。
昨日、この上で何かがあったんだ、っていう空気が、私の体もその中に混ぜていく。
「ん……」
体のどこかが、なんだか熱いような心地になってきた。
その、どこか、が、自分の芯だっていうのに気がついたけど、まだ私には、その芯がどこにあるかわからなかった。
「ん、ん……」
なんだか苦しくて、もぞもぞ動いているうちに、体がどんどん熱くなってくる。
服が体に擦れるたびに、くすぐったくなってくる。
「ぅん……んん……」
そして、実は私は隠してだけで、自分の心地がどこにあるかわかっていた。
そこに触れてしまうと、私はなんだか、違う体になってしまいそうだったから。
「ん、ん……ん……」
だけど、今朝のことを、このベッドの上で思い出してしまった。
「あ……」
それが私の体とイメージとして重なったとき、私の手がそこに伸びた。
「あっ、あん……!」
ショートパンツの中に手を入れて、下着の上からそこに触れてみた。
うわ……なにこれ。
結構、ベトってる。
「ヤバくね? 私……」
ちょっと面白かったけど、自分がなんだか、女の子なんだなって実感した。
「ん……んっ……」
 
キャミの中にも裾から手を入れて、胸に手をあてた。
さすがに、ちょっと恥ずかしいかも。
「あっ、あん……」
うわ、乳首も反応してる。
「私、エロいのかなぁ……」
それなら、エロくなっちゃったほうがいいのかも。
「んっ、んっ、ん……っ」
上と下の手を動かして、一人でのエッチを続けた。
ってゆーか、リトのベッドだって、わかってるのに、手が止まんなかった。
「んっ、あんっ、あっ、あんっ! あっ、あっ、あっ……」
下着の上からなぞるそこが気持ちよくて、何度もそこをこすった。
「あっ、あんっ! あんっ、あっ、んっ、ん……んんっ! あんっ! あうっ、あんっ!」
ああ……まずいよぉ……。
だんだん、濡れる個所が広くなってきた。
しかも、ぜんぜん指が止まってくれない。
「やっ! あんっ! あっ、ぁあっ! あんん……あんっ! あっ、あっ!」
あう……気持ちいい……。
もう、ショートパンツは膝まで落ちていたけど、リトのベッドの上で、私はとうとうパンツを下ろして、お尻を丸出しにした。
「あ……やんっ! あんっ、あっ、あんっ、ううっ……やぁんっ! やっ、やぁっ!」
くちゅ……
とうとう音までした。
ぐちゅっ、くちゅ、にちゅ……
「やぁっ! ひんっ、あっ、あっ、あっっ! ああっ! あん……あ、あんっっ!」
ぐちゅっ、ぐちゅっ、にちゅっ、ぐちゅうっ
音が激しくなるにつれて、私の動きも早くなって、そして快感が増していった。
「あもっ! もっ、あっ! あっ、あんっ! あ、や、やぁっ! や……! あんっ!」
胸も、普段ならちょっと痛いくらいにつまんで、胸のてっぺんから、膝の上まで、私は丸裸だった。
ぐちゅっ、ちゅっ、ぐちゅ、ぐちゅっ、ちゅくっ
「うっ、ううっ、あっ、あんっ! あはっ、あっ、ああぁっ! あーっ! あんっ!」
リトのベッド上で我慢できなくなって、私は大っきく声を出した。
「あ、あーーーーっっ! あんっ! あっ、あぁーーーーんっっ!!!!」
ぐちゅっ
「あ、ああ……ぁ……」
初めてなのにすごく気持ちよくて、やっぱり私はエロなのかなって思った。
どうせエロイんだったら、もっと胸も大きくていいのに……。
「はあ」
疲れたんでベッドの上で寝転んでたけど、だんだん、意識がはっきりしてきた。
「……何やってんだろ、私……」
気持ちが落ち着いてくるにつれて、昨日はここにリトともう一人いたんだってことを思い出す。
「私って寂しいやつー……」
 
ごろんと上をむいて、いろいろ考えた。でも、まとまらないから、考えるのをやめた。
「…………」
とにかく疲れた。疲れたから、ホントは寝たかったけど、夕飯の支度のことを思い出した。
もう、支度しなくちゃ……。
「ワンッ」
窓の外で犬の声が聞こえる。
うるさいなあ……今、支度するから待っててよ。
そう思って起き上がった瞬間。
「ここ二階だよ!?」
「ワンッ」
カーテンは開きっ放しだった。その窓の外には……。
「ら、ララ様ぁ……」
「ワンッ」
見たことも無い、めちゃくちゃ美形のコスプレイヤーがいた。
「部下からリトとやらの家を聞きました……言い忘れたことが……」
もちろん、私は胸から膝まで丸裸のまま。
「な……な……」
「おやっ? 家を間違えたかな」
「ワンッ」
ガラッ
おまけに窓の鍵も開いていた。
「もし、道を訊ねるが、リトとやらの家はここかな?」
「よ……よ……」
「ん?」
「よらないでっ!」
パァァァン
「って、ぬおおおぉぉっ!?」
「ワンッ」
そのまま彼は屋根を転げ落ちて庭の木にぶつかった。
なんなの……今日は朝からなんなの……?
そのとき、ドアが開く音がした。
「ただいまー」
もちろん、近くにあった掃除機を持ち上げて、リトの頭をかち割りに行ったのは言うまでもない。
そんなある日の放課後。

~ (み)完 ~